テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Blaupunkt, Frankfurt ( 2台)

2021-10-29 19:22:50 | 

  以前こちらで FM のカバレッジの改造を行ったり、動作チェックを行った Balupunkt, Frankfurt  2台
だが資料が無く修理を諦めた物を再度お送り頂いた。 この種の物の修理、改造のご依頼はこちら
の ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

お話では少し通電していると FM が機能しなくなるが AM には問題は診られないとのことだった。

実際に通電してみたが最初から FM は機能しなかった。

FM 回路の周波数変換が発振しておらず、これ用のトランジスタ V312 のコレクタは約-4.33V、エミッ
タは約-4.28、(ベースは約-2.8V) と E-C 間はショート状態だった。 フロントエンドを収めたユニットは
内部を見ることが出来ず (無理に内部を表に出すのは先々大変なことになる) 仕方無くトランジスタ
(AF201) を内部に押し込み、新たに同じ物をパターン面に組み込んだ。   交換後のベースの電位は
約-1.47V、エミッタの電位約-2.3V と逆転していた(カットオフ状態)。

 

この問題を解決するのに多くの時間を要したが何とエミッタ回路のパスコン C325,1n (1,000PF) が絶
縁不良を起こしていた。  ここを表面実装のセラミックコンデンサに換え、トランジスタはパターン面に
設置し、一応動作し始めたが残念ながら回路は発振しており使えないレベルだった。

10月30日 昨日の続きに取り掛かり兎に角これ以上は足を短くするのは危険と想われる長さまで足
を縮め、また RF Ampの出力側のコイルにシールドケースを被せたが好結果は得られなかった。

10月31日 昨日一度修理を諦めたのだがこのままで良い筈は無く駄目元でフロント・エンドユニットを
初めて分解してみることにした。

このタイプのフロント・エンドユニットも改造では多く(優に100台以上)手掛けたが分解するのは初め
てで可成りのリスクを伴う。

初めて部品面を見た。 (外したトランジスタ AF201 が転がっていた)

エミッタ回路のパスコン C325, 1n は外した時点では短絡状態だった。  ここをフィルムコンデンサ
に置き換え、トランジスタは外した物を付け直した。 イヤハヤ組み込みに難航したが好結果が得
られ一挙に疲れは吹き飛んだ!

 

もう1台は音声出力が無いと云う物だがどうも動作が不安定で、最初音量を上げると歪が多いが一応
出力が出て、やがて動作し出すと可成り良好だった。

IC 200、 TAA435 に問題が有りそうだったので一つ在庫が在ったので交換してみたがそれも壊れて
いる様だったので先程(金額の点で中国とした)発注したが到着は可成り先になる。

11月12日 聞いていた配達予定より随分早く TAA435 が届いたので早速組み込んでみた。

ところが変化は無く念の為出力段のトタンジスタ2個を外し単体で動作を診てみたが問題無し。

使われている全ての抵抗の値を確認し、次いで電解コンデンサの容量を(一度片端を外し)確認した。
しかし改めて診た出力段の電位は NPN の物の E-C 間は約 5V、PNP のそれは約 9Vとアンバランス。

11月13日 残すはフィルムコンデンサとスチコンのみとなったので思い切って全て交換した。

値は可成り異なっていたが想像した絶縁劣化は診られなかった。 上は470pF(実測値820pF)

残念ながら好結果は得られず、最早 IC アンプを組み込むしか無さそう。

 

 

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SONY, AFM-152

2021-10-28 11:40:07 | ラジオ

昨日都内を発送予定と伺っていたネオンクロックが届かないので埃を被っていた AFM-152 を久し振
りに引っ張り出した。 この種のラジオの修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

この機種はエサキダイオードを FM の Mix.に使った自動選局機能付きのモデルで 5台持っていたが
1台はネットオークションで数年前に売って仕舞い今は4台となった。

久し振りに思い出したのは以前 T 放送局の日曜のテレビドラマで佐藤浩市さんが主役を務めていた
「官僚達の夏」をお手伝いした際可成りの数のテレビ、ラジオを貸し出したがその際この機種には小道
具さんが用意した OHSAWA MUSEN の銘板が貼られた。

全て輸出仕様の物と想っていたが1台は日本仕様のものだった。

この機種ともう1種、江崎ダイオードを使った EFM-117 のフロントエンドはバリ L を使った直列共振
回路が使われているが他ではこの様なフロントエンドは見たことが無い。  サテ外したツマミ等は
どこに仕舞い込んだか?

バリ L (Inductance Rotor) の表面はかつて磨いた様だった。

フロントエンドのユニットを外に出したかったがダイアル糸が巻かれたプーリーがシャフトに嵌っ
ており簡単には外せ無かった。 しかし以前は外して作業をしたと想うのだが?

以前修理を試みた際は江崎ダイオードが無く整流用のシリコンダイオード(画像中央)を使った。

先日ヒョンナところから以前ロシアから買ったトンネルダイオードが出て来た。

トンネル(江崎)ダイオードを加えてみたが動作に変化は無かった。 80MHz辺りにセットし近くで
ディップメーターを 70 或いは 90 MHz辺りで発振させると一応受信したので局発が機能していな
い可能性が高い。 ところで今日診たセットは AM (MW) も機能せず、手動選局も不可能だった。

10月30日 4台の内の1台に以前 AM/FM 共一応動作したと云うメモが残されていたが実際は動作し
なかった。

先日トンネルダイオードを加えた物に通電してみた。

先ず 手動選局 のツマミが回らなかったのでモーター部分を外した。

確か遊星ギアが使われた機構系で手動選局ツマミを回すとポインターも動くがモーターは回らないと
云う構造だったと記憶している。 選局シャフトを回している内に回転する様になった。

MW の動作に取り掛かったが全く機能していなかった。(IF 455KHz は良好に機能していた)

局発を担っているトランジスタ X4 の電圧を診てみたが E,B 共に 0.23V しか無かった。
念の為 FM も診てみたが近くの FM 横浜 (84.7MHz) は一応良好に受信出来た。

10月31日 AM の局発回路を細かく診てみた。 結果 X4 (2SA122) の各電位は正常となり発振し出した。

ただ未だ受信には至らずこの先は周波数混合に取り掛かろう。 しかし電源回路の複雑さは尋常では
無く泣かされる。

11月1日 AM Mix/FM IF1 の動作に取り掛かった。 X5 (2AS70) の各電位は下の画像の様で E-C 間
がショート状態だった。 外しテスターで診てみたが短絡はしていなかったので組み込んだが依然ショ
ート状態のままで原因を見付けるのに時間を要した。

結果から申せばシールドが内部でベースに触れている様だった。 何とかシールドを浮かし(下の画像
中央、ダイオードの上)た結果ドラスティックに動作し出した。 このトランジスタは昔から問題が多い。

11月8日 2台目も最初全く音声出力が無かったが低周波の入力の配線が単に切れていた。

11月9日 3、4台目に取り掛かった。 3台目も音声入力の3.5φジャック辺りに問題が在った様だった
が直ぐに (中波) 動作し始めた。 ただ FM は所々で一応受信したが実用となるレベルでは無かった。
4台目は最初動作しなかったが何時の間にか動作し始め何と自動選局も一時期機能していた。  しかし
自動選局は直ぐに動作しなくなって仕舞いどうも遊星ギアの部分が怪しい。 MW は良好だったが
FM は他と同様キチンとは機能していなかった。 明日混合をトンネル・ダイオードに換えてみよう。

 

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クオーツクロック修理の予行練習

2021-10-27 14:23:30 | 時計

 ネオンクロックの修理依頼を頂いた。 テッキリ米国製で 60Hz 用と考えていたが都内の方だった
ので時間が遅れるのでは無いかと伺ったところ日本製で P社の製品とのことだった。 この種の時
計に明るい知人に P社のネオンクロックのことを聞いてみたが先ずクオーツクロックで中国製だろ
うとのことだった。 この種の時計の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い
致します。

仕事場で使っていたクォーツクロックが動かなくなって仕舞いほってあった物を分解してみた。

一応1秒刻みでモーター?に電流は流れていたが針は動くものの往復しているだけだった。

一度分解し再度組み上げたところ良好に動き始めた。 問題の原因は不明。

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B&O, Beosound 3200

2021-10-24 12:09:57 | オーディオ

今日お預かりしたのは Beosound 3200 でガラスドアと CD クランプの開閉が不完全で CD の再生も
不安定とのお話だった。 この種の機器の修理のご依頼は HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願
い致します。

CD クランプは全く開閉しなかった。 (上は手で開けた)

ガラスドアは一応不完全ながら開閉していた。

CD は思いの外(完全では無いが)再生されていた。

分解をスタートしたが左手の親指にこのところに痛みが有り力が加えられず難航した。

左右の前面パネルの外側は未だ良かったのだが内側は可成り固く時間を要した。

上はガラスドア、下は CD クランプの各駆動機構。

先ずCD クランプの駆動系に手を加えた。

CD クランプの問題は上手く直ったので実際に CD を再生してみた。

CD 部分は若干手を加え連続運転を続けている。 既に12曲のCD が5周目となるが間もなく帰宅時間。

10月25日 朝一で昨日の続きに取り掛かった。 CDの再生は良好だった。

ガラスドアは開く方向は良好だったが閉まる方向には問題が診られた。

ガラスドア駆動系を直した後の状態。 開閉共良好となった。

最終確認を全てを組み立てた後行った、問題無し。

 

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Unison Research, Simply Italy

2021-10-22 14:24:44 | Weblog

今日お預かりしたのは初めてとなる Unison Research の Simply Italy と云うメインアンプでネットから
回路図を見付けたが ECC82 と EL34 を使った単なる真空管アンプと想っていたが目下不明の IC も
使われていた。  この種の機器の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い
致します。

電源のトグルスイッチの頭部が折れていた。

何か細い物でスイッチは ON 出来るとのお話だったが頑張っても動かなかった。

何とか電源スイッチの載った基板を外そうと試みたがあちこちぶつかって仕舞い可成り難航した。

左の IC は TC426E、 右は ATmega8A と記されていたがこれらの機能は目下不明。 調べた結果
TC426E は High Speed Power MOS FET Driver?.  ATmega8A は 8bit Microcontroller の様だった。
想像だがこの基板はリモコンで音量調節等を行う回路では無いだろうか?

上のパネルにもトグルスイッチが在ったがこれの目的が目下不明。

イヤハヤ スイッチが載った基板を表に出すだけで50分を要した。 今日は時間切れ。

10月23日 昨日の続きに取り掛かった。 先ずは電源のヒューズ 3.25Aが飛んでいた。

電源は入り 100V で約 0.83A が流れていた。

ECC82 の 1,7 番ピンの電位が 0V でプレート負荷 150KΩ(X印)の断線と考えたが別の原因だった。

上面に在るトグルスイッチはフィードバック量の切り替えだった。



初段とドライバー段には ECC82/12AU7 が使われていると考えていたが実際は驚いたことに 6EJ7
が使われていた、これでは動作しない。 ご依頼主に伺ったところ動作しなくなったので手元に在っ
た物に差し替えたとのことだった。 ここが本来の真空管なら半分程の時間で済んだかも知れない。

V2 ドライバー段のカソードの電位が 0 だった。 V1 のプレート= V2 のグリッドの電位も何とも可
笑しい! 分かって仕舞えば電流が全く流れておらずその原因はヒーターが点灯していなかった。

回路図上では ECC82/12AU7 のヒーターは単純に12V巻き線で点灯していると考えていたが回路を追
った結果実際は直流点灯しており整流後3端子レギュレータが使われていたがブリッジの出力に電圧
が出ていなかったので再度分解しブリッジを交換した結果良好に動作して呉れた。   6時間を要した。
しかし今回の機種の様に機構設計に不備が有る物も珍しい。  電源スイッチの載った小さな基板を取
り外すのにどれだけ時間を要したか。  引き取りに来たご依頼主に何故別の真空管を挿したのか聞い
てみたが底から見てどちらも足が9本だったからとのことだった(知らないと云うのは恐ろしい!)

 

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パブリカ用カーラジオ (トヨタ 86120-10022)

2021-10-22 10:51:31 | 

今日お預かりしたのは以前こちらでレストアを行ったパブリカ用のカーラジオで音量調整が出来なく
なったとのことでお送り頂いた。 この種のカーラジオの修理、改造のご依頼はこちらのホームペー
ジ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

早速動作を診てみたが全く問題は診られ無かった。  自分のブログで検索した結果前回 2016.6.29
に修理を手掛けていたが特に問題は診られず電解コンデンサを交換したが、お返ししたところ受信
しないとのことだったがその時の問題は使われていたアンテナに問題が有った。

連続運転を続けていたがそろそろいいかと動かした時に低周波の発振が診られた。 また若干ランプ
の辺りからスパークが見られたので近くで確認したところランプは後から LED に交換されており何と
配線のリードには被覆が為されておらずそこからスパークが見られた。 この様な配線は拙い!

10月24日 ゴーサインを頂いたので修理?に取り掛かった。

しかしご依頼主から被覆を被せてもランプは点灯するのでしょうか? と聞かれたがもし点灯しなく
なって仕舞ったら本末点灯(転倒)となって仕舞う。 世の中色々な方が居るものだ!

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Braun, PK-G5

2021-10-19 13:29:42 | オーディオ

今朝郵便受けに不在通知が届いていたことに気付いた。 直ぐに運ばれて来た物を見て驚いたがこれ
までで最も大きなダンボール箱だった。 中身はBraun, PK-G5 で中身の大きさは聴いていたが梱包サ
イズがここまでとは想像していなかった。 この種の装置の修理、改造等のご依頼はこちらのホームペ
ージ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

イヤハヤ作業台に載せるまでに1時間半を要して仕舞った。

動作確認に取り掛かった。

ラジオ部分は中波、短波、FM 共良好だった。

次いでレコードプレーヤの動作を診てみたが回転は良好そうだったが音声出力が無い。

先ずレコード針が二つ共無く、またそれ以前にカートリッジ SK 451 は死んでいた。

10月20日 ゴーサインを頂いたので FM の改造に取り掛かった。

外部入力ケーブル(本体内の改造も)と、ACプラグを交換し今回の作業は全て終わった。

10月23日 ご依頼主が引き取りにいらしたので今回の物が出品されていた際の説明文を読ませて貰っ
た。「状態はテクニッシャンが全てチェックし All well」と記されており実際の状態と異なる。 先方
に説明とは異なっており使えるカートリッジとスタイラスを送って貰う様交渉しないのか聞いてみた
が言葉の問題も有りその考えは無いとのことだった。 サテ購入者がそう云っている以上このままほっ
ておくことも考えたが、矢張り間違ったことは正す必要が有るのではとドイツの出品者にメールを送
った。 直ぐに受け取った回答には「カートリッジや針は古い物なので使えなくて当然」とのこと。
ならば All well は可笑しいと反論した。 また先方は針は付いていたと理解している様だったので付
いていたのは 最早全く使えないカートリッジ SK451 だけで針は全く付いていなかったことを再度
伝えた。  どうやら少し自分に落ち度が有ったことに気付いた様でカートリッジと針の画像を送れと
云って来たので(その時は)手元に無く画像は送れないが SK451 で検索すればカートリッジも針も
画像は直ぐに見付かることを伝えた。 その後自分の画像ファイルに在った SK451 (針付き)の画
像を送っておいたが果たしてこちらの希望通りカートリッジ等は送られて来るか?

10月26日 先方から折衷案としてUS$75. を返金するのでそれでカートリッジ等を購入して呉れない
かとのことだった。 これで由としよう、一件落着。

1月4日 カートリッジを近年の国産の物に交換するかとも考えていたが、幸い本来のカートリッジ
SK 451 がギリシャで見付かったので発注しておいた物が予定よりも可成り早く今日届いた。  早速
動作を確認し良好だった。 ただシェルえの固定方法が異なっておりそのままでは組み込めないこ
とが分かった。 その後先端部分を1度外してみたが付いていた物と交換すれば使えそうだった。

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B&O, Beosound 9000 + Beolab 8000

2021-10-17 19:42:15 | オーディオ

今日お預かりした2台の内 Beosound 9000 が輸送中に壊れて仕舞った様で明日輸送会社が引き上げ
るそうだが果たしてどの様に処理するのか? Beolab 8000 の方は無事だったので明日取り組ませて
頂こう。 この種のオーディオ機器の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ に
お願い致します。

10月18日 先ずは通電してみたが一応スタンバイ電源は入っていた。

分解に取り掛かった。 前期型では確実に発生していた問題を解決した後期型だった。

制御回路は良好に機能していた。

問題が分かり奥の手を使わせて頂いた。 動作良好!

 

10月24日 破損した Beosound 9000 が修理の為に輸送業者さんのところから戻って来た。

イヤハヤ思いっきり何処かにぶつけた様だった。 本体下部を全て交換する必要が有る。

電源回路を直した結果一応ヘッドは指定した場所に移動し、CD の再生にも大きな問題は無かった。

音量調整に問題無し、ただヘッドの移動の際、途中で何処かにぶつかる問題が診られた。

 

 

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神戸工業 AT-703D

2021-10-15 11:28:46 | 

今日お預かりしたのは神戸工業の AT-703D で電源の極性、電圧が切り替えられるタイプだったので
多分昭和40年頃の物と想えた。 この種のカーラジオの修理、改造等のご依頼はこちらのホームペー
ジ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。   最初 AT-7030 と想ったが自分のブログを読み
返し AT-703D を何度か手掛けていたので改めて今回の物を見たところ型番が違っていた。

早速通電してみたが全く音声出力が無かった。 次いで少しショックを与えた結果動作し始めたが
発振が激しかった。 発振は多分電解コンデンサの容量抜けと想われるが、動作が不安定で音量
が大きく変わったり無音となった。 サテ修理はどうするかご依頼主に伺ってみよう。

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Becker, Europa

2021-10-13 15:18:28 | 

今日お預かりしたのは Becker, Europa で一時期(50年?程前)日本用に作られた物だった。 電源が
短絡した様と伺った。  この種の物の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお
願い致します。

早速通電してみたが電源の短絡は診られ無かったが受信は殆どせず、長波のボタンを押した後短
波のボタンを少し押すと長波が不安定ながら受信出来た。 FM は全く受信出来なかったが永年保
管されていた様なのでバンド切り替えスイッチの酸化に依る接触不良では無いかと想えた。
*未使用と云うのは魅力的だが半世紀近く全く通電されず単に保管されていた物は不安も伴う!

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Philips, 102 AM-FM Stereo Tuner

2021-10-12 11:14:42 | オーディオ

今日の2台目は初めてとなる Philips, 102で全く受信しない訳では無いがとのお話だった。 この種
のチューナーの修理、改造のご依頼はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ にお願い
致します。

今回の物は 90AH102 だったので製造は Philips 香港で1980年頃の物の様だった。

先ずは通電してみたが FM は何も受信出来なかった。

FM の局発が発振していなかった。 局発のコイルにはパラフィンの様な物が含まれたスポンジ状
の物が詰めて有り Q を落としている可能性があるので取り除いた。 またインダクタンスを上げた
結果若干動作し出した。 

一応インター FM (89.7MHz) を低感度ながら受信出来たが大きな問題が見付かった。

先ず使われているポリバリコンのローターに接触不良が在り一部の角度しか導通しない様だった。
次に局発回路のトランジスタのhfeが低い様で条件が良い周波数でないと発振が止まって仕舞う様
だった。 類似のポリバリコンを見付けられるか?

IF の調整結果感度は可成り上がった。 次いでセンターメーターのセンターを合わせた。

インター FM (89.7MHz) だけは可成り良好に受信出来た。

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B&O, Beocenter 2300

2021-10-12 11:12:39 | オーディオ

今日の1台目は B&O, Beocenter 2300 で数年前突然電源が入らなくなって仕舞ったとのお話だった。
この種のオーディオ機器の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致
します。

伺った動作を確認した。 自分でもこの機種は2台持っているので近々取り組ませて頂こう。

10月13日 昨日この機種の回路図等を持ち帰り作戦を練った。

分解し出して上部の両端に可成りの割れが診られた。

回路図或いはパターン図に電源回路の詳細が記されておらず問題を見付けるのに梃子摺ったが何と
か問題が見付かった。

一応電源は入る様になりガラスドアと CD クランプの開閉は良好だった。

Radio, AUX の切り替えは良好だったが何故か CD が機能しない、取り扱いが拙いのか?

ご依頼主に取り扱い方を伺った。 LOAD ボタンの右のボタンの CD の文字が消えていた。

ゴーサインを頂いたので明日はレーザーピックアップの交換に取り組もう。

10月14日 先ずは分解に取り掛かった。

好結果を得られた。

 

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B&O, Beolab 3500

2021-10-11 15:27:24 | オーディオ

今日お預かりしたのは Beolab 3500 で No Tuner と出るだけとのお話だった。 この種の機器の修
理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

10月23日 結局本体に問題は診られずご依頼主に戻したが、Beolab 3500 と本体 Beosound 9000 と
の間の制御ケーブルに1ヶ所断線が診られそこを繋いだ結果全て問題は払拭したとのことだった。
今回の様に壁面に取り付ける際ケーブルやコネクタに無理が掛かると想わぬ問題が生じる。

 

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Marantz, 10B

2021-10-09 21:10:54 | オーディオ

3台目はこちらも久しぶりの Marantz, 10B で通電したところブラウン管は発光したが、暫くして電源
が入らなくなって仕舞ったとのお話だった。 この種のチューナーの修理、改造等のご依頼はこちら
の ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

先ずは1次側の電流を診てみた。 約 41V でヒューズの定格の 1.25A となって仕舞った。

通電状態で様子を診てみたが上の 220Ω (左)から煙が立ち上った。  右の物にはクラックが

原因を探し当てるのに時間を要したが、上の回路図のブリッジの負荷に 220Ω/2W が2個繋がってい
るが 2個目の負荷側の 50μF が 15Ω程しか無かった。 220Ωに近い抵抗と47μF を仮に繋ぎ動作

を診てみたが電源電圧 110V 程で約 300V となったので問題無し。

実際に受信してみたがステレオの復調も良好だった。

ところが周波数を確認するダイアル・ポインターが何故か無くなっていた。 折れたのか?

最後に仮に付けていた抵抗、コンデンサを組み込んだ。

10月11日 ご依頼主は車の整備始め DIY が得意な方だったのでダイアルポインターの問題はご自
身で手掛けると考えていたがここもお願いしたいとのことでシブシブ取り掛かった。

ポインターは前面のガラス・パネルと後ろの黒いパネルの間を移動するので最初ガラス・パネルを
擦っていたのでやり直した。

最後に動作確認を行い終わりとした。

 

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SONY, ICF-5500

2021-10-09 17:21:41 | ラジオ

2台目は久し振りの SONY, ICF-5500 で以前は動いていたと云うことしか伺えなかった。 この種のラ
ジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。

先ずは通電してみたがお約束のバンド切り換えに問題が診られた。

またダイアルのフィルムが周波数が上がる方向には動いたが下がる方向には動かなかった。 ダイ
アル糸のテンションはこれ以上上げると切れるといった感じだった。 それでも可能な限り上げ、また
ダイアル糸と左のプラスチック・シャフトの所をパーツクリーナーで洗浄した。

パーツクリーナーが乾かない内は可成り良好に回せたが、元々の構造(使われている材料に起因す
る)に問題が有る様だった。

10月10日  朝一で動作を確認した、中波の受信も良好でまたダイアル・フィルムにも問題は診ら
れ無かったので組み込みに移った。 ところが組み終えて通電したが音声出力が全く無かった。
もう一度内部をみてみたが抵抗が1本外れていた。 何とか外れた場所を見付け電源を入れたが
スンナリ動作し再度組み込んだ。 どうも DCジャックに接触不良が在った様だった。 ところが MW
と SW はノイズしか出ず、FM のみが使えるレベルだった。 ただその後選局機構の問題が再度出
て仕舞い全体として殆ど使えないレベルとなって仕舞った。  (プラスチックで構成された機構系は
矢張り経年変化や摩耗に弱い)

10月11日 選局機構が上手く機能しない問題はこの種の機器の達人 Jさんに調整法を伺い上手く機
能する様になった。 次いでAM でのノイズに取り掛かった。 結果 Q6, Q7 (2SC710)  を交換してみた
が Q6 に問題が在った様でノイズは無くなり感度も上がったが何故か FM の感度がガクンと落ちた。

帰宅時間を遅らせ FM の感度が非常に低くなって仕舞った問題に取り掛かった。 帰宅時間ギリギリ
まで取り組み FM IF3 (Q6) の E : 1.01, B : 1.66, C : 1.18 とコレクタの電位がベースより低く問題が在り
そうだった。 * 上の回路図に記された電圧は以前別の物を診た際のもの。

10月17日 Q6 を 2SC711 に換えた結果ノイズはピッタリ収まったが FM が略機能せず、hfe が高過
ぎるかと幾つかのトランジスタに交換してみた。 結果 2SC1815 で選んだ物では FM も一応受信は
出来たが音量が少なく振り出しに戻った。  回路を見直した結果 Q5 には FM の時に掛けられている
バイアスで若干 ON 状態となっており、Q6 も同様と想われたのでここのバイアスを調整してみた。
上は NHK 横浜受信時であるレベルを超えるとメーターも振れていたがそうでないと全く振れない。

バイアス調整後メーターの振れは良好となった。 感度も上がったハズ。

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