テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

●Westinghouse H-125 (1946年)

2007-08-27 22:41:06 | Weblog

米WestinghouseのH-125は1946(昭和21)年に発売された6球ラジオで、GT管5球+ロクタル(ロックイ
ン・オクタル)1球と云う構成です。 伺った故障とは違っており一応低感度ながら受信出来ていたが使
われているペーパーコンデンサが可也劣化しており、また後付けされた電解コンデンサがIFTの調整窓
を塞いでいたので交換した。 他の問題点としてはIFTが全て離調しており(トラッキングも若干)調整を要した。 交換調整後連続試験に移り好結果を得た。 この種の修理に関してはこちらのホームページ
からお問い合わせ下さい。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●三菱 6P-125、 昭和37年

2007-08-21 23:20:51 | Weblog

ネット・オークションに出していた今回の機種が落札されたので補充をすべくレストアに取り組んだ。
先日VIF回路を当り始めたところで止めていた物を引き続きやってみたのだがVIFは動作しておりチュ
ーナー辺りが怪しいと睨んだ。 RFが機能してないか、アンテナ回路が可笑しいのではとチューナー
を外し始めてアンテナ入力の同軸ケーブルが気になり端末の処理をし直したところ正常に動作し出
した。  若干拍子抜けの結果となったが、幸い回路はオリジナルのまま何とか実用レベルなので今
回はここまでに留めた。 垂直の直線性が若干気になるがご依頼が有ったら追加のレストアを行うこ
とにしよう。 この機種もネットオークションに出しますが、修理/販売に関しましてはこちらのホーム
ページ
からお問い合わせ下さい。

8月23日 昨日今日と別の6P-125のレストアに取り組んでいるが難航している。 (映像も音声も出な
いと云う状態からのスタート) 水平出力の2SB275のE-C間が可也劣化しており、またダンパーのシリ
コン・ダイオード1S309?の逆方向特性も劣化していた。 また水平ドライブの2SB80も発熱が気になっ
たのでこれらを全て交換したが未だ変化は見られない。 *ゲルマニュウム・トランジスタの場合、近年
のシリコン・トランジスタの様な理論通りの特性は出ず、可也逆方向の電流が流れても動作する物が
有り善し悪しの判断に窮することがある。 回路図を眺めながらフライバックの一次側がレアショートし
ている可能性有りと考え始めた。 本日はここまで。

8月24日 昨日水平の発振段からドライブ、出力と波形を観測した結果が気になってブロッキングトラ
ンスに並列に入れられた逆起電力吸収用?ダイオードを外してみた。 結果は予想通り見事にオープ
ンで良品に交換した結果、水平出力が出始め、高圧も出てCRTが動作し始めた。 未だ映像も音声
も出ず、VIFのチェックに移った。  最初VIFの4段目が動作しておらず半田付けをし直したところここは
動作し出したが、次ぎに3段目が動作しなくなった。 ここも同様半田付けをし直したところ動作し始め
たが半田付けの熱に依り一時的にトランジスタが動作した可能性が有り少し時間を掛けて見てみな
ければ安心は出来ない。 垂直は辛うじて同期が取れているが、水平は半分のところで折り返してお
り同期回路に取り掛かることにしよう。

8月25日 同期分離+増幅回路に問題が有るのではないかと考えていたが実際は可也キチントした
信号であった。  こうなると次ぎは垂直発振の時定数、水平のフェイズスプリット+AFCと調べを進め
様。 回路図だけでなく部品配置図があれば作業は捗るのだが!

 

8月25日の続き 先日オークションで落札した6P-125が九州から届いたが本体後部に在る、電源ト
ランスとのコネクタ部分が破損していた。 内部の細かい点までキチント説明して欲しいとは言わな
いがせめて外から誰にでも見える不具合に付いては説明して欲しかった。(無理な要求だろうか?)

トランス側のコネクタの先の部分が割れ本体側に残っているのが見えている。

左側は正常な物。右側が今日届いた物で何故かコネクタの先の部分が割れている。

8月26日 出品者から「確認不足で申し訳ありません」と云う誠意の有る回答が寄せられ一安心した。
お返しすることになるか、落札金額より低い金額でお譲り頂くかは目下不明。

8月29日 これまでレストア取り掛かっていた物は棚上げし、今日は別の物のレストアに取り組んだ。
幸い今日の物の主な問題はダンパーダイオードの短絡で、トランジスタは結果全て良好で助かった
(電源のパワーフィルター用トランジスタ2SB83が当初機能してなかったが一度ショートした後、何故
か正常に動作しだした!) 垂直の振幅と直線性に問題が有ったので電解コンデンサを10個程交換
し好結果を得た。 *水平の直線性と振幅に若干問題は残っているが略実用レベルと判断出来たの
で今日はここまでとした。

撮影時の設定が不適当で画像が見難く恐縮です。 実際は輝度もコントラストも高く、十分実用と
なるレベルでした。 (チューナーの接触不良も修理済み)

8月31日 棚上げしていた物に再度取り組んだが、先日来水平出力2SB275を最近のシリコン・トラ
ンジスタに置き換えたのが気になり元もとの2SB275に戻した(ドライブの2SB80も同様に)。 また
垂直の時定数を決めているタンタル・コンデンサの容量(10μ)が気になり測って見てみたが手許の
容量計は15μを示した。 ただ現象から見て容量が減ったハズなのでこの値はどうも信用出来ない。
これらの交換を終え通電したところ垂直、水平共に同期が取れ(て仕舞っ)た。 水平出力をシリコン
トランジスタに置き換えるとダンパーとの相性か、中央に白い縦線が入って仕舞ったがこれも無くなり
水平の参照パルスがキチントした為かAFC(位相)もちゃんと動作し始めた。 他に初めての経験とな
ったが映像増幅とCRTのカソード間のマイラー・コンデンサに絶縁の劣化が見られた。 輝度が急に
下がり、アレコレ調べたが低い電圧ではこのマイラー・コンデンサに問題は無かったのだが65V程が
加わると可也の漏れ電流が流れた。

9月1日 昨日から取り掛かった6P-125がこのところ取り組んだ5台目となる。 音声出力が無く、水
平、垂直共同期が取れず、また垂直振幅が小刻みに変化していた。 他にもチューナーの接触不良
コントラスト、及び音声のボリュームに接触不良が見られた。 同期分離、増幅のケミコン2個を交換し
また垂直出力とパワーフィルタのケミコンも2個交換し全体的に安定になって来た。 ここで気付いた
のは画質で、可也バンド幅が狭い画質で明日以降この辺りを当ってみよう。

9月2日 昨日動作させ始めてから時間と共に全体の動作が安定して来たが、今日は何故か水平
同期が不安定になって仕舞った。 原因は全く不明! 音量、コントラストの各ボリュームは略正常
となり、壊れていた垂直出力のバイアス調整用VRも交換した。 またチューナーも接点を磨き良好
となったが肝心の水平同期が不安定では........

9月3日 原因はフェーズスプリットかAFCに在るのではと調べを進めたところAFCを担っているトラン
ジスタのE、Bの電位が高くC約-11Vに対して約-6Vもあった。 B-C間に入れられたケミコンが怪し
いと交換したところ好結果を得た。 始めからケミコン全てを交換すれば良いのかも知れないがサテ
どちらの効率がよいのやら。 その後この機種の映像が単にバンド幅の狭さに起因しているのでは
無い様想われて来たが、映像増幅段にも問題が在るのでは?。

9月4日 この機種の故障で多いのがロッドアンテナの破損で経験では略半数の物のロッドアンテナ
に問題が有った。 現在中々ピッタリの物は残念ながら見付からないが少しオリジナルより長く(約5
cm)なって仕舞うが左程違和感の無い物が見付かり交換してみたので画像をご参照あれ。 

9月15日 昨日、今日とICR-90の修理の傍ら6P-125、2台を一応完成させた。 1台は先日落札した
物を出品者の方がワザワザ届けてくれた物で垂直振幅が略ゼロ、音声/映像出ずと云う症状でした。
垂直偏向に関係したケミコン5個の交換で垂直が直り、次いでVIFの2段目2SA234のE-B間オープン
も交換で直った。 しかしVIF2段目のエミッタ電圧から1段目のベースバイアスが作られており、この
種のループは回路を複雑にするので嫌いだ。 他にもコントラスト用VRを一度分解し接点及びカーボ
ン皮膜等の洗浄を行った。 またチューナーも分解し全ての接点を研磨した。 ●今日の物は一部の
チャンネルがずれていたり、感度が悪かった物の修理で一部のコイルを調整し、また全ての接点を研
磨したが4チャンネルのS/Nが悪い、何故か?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●DBシステムズのプリアンプ

2007-08-19 22:59:41 | Weblog

今日届いたのは1970年代の米国DBシステムズのプリアンプでボリューム調整時に雑音が発生すると
云うものでした。  実際に信号を加えたテストとボリュームの回転に伴う抵抗値の変化を見てみました
が特に雑音らしきものは見付からず、唯一抵抗値の変化が急峻な付近で高速で変化させた場合雑音
の様な「ポコ」と云う様な雑音?が発生したのでこれのことかも知れません。 何れにせよボリュームの
摺動部分の洗浄をした方が良いのでボリュームを外し洗浄を行いました。 *ご依頼主のメールアドレ
ス不明の為連絡出来ず! この種の物の修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ
下さい。

左がプリアンプ本体、右が専用電源部。

8月23日 ご依頼頂いた方から受け取ったところ電源の内部でゴロゴロ音がするので開けたところ
コンデンサが外れていたので再度診て欲しいと云うご連絡を頂いた。 今日届いた物はものの見事
に電解コンデンサが外れており驚いたが取り付けの構造に先ず問題が有る。  つまり可也のマス
を持った電解コンデンサを単にプリントパターンに半田付けしただけの構造で、これでは静かに置い
ておくなら良いが送ったりすれば先ず壊れても仕方無い構造と云える。 電解コンデンサを取り付け
電源電圧を確認したところ無負荷で41.5V程有り、定格の33.3Vとは可也異なっていたので調整し、
定格負荷(0.1A)で33.3Vに調整した。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●RCA B-411 (1951年)

2007-08-17 00:27:03 | Weblog

今日(8月16日)届いたのは1951年にRCAが発売した4球の電池管ポータブルラジオB-411で時間が
無く一部しか診れなかったが明日以降調べを進めてみる(スピーカ、OPT、電源スイッチに問題は見ら
れなかったがデカップリング用のケミコンは絶縁不良(直流抵抗約1KΩ)を起こしていた)。

8月17日 先のケミコンの交換で一応音は出だしたものの音量は小さく、また可也歪
んでいたのでペーパーコンを全て交換した。 IFTも若干離調しており、またトラッキン
グも調整の必要が有った。 結果可也の感度と音量、音質が得られたので終わりと
した。 この種のラジオの修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わ
せ下さい。

左端が今回交換したケミコンとペーパーコン。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●Blaupunkt, Frankfurt US

2007-08-14 23:06:20 | Weblog

昨日今日と取り組んでいるのは以前古いVWに乗っている方から修理依頼を受けたものの余りの状態
に修理は止めた方が得策とお話しし、その後部品取りとしてお譲り頂いた物です。 画像からもご覧頂
ける様、電源ラインに非常に大きな電流が流れチョークコイルの巻線が熱で溶けたり、プリントパターン
も熱で溶けておりました。 ダメ元で調べを進めたところ音声出力の片方のトランジスタが熱暴走を起こ
した様でE-C間が完全に短絡しておりました。 多分6V、マイナスシャーシに対して逆の極性の電圧を
加えたか、極性は合っていたとしても12Vを印加して仕舞ったか何れにせよ本来とは異なる電源に接続
して仕舞ったことが主たる原因と想像致します。 出力トランスもレアショートしておりサテ、巻き直します
か!(可也大変な作業になりそうです)  この種のラジオの修理に関しましてはこちらのホームページ
からお問い合わせ下さい。

終段のパワートランジスタAD150の片方が完全に短絡しており類似のAD143(x2)に交換した。

電源ラインに入っているチョークコイルが焦げているのが見える。 ことほど左様に電源ラインは
アチコチで被覆が溶けて仕舞ったり、プリントパターンが溶けて無くなっていた。  電源ラインに
ヒューズが入っていたならこうはならなかった訳で今更遅いのですが悔やまれます!

直接電源とは関係無いが、ケミコンの容量抜けがアチコチで見られた。

8月15日 出力トランスを巻き直そうと現在在る巻き線を解いたところ一次側の惨状は想像以上で
した。 暫し迷ったのですが40年程前にトランジスタ・ギター・アンプを分解した時のトランスを思い
出し、探したところ何とサイズもピッタリでこれで行く事に致しました。  タダ元々の出力トランス及
びドライバ段のトランスには3次巻き線が有りNFBを掛けている様ですがその巻き線が無くなった
為か発振して仕舞い、もう1ヶ所CRでフィードバック(PFB?)を掛けている回路の位相を反転させま
した。 ついでに熱で可也傷んでそうなケミコンも全数交換し、アンプ部分を終わりと致しました。 
次ぎは本体の電源スイッチの修理に取り掛かります。  *スイッチの修理も可也手間の掛かる仕
事です!

たまたま40年程昔の国産トランジスタ・ギターアンプ用のトランスがピッタリでビックリ。 物持ちの
良さに救われました! (左下の赤いテープが巻かれたトランスがそれです違和感無し!)

8月16日 ボリューム+トーンコントロール+電源スイッチを担っているボリュームのスイッチの修理に
取り掛かった。 単純な構造だけに一度壊れると面倒なことが多いが一応ON-OFF動作はしている
ので組み込んでみた。 (電源ラインに過大な電流が流れていたのでスイッチも心配したが幸いその
前に壊れていた様でスイッチ部分に大きな電流が流れた形跡は見当らなかった)

 8月18日 出力トランスの3次巻線が無くなりこの部分のNFBが無くなった為か低周波のゲインが
やけに大きくなって仕舞った。感じでは約20dB程増加した様で若干ハムを拾って仕舞い、また音量
ツマミの位置がおかしい。  3次巻線は両エミッタ用に4ターンだったので巻き足すことは左程大変
ではないがサテどうするか? サービスマニュアルを読み返したところAF Amp.の2段目にゲイン調
整用のポテンショメータがあることが分かったので明日にも調整してみましょう。

8月19日 2nd AFのゲイン調整で全体のゲインはまあまあ可笑しくない値となりました(この部分の
設定により電源投入時発振することがありましたが、ゲインを最小とせず、少し上げたところでこの
怪現象は回避出来ました)。 ヤット完成したのでパイロットランプを交換し完了致しました。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●Blaupunkt, Frankfurt (1957年)

2007-08-09 22:41:52 | Weblog

今日お預かりしたのはBlaupunktのFrankfurtで1957年頃の真空管式の物です。 中波+長波+FMの
3バンドで、電源には今となっては遠い昔の機械式バイブレーターが使われています。  電源電圧は
これまた今は無い6Vで約8Aを要します。 FMのカバレッジ変更がメインですが古い物ですので全体
的なメンテナンスが必要で、明日以降取り掛かってみましょう。   この種のカーラジオの修理、改造に
関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。

8月10日 内部を診たところ低周波関連のペーパーコンは以前交換されており、電源周りの一部を
交換しました。 バイブレーターも接点部分を直した様で、可也の経験を持った方が手を加えた様見
受けられました。 FMのカバレッジの変更も上手く行きましたので完成と致します。

左の電源+AF出力ユニットにはEL84、右の本体にはEF89-ECH81-EF89-EABC80が見えている。

反対側に見えているのがFM用ECC85。 これまでに見たこの機種の中で最もコンディションが良い
と云えそう。 因みにこの機種がFrankfurtでは最後の全真空管モデルでこの後はトランジスターと
のハイブリッド・モデル Frankfurt TR となる。

8月12日 回路を調べながら気付いたのはAM(中波、長波)では周波数の選択に当っているのは
局発の同調回路だけで、アンテナ入力にもRFの出力にも同調回路は無く、単にLCに依る非同調
の回路(バンドパス・フィルター?)が在るだけで驚かされました。 可也力の入った回路と考えて
おり、事実FMに関しては十分な感度が得られておりますが、AMに付いては逆に可也の手抜きの
回路と云えそうです。

8月17日 受け取られた方からAMは問題無いが、FMの音量が僅かとの報告を頂いた。 FMだけ
何故とアレコレ考えている内に試験中FMの音量が少なくなったことを思い出しました。 その時は真
空管EABC80(FM検波+AM AGC+AF Amp.)のソケット部分に接触不良が見られたのでピンを磨き
その後問題は見られなかったので忘れていたのですが、どうもこの部分に問題が残っている様です。
明日再度こちらに届く予定なので細かく診てみましょう。

8月20日 お送り頂き再度細かく診させて頂きましたが、件のソケットの各接点は心持広がっている
様でした。 一点一点幅を狭め、またフィリップス製の(最後の)接点洗浄剤を使い確かめたところ好
結果が得られました。 もう一点気になったFMのIFも全て再調整を行いましたがこちらは調整の必要
は無かった様でした。

8月26日 FMもキチント動作していると云うお話しと共に本体と電源+AF Ampユニットを繋いでいるケ
ーブルが曲げ具合に依って音が出なくなったり、火花が出ることもあるので何とかならないかとのご
相談を頂いた。 電源にヒューズを入れておけば大きな問題にはならないだろうとお話ししたが何と
かして欲しいとのご依頼に応えない訳にはいかず再再度送って頂いたがサテ気が進まないとは云
っていられないのだが.........

8月30日 お送り頂いた物の本体-電源+AF Ampユニット間のケーブルの中身を確かめてみたが予想以上に傷んでおり一部の交換では上手く行きそうも無く、残念ながら新しいケーブルに置き換えることとした。 但しピッタリの物は望めずどこまで近い物が見付かるか?

9月3日 インターネットでオヤイデ電気の在庫を調べてみたがイマイチ良く分からず、今日は往復4
時間程を掛け秋葉原に行ってみた。 午前10時開店とのことであったが9時45分頃に4芯(各シール
ド線)を買い交換し好結果を得た。 ケーブル代は微々たるものだが秋葉原往復の時間が大きい!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●コロンビア 14CT637、昭和36年4月

2007-08-08 22:23:20 | Weblog

今日届いたコロンビアの14CT637は昭和36年4月に発売された真空管式14インチ白黒テレビです。
このテレビを最初にレストアしたのは確か11年前でした。 前回修理を行った2年前、持ち主の東京
北区田端のラーメン屋さんにどれくらいの使用頻度か伺ってみました。 多分時々見ている位なので
はと勝手に想像していたのですが、驚いたことに毎日営業時間中は動作させているとのお話しでした。
当時のコロンビアのテレビには碍管でシールしたペーパーコンデンサが使われており、他社の物とは
比較にならない信頼度を誇っていましたが9年間良く故障もせず動作したものです。 その時の問題は
水平振幅が8割程に減少してしまったと云うものでした。 今回は水平同期が取れないと云うお話しで
したが、受け取り通電した際の症状はその通りでしたが直ぐに垂直振幅が無くなり垂直出力トランス
の一次側が見事に断線しておりました。 この症状は多くの古いテレビに見られる症状(故障)で時間
経過と共に起こる代表的な故障の一つです。 この種の修理に関するお問い合わせはこちらのホーム
ページ
からお問い合わせ下さい。

ご覧頂ける様交換したペーパーコンデンサは数える程で殆どは製造時のまま。 
流石にブロック型の電解コンデンサは可也劣化しており殆どは交換済みです。

サテ、断線していた垂直出力トランスはどうするか? 巻き直すか迷うところです!

8月9日 巻き直すには1週間程を要する為、別の同時代のテレビを1台部品取りにすることに致し
ました。 ただ元は複巻なのですがオートトランスタイプなので回路の改造が必要です。 垂直直
線性のVR、電解コンデンサ3個も交換し何とか好結果を得ました。

8月15日 昨日遅く電話が有り家の物には嫌な顔をされてしまったが届いたテレビ
は音は出るものの画像(ラスターも)は全く出無いとの連絡を頂いた。 こちらでは
問題無く動作していたので解せないが兎に角送り返して頂くことにしたがサテ何処
が、どうなって仕舞ったのか? おかしい!

8月16日 夕方届いたセットの内部を早速診せて貰ったがアノード・キャップは見事に外れておりどう
も昨夜伺ったお話し(アンードキャップはキチント嵌っている)とは違っていた。 最も返送時に外れた
可能性も十分考えられるが。 何れにせよこのキャップを被せ、通電した結果問題無く映像が得られ
た! おかしい。

アノードキャップ(緑のマジックインキの先)を嵌めたところ。

8月17日 先方が確認してくれたのはアノードキャップでは無く、偏向ヨーク用のUSコ
ネクタでした(これは簡単には外れません!)。 一般の方と話していることを忘れて
はなりませんね! また外れたのでは話にならず、金具の構造を少し変えてみること
に致しました。 従来の方法に比べズットしっかり固定されるので先程発送しました。

従来はバネ鋼製のワイヤーを加工した物を使っていたが今回は黄銅系の
板バネを加工した物に交換した。

8月18日 届いた物を今晩見て頂いた結果は、またまたアノードキャップが外れているとのことで何
ともガッカリさせられた。 嵌めて頂こうとしたところ高圧整流管のピンの所で高圧ケーブルが切れて
仕舞った様で、明日にでも本来の接続場所を画像で説明することになった。 疲れた!

8月22日 高圧ケーブルの接続個所を画像で説明したり取り扱う上での注意事項を説明した。 また
シャーシを取り出す際の注意事項を説明したが感電の可能性がありやはりそちらでやって呉れない
かとのことで再再度送って貰うことになった。 もう一度アノード部分の金具を作り直し、十分スプリン
グアクションの効いた構造とし、高圧整流管を出たところで高圧ケーブルも固定し、アノードキャップも
テープで固定した。 少し高くなるが本来の構造のアノードキャップを使えば今回の問題は回避出来た
のだろうが修理費用の上限が決められ、その範囲内で何とかやらねばならないとなると制限は多い。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●Philips, BX998A 1955年

2007-08-06 23:12:00 | Weblog

Philips の BX998A は1955年に発売された長波からFMまでをカバーしたマルチバンドで何と言っても
モータードライブに依るバンド切り替えが圧巻です。 マジック・アイを含めると16球となりこれまでに国
内で小生が手掛けた物の中では最も大きな物です。 因みに音声出力は低音、高音の2系統に分か
れており低音はPL81(x2)を使ったOTL(SRPP)です。 2年前の7月17日に修理を行った記録が在りま
したが年の性か丸二年も経つと前回行った分解の方法もすっかり忘れており手間取りました。*今回
のご依頼は「前回修理した時からマジック・アイが動作しなくなったので直して欲しい」と云うものですが
出来ればその時に云って欲しかったクレームです。前回は「バンド切換え時に非常に大きな雑音が出
る」と云う故障で、バンド切換えに伴い音声増幅段をカットオフする回路が死んでおり、それを直したつ
いでに劣化していたコンデンサ類を交換しただけなので感度が落ちるとは考え難いのですが......細かく
調べたところRF及びIFが一部離調しておりましたので再調整し可也感度は増加しましたが未だ理論
的にクリアーで無い部分が在り明日も引き続き調べを進めます。  しかし以前修理する前は問題無か
ったと云われて仕舞うと費用を頂く訳には行かず誠に辛いところです!

回路は実に凝っておりIFTの通過帯域の調整、或いは中波は高感度と低感度の2つの同調回路
が別に用意されている。 ダイアルの上にマジック・アイが配置されているがこれの外側のリング
はアンテナ入力の切換え、及びバーアンテナの回転も担当している。

手前左に見えている黒いカバーの部分がモーターで前に在る押しボタンスイッチで選んだバンドに
自動的に切換えてくれる。 左上のネット状の部分に中波+長波のバーアンテナが格納されている。

8月7日 IFTとRFの調整を終え、また中波と長波ではアンテナ端子は高周波的にはグランドレベル
と云うことが判明し動作がやっとクリアーになりました。 やれやれこれで上手く行ったと夕方組み込
んだところダイアル糸が外れて仕舞いガックリ落ち込んでしまいました。 画像ではその複雑さが分
からないと想いますが、最も複雑なのはダイアルの糸掛けで本当に落ち込んでしまいました。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●Blaupunkt, Palma 1957年

2007-08-03 23:43:31 | Weblog

BlaupunktのPalmaは1957年に発売された7球(マジック・アイを含め)の長波からFMまでをカバーした
マルチバンドラジオです。 FMを日本バンドに改造して欲しいと云うご依頼を受けましたがこの機種の
FMのフロントエンドはFMバンドの改造の中でも最も複雑です。 最初に動作確認を行ったところ感度
が異常に低く、また周波数も10MHz程低くなっておりました。 これらはECC85の接触不良だった様
で直ぐに良好になりましたが、サテ明日以降改造に取り掛かることに致しましょう。

Blaupunktだけではなく欧州メーカーにはこの機種と同様、FMのフロントエンドには
出来合いのユニットを組み込むケースが多い。 

画像からは分かり難いがスラグ同調で、おまけにコアはダイアル糸と同様糸掛け式で後からの
調整は困難を極める。 コイルから見るとロアーヘテロダインを採っている様である。

8月4日 何とか汗だくになりながらカバレッジの変更を行いました。 疲れた! 昨日ロアーヘテロ
ダインではないかと記したのは最後の画像の手前右のコイルが他の二つより巻き数が多いことか
ら想像したのですが、このコイルは局発用では無く、目的が分からないままです。(イメージのトラ
ップ用かと想像しましたが定かではありません)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする