昨日お預かりしたのは松下の F14-B8 でコントラストが付かず、垂直の帰線が目立つと云う
症状と伺いました。 届いた物は非常にコントラストが低く、AGC も効かず、チャンネル間の
感度差も目立ち、帰線も可也ハッキリしておりました。 映像増幅での入力は約 0.2Vp-p、出
力は 5Vp-pしか無く、フロントエンドから映像増幅までの真空管を個々にチェックしてみまし
た。7DJ8-9AQ8-6BX6 (x3)-12BY7 何れも問題になる程は劣化しておらず AGC 回路も当ってみ
ましたが問題は見付かりませんでした。 チューナーの RF、或いは周波数混合の問題かとチュ
ーナーに取り掛ろうかとも考えたのですが (全ての電圧も確認済み) 念の為ビデオ検波のダイオ
ードの抵抗値を見て納得しました。 約1KΩ:1.3KΩと昔の鉱石検波器を彷彿させる程度の抵
抗比しかなく早速 IFT 内のダイオード OA70 を交換しやっと好結果を得られました。 これまで
にも何度かビデオ検波のダイオードの問題には遭遇しましたが何れも完全にオープンとなって
いるケースばかりで今回の様に F/B 比が低下しているケースは初めてで良い経験となりました。
4月26日 後年のモデルではクラッチ部分にゴム板を使っている物が多いがこの機種の場合何
も無く、またクラッチ部分は外れそうも無く如何にするか思いあぐねた結果ゴム系の接着剤を
両面に塗り、一日乾燥させてみた結果良好に作動してくれたので、フロントのクロームメッキ
部分を磨き、ツマミ、押しボタンのクリーニング、無くなっていた片方のツマミのイモネジを
作り、最後にパイロット・ランプを交換して完了とした。
4月25日 電気的には左程問題は無かったのですが機構部分に幾つかの問題が見られ最も問題
なのは選局の為のクラッチが滑っており選局が略不可能になっている点です。 このクラッチ
は押しボタンを押した時選局ツマミ等の選局機構を分離する為の物で後年の物はギャップ或い
は接触面の圧力を調整出来る様になっているのですがこの機種ではそうなっておらず工夫が必
要です。
4月23日 ご依頼主から GO サインが出たので取り掛かることに致しましょう。
今日お預かりしたのは1962-3年頃の製品と想われる Becker の Europa TG で真空管とトランジ
スタのハイブリッドタイプです。Europa TG は自分でも 2台持っておりますが何れも中波+FM
ですが今日の物は中波+短波の機種でした。 可也前に少なからず手が入れられておりましたが
何とか直せそうですがサテ、FM の点は問題にならないのかご依頼主に伺ってみましょう。
この種のラジオの修理に関しましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。
5月1日 この機種の CRT 部分の分解/組立は何度やっても慣れない、イライラさせられる作業
ですが何とか上手く収まりました。 同期も近年の物に比べると不安定な部分は有るのですが
この機種の性格上仕方無さそうです。
4月28日 ファインチューニングの調整も終わり国内の 11~5 Ch までが受信可能となった。た
だ調整中若干電源のリップルが気になったので普段交換しない電源部のケミコンも交換してみ
よう。 この機種では CRT のアクアダックが剥がれ前面にこびり付くことが多いのでその為の処
置をすべく CRT を外した。
4月27日 予定していた部品の交換を終え、若干の調整を加えたのが下の画像。 細かい部分
の調整はこれからだが十分実用となるレベルと想われる。 チューナーは当然ながら米国のチ
ャンネル・プランのままなので国内の幾つかのチャンネルしか受信出来ないが若干周波数がズ
レているのでそれらも調整の必要が有りそうだ。
4月26日 ICR-90 の修理が一区切り付いた (本音は極小部品に疲れた) ので息抜きに 8-301W
に取り掛った。 *錆びの為かケースが外し難く、組み込む時も苦労させられそう。
既に入力電圧の変更と、下の右の VIF 基板のコンデンサの交換は終えたが、まだ道のりは遠い。
以前オークションで SONY、ICR-100 を落札頂いた方からお預かりした SONY、8-301W で久し
振りの機種です。 長くお使いになりたいとのお話しですので可也の部品を交換することになり
そうですが頑張りましょう! この種のテレビの修理に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
5月4日 何度か失敗しながらようやく組み込み終えた。外部から加えていた電源も内部に組み
込んだ電池に切換え動作を確認後電池の充電を始め 2時間程経過したところで再度動作を確認
してみたが動作しない。どうもイヤフォンジャックに問題が在る様で、またもや組み直さねば
ならない。 自分の物ならとっくに放り出していただろうが人から頼まれた物ではそうも行かず、
泣きたくなる修理とあいなりました。二度と修理したくない機種に登録することとなりました。
反省!
5月3日 元々の基板の修理を諦め、先にスピーカーを外した基板に取り掛った。この基板の消
費電流も先の物と略同様の値で、基板の傷み方も似通っており所々パターンはめくれ上がり、
またアチコチで断線していた。 永年 (硫化?) ガスの雰囲気中に在った基板、リード線、多くの
部品の傷みは激しく、半田も最早簡単には溶けてくれない。 半日を掛けてみたがこれも諦め
ざるを得ない様だ。 探したところもう一枚同じ基板が見付かったので望みを掛けてみた。幸い
ガスに依る傷みは殆ど無く、何箇所か切れていた部分も楽に修復出来、壊れていた VR も簡単
に交換出来た。 電池を繋いだ、恐る恐るスイッチを入れ選局した、聴こえた!蓋を閉めるのは
明日にしよう 疲れた
右から元々の基板、昨日から取り掛り今日諦めた基板、左はヤット好結果が得られた基板。
5月2日 何とか活き返らせないかとアレコレ試みてみたが基板にアチコチからストレスを掛け
ると一瞬動作したことは何度もあったがやはり無理そうで諦めムードが増すばかりで Ni-Cd 電
池から放出されるガスの種類を知らないが基板、リード線等の傷みは激しく元々無理だったの
かも知れない。 多くの時間を費やしこの様な結果は誠に残念ではあるが諦め様。
5月1日 8-301W の修理、オーバーホールが終わり残っていた ICR-90 の組込みに取り掛った。
極小機種の場合、組込みは最も神経を使うので最後にまわして仕舞ったが一つ一つ慎重に組み
込んで行ったのだが結果は動作せず、アレコレ挑戦してみたが今日のところは良い結果は得ら
れなかった。 ドット疲れが出て仕舞い暫くは見たくも無い! 諦めるか??
4月26日 錆びている部品 2点を交換し、AC アダプタの修理に取り掛った。 モールドされて
いる部分に問題が有ると困ったなと考えていたが幸いそれらでは無く、問題はケーブルの途中
での断線で、長さは半分程となって仕舞ったが上手く直せた。ドット疲れて仕舞い今日のとこ
ろは ICR-90 はここまでとした。
4月25日 V/C は 90°ズレた物を使うことに同意頂いたので組み込みを開始しようとしたが念の
為に付属のアクセサリー類の動作を確認した。 結果驚いたことに AC アダプターに電圧が出な
い。 これまでに 2台同様の経験をしたが AC アダプタ本体も ICR-90 に接続するプラグ部分もモ
ールドされている為修理は簡単では無い! ついでに錆びている充電端子 (ジャック)、キーチェ
ーンの基部も交換することになった。
4月24日 部品取りのユニット (右) が見付かり早速スピーカーを交換した。 また接触不良の電
源スイッチを直し、メインユニットを交換しようとしたがダメ元で左のユニットの修理に取り
組んでみた。 時間を要して仕舞い交換した方がコスト的には得策だったかも知れないが問題
点 (ICの電源ラインのパターンの腐蝕→断線) が見付かった。電流も正常値 (約15mA) が流れV/C
の端子に触れるとノイズが出る様になった。 ところが受信は出来ない。予想通りこのシリーズ
の故障原因のトップ 2、V/C (バリコン) が死んでいた。 (こちらのジャンク箱には以前外した多
くのV/Cが転がっている)
最後の一つとなった同一サイズの V/C を試験的に繋いだところ (左が死んでいるV/C) 。 下の画
像はまた別の V/C を繋ぎ、上の画像の V/C を本体に取り付け選局ツマミを乗せたところ。本来
の物と取り付けネジの位置がが 90°ズレておりダイアルポインターの位置と 90°ズレる問題が有
るが最早動作させる為にはこの方法しか無いがご依頼主に伺ってみよう。 しかし昔は 15mm角
程度のポリバリコンまでは分解し、ポリエチレン・フィルムを自分で切って修理したが最早こ
の大きさの物はお手上げである(10mm角は余りに小さい!)。
4月23日 昨日に引き続き今日は分解し細かく調べを進めた。 先ずスピーカーはボイス・コイ
ルの引出し線が腐蝕し断線していた。また昨日 2mAと思った電流は別のメーターでは約 0.6mA
と正常な場合の一桁以下であった。 他に V/C のアンテナ側での断線も見られ電池からのガスに
依り可也の部分が腐蝕してしまったことが伺える。 こうなると別の同一機種から部品を外すし
かないがサテ費用のことも有りご依頼主に伺ってみよう。
SONY、8-301W の修理をご依頼頂いた方からもう1台お預かりしたのが ICR-90 で今日はザッ
ト診ただけで終わりましたが、先ず電源スイッチが ONにならず、内部のスライドする部分、
或いは接点部分が腐蝕し導通が無くなっている様です。 このスイッチをジャンパーし電圧を
加えてみましたが 2mAしか流れず、ことは簡単ではなさそうです! IC が生きていてくれる
ことを祈るばかりです。この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
5月7日 暫く拡大鏡が手放せ無い IC ラジオを手掛けていた為ストレスが溜まっていた (細い所
では 0.1mm程の線材を使うので半田付けも息を止めながらやっておりました) ので今日は久し
振りに真空管テレビに取り掛りました。 これまで手を付けずにいた真空管ソケット、ブロッキ
ング発振トランス、真空管 手持ちの中古の物の中で最も gm の高かった16A8 も新品に交換し
下端の直線性は良くなったのですが上端には相変わらず折り返しが見られました。 カソード・
バイアス用の 820Ωを 470Ω+1K の VR に替え直線性の変化を見てみたところ VR は 0 の 470Ω
で好結果が得られました。 これで何とか垂直の直線性も合格点となり若干気になった SIF の
調整を終え終わりとしました。
4月21日 T14-R1S のレストアを終え連続試験に移ったが垂直振幅が何とも落ち着かず垂直振
幅調整用ポテンショメータを細かく調べてみた。 何と中央の端子(電極)とシャフト間に導
通がありこれでは可笑しくなる訳である。 摺動部分の接触不良を改善すべく一吹きした接点
復活剤と埃が悪さをした様で接点復活剤を使うに当っては慎重にしなければならないことを再
認識させられた。 サテ、垂直出力をみたところ下の回路図に記されていたパルス電圧より遥
かに高い約 800Vが確認出来た。 これに対して T-14C1T では約 200Vと低く何とも解せない!
(途中、直線性補助の VR の中央の端子が後部を覆っている金属ケースと導通が有るのが見付か
り (金属ケースはシャーシーに落としていたので) これが問題の元凶かと色めき付いたがこれで
は無かった、残念!)
4月19日 画像出力の直線性、振幅と入力電圧の関連をみてみたところ入力を綺麗な鋸歯状波
とした際の振幅は 30%程度の振幅となった。 また 100%に無理無理した際の入力電圧には立
ち上がり部分にダレたところが有り、これが上部の折り返しと符号している。また誘導性負荷
にも関わらず出力管のプレートでは (折り返しの出ている時) 抵抗負荷の様に略リニアに増幅さ
れた感じの電圧となっておりこの機種の回路図に記された 300V+690?Vのパルス状の出力は見
られなかった。 おかしい! 何とも解せず同時期の松下 T14-R1S のレストアを開始した (2台
の動きを比較し様と考えております)。
4月18日 垂直の問題に今朝から取り組み垂直出力トランス、偏向ヨークも交換し直接関係の
無いケミコンまで念の為に交換してみた (先日交換したばかりのフィルムコンも念の為に当り
抵抗も全てチェックしたが問題は見付からなかった)。 出力管のグリッドでの波形は直線性と
直線性補助の調整で綺麗な鋸歯状波となり、電圧も 50Vp-pと問題無い値と想われるのですが
CRT での振幅は半分程で、無理無理フルサイズとすると上端に折り返し、また下端は飽和が
見られ、最早交換してないのは真空管のソケットのみとなりました。 不思議です!
*この為先日オークションに出品しましたが近々取り消すことにしました。
4月17日 昨日垂直の直線性に少し問題が見られ (上部での縮みと折り返し) たので今日はコン
デンサ 4個と直線性補正の VR、真空管 2本を交換したのですが逆に下部で縮みと折り返しが見
られる様になって仕舞いました。 サテ何とも不思議です!*今日オークションをご覧になった
方から発売年月が違うとのご指摘がありました、何時も参照している全テレビ回路図集の記述
を引用したのですがヒョットすると昭和34年5月発売が正しいのかも知れません。
4月16日 漏電の原因は予想通りアンテナ回路のチタコン (100pF) の絶縁不良 (約10KΩ) でした。
上の画像の左の端子板の左から 4つ目に接続されているコンデンサ (T誘電製)。 今回はチタコン
(チタン酸バリウムを原材料とした磁器コンデンサ) の問題でしたが昭和30年代初頭のセラミッ
ク・コンデンサにも時々短絡等の問題が見られます。*今となっては可也考え難いことですが。
難航した B&O の Beocenter 7002、三菱 MC-8000 等の修理が一段落し、久し振りに昭和30年代
のテレビのレストアに取り掛りました。 松下の T-14C1T (昭和33年10月発売の物ですので以前
担当した Always 【3丁目の夕日】で使われた機種、松下 T1447と同じ年のモデルです) でこれま
でに最も多く手掛けた時代の物なので特に問題無くレストア出来ましたが連続試験の最後にスラ
イダックの電源を切ったところ漏電ブレーカーが飛んで仕舞い懐中電灯の出番となりました。
アンテナ回路のコンデンサが絶縁破壊を起こしたか明日診てみましょう。 この種のテレビの修
理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
先週金曜 (4月11日) の午前10時~10時半頃の間に永年使って参りました携帯電話が盗難にあい
ました。 この数年こちらに電話を頂いた方々の電話番号とお名前 (殆どは姓のみ) のデータが
無くなって仕舞ったことが最も大きな痛手となりました。そこでお願いですがこれまでに電話
を頂いた方々でこれからもやり取りの可能性が有る方はご面倒でも再度電話を頂くかメールを
頂けます様お願い致します。電話番号 (固定及び携帯) 及びメールアドレスに変更はありません。
4月4日 FM のカバレッジの改造は可也難しそうだったのでコンバーターを使うしかないかと
考えていたのですが、昨夜サービスマニュアルを眺めながらヒョットすると改造も無理では無
いかも知れないと今朝早くから取り組み難航はしましたが上手く改造出来胸を撫で下ろしたと
ころです。 その後 FM の選局ツマミが重いことに気付きアレコレ見てみましたがフロントエン
ドのシャフトが重いことが分かりこれはこの部分を分解するしか無く (使えない程では無い為)
今回はパス致しました。
上はツマミを外したところ、下はチューナー部分のフロントパネルを外したところ。
好結果が得られたので外していたアクリルカバーを元に戻したところ。
数日前にお預かりしたものの片方の出力が無かったり、中波のバーアンテナ周りが断線してい
た為にサービスマニュアルの到着を待っていた BRAUN の P410X に取り掛かった。 片方 (左)
の出力が無かった原因は分かってしまえばナーンダと云う電源のヒューズの単なる断線でした。
切れた破断面の感じでは過電流に依り溶断したと云うものでは無く、振動等機械的な要因で切
れたのでは無いかと想われました。 次に中波のコイルの断線 (実際には長波も含め合計 3本が
切れておりました) の修理に移りましたがドイツ特有の細いアンテナコイルの巻線をそのまま
配線に使っており我々の目からすると甚だ危なっかしい配線で事実 3本が断線しておりました。
幸いサービスマニュアルに実態配線図が有り大いに助かりました。この種のチューナーの修理、
改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
ステレオアンプ部分のクローズアップ
チューナー部分の全体像
中波、短波、長波の高周波部分画像からは見えてないが資料無しには手を出したく無い配線群
です。下は FM のフロントエンドで非常にシッカリした構造で改造には不向きなのであります。
4月6日 3日前アイルランドの商社からは残念ながら在庫無しの回答が寄せられガッカリ。この
為現在市場に無い半導体を探し出してくれる国内の商社 2社にも見積り依頼を出したが未だ連絡
は無く、昨夜調べておいた国産の類似品 (ダーリントンで Pc80 W程度のコンプリメンタリ) を今
日買い (TO3Pなので取り付けには若干工夫を要した) 早速組み込んでみたが最初非常に良い特性
が得られヤッターと喜んでいたのもつかの間、垂直/水平両振幅は減少し始め、やがて後部から
煙が出て慌てて電源を切った。 両トランジスタも放熱フィンも可也の温度になっており、暫く
熱を冷ました後、再度電源を投入してみたが下の方が可也歪んでいた。 回路図があれば調整用
トリマーも触れるのだが何も分らないまま触るのは拙い方向に持て行ってしまう可能性もありう
かつには触れない。 サテ、一般の石にもう1石加え自分でダーリントンを作ってみるか? ラジ
オ、テレビなら仮に資料が無くとも何とかなるが今回の様な初めての装置で偏向ヨークに流す
ポジション用の直流 (バイアス電流) と入力信号に比例した振幅を発生させる電流制御回路は簡
単では無くつくづく資料が無いことが悔やまれます。
元々の Philips BDX62 と BDX63 の細かい特性は知らないが概ね 80V/8A/90Wのダーリントンの
コンプリメンタリなので同様の国産を探してみた。 何時も行く部品屋さんの在庫で探した物
を使ってみたが好結果が得られたのは数分だった。 残念!
今日お預かりしたのは BOSCH のエンジン・アナライザのオシロスコープ部分で画像 (輝線) が
上の方にズレてしまい全く見えないと云う症状の物でした。 この種の装置の修理に関しまして
はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
当初輝線の位置を決めているジョイスティックの垂直のポテンショメータが断線したの
かと想像しましたが、ことはそう簡単では無く回路を追うはめとなりました。
結果から申し上げれば上の画像の右端に見えている TO-3 出力トタンジスタ Philips の BDX62
が E-C 間ショート、また BDX63 がE-C 間オープンと壊れておりました。 これらのトランジス
タは無く適当な ITT と東芝のトランジスタで置き換えましたが、上下の位置に依って少し歪み
が見られました。
歪みをご依頼主に確認して貰った結果この際ベストの方法を採ろうと云うことになり出力のト
ランジスタ Philips の BDX62 と BDX63 を交換することにした。 幸いアイルランドの部品屋で
少量でも買えそうなので今晩にでも送料等聞いてみよう。
Becker のカーラジオの修理は可也の数をこなして来たのですが今回の物は修理+FM のカバレ
ッジの変更で何時も通りお受けしたのですが、問題は電源スイッチに在りました。この機種の
電源スイッチはボリューム、トーンコントロール等と同じシャフトの回転に依ってON-OFF が
為されますが OFFとなったままでした。
ステレオ・タイプなので音量に 2、トーンコントロールにも 2、合計 4つの可変抵抗が使われ
ることになり、同じ物を見付けるのは最早不可能に近く、同じ物或いは類似機種から外すしか
ありませんが手元には無く昨日から修復にに取り掛かりました。
スイッチ・ユニット部分を外したところ。 緑色の部分が回転し、左の赤い部分に機械的に結
合しスナップ・アクションで接点を移動させる構造ですが何せ小さいので神経を使います。昨
夜好結果が得られたと組み上げたもののその後直ぐに動作しなくなり、今日は接点表面、接点
の間隙等を気にしながら再度トライし好結果をヤット得ました。下は接点部分ですが画像が暗
く見難くて恐縮です。