昨日お預かりしたのは松下のF14-B8でコントラストが付かず、垂直の帰線が目立つと云う症状
と伺いました。 届いた物は非常にコントラストが低く、AGCも効かず、チャンネル間の感度差も
目立ち、帰線も可也ハッキリしておりました。 映像増幅での入力は約0.2Vp-p、出力は5Vp-p
しか無く、フロントエンドから映像増幅までの真空管を個々にチェックしてみました。7DJ8-9AQ8
-6BX6(x3)-12BY7何れも問題になる程は劣化しておらず、AGC回路も当ってみましたが問題は
見付かりませんでした。 チューナーのRF、或いは周波数混合の問題かとチューナーに取り掛
ろうかとも考えたのですが(全ての電圧も確認済み)念の為ビデオ検波のダイオードの抵抗値を
見て納得しました。 約1KΩ:1.3KΩと昔の鉱石検波器を彷彿させる程度の抵抗比しかなく早速
IFT内のダイオードOA70を交換しやっと好結果を得られました。 これまでにも何度かビデオ検波
のダイオードの問題には遭遇しましたが何れも完全にオープンとなっているケースばかりで今回
の様にF/B比?が低下しているケースは初めてで良い経験となりました。
今日お預かりしたのは1958年製のVWに使われていると云うSapphireⅠで(多分、米Bendix製で
1960年代前半の製品と想われます)モ-ターボーディングが激しく使い物にはなりません。 一応
フロント・パネルと押しボタンをクリーニング後に撮影致しました。 中波専用のトランジスタータイプ
なので修理は何とかなると想います。この種のラジオの修理に付きましてはこちらのホームページ
からお問い合わせ下さい。
4月26日 後年のモデルではクラッチ部分にゴム板を使っている物が多いがこの機種の場合
何も無く、またクラッチ部分は外れそうも無く如何にするか思いあぐねた結果ゴム系の接着剤
を両面に塗り、一日乾燥させてみた結果良好に作動してくれたので、フロントのクロームメッキ
部分を磨き、ツマミ、押しボタンのクリーニング、無くなっていた片方のツマミのイモネジを作り、
最後にパイロット・ランプを交換して完了とした。
4月25日 電気的には左程問題は無かったのですが機構部分に幾つかの問題が見られ最も
問題なのは選局の為のクラッチが滑っており選局が略不可能になっている点です。 このクラ
ッチは押しボタンを押した時選局ツマミ等の選局機構を分離する為の物で後年の物はギャップ
或いは接触面の圧力を調整出来る様になっているのですがこの機種ではそうなっておらず工
夫が必要です。
4月23日 ご依頼主からGOサインが出たので取り掛かることに致しましょう。
今日お預かりしたのは1962-3年頃の製品と想われるBeckerのEuropa TGで真空管とトランジ
スタのハイブリッドタイプです。 Europa TGは自分でも2台持っておりますが何れも中波+FMで
すが今日の物は中波+短波の機種でした。 可也前に少なからず手が入れられておりましたが
何とか直せそうですがサテ、FMの点は問題にならないのかご依頼主に伺ってみましょう。
この種のラジオの修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
5月1日 この機種のCRT部分の分解/組立は何度やっても慣れない、イライラさせられる作業で
すが何とか上手く収まりました。 同期も近年の物に比べると不安定な部分は有るのですがこの
機種の性格上仕方無さそうです。
4月28日 ファインチューニングの調整も終わり国内の11~5Chまでが受信可能となった。 ただ
調整中若干電源のリップルが気になったので普段交換しない電源部のケミコンも交換してみよう。
この機種ではCRTのアクアダックが剥がれ前面にこびり付くことが多いのでその為の処置をすべ
くCRTを外した。
4月27日 予定していた部品の交換を終え、若干の調整を加えたのが下の画像。 細かい部分
の調整はこれからだが十分実用となるレベルと想われる。 チューナーは当然ながら米国のチャ
ンネル・プランのままなので国内の幾つかのチャンネルしか受信出来ないが若干周波数がズレ
ているのでそれらも調整の必要が有りそうだ。
4月26日 ICR-90の修理が一区切り付いた(本音は極小部品に疲れた)ので息抜きに8-301W
に取り掛った。 *錆びの為かケースが外し難く、組み込む時も苦労させられそう。
既に入力電圧の変更と、下の右のVIF基板のコンデンサの交換は終えたが、まだ道のりは遠い。
以前オークションでSONY、ICR-100を落札頂いた方からお預かりしたSONY、8-301Wで久し振り
の機種です。 長くお使いになりたいとのお話しですので可也の部品を交換することになりそうで
すが頑張りましょう! この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合
わせ下さい。
5月4日 何度か失敗しながらようやく組み込み終えた。 外部から加えていた電源も内部に組み
込んだ電池に切換え動作を確認後電池の充電を始め、2時間程経過したところで再度動作を確認
してみたが動作しない。 どうもイヤフォンジャックに問題が在る様で、またもや組み直さねばなら
ない。 自分の物ならとっくに放り出していただろうが人から頼まれた物ではそうも行かず、泣きた
くなる修理とあいなりました。 二度と修理したくない機種に登録することとなりました。 反省!
5月3日 元々の基板の修理を諦め、先にスピーカーを外した基板に取り掛った。この基板の消費
電流も先の物と略同様の値で、基板の傷み方も似通っており所々パターンはめくれ上がり、また
アチコチで断線していた。 永年(硫化?)ガスの雰囲気中に在った基板、リード線、多くの部品
の傷みは激しく、半田も最早簡単には溶けてくれない。 半日を掛けてみたがこれも諦めざるを得
ない様だ。 探したところもう一枚同じ基板が見付かったので望みを掛けてみた。 幸いガスに依る
傷みは殆ど無く、何箇所か切れていた部分も楽に修復出来、壊れていたVRも簡単に交換出来た。
電池を繋いだ、恐る恐るスイッチを入れ選局した、聴こえた!蓋を閉めるのは明日にしよう 疲れた
右から元々の基板、昨日から取り掛り今日諦めた基板、左はヤット好結果が得られた基板。
5月2日 何とか活き返らせないかとアレコレ試みてみたが基板にアチコチからストレスを掛けると
一瞬動作したことは何度もあったがやはり無理そうで諦めムードが増すばかりで、Ni-Cd電池から
放出されるガスの種類を知らないが基板、リード線等の傷みは激しく元々無理だったのかも知れ
ない。 多くの時間を費やしこの様な結果は誠に残念ではあるが諦め様。
5月1日 8-301Wの修理、オーバーホールが終わり残っていたICR-90の組込みに取り掛った。
極小機種の場合、組込みは最も神経を使うので最後にまわして仕舞ったが一つ一つ慎重に組み
込んで行ったのだが結果は動作せず、アレコレ挑戦してみたが今日のところは良い結果は得られ
なかった。 ドット疲れが出て仕舞い暫くは見たくも無い! 諦めるか??
4月26日 錆びている部品2点を交換し、ACアダプタの修理に取り掛った。 モールドされている
部分に問題が有ると困ったなと考えていたが幸いそれらでは無く、問題はケーブルの途中での
断線で、長さは半分程となって仕舞ったが上手く直せた。 ドット疲れて仕舞い今日のところは
ICR-90はここまでとした。
4月25日 V/Cは90°ズレた物を使うことに同意頂いたので組み込みを開始しようとしたが念の
為に付属のアクセサリー類の動作を確認した。 結果驚いたことにACアダプターに電圧が出な
い。 これまでに2台同様の経験をしたがACアダプタ本体もICR-90に接続するプラグ部分もモー
ルドされている為修理は簡単では無い! ついでに錆びている充電端子(ジャック)、キーチェー
ンの基部も交換することになった。
4月24日 部品取りのユニット(右)が見付かり早速スピーカーを交換した。 また接触不良の電源
スイッチを直し、メインユニットを交換しようとしたがダメ元で左のユニットの修理に取り組んでみた。
時間を要して仕舞い交換した方がコスト的には得策だったかも知れないが問題点(ICの電源ライン
のパターンの腐蝕→断線)が見付かった。 電流も正常値(約15mA)が流れV/Cの端子に触れると
ノイズが出る様になった。 ところが受信は出来ない。 予想通りこのシリーズの故障原因のトップ
2、V/C(バリコン)が死んでいた。 (こちらのジャンク箱には以前外した多くのV/Cが転がっている)
最後の一つとなった同一サイズのV/Cを試験的に繋いだところ(左が死んでいるV/C)。 したの
画像はまた別のV/Cを繋ぎ、上の画像のV/Cを本体に取り付け選局ツマミを乗せたところ。 本来
の物と取り付けネジの位置がが90°ズレておりダイアルポインターの位置と90°ズレる問題が
有るが最早動作させる為にはこの方法しか無いがご依頼主に伺ってみよう。 しかし昔は15mm
角程度のポリバリコンまでは分解し、ポリエチレン・フィルムを自分で切って修理したが最早この
大きさの物はお手上げである(10mm角は余りに小さい!)。
4月23日 昨日に引き続き今日は分解し細かく調べを進めた。 先ずスピーカーはボイス・コイルの
引出し線が腐蝕し断線していた。 また昨日2mAと思った電流は別のメーターでは約0.6mAと正常
な場合の一桁以下であった。他にV/Cのアンテナ側での断線も見られ電池からのガスに依り可也
の部分が腐蝕してしまったことが伺える。 こうなると別の同一機種から部品を外すしかないがサテ
費用のことも有りご依頼主に伺ってみよう。
SONY、8-301Wの修理をご依頼頂いた方からもう1台お預かりしたのがICR-90で今日はザット診た
だけで終わりましたが、先ず電源スイッチがONにならず、内部のスライドする部分、或いは接点部
分が腐蝕し導通が無くなっている様です。このスイッチをジャンパーし電圧を加えてみましたが2mA
しか流れず、ことは簡単ではなさそうです! ICが生きていてくれることを祈るばかりです。
この種のラジオの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
昨日お預かりしたのは英国王室ご用達、Roberts RadioのR24で想像では1980年代製のICx2+
TRx2のAM(MW+LW)/FMモデルです。 当然FMは欧州バンドですのでカバレッジを日本仕様に
改造し、電池も国内の物が使える様改造するつもりです。 この種のラジオの修理、改造に関し
ましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
下は前面パネルの裏側に貼られたアクリル板が外れていたので接着剤で止めたところ。
5月7日 暫く拡大鏡が手放せ無いICラジオを手掛けていた為ストレスが溜まっていた(細
い所では0.1mm程の線材を使うので半田付けも息を止めながらやっておりました)ので今
日は久し振りに真空管テレビに取り掛りました。 これまで手を付けずにいた真空管ソケッ
ト、ブロッキング発振トランス、真空管(手持ちの中古の物の中で最もgmの高かった16A8
も新品に)交換し下端の直線性は良くなったのですが上端には相変わらず折り返しが見ら
れました。 カソード・バイアス用の820Ωを470Ω+1KのVRに替え直線性の変化を見てみた
ところVRは0の470Ωで好結果が得られました。 これで何とか垂直の直線性も合格点とな
り若干気になったSIFの調整を終え終わりとしました。
4月21日 T14-R1Sのレストアを終え連続試験に移ったが垂直振幅が何とも落ち着かず
垂直振幅調整用ポテンショメータを細かく調べてみた。 何と中央の端子(電極)とシャフト
間に導通がありこれでは可笑しくなる訳である。 摺動部分の接触不良を改善すべく一吹
きした接点復活剤と埃が悪さをした様で接点復活剤を使うに当っては慎重にしなければな
らないことを再認識させられた。 サテ、垂直出力をみたところ下の回路図に記されていた
パルス電圧より遥かに高い約800Vが確認出来た。 これに対してT-14C1Tでは約200V
と低く何とも解せない! (途中、直線性補助のVRの中央の端子が後部を覆っている金属
ケースと導通が有るのが見付かり(金属ケースはシャーシーに落としていたので)これが
問題の元凶かと色めき付いたがこれでは無かった、残念!)
4月19日 画像出力の直線性、振幅と入力電圧の関連をみてみたところ入力を綺麗な鋸歯
状波とした際の振幅は30%程度の振幅となった。 また100%に無理無理した際の入力電
圧には立ち上がり部分にダレたところが有り、これが上部の折り返しと符号している。 また
誘導性負荷にも関わらず出力管のプレートでは(折り返しの出ている時)抵抗負荷の様に
略リニアに増幅された感じの電圧となっておりこの機種の回路図に記された300V+690?V
のパルス状の出力は見られなかった。 おかしい! 何とも解せず同時期の松下T14-R1S
のレストアを開始した(2台の動きを比較し様と考えております)。
4月18日 垂直の問題に今朝から取り組み垂直出力トランス、偏向ヨークも交換し直接関係の
無いケミコンまで念の為に交換してみた(先日交換したばかりのフィルムコンも念の為に当り
抵抗も全てチェックしたが問題は見付からなかった)。 出力管のグリッドでの波形は直線性
と直線性補助の調整で綺麗な鋸歯状波となり、電圧も50Vp-pと問題無い値と想われるので
すがCRTでの振幅は半分程で、無理無理フルサイズとすると上端に折り返し、また下端は飽
和が見られ、最早交換してないのは真空管のソケットのみとなりました。 不思議です!
*この為先日オークションに出品しましたが近々取り消すことにしました。
4月17日 昨日垂直の直線性に少し問題が見られ(上部での縮みと折り返し)たので今日はコン
デンサ4個と直線性補正のVR、真空管2本を交換したのですが逆に下部で縮みと折り返しが見
られる様になって仕舞いました。 サテ何とも不思議です! *今日オークションをご覧になった
方から発売年月が違うとのご指摘がありました、何時も参照している全テレビ回路図集の記述
を引用したのですがヒョットすると昭和34年5月発売が正しいのかも知れません。
4月16日 漏電の原因は予想通りアンテナ回路のチタコン(100pF)の絶縁不良(約10KΩ)でした。
上の画像の左の端子板の左から4つ目に接続されているコンデンサ(T誘電製)。 今回はチタコン
(チタン酸バリウムを原材料とした磁器コンデンサ)の問題でしたが昭和30年代初頭のセラミック・
コンデンサにも時々短絡等の問題が見られます。 *今となっては可也考え難いことですが。
難航したB&OのBeocenter 7002、三菱MC-8000等の修理が一段落し、久し振りに昭和30年代の
テレビのレストアに取り掛りました。 松下のT-14C1T(昭和33年10月発売の物ですので以前担当
したAlways 【3丁目の夕日】で使われた機種、松下 T1447と同じ年のモデルです)でこれまでに最
も多く手掛けた時代の物なので特に問題無くレストア出来ましたが連続試験の最後にスライダック
の電源を切ったところ漏電ブレーカーが飛んで仕舞い懐中電灯の出番となりました。 アンテナ回路
のコンデンサが絶縁破壊を起こしたか明日診てみましょう。 後程オークションに出品の予定です。
この種のテレビの修理に付きましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
先週金曜(4月11日)の午前10時~10時半頃の間に永年使って参りました携帯電話が盗難にあい
ました。 この数年こちらに電話を頂いた方々の電話番号とお名前(殆どは姓のみ)のデータが無く
なって仕舞ったことが最も大きな痛手となりました。 そこでお願いですがこれまでに電話を頂いた
方々でこれからもやり取りの可能性が有る方はご面倒でも再度電話を頂くかメールを頂けます様お
願い致します。 電話番号(固定及び携帯)及びメールアドレスに変更はありません。
4月4日 FMのカバレッジの改造は可也難しそうだったのでコンバーターを使うしかないかと考えて
いたのですが、昨夜サービスマニュアルを眺めながらヒョットすると改造も無理では無いかも知れな
いと今朝早くから取り組み難航はしましたが上手く改造出来胸を撫で下ろしたところです。 その後
FMの選局ツマミが重いことに気付きアレコレ見てみましたがフロントエンドのシャフトが重いことが
分かりこれはこの部分を分解するしか無く(使えない程では無い為)今回はパス致しました。
上はツマミを外したところ、下はチューナー部分のフロントパネルを外したところ。
好結果が得られたので外していたアクリルカバーを元に戻したところ。
数日前にお預かりしたものの片方の出力が無かったり、中波のバーアンテナ周りが断線していた
為にサービスマニュアルの到着を待っていたBRAUNのP410Xに取り掛かった。 片方(左)の出力
が無かった原因は分かってしまえばナーンダと云う電源のヒューズの単なる断線でした。 切れた
破断面の感じでは過電流に依り溶断したと云うものでは無く、振動等機械的な要因で切れたので
は無いかと想われました。 次に中波のコイルの断線(実際には長波も含め合計3本が切れており
ました)の修理に移りましたがドイツ特有の細いアンテナコイルの巻線をそのまま配線に使っており
我々の目からすると甚だ危なっかしい配線で事実3本が断線しておりました。 幸いサービスマニュ
アルに実態配線図が有り大いに助かりました。 この種のチューナーの修理、改造に付きましては
こちらのホームページからお問い合わせ下さい。
ステレオアンプ部分のクローズアップ
チューナー部分の全体像
中波、短波、長波の高周波部分画像からは見えてないが資料無しには手を出したく無い配線群
です。 下はFMのフロント・エンドで非常にシッカリした構造で改造には不向きなのであります。
4月6日 3日前アイルランドの商社からは残念ながら在庫無しの回答が寄せられガッカリ。 この
為現在市場に無い半導体を探し出してくれる国内の商社2社にも見積り依頼を出したが未だ連絡
は無く、昨夜調べておいた国産の類似品(ダーリントンでPc80W程度のコンプリメンタリ)を今日買
い(TO3Pなので取り付けには若干工夫を要した)早速組み込んでみたが最初非常に良い特性が
得られヤッターと喜んでいたのもつかの間、垂直/水平両振幅は減少し始め、やがて後部から煙
が出て慌てて電源を切った。 両トランジスタも放熱フィンも可也の温度になっており、暫く熱を冷
ました後、再度電源を投入してみたが下の方が可也歪んでいた。 回路図があれば調整用トリマ
ーも触れるのだが何も分らないまま触るのは拙い方向に持て行ってしまう可能性もありうかつに
は触れない。 サテ、一般の石にもう1石加え自分でダーリントンを作ってみるか? ラジオ、テレ
ビなら仮に資料が無くとも何とかなるが今回の様な初めての装置で偏向ヨークに流すポジション
用の直流(バイアス電流)と入力信号に比例した振幅を発生させる電流制御回路は簡単では無く
つくづく資料が無いことが悔やまれます。
元々のPhilips BDX62とBDX63の細かい特性は知らないが概ね80V/8A/90Wのダーリントンの
コンプリメンタリなので同様の国産を探してみた。 何時も行く部品屋さんの在庫で探した物を使
ってみたが好結果が得られたのは数分だった。 残念!
今日お預かりしたのはBOSCHのエンジン・アナライザのオシロスコープ部分で画像(輝線)が上の
方にズレてしまい全く見えないと云う症状の物でした。 この種の装置の修理に関しましてはこちら
のホームページからお問い合わせ下さい。
当初輝線の位置を決めているジョイスティックの垂直のポテンショメータが断線
したのかと想像しましたが、ことはそう簡単では無く回路を追うはめとなりました。
結果から申し上げれば上の画像の右端に見えているTO-3出力トタンジスタ
Philips の BDX62 がE-C間ショート、また BDX63 がEオープンと壊れており
ました。 これらのトランジスタは無く適当なITTと東芝のトランジスタで置き換
えましたが、上下の位置に依って少し歪みが見られました。
歪みをご依頼主に確認して貰った結果この際ベストの方法を採ろうと云うことになり出力のトラン
ジスタ Philips の BDX62 と BDX63 を交換することにした。 幸いアイルランドの部品屋で少量
でも買えそうなので今晩にでも送料等聞いてみよう。
Beckerのカーラジオの修理は可也の数をこなして来たのですが今回の物は修理+FMのカバレッジ
の変更で何時も通りお受けしたのですが、問題は電源スイッチに在りました。 この機種の電源スイ
ッチはボリューム、トーンコントロール等と同じシャフトの回転に依ってON-OFFが為されますがOFFと
なったままでした。
ステレオ・タイプなので音量に2、トーンコントロールにも2、合計4つの可変抵抗が使われることに
なり、同じ物を見付けるのは最早不可能に近く、同じ物或いは類似機種から外すしかありません
が手元には無く昨日から修復にに取り掛かりました。
スイッチ・ユニット部分を外したところ。 緑色の部分が回転し、左の赤い部分に機械的に結合し
スナップ・アクションで接点を移動させる構造ですが何せ小さいので神経を使います。 昨夜好
結果が得られたと組み上げたもののその後直ぐに動作しなくなり、今日は接点表面、接点の間
隙等を気にしながら再度トライし好結果をヤット得ました。 下は接点部分ですが画像が暗く見
難くて恐縮です。