今日お預かりしたのは初めてとなる National, HRO-500 で AC120V でも DC12V でも電源が入らない
とのお話だった。 この種の受信機の修理のご依頼はこちらの HP http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお
願い致します。
早速 AC100V で通電してみたがスンナリ電源は入り若干リップルの様な音が SP から聴こえた。
メインのノブが輸送中に割れて仕舞った様だった。 Y運輸は箱が凹んでいたりしない限り補償は
対象外とのことだった。
AC 電源ではリップル成分が気になったので DC12V で動作を調べた。 非常にゲインは小さかった
が一応出力回路は機能していた。
上は J4 26MHz Out、下は J300 HFO Out
上は J5 VFO Out、下は J3 Lo. Freq In (26MHz成分が混入している)
BFO Out なのだが BFO 用の信号は診られ無かった。 ここにも 26MHz成分が混入していた。
7月1日 一度諦め掛けたが再度取り組むことになった。
後段 Q14 (3rd 230KHz IF) から動作を確認し始めた。 コレクタに加えた 230KHz は検波出力で確認
出来たがベースに加えても全く検波出力では確認出来なかった。
Q14 の各電極の電位は下の図の通りで大きくカットオフ状態だった。
トランジスタ(場所)に依っては手が届かず外したり元に戻すだけで時間を要する。
Q14 のエミッタは Q16 Muting に繋がっておりこのトランジスタ 2N2429 は E-C が短絡状態だった。
Q16 を外し手元に在った PNP のトランジスタに交換してみたが Q14 のエミッタの電位は大きく変
わったもののまだカットオフ状態だった。 残念ながらこのミューティングの回路の動作は不明。