テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

McIntosh, MX110 (後期モデル)

2011-07-29 17:46:05 | Weblog

今日は朝からテンヤワンヤの一日で仕事場に居れたのは 2時間半程だった。 朝一で掛かり
付けの医者に行き、その後大急ぎで鷹番に向かいジュークボックスの修理を午前中一杯行い、
次いで秋葉原の店 6軒を回って久しぶりに両手一杯の買い物を済ませた。 昼食抜きで仕事場
に向かい幾つかの事務処理を終え、お預かりした MX110 に取り掛かったが夜は自分が主催し
ている CG 関連の集まりが有り再度都内 (恵比寿) に向かった。  今日お預かりした MX110 は
電源投入後暫くFM の出力にプツプツ、或いはカサカサと云うノイズが混入すると云うお話
だった。  しかし今日通電した 30分の間にはその様なノイズは感じられ無かった。 この種の
チューナーの修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお
問い合わせ下さい。

7月30日 電源電圧を伺った117Vに上げランニングを開始した。 

暫くしてノイズが出現したが30分程で一度消えた。

その後暫くして再度ノイズが現れ、IF-4, 6CS6 を抜いても変化は無かった。

どうもディスクリ周りに原因が在る様なので原因となりそうな部品を一つ一つ
外して行きノイズの出方を調べた。

どうも上の画像の(前期モデルの C144) 6.8pF に原因が在りそうでここを交換したがその後
ノイズは全く診られない。 多分このセラミック・コンデンサの絶縁不良が原因と想われる
が低圧での絶縁には問題は診られ無かったが 500Vメガーでの抵抗値は 10MΩ程度だった。

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松下 CR-156AY VW用カーラジオ

2011-07-28 16:51:51 | Weblog

 

今日お預かりしたのは VW に搭載されている松下 CR-156AY カーラジオで iPod 用の
入力アダプタを装着した。  この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちら
の ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

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スタンダード SR-G430 Micronic Ruby (1964年)

2011-07-28 16:47:48 | Weblog

 今日は時間が出来たので久し振りにスタンダードのマイクロニック・ルビー SR-G430
のレストアに取り掛かった。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらのホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

電池用の電極に緑青が見えている。

電解コンデンサのリード等にも緑青が診られたが幸いセンタータップ付きのスピーカーや
ドライバ用のトランスに断線は診られなかった。 局発は一応発振していたが全く受信せず、
セラミック・バリコンが壊れている可能性が高そう。  待っていた修理品が届いたのでこれ
は後回しに。

8月1日  修理を再開した。 VC を別の物に変え、IF 段の動作を確かめたところ発振してい
る様だったが弱いながらも一応受信できたが IF の発振を先ず止めなければならない。 
AVC や IF のエミッタに入っている 0.5μF程の電解コンデンサを交換したいが直径 1φ程度の
超小型の物を探さなければならない。

8月6日 手元に在ったコンデンサでは足りず昨日購入した表面実装用の超小型コンデンサ
を組み込んでみた。 実験に使っていたポリバリコンではトラッキングが取れておらず本
来のセラミックバリコンに繋ぎ直した。   結果可也の感度で受信出来る様にはなったがセ
ラミックバリコンは固く同調させにくいので悩むところだ。

結果可也の感度と音量が得られる様にはなったがバリコンの不具合は
如何ともし難く別の物が見付かったら交換することにしよう。

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SONY、 TR-610

2011-07-27 18:45:19 | Weblog

今日は朝から自分の車の修理で目黒に出掛け、ついでに『何でも鑑定団』と云うテレビ番組
に出ている知人を久し振りに訪ね、その後年に数度訪れている脳外科の診察を受けた。 余り
時間が無く昨日手掛けた Philco G4654L の続きと SONY TR-610 のレストアで終わった。
この種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。

この機種も上手く直り可也の音量と感度が得られた。

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Philco, Predicta G4654L (Barber Pole) 1958?

2011-07-26 14:50:17 | Weblog

普段お預かりした物はその日、或いは翌日には終わらせる様にしているが今回の機種は
急がないとのことだったので他の修理品が一段落するのを待って取り掛からせて頂いた。
1958年製の Predicta G4654L だが毎日店頭で使われているとあって比較的入院の頻度は
高い。 この種のテレビの修理、改造に付きましては HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

チャンネルに依って動作しないところがあったので局発/混合の 5X8 を交換。

若干電源のリップルを感じたので思い切って電源部のケミコンを交換した。

垂直出力管のプレートが赤熱したことがあったので念の為グリッド回路の抵抗 3本を
交換した。 (外したソリッド抵抗はどれも問題無い値だったが)

予防処置を終え、組み立て後ランニングを開始した。 若干水平の AFC と振幅を調整した。

7月27日 昨日に引き続きランニングを行い、若干垂直の直線性が気になったので補正を加
えた。 添えられていたケーブルのコネクタ部分に問題が診られたので直し終わりとした。 

 

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トヨタ クラウン(昭和38年)用カーラジオ(神戸工業 86100-30022等2種)

2011-07-23 22:43:26 | Weblog

    今日は神戸工業製の自動選局機能付きカーラジオ 86100-30020-D と、殆ど動作しない
86100-30022 に取り組んだ。 前者は自動選局機能に問題が在った、原因は自動選局用の
IF が経年変化で可也離調していた。この IF 回路は IFT をギリギリの所まで Q を上げ、極
力バンド幅を狭くしており通常の IF 回路よりずっとクリチカルになる。 今日は時間が無
く画像をアップ出来なかったが明日再度取り組んでみよう。 この種のカーラジオの修理、
改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

7月24日 もう一台の  86100-30022 が少し後のモデルと想われるがサーチ用リレーの回路
が少し複雑になっており、またサーチの起動方式が異なっている。 こちらは何とか動いた
がどうも動きが不安定なので調べを進めた。

選局用のメカも壊れており、駆動軸を繋ぐ部品が無くなっていたので作るしかない。

アンテナコイルの 2次側(高周波増幅のベース回路)がオープンとなっていた。

ホットメルトの様な物で (折り曲げる部分で) 固定されていたがそのところで切れていた。

7月25日 切れていたコイルは簡単に直ったが基部のプラスチック部品(上の青い部分)
がバラバラ(グズグズ)になって仕舞い、隣のコイルも含め修復には難航した。

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松下 CR-554AY メルセデス用カーラジオ 1970’s(三度)

2011-07-21 18:34:16 | Weblog

 

これまでにも二度ブログに登場させた松下の自動選局カーラジオ CR-554AY ですが知ってい
たカーラジオの修理屋さんにも、また聞いて頂いたお仲間の所にも資料は無く、駄目もとで
メーカー(製造時は松下通信工業、その後松下電器産業に移管され現在はパナソニック オー
トモーティブシステムズ)にも聞いてみたが返って来るのは要領を得ない回答ばかりだった。  
仕方なく時々回路図を買っているアリゾナの店に聞いてみようと Sam's Photofact の Annual
Index1975 で探してみた。   Auto Radio Series の 155,156  辺りに類似と想われる機種が網羅
されている様だったが、手元に在るこの近辺の物を念の為に調べてみた。

手元に在った AR-150 (Aug. 1973) にトヨタ、コロナマークⅡ用 松下 CR-582FUT/FCT が在
り調べたところ細部に違いは在るものの略同様の回路のことが分かった。回路図さえ在れ
ば鬼に金棒頑張ってみよう! しかし国内の電気メーカーはどこも自社の製品の回路図す
ら保管して無いのだろうか、仮に 1973年としても 38年が経過しているが自社製品のせめ
て回路図位は保管しておいて欲しいが無理な話なのだろうか?

帰りの電車の中で回路を眺めたところこの機種では外部からの制御が可能となる(有線リ
モコン用)コネクタが用意されていた。   回路図様々でリレーの動き、ソレノイド(回路
図中の表記は Tuning Shift ) の動きも良く分かった。

7月22日  昨夜回路図に目を通した結果ソレノイドに問題が在るのでは無いかと想像した。
もし切れていた場合巻き直しをしなければならないと覚悟を決め早速今日はこの部分を診
てみた。 下の画像がソレノイドで上に 2本リードが出ているが、導通を確かめ様として目
を疑ったのは片方のリードの半田が取れており繋がっていない。 画像からは見難いのです
が中央の黒いリード線が片端で、本来もう片方に繋がらなければならないリード線がその
手前に来ている(半田の塊が線材に付いている)。    問題の元凶はこれで、半田付けし難
い奥まった場所だったので確実な半田付けが出来なかったのだろう。

組上げてみたが自動選局は略上手く機能している様だったが音が出ない。 程なくグランド
ラインの接続の問題と分かリキチント音も出る様になった。 しかし当初 3時間も有れば終
わるのでは無いかと想像したがその優に 3倍以上を費やすこととなった。  百点満点では
無いがこれで終わりとさせて頂こう。

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ビクター SSL-87MS マルチ チャンネル システム セパレート ステレオ

2011-07-19 18:56:42 | Weblog

今日お預かりしたのはビクターの SSL-87MS で、以前藤沢の方の類似機種を修理した際の
記事をご覧頂いた西宮の方から修理依頼を頂いた。   お話では先頃亡くなられたお父様が
大事にしていた物とのことだった。この種のオーディオ機器の修理に付きましてはこちら
の ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

7月20日 朝から先ずは分解に取り掛かった(昨日開梱した際に余り目にしたくない虫
が飛び出したので、そのまま作業台に運ぶのは憚られ外で先ずホコリを払った)。

可也問題が在る様だが先ずはターンテーブルのオート・リターン、オート・カットが機
能しないとのお話だった。   この辺りは専門分野では無いが先ずは無くなっているドラ
イブ・ベルトの製作から始めてみよう。

接着剤の乾燥を待つ間に内部の構造を診てみた。 下の画像のデルリン?製ギア
の裏側に在るカムが一連の動きの源になっている様見受けられた。

ベルトを装填し実際に回してみた。 若干接合部で音はするが問題は無い様だった。

レコード針の先端を指で触ってみたが可也丸くなっている様だった。

チューナー基板の所に上の画像の金具が落ちていた。 最初何か分からなかったが
トーンアームの下部を支えて(持ち上げて)いる金具と判明した。

アンプ部分の動作を確かめてみようと通電したが若干ホワイト・ノイズが出るだけだった。
ならばとチューナーの出力を診てみたが良好に出力されていた。(NHK FM 82.5MHz)

アンプ部分をアチコチ調べた結果、電源スイッチを除く全てのスイッチ(スライド・スイ
ッチもロータリー・スイッチも)に可也の接触不良が診られた。 こうなると接点復活剤
では先ず改善はみられそうも無い。

実際にディスクを掛けてみたが、60Hz用のモーターなので回転は遅かった。 このプレーヤ
ーの機能が不明で、当初先日手掛けた Telefunken の物と同じ様にスタートボタンを押すこ
とで、一連の動作をするのかと考えたがどうもそれ程は複雑では無さそうだった。
取り説に目を通したところ単にレコード針 (トーンアーム) をゆっくりディスクに乗せ、演
奏終了後トーンアームを元の位置に戻す機能だけと云うことが分かった。

今日は時間切れとなり後は明日取組ませて頂こう。

7月21日 *カレンダーを見てビックリ、昨日は脳外科の予約が有ったのをスッカリ忘れて
いた。  閑話休題 スイッチ類の接点を何とかせねばならず早速取り掛かった。

スイッチ類を外し接点部分の酸化膜を取り除いた。 真空管回路なら簡単なのだが
トランジスタ回路では安全の為、配線を外し作業を進めた。

シェル内部の配線が1本切れていたので繋いだ。

底部のパイロット・ランプの配線が切れていた(鼠がかじった?)ので直した。

 

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McIntosh, MR71 Stereo FM Tuner

2011-07-19 14:28:29 | Weblog

 

今日手掛けたのは McIntosh の MR71 Stereo FM Tuner でカバレッジの改造等のご依頼を頂
いた。   この種のチューナーの修理、改造に付きましては  https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

カバレッジの改造を終え、パイロット・ランプが暗いので調べたところ輝度切替スイッチに
接触不良が診られた。  電解コンデンサも交換しておいた方が無難そうだったので交換した。

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Telefunken, Jubilee

2011-07-18 17:43:46 | Weblog

今日お預かりしたのは Telefunken、Jubilee の米国向けモデルで FM のカバレッジ
の改造とコンデンサ類の交換をご依頼頂いた。  この種のラジオの改造、修理に
付きましては HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

先ずは動作を確認したが FM のフロント・エンド ECC85 の gm が下がっていた。

使われているペーパーコンは左程多くない。 電源のケミコンも 2個のみ。

  フロント・エンドの改造は簡単では無く難航したが、ここに使われている機構は
ダイアル糸にダストコアをくくり付け、3個のダストコアを動かしておりトラッキ
ング等は可也やり難い。 何とか終わらせたが近年の物と比べると感度の悪さは否
めない。 そうそうパイロット・ランプも断線していた。

 

 

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ICOM, IC-R7000 広帯域受信機

2011-07-17 18:14:50 | Weblog

今日お預かりしたもう一台は ICOM の IC-R7000 で 1-2 時間使っていると受信不可能と
なり、放置した後再度通電すると問題無く機能するとのお話だった。 既に1時間以上
運転しているが未だ問題は出ていない。  この種の受信機の修理に付きましてはこちら
の ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

症状が出た際は可也後部の温度が上がるとのお話だったが確かに可也の温度上昇が
正常な状態でも本体後部に診られた。

7月18日  昨日に引き続き取組んだ。 お使いになっている環境に近づけるべく
前面を除きダンボールで囲いを作った。 通電後約 1時間で症状が出たのでその
まま電源を切らず、予め回路図から調べておいた幾つかのポイントを当たった。

最も発熱していたのは電源回路でシリコン・ブリッジとレギュレータのトランジスタから
の発熱は尋常では無い様に感じた。  続いて IF 回路以降の動作確認に移ったが程なく問題
は解消して仕舞った。 こうなると手が出せず困った。 カバーを外さなければ回路を当
たれないし、カバーをしておかないと問題が出ない。

ならばとカバーを外してランニングさせてみたが 3時間以上問題なく動作して
いた。 しかし通風孔も無く、ファンも設置出来ないが熱をどうするか?

 

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Becker, Europa カー・ラジオ (1970's)

2011-07-17 18:08:26 | Weblog

 

今日お預かりした Becker の Europa は音声の初段に初期のオペアンプを使ったタイプで
実はこのオペアンプの故障が多い。先ずはご依頼頂いた FM のカバレッジの改造がメイ
ンなので早速取り掛かった。この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの
ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

前面のプラスチック・パネルの右側が可也割れていた。

通電したが音声出力が出ない。出力段のトランジスタのベースにシグナル・インジェクタ
で信号を加えたところかすかに出力が有った。 そうこうする内にアンプが機能し出した。
何とも不思議だが可也永い年月放置されていたのが原因かも知れない。その後問題は無い。

FMのカバレッジの改造を終えたが、可也の高感度だった。

7月19日 電解コンデンサと、一部割れていたフロント・パネルを日本仕様の物に交換した。

 

 

 

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McIntosh, MAC1700

2011-07-15 18:59:49 | Weblog

今日お預かりしたのは McIntosh の MAC1700 でカバレッジの改造依頼を頂いた。 この
種の装置の修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。

輸送に依る破損等が無いことを確認した。 近々取り組ませて頂こう。

7月17日 カバレッジの改造を終え MPX の動作も確認した。

 

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Wurlitzer 700 ジューク・ボックス (再)

2011-07-15 15:05:27 | Weblog

今日久し振りに手掛けたのは Wurlitzer の Model 700 で既にグリスアップしてから1年
以上となる。 動きが良く分かる様本体から取り出し、元々のモーターでは速度が速
すぎ動きを追えないので速度が変えられる電動ドライバーを使った。

 一緒にやってもらったNさんの力添えが功を奏し、選曲機構の問題以外は略問題なく動く
ところまで漕ぎ着けた。  そうこうする内、新たに届いた別の Wurlitzer 700 には在る革製
のベルトが無いことに彼が気付き、このベルトがどう機能するのか初め分からなかったが
やがて目的が分かった。

選曲機構を駆動しているシャフトには途中スプリングが入っており、このスプリングを巻
き上げた状態で初めてシャフトを駆動できるが、スプリングを緩める方向にシャフトが回
るのを押さえる (ブレーキを掛ける) のがこのバンドの目的で、早速米国に発注して貰った。 
どうも革が劣化し切れ、無くなって仕舞ったのだろう。  大収穫であった!

しかし今回は同一モデルが在り、比較することが出来たので助かったが、こちらが手掛け
る多くの物は問題が出た後の、しかもその一台しか無い場合が殆どで難航することが殆ど
である。  Nさんの勘の良さに改めて感服!

 7月29日 先週米国に発注して貰ったブレーキベルトが届いたので今日は朝から組み込み
等の作業に取り掛かった。 当初革製のベルトかと想っていたが実際は下の画像の様に外
側はフェルト、内側に真鍮製の薄板が在る構造となっていた。   このブレーキを装着して
もこれと云った変化は見られなかった。   前回使用した電動ドライバが途中でもって行か
れて仕舞い、電気ドリルで作業を続けたがこちらでは低速時の駆動トルクが小さくしょっ
ちゅう止って仕舞った。 この負荷が時に重くなる原因を調べた結果、選曲の為にディス
ク・ラックを上下させる機構(アーム)部分の回転(移動)に問題が在る事が分かった。   
次回は機構部分全体をひっくり返して問題点を洗い出してみよう。

8月5日 先週に引き続き取り掛かった。トーションスプリングが硬すぎる(巻き過ぎ)の
では無いかとのことで先ず 2ターンで動作させてみたがこれでは弱過ぎる様だった。 次い
で4 ターンとしたが選曲は可也上手く動作し、3 で 4、5 で 6 と云う具合に一番違いで選曲
していた。 ただ問題は何も選曲しない場合で、本来何も選曲されずに進むハズだが、ラン
ダムに局を選んで仕舞っていた。 我々本来の動きを知らない為、この種の問題には頭を悩
ませる。(今日は機構部分を診やすくする為上下逆さまで動作させた)

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NF回路設計ブロック、Low Distortion Signal Generator CR-116

2011-07-13 18:44:28 | Weblog

    今日、某高級オーディオ機器メーカーの技術部からお預かりしたのは NF 回路設計
ブロックの CR-116 でお話では出力が不安定とのことだった。 この種の機器の修理
に付きましては https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

添えられていたメモでは出力が 1Hz程の周期で変動すると伺った。 通電し暫くは何
の異常も診られなかったがやがて出力がフラフラし出し、伺った様な症状を呈した。

一時出力レベルを下げるとおかしな発振は止ったのでモーターボーディングかと
想像したが、やがてレベルを下げても症状は変わらなくなった。 その後周波数
を一桁上げたところ発振は停止し、上の画像の様な良好な出力となり暫くランニ
ングさせてみたが問題は診られなかった。  この種の故障では症状が出て呉れ
ないことには手の出し様が無い。

7月14日    昨日に引き続きランニングを行い問題は診られなかったが MODE を
Low Distortion から High Stability に変えたところ発振 (寄生振動?) が始まった。
サテ、中身を細かく追ってみよう。

不安定になると上の画像に診られる約 10MHzの発振が発生することもある。

1KHzの出力に寄生振動 (約10MHz) が重畳した波形。 下は正常な場合の出力。

 7月15日 昨夜見ず知らずの方から、同じ物を持っているが記されていた症状の原因として
非直線性素子の断線が考えられるとの貴重な情報を頂いたので既に返送の準備を終えていた
が開梱し、導通を確認してみた。 両者とも直流抵抗は 6~7KΩ程度で一応断線はしていなか
った。  *可也センシティブで微少電流にも関わらず抵抗値がドンドン変わって行った。

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