昨夜、高級オーディオ機器メーカーの技術部門に居る友人から預かったのがキクスイの RC
オシレータで実際にそうかは定かでは無いが設定可能なのは 1.00KHz~999KHz (3桁) ??
1.00Hz~999KHz(6桁)??で、出力も 10Vrms程が得られる様見てとれる。 我家に持ち帰
り通電した結果、出力計が少し振れるだけだった。 アンプ部分と定電圧電源部分が 2枚の基
板で構成されておりエクステンダー無しでは回路を当れ無いので何時もの部品屋さんに寄り
基板を取り寄せて貰う話しをして仕事場に向かった。 この種の測定器の修理にはせめて回
路図が欲しいところだ。
動作を細かく診てみたが発振部に問題が在る様で周波数を設定する 3桁のロータリー SW と
小数点を設定するスイッチに依って機能するリレーに問題が在りそうだった。 しかしこの
アナログ回路のみで 3桁?(6桁)の周波数をデジタル的に自由に設定出来るのが何とも不
思議だ。
上はアンプ部分えの入力信号で約 480mVp-p、下は出力信号で約 3.3Vp-p。
7月14日 回路図が有れば不明な点が明らかになるとメーカーに問い合わせていたが 10日間
待ったが何の音沙汰も無かった。(回路図を出して貰えないことは日常茶飯事だがその際にも
理由を添え連絡を頂くのが常だったが何の連絡も無いと云うのは滅多に無い) 残されている
のはリレーだけで、多分このリレー 5個に依って RC の内の C の値を 4桁か 5桁変えているの
だろうと想像したが接点には金 (メッキ) が使われており接触不良は無いのでは無いかと勝手
に想い込んでいた。
この 4回路 2接点のリレーの接点を一つ一つ測定してみたところブレーク(通常閉)接点は可
也良好だろうと考えていたが 20回路中 3回路に 10数Ωの抵抗が診られた。 こうなるとメーク
接点にはより多くの問題が有る可能性が高く、5個を何とか外し(端子は全てプリント基板に半
田付け) 接点をしっかりと磨いた。結果良好に発振しだしたが感じでは下は1Hzで上は99.9KHz
では無いかと想像したが元々の仕様を知らないので未だ確実なことは云えない。 周波数表示
の円盤が 2mmのアーレンキーでシャフトに固定されているが手元にある 6cm程の物では届か
ずサテもう一度分解しなければならなくなりそうだ。
7月15日 長いアーレンキーが無く再度前面パネルを外すことになった。下の画像の上に
在る前面パネルは 2枚で構成されており幾つかの部品を外さないと 2枚は分離しない。
KHz、Hz表示のランプの片方が切れていたが同じ物が無く、12V の小さな
ランプに替えた。
周波数円盤をシッカリ固定し、周波数を確認した上で組み上げた。 電源を投入するとそれま
で使っていた周波数に関係無く100KHzオーダーに自動的に変わり (電源リセット?) この周波
数では発振しないので何か不思議だがこの理由を調べる元気は最早無い。 疲れた!
7月16日 Hz 表示用ランプの輝度が可笑しかったので適当な麦球を買って来た。 このランプ
の電源を調べたところ可也高いドロッパ (1K+1K+2.2K の 3本が並列に接続されているので約
407Ω)が直列に入っていた。 これまで使っていたランプは約 11Ωで 9Vでは 84mAが流れた
が今日手に入れた物は約 27Ω、9Vでは約 40mAで接続したところ上の画像の様に十分な輝度
となった。左のK表示と略同様の輝度となり違和感は無くなった。 これで一連の修理を終わり
とした。