テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

W.E. 300B シングル、ステレオアンプ(再)

2008-11-30 17:24:57 | Weblog

今日取り組んだのは以前手掛けた 300B シングル (x2) のプリメインアンプで先頃左チャンネル
が歪むと云うことでお預かりしました。 因みにラインナップは ECC83-12BH7-300B

昔個人の方が組まれた物で可也キチント組まれておりました。 問題点を探している時に見付
けたのが半田付けの問題 (テンプラ半田) で、下の画像の略中央、160V/100μFの上に在るブロッ
ク・コンデンサの -側、1.6φの錫メッキ線は一見問題無く半田付けされておりましたが実際は
半田付けが不完全で横に動き、また近くを触るとノイズが発生しておりました。

他の問題は下の画像に見られる様なノイズでスピーカー出力端での実測値は約 8mVでしたが
信号成分と重なると可也気になる値でした。 調べたところドライバ段 12BH7 の前段で発生
しており、このノイズ以外にも可也長い周期での電位の変動が見られた。

上下の画像は 12BH7 交換後のものでノイズは完全に無くなった。

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コロナ RT50用カーラジオ

2008-11-30 17:18:44 | Weblog

今日お預かりしたのはコロナの RT 50 に使われていると伺った松下のカーラジオで特に
型番は無く?86120-20050 と記されているだけでした。11石と伺っていたので多分自動
選局機能付きの物と想像しておりましたが予想は当りました。   音が出なくなったとの
お話でしたが全く問題は無く、多分スピーカー、或いはアンテナに問題が有りそうです。
この種のカーラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrctezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。

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テレフンケン Autosuper IA51V

2008-11-27 22:00:09 | Weblog

今日お預かりしたのはカーラジオ Autosuper IA51V (1950-1951年) と ID52V (1952年) 用電源
ユニットで、今日は時間が無く輸送に依るダメージが無い事を確認しただけだが近々取り組
ませて頂こう。  因みに IA51V のラインナップは ECH42-EAF42-EAF42-EL41 の全リムロック
管で最早この種の真空管の入手は困難を伴う。この種のラジオの修理に関しましてはこちら
の HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

調べた結果電源のバイブレータが死んでおり (消耗品なので当然とも云えるのですが) 結果、機
械式のバイブレータは諦めトランジスタ式に交換することとなり近々部品集めに取りかかりま
しょう。  それと電源電圧 12V用のアダプタも製作することと相成りました。

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ドレーク SSR-1

2008-11-26 19:44:08 | Weblog

今日お預かりしたのはドレークの SRR-1 で輸送中に問題が無い事を確認し全く動作しないと云
う症状の修理は来週から取り掛らせて頂こう。 この種の受信機の修理に関しましてはこちらの
HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

11月29日 昨日の午前中に久々の本業の納品を (略) 済ませヤット時間が出来たのでレストアを
開始した。  この機種はドレークとは云っても日本で設計、製造され取説も (多分それ以前の物
を参考にして) 日本で作られたと想われるが幾つか記述ミスが見られた。

上の画像に見られる様アクリルのカバーが外れており、またメーターも粘着財が乾き最早固定
はされて無かった。 下は調整後 810KHz (FEN) を受信しているところだがこれでもお預かりし
た際の状態に比べ 1.5倍程の感度になったがメーターの振れは 1/2程で後 1/4程上がっても良さ
そうに想えた。  スペックではこの周波数では 3.0μV/AM 1,000Hz、30%変調となってはいるが
これまでに手掛けたこの機種では何れも可也落ちる感じがする。

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ドレーク R-4

2008-11-25 22:56:58 | Weblog

今日お預かりしたもう一台の受信機はドレークの R-4でこちらも感度が悪く、また電信の音が
濁ると云う物でしたが今日は時間が無く動作確認は出来ませんでした近々取り組ませて頂きま
しょう。

11月29日 何時もテストに使っているアンテナ (鉄筋 4階建ての 1階のベランダの外に 5-6mの
ビニール線を建物沿いに垂らしただけなのでアンテナと云えるか疑問だが) で受信バンド  (3.5、
7、14、21、28.5MHz帯) を聞いてみたが特に感度が悪いとは想えなかった。  特に7MHzバンド
では山陰のハム局が可也良好に受信出来ていた。 SSB で若干電源のリップルが混入した様な音
となっていたのでこれは後日診させて頂こう。  また IF 等の再調整で若干感度も上がるかも知
れない、乞うご期待!

12月5日   念の為各バンドの再調整を行った結果若干感度も上がり、RF ゲイン、AF ゲインの
VR のクリーニングも済ませた。 調整しながら気付いたのは元の回路 ( CAL等) と実際は若干
異なっていた。  気にすれば感じる程だったが念の為電源のケミコン (100μF) 3個には別の物
を追加した。

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コリンズ 51S-1

2008-11-25 22:51:54 | Weblog

今日お預かりしたのはコリンズの銘機 51S-1で、S メーターが振れず、感度も低いとのことで
した。   届いた物は正にその通りでこちらが日頃調整用に使っているアンテナでは中波の放送
は全く入感せず、短波帯の強力な局が辛うじて受信出来たと云う具合でした。   サテ修理は可
也難航しそうですがどうするかご依頼主に伺ってみましょう。

12月1日   今日は午前中から取り組み 5時間程を掛け修理と調整を行ったが一言で云うと、IFT の
幾つかは共振点が大幅にずれていて調整後可也感度は上がったが一部の物のコアは動かず、また
一部はコイルその物が浮いている様で非常に不安定だった。   サテ、一筋縄では到底済みそうも
無いがどうするか

上の画像は 500KHz IF Amp.の出力側の IFT、T1 でコアが硬く、回らなかったが特に壊れている
訳ではないのと構造が壷型コアに似た物なので影響を受け難いと想われるので金属で調整用の
冶具を作ってみよう。  下の画像は 14.5-15.5MHz バンドパス VIF 用のトランス T13で画像から
は見難いのですが褐色の筒状の中にダストコアが在り、その為のスレッドも在るのですが、材
質はエポキシ樹脂を含芯させた様なものを螺旋状に丸めたもので大きな力が加わったせいか破
けた様になっておりこれでは全く調整が出来ない訳です。   サテこれを修復するのは可也無理
があるので同じ物を探して頂きましょう。  今日は時間切れとなりここまでと致しました。 明
日は別の IFT、T2 等を分解してみよう。

12月3日 昨日は何も出来ず仕舞いに終わってしまった。  気になっていた T2 を分解すべく取
り外しに掛かったがこの機種は決してメンテナンスがやり易いとは云えず少なからず難航する。  
シャーシ上面のコアは辛うじて回せたが、下の物は全く回せず分解することとなった訳だが分
解してその理由がハッキリした。 先ず上のコアは 2つに割れており、下に至っては 5つに割
れていた。  要するに不用意な力を六角レンチかドライバで加えて仕舞った様想像出来る。  
サテ、コアが上手く壊せるか?   その結果スレッドが消えて仕舞っては困るのだが難しそうな
のであります!上の画像の略中央にT2 が在ります、また下の画像はT2と割れていたコアです。

T2 の中身を見てオヤと想ったのが T1 との構造、及び使われているコンデンサの容量の違いで
した。  元々T1 を分解する時に違和感を感じていたのですが、こんな物かと考えていたのです
が改めて両者を比較すると下の画像の左がT1、右がT2ですがご覧頂ける様T1は壷型コアの様
なコイルをスッポリ包み込むタイプ。  一方T2は極普通の物で、T1には 200pFのスチコンが使
われており、T2は回路図通り 430pFのディップマイカでした。 またT1には Automatic とエン
ボス加工されており間違い無く1950年代の米国製ラジオ用 IFT でした。しかし 200pF無しで455
KHzの物なのでこれでは 500KHzとは程遠くなってしまうのですが元々のマイカ板でコンデンサ
を形成させた物に問題が有ったのでしょう。  しかしいい加減に修理された物は何とも修復に梃
子摺ります!

12月26日 お願いしてあった IFT 類が米国から届き修理を再スタートした。

内部を確認したところT13 の同調容量 56pFの片方が一部欠けており、実測値では約 49pFだっ
た。  多分使えないことは無いとは想うが念の為本来の値に交換した。

12月27日 ご用意頂いた IFT 等 3個を組み込み夕方までに調整を終え完成かと考えていたが残
念ながらそうことは簡単にはいかなかった。  2MHzから上の感度は随分上がったが 2MHz以下
は可也低く、0.2-2MHzのフィルター (FL1) をパスすると感度がドラスチックに上がりどうもこ
のフィルターが怪しい。    しかし何れにしても Sメーターの振れは小さく、果てサテ何処に問
題が有るのか未だ道のりは可也遠そうだ!

1月3日 年末に植木の手入れをしていた時に脚立から落ち、立っているのがままならなくなり
改めてサービズ・マニュアルを細かく読んだのが幸いして (AGC回路のT7は感度に直接関係無
いと考えたのが間違いでした)感度はドラスティックに上がりSメーターも元気に振れてくれ
ました。  ただ 0.2~2MHzのフィルター FL1 にはどうも問題が在る様なのでここはバイパスす
ることにしました。 しかし正に怪我の功名となりましたが完了した物をお届けし、喜んで頂け
この一月以上に及ぶ苦労が報われました

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東芝 カセットVTR、 A-B100

2008-11-14 18:29:36 | Weblog

11月23日 昨日の集まりで先日の状況を仲間達に話したところそんなに簡単にソフトが壊れる
とは考え難く多分機構系の単純な問題だと想うのでもう少し当ってみた方が良いのではとアド
バイスを貰い再度動きを見てみた。右側面に在るスイッチの動きに疑問を感じ少しいじってみ
たが左程変化は無かった様想われたが何故か正常に動き始めた。 諦めないで良かった!

 

お預かりした装置が連続試験に入り時間が出来たので先日入手した電源用 IC、STR G6632 を組
み込んでみた。  元々我が家で使っていた物が誘導雷?で故障し調べたところこの IC が完全に
壊れていたのでアチコチ探したのですが見付らず、東芝さんのサービスセンターにお願いする
ことになりました。 予想通り電源は直り、その直後のテストではビデオテープを上手く再生出
来たのですが何故かその後は続かず何度やってもカセットが排出されてしまいプログラムも落
雷で可笑しくなって仕舞った様です。ただチューナーとして丁度修理を終えたアンプの信号源
にはなって呉れたので少しは役に立ってくれました。 

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山水 AU-999

2008-11-12 18:33:38 | Weblog

今日お預かりしたのは1970年に発売された山水の AU-999で右チャンネルの出力が無いとのお
話しでした。幸い回路図が在るとのことでしたので何とかなりそうですが何せ終段部分は直結
(スピーカー出力も直結) で使われているトランジスター等半導体も可也入手に難航するかも知
れません。 この種のアンプの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

 3時間程取り組み右チャンネルも出る様になったのですが (下の画像) ドライブ段のゲインが不
足しており、またそれ以上に非常に低い周波数での (しかも不安定な) 発振がみられ使われてい
るトランジスタが怪しいのですがサテ、今でも手に入るか?    因みにトランジスタは XA495、
CDC8002-1、CDC9002-1、2SC281 等が使われております。

11月14日  トランジスタのパワーアンプでは一寸したミスから一瞬の内に壊して仕舞う可能
性があり気が抜けないが今日もアレコレ調べながらドキットさせられたことが二度程あった。
どうも先に低い周波数での発振と想った症状は発振では無く回路の何処からか発生している雑
音成分の様に想えて来たがサテ原因は何処に在るのか? 

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フォルクスワーゲン(1954年)用カーラジオ

2008-11-10 15:29:14 | Weblog

今日お預かりしたのは1954年製のフォルクスワーゲンに使われると伺ったドイツ Blaupunkt
の Frankfurt で、全真空管式の FM、中波、長波の 3バンドをカバーしているヨーロッパ向け
のモデルでした。   1950年代中頃に作られたもので当然と云えるかアチコチに問題が見られ
ました。  電気的な問題点:バイブレーターの起動不安定、音声出力無し (真空管ソケット部
分での接触不良多数)、電源スイッチ機能せず、コンデンサの多くが絶縁不良。   機械的な問
題点:押しボタン動かず、選局ツマミ空回り。 *これら以外にも修理に伴い問題が見付かる
可能性があります!   この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

11月18日  今回の機種は電気的な問題もさることながら機械的な問題も多く抱えており可也
難航すること想像出来るが今朝ご依頼主からゴーサインが出たので早速面倒な機械的問題に
取り組んだ。  幸い押しボタンの不具合が直り、これに伴い選局機能も復活した。(何せ埃が
ビッシリ積もっておりそれらの清掃から始めた)

最も難航したのが電源スイッチで非常に微妙な角度でスイッチを形成するシャフトが回ったり
回らなかったりで梃子摺ったがどうにか好結果を得られた。同様の部品が今でも手に入るなら
なんのことは無いが元々の物を生かそうとすると時に多くの時間を費やす!   ところでこのス
イッチ付き VR は一つのシャフトで 3役をこなしているのでご紹介しておくと、ノーマルポジ
ションから押し込む毎に電源の ON-OFF、逆に手前に引き回転させると音質調整、そのまま回
転させると音量調整として機能する。 従ってこれを何とか直す必要があるのであります!

外していた部品を組み付け動作を確かめたところ前面パネルを外した状態では良好に動作した
押しボタンが上手く動作しない。   この押しボタンが上手く動作しないと云う問題は今回初め
てでこれまでに経験が無いが嫌な予感がして来た。

11月19日  朝から押しボタン部分の不具合に取り組んだ。 ケースの前の部分を外すと問題無
く動作するが本来の形に組上げると動作しない。結局 5度程繰り返したが一向にらちがあかず
仕方なく同一モデルを探し出し押しボタン部分の動き方を見てみた。
結果から申し上げれば押しボタン部分を含む選局機構は一つのユニットになっておりシャーシ
が二重構造の様になっていて両シャーシのセンターは合ってなければならないがどうしたこと
か (想像では可也強い力が加わった様想える) 約 1mmセンターがずれておりこの為押しボタン
の機構の一部が外側のシャーシにぶつかっていた為上手く動作してないことが分った。  しか
しこれまでに数百台のカーラジオを手掛けて来たが今回の様にシャーシが変形していたことが
原因と云うことは一度も無かった、流石に疲れた! 
 この後 FM のカバレッジ変更に取り組み試験を重ねていた際電源部分から煙が出た。  明日
は 6V入力の電源部分に取り組むことにしよう。

11月20日 電源部の不具合は電解コンデンサの一つが短絡した様な症状だった、ただテスター
では問題は無く(低圧だからか?)チト解せないが思い切って交換する事にしたが取り付け方
を工夫しなければならず後回しにした。その間バイブレーターを開け接点を見てみたが残念な
がら磨耗が激しく修復は望めそうに無かった! 下の画像が缶(バイブレーター)を開けたところ。

11月21日 電源部の改造も無事終り、組込を終え暫く連続運転をして好結果を
得たのでこれで完了としよう。 下は今回交換した部品。

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R-390(Collins製)

2008-11-09 17:27:55 | Weblog

今日お預かりしたのは数十年前に購入し、途中 IFT に問題が在ったのを修理したもののもう何
年も通電していないと伺っ R-390/URR (コリンズ製) です。 そこで電源電圧を 60V程から序々
に上げて行ったところ 100Vを超えた辺りからホワイトノイズの様な雑音が出始め、低周波は
何とか動作している様でしたがバンド切替時にクリック音は出るものの受信は出来ませんでし
た。そうこうする内に焦げ臭い匂いがし始め、やがて出所は分からないのですが煙が出て来て
慌てて電源を切りました。  この後音声出力も無くなり高圧側のヒューズが飛んでおりました。 
ヒューズの代りにテスターを繋ぎ 300mAレンジで電流を見てみましたが直ぐに振り切れて仕
舞い、整流管 26Z5 のプレートは真っ赤に光っておりました。 また解せないのですが AF サブ
シャーシ内の真空管 5814、6AK6、6BH6 のヒーターは殆ど点灯しておりませんでした。
手元にR-390Aの回路図しか無く、先ずは本来の物を探さねばなりません。  この種の受信機
の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ハッキリはしないが煙は AF サブシャーシ内から出た様に想えたので細かく見てみたがそれら
しい形跡は見られなかった。  下の画像では途中交換されたと想われるマルコン製のコンデン
サが見えている。  しかし可也難航することが予想されるのであります!

11月11日  ご依頼主にR-390 の取り説をご用意頂く事になりその到着を待とうかとも想った
のですが+B電源ラインが気になり調べを進めました。  6082 パラの電圧安定化回路その物に
は異常は見られませんでしたが、やはり負荷を繋いだ状態では+180Vラインは+20V程度に
しか上がらずこのラインが短絡しているのは間違い無い様です。下の画像では約 200Ωを示し
ております(見難くて恐縮です)。

当初下の画像の束線がシャーシーに触れている部分を怪しんだのですが実際にはここではあり
ませんでした。  (しかしこの束線部分を動かすと+180Vラインが短絡したのは間違い無いの
ですが)

アレコレ調べた結果ケースの一端 (下の画像右下) を持ち上げると短絡し、下げると直ることが
見付かりました。 調べを進めた結果 RF-IF サブシャーシー内に問題があることがハッキリし、
先ずプラスチック・ハンマーでシャーシーの要所要所を叩き変化をみたところ短絡は見られな
くなりました、想像ですが半田クズでも電源ラインとシャーシー間に挟まっていた様な感じで
す。その後暫く運転してみましたが問題は発生しませんでしたが今日は時間切れとなり家路に
つきました。

11月13日  RF サブシャーシーを何とか外そうと試みたがギアブロックも一体となっており、
うかつに外して周波数の設定が可笑しくなってはそれこそこれまでの努力が水の泡なので一
旦中止し、元に戻した。 少し頭を冷やし、覚悟を決めた上で再度取り組むことにしよう。

ついでと云ってはいけないかも知れないがギアトレインのグリスアップも行った。

11月15日 RF サブシャーシーを外した。 先日焦げた匂いがしたが再び同じ匂いがし
このシャーシー内に問題があったことが明らかになった。

焦げている部品を探したところ下の画像の略中央、18KΩの上に見えているソリッド抵抗が焦げ
カラーコードが読めなくなっていた。  実測値は約 140Ωで、この抵抗の負荷側がグランドに落
ちるのが今回の問題の元凶のことは間違いないが、負荷側には容量不明のパスコンが在る以外
はコイル 6個に繋がっていた。   取り説が未だ届かず定かでは無いが、感じでは 2nd RF のプレ
ート側のコイルでは無いかと想像したがサテ 6個の内のどのコイルに問題があるのやら  これを
見極めるのは可也しんどい作業になりそうだ! 何か妙案は無いものか。 +180Vラインがグラ
ンドに落ちた際、プラスチックハンマーで叩くとそれが直り、またケースにストレスを加える
と同様症状が出たり、直ったりと短絡部分は非常に狭い間隙で発生しているのでは無いかと想
像されるがサテ?    それとテスターでは回路のオープンを確認してもその後に+180Vを加える
と短絡が発生したので試みに 500Vのメガーを当ててみたが短絡は発生しなかった。

11月16日 焼け焦げていた抵抗を 100Ωの物に交換し、容量不明のパスコン
は 0.01μFだったのでこれも念の為交換した。

この回路が繋がっている真空管のプレートとスクリーンを中心に調べを進めたがスクリーンの
パスコン (容量不明、多分 500pF程か?) が直ぐ横のシャフトに当っておりシャフトの色 (反射
具合)が変わっていた。(下の画像の略中央に在る、T型にぶつかっている横のシールドの少し
上)  *また真空管ソケットの 5番ピン、プレートのところに長さ 1.9x1mm程の半田クズが見
付ったがこれが今回の問題の元凶だった可能性が高い。 既に1時間ランニングを行っているが
これまでに問題は発生していない。

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フォルクスワーゲン用カーラジオ 7SMV (1967年)

2008-11-08 17:06:40 | Weblog

今日お預かりしたのは1967年型の VW にお使いになると伺った Sapphire V (米Bendix製と想わ
れます) で中波専用のトランジスター式ですので大した問題は 無いのではないかと考えており
ましたが、受け取った物は全く動作せず、調べを進めた結果 IFT (2個) に問題が見付りました。 
米国製ラジオで1950年以降の物にはこの IFT の問題が多く、修理は困難を伴います。この種の
ラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下
さい。

この機種のマニュアルは手元に無かったのですが翌々年の物が見付り、可也
似た回路の様なので助かりました。

11月9日 朝から取り組み格闘の末 IFT の問題を解決出来た。  使われているポリウレタン線が
0.1mm程の物だったので作業中 2箇所を切って仕舞ったがエナメル線に比べれば取り扱いはし
易い。  組込み全体での調整を行ったが IF、1段にしては中々高感度であった。 低周波出力は
直結の 3段で A級アンプなので若干消費電流は多く、発熱も伴うが音質は良かった。 側面に
7SMV と刻印されていたが本来はこの後にサフィックス F、G、T、W が車種毎に付される。

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SONY, 8-301W (日本仕様えの改造)

2008-11-06 17:32:43 | Weblog

今日お預かりしたのは 3年前にお求め頂いた SONY の 8-301W で北米向けの輸出モデルです。 
これを日本仕様に改造して欲しいと云うご依頼で早速チューナーの交換に取り掛かりました。 
この機種を分解された方ならご存知の通り、金属ケースの分解、組立は何度やっても慣れな
い神経を使う作業です。

 既に作られてから 40数年を経ており、100点満点は望むべくも無いのですが同期は十分安定
しているとは申せず、また水平偏向に若干の縦縞と、直線性の悪さが出ておりました。 下の
画像は DVD を再生し、2Chのビデオコンバーター出力を接続して連続運転を行った際のもの
で実用上は特に問題になるレベルではありませんでした。    この種のテレビの修理、改造に
付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。 
*上下の黒味はハイビジョン放送(16:9)を NTSC(4:3)に落とした為に出たものです。

11月7日 連続試験の後に全チャンネルの局発の微調整を行ったがその際 1Chの動作に気にな
る点があったので思い切ってチューナーを分解し、接点のクリーニングを行った。

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AOR, SR2000 FFT Frequency Monitor

2008-11-02 15:32:11 | Weblog

 先日知人から預かったのは AOR の SR2000 と云うデジタル式モニタースコープで使い方が良
く分からないので教えて欲しいと云うものでした。先ず取り説を借り通勤途中で目を通し  あ
る程度理解出来たところで実機を借りて動作させてみましたが  知人が良く分からないと云う
意味が分かりました。  一言で云うなら、実に不親切な説明書で自分でもマルチバンドの受信
機は仕事でも使っており、5ヶ月程前に人工衛星 (NOAA) 受信用のシステムを納めたところで
この種の装置のことは少しは分かっているつもりでしたが何とも説明通りに操作しても動かず
何度か試行錯誤を繰り返し少しずつ分かって来ましたが、誠にもって配慮に欠けた取り説でし
た。  これを記された方は分かっているので細かいところを端折ったのでしょうが 一つのキー
が何通りかの機能に変わるシステムでは端折って仕舞われると初めての人間に取ってはそれこ
そ無限ループに嵌って仕舞い、一つでも良いので具体的な入力例を端折ることなく最初から最
後まで記して呉れればイラツクことも無かったのですがメーカーに対する不信感ばかりが増し
実に残念な結果でした。

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シーバーグ (Seeburg) 297 ジュークボックス

2008-11-01 21:37:11 | Weblog

今日お邪魔したのは時々テレビドラマ用の機材 (主にテレビ) の貸出しや修理でお世話になっ
ている緑山スタジオで、ジュークボックスの鍵が無いので開けられず、動作も確かめられな
いと云うお話しでした。   国産とのお話しでしたが在ったのはシーバーグの 297 でサテ何処
か外せるところは無いか隅から隅まで細かく見てみましたが何処にも無く、想いあぐねた結
果仕方なくドリルで鍵を壊しました。 何でも伊豆の温泉に在った物だそうで永らく使われず
に仕舞い込まれていた物だそうで、残されていた硬貨の殆どは昭和40年代の物でしたが最も
新しい物が昭和 50年の物だったので多分 30年近く一度も使われずにいた物と想像されます。

何とか内部に手が届く様になりあちこちのスイッチを動かしてみた結果試みに 1曲掛けてみた
ところ何とか EP レコードは回転しピックアップ部分から音が聞えたが未だスピーカーからは
音は出ませんでした。   続いて 2曲目を掛けたがレコードが上手く装填されない、どうも可動
部分の殆どが油切れでスムーズに動かない様で 何度かトライする内に序々にまともに動く様
になり期待が持てましたが 何せ今日は何処か蓋を開ける用意しかしておらず適当な潤滑油も
持って無い為日を改めることと致しました。

これまでにジュークボックス用真空管アンプの修理は何度か手掛けましたがメカ部分は経験が
殆ど無く自信は無かったのですが結果として想いの他好結果が得られました! 
この種のジュークボックスの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka/ からお問い合
わせ下さい。

11月4日  今日は先ずグリスアップを行い、押しボタンスイッチ部分の微調整も行い、ついで
と云うか一々硬貨を入れなくても選局 (スイッチON) 出来る様スイッチ回路を外に出してみま
した。 これで一々蓋を開け内部の起動スイッチを操作しなくとも済みます。
連続して数曲掛けてみましたがグリスアップ後は一度も問題が無かったので当面良さそうです
が今月中旬から来年1月中旬までの2ヶ月となると途中問題が起きないと云う保証は出来ません。 
下の画像の様にアンプ部分はトランジスタですので真空管式に比べれば問題は少ないかと想像
しております。

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