今日の2台目は Braun, TS 45/1 で動作確認等をご依頼頂いた。 この種の機器の修理、改造等の
ご依頼はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ (新) にお願い致します。
FM 部分のアクリル製ダイアル板にクラックが入っていた。
輸送中の問題は無い様だったので早速通電してみた。
ところが若干ハムが出るだけで AM/FM ラジオもフォノ入力、バンド入力全て機能しなかった。
上の画像に見られる出力 (メイン) アンプは生きていたが、下のプリアンプが機能していない。
これまでの経験でプリアンプの電解コンデンサ類の劣化が想像出来るので分解に取り掛かった。
プリアンプの電解コンデンサを一つ一つ交換して行った。 ただ参考にした TS 45/2 の部品図
に記された電解コンデンサの極性と異なっている部分が数か所有り回路図との照合が必要。
時間を掛け交換したものの極性が逆では話にならず回路図から追うことにしよう。 疲れた!
12月21日 昨日はパターン図と回路図を持ち帰り回路図との照合を行った。 結果上のパターン
図で縦方向の物は全て極性が逆だった。 下は TS 45 のパターン図だがこちらは全て正しかった。
改めて実際の極性を診てみたが正しい物の頭部に赤い印しを付けた。 2個が逆だった。
全ての電解コンデンサの極性を正した。 しかし Braun 製品の資料でこの様なミスは珍しいのか?
改造の可能性があるので FM のフロント・エンドの構造を確認しておいた。
プリアンプを組み込み動作を確認してみた。 ラジオは AM/FM 共に機能し、BAND/PHONO 共
に機能したが音量が少ない。 どうもメインアンプ部分も電解コンデンサが劣化している様。
12月22日 メインアンプ部分に取り掛かった。
今日取り組んだメインアンプのパターン図にも極性の誤りが見られた。幸い同じモデルを持って
いたので確認出来たが Braun の技術資料にこうも問題が在るとはこれまで考えていなかった。
組み込み実際に音声出力を確認したがラジオ、Band 入力共に良好となった。
ただ Phono 入力のゲインが少し足りない感じだった。Phono プリアンプの電解コンデンサも交
換してみよう。 明日は上の作業と FM のカバレッジの改造に取り掛かろう。
12月23日 Phono アンプに取り掛かった。 この所電解コンデンサの極性に悩まされているの
で+側に記しを付けた。
交換後 Phono のゲインも上がった。
FM のカバレッジの改造に取り掛かり下端を 78MHz(ベイFM)とした。 これで民放4局のワイ
ド FM も受信出来る。 上は NHK FM (82.5MHz) 受信時。
AM/FM 用の簡易アンテナを用意した。 上 (幅が狭い方) が FM、(広い方が) AM アンテナ端子。
文字の一部が消えていたので他の個体の画像を撮っておいた。 (これは Braun 純正では無い)