今日お預かりしたのは Becker の Europa Stereo でカバレッジの改造依頼を頂いた。 この種のカー
ラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。
フランスの友人に頼んでいたマニュアルがヤット届いた。 当初彼が発注したところからは2-3週間で
用意出来るとの事だったが大分日数を要して仕舞った。 兎にも角にもこれで不明点は払拭することが
出来るハズなので近々修理を再開することにしよう。
6月3日 先日回路図を入手してから毎日の様に持ち帰り通勤の列車内で回路を追った。 当初SIFに使
われている真空管のカソード・バイアス用の巻線型ボリュームが何故ここまでの物を使う必要が有る
のか分からなかったが回路図からこの半固定抵抗が垂直出力のカソードに入っている(直線性調整)
の物と分かり納得した。 昨日早めに帰路に着き何時もの部品屋さんで500Ω,2.5Wの物を購入した。
早速組み込み、これまた不明だったCRTのカソード回路(輝度変調用出力)に取り掛かった。 当初回路と
実際が異なっているのでは無いかと想ったが分かって仕舞えばサウンドのトラップとSIFの初段のコイルが
一つのケース内に組み込まれていた。 サテ、これで一応動作させる環境は整ったが明日午後件のMさん
が来てくれるので彼と一緒に動作を確認することにしよう。 しかし何とも贅沢な回路でこちらが良く知
っている回路とは可成り異なっていた。 回路図さまさまなのであります!
6月4日 シャーシーを組み込み通電してみた。 高圧はスンナリ出てラスターの輝度も十分で一安心
したが水平、垂直共に同期は取れず、映像信号の振幅も少なかった。 道のりは可成り通そうだった。
6月5日 昨日同期分離出力に垂直成分が殆ど診られず、その前の同期信号抽出用検波 回路の動作と
垂直発振/出力回路の双方を診てみた。
念の為、垂直出力のカソード(C7 100μF)と、スクリーン・グリッド(C8 8μF)のケミコンを交換した。また
C2 は50n (0.05μF)と記されていたが実装されていたのは 0.22μF だった。 特に可笑しいと感じたのは
C10 1,5n と記されていたが実際は数pF と想われる(中和用のニュートロドンを想わせる)物だった。
下の画像の中央に見えている錫メッキ線を数十ターン巻いた物が上で述べたニュートロドン様の物。
同期信号は VIF4 の出力を分岐し、上の左端の3極管 (PCF 80) で検波し、次いで ECH81 の7極管部で分離
し、3極管部で増幅している様だが垂直同期信号が出ない(水平同期は出ている様には見えるが果たして
この回路の出力信号なのだろうか?)。どうも基本に立ち帰る必要が有りそうなので一度頭を冷やそう。
6月7日 基本に立ち返り各真空管のgm/エミッションのチェックを行った。 交換した方が良い物も
何本か在ったが同期信号検波用の PCF80 は3極管部が47/46とギリギリの値だった。
6月10日 上は同期信号検波管のプレートの波形で何の出力も診られない。 ここに関係する回路全て
を当たったが問題は診られず、さりとてトランスの2次側は端子で当たれるが1次側はシールド・ケース
内なので一度分解しなければ内部は見えず分解を覚悟し始めたがその前に駄目元でコアを調整してみた。
結果現れたのが上の画像で多分映像検波出力と略同じ(高周波特性は劣ると想うが)信号だった。
垂直の積分回路の後の信号で、積分された感じは無いが一応垂直発振をトリガー可能と想われる信号だ
った。 先日煮詰まって仕舞い、回路を改造するかと考え始めたがそれも可成りの作業量となるので何
とかオリジナルで行ってみようと頭を冷やした効果が有った。 今日はCCIRの7Chを使ったので多分受信
していたのは6Chの信号だったのだろう。
6月11日 オシロで確認したところ垂直発振の同期も何とか取れる様だったので一度キャビネットに組
み込み実際に動作させてみた。 垂直発振/出力の PCL82 を交換したのが功を奏したのか垂直振幅は略
フルサイズとなった。
当初垂直同期が不完全だったがランニングする内に垂直は可成り安定して来たが、水平は可成り不安定
だった(画像では略同期している様に見えるが実際は不安定)。 他に映像の振幅が小さいのかコントラス
トが不十分だった。 また AGC の掛かり方が可笑しいのかファインチューニングを回している間だけコント
ラストが若干高くなった。 どうもペデスタル・レベルを決める回路の動作が可笑しい感じだった。 道のり
はまだまだ可成り遠そうだった。 一点アレッツとなったのは何と日本の1、3Chを受信していた。
6月30日 3週間ほど時間が空いて仕舞ったが久しぶりにMさんにお手伝い頂けることになったので改造に
取り掛かった。(Mさんが回路のコンピュータ解析をしてくれた結果では直流分再生回路も上手く動作し
コントラストと輝度は影響されないハズなのだが実際はコントラスト調整(カソードの電位が変わるとグ
リッドの電位も平行移動して仕舞う様でコントラストが付かなかった) オリジナルで行くか可成り悩んだ
がここは無理にオリジナルに拘るより実を採るべきと回路の改造に取り掛かった。
映像増幅の出力は約80Vp-p程有り十分な値だった。
7月2日 一昨日映像増幅の出力とCRT間のカップリングをDCカップリングからACカップリングに改造し
たが今日は動機分離の回路を大幅に改造してみた。 結果同期は水平/垂直共良好になり下の画像を得た
が何ともコントラストが低い。 使われているCRTにはメタル・バックが為されて無い可能性が高いが
それにしてももう少しコントラストが得られないと実用にはならない。
どうも同期分離用の信号を映像増幅出力から分岐しているがこの負荷を外すと映像出力の振幅が2-3
割増加する様で全く予想していなかった症状だった。 左程負荷は重いとは思えないのだが?
映像検波出力のレベルを診てみたが2Vp-p程しか無く、多分本来の半分程なので気になったRF Amp.
PCC88/7DJ8 を交換してみよう。 幸い秋葉原の真空管屋さんに在庫が在ったので近々買って来よう。
7月6日 このところテレビドラマのお手伝いで緑山スタジオに出掛けることが多く中々修理に集中出来
なかったがそれも昨日で終わり、今日は回路を当たり易い様、別のCRT(AW36-80)を用意した。それと
先週金曜に 7DJ8/PCC88 を入手したのでそれを使ってどう変化するかをみてみることにした。
水平/垂直の走査方向が共に逆になっているがこれは大した問題では無い。
7DJ8/PCC88 の影響は大きく可成り画像が改善された。 本来のCRTでも好結果が得られそうだった。
7月9日 今日はAGC回路の改造に取り掛かり可成りの好結果を得ることが出来た。 また国内の
チャンネル(地上波)にチューナーを合わせた。
動作確認に使っていた14AHP4から本来のブラウン管に繋ぎ変えたところ垂直同期が外れ、水平の発振
も可笑しくなり、高圧もガクンと落ちて仕舞った。 最初何とも解せなかったがやがてブースト回路の
コンデンサが外れているのが見付かった(本来のブラウン管 MW53-80 のアクアダックが殆ど剥がれて
仕舞っている為高圧のコンデンサ2,200pF/3、6KVx3 を付けた時に半田付けが取れて仕舞っていた)。
再度シャーシーを組み込み動作させてみたが垂直の直線性に問題が有ったので調整した。
センタリングでもう少し画像を上に上げたいところだがセンタリング・マグネットが現在の物と大きく
異なっており調整法が良く分からなかった。 このブラウン管でのコントラストは十分で輝度がもう少
し上がると良いのだが。
今日お預かりしたのは安立の RG 55A 全波受信機で以前姉妹機種の RG 55B を手掛けたので2度目と
も云える。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。
5月27日 メモリー・ユニットの動作も診てみたが残念ながら道は遠そうだった。
分解していた筐体を組み上げ最終試験をした。
5月28日 昨日動作試験を行った際にSSBの復調が気になった。 帰路通勤列車の中で回路を見直した
ところ今回の機種ではSSBはUSBしかカバーしていないことが分かった(RG55BではLSBも含む)。 今朝
一番でUSBの動作を確認したところ21MHzでJE1の局のQSOが良好に受信(復調)出来た。
電解コンデンサ交換のゴーサインを頂いたので外せる基板、ユニット全ての表裏の画像を撮ったがアップ
ロードしようとしたところある時点から後の画像の解像度が何故か通常の数倍となっていた為今日はアッ
プ出来ないが明日撮り直した上でアップしよう。
5月29日 電解コンデンサの交換に取り掛かった。 多くは両面基板でスルーホールが使われており
外すのに神経を使い休み休みやっているがようやく半分程を終えたので一度休むことにした。
5月30日 昨日に引き続き電解コンデンサの交換に取り掛かった。 以前この機種の姉妹機種 RG55B を
手掛けた際、ご依頼主が電解コンデンサを交換した結果動作しなくなったと云うことも有り慎重をきした。
交換を終え通電し良好に機能することを確認した。 結局当初想定した時間の倍を要し、何とも疲れた!
今日お預かりしたのは Bendix の Sapphire Ⅰで6V仕様のモデルだった。 電源電圧12V用の改造とiPod
等を接続するアダプタの増設をご依頼頂いたので近々取り掛からせて頂こう。この種のカーラジオの修
理、改造に付きましてはこちらのホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
今日お預かりしたのは Becker の Nurburg で中波、短波合計6バンドの可成り贅沢な設計のカーラジオ
でした。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。
使われているのはリムロック管7球+マジック・アイでカーラジオにマジック・アイが使われているモデルは
初めてとなった。
バイブレータのベースはUSベースでこれも初めてとなった。
使われているコンデンサは可成り劣化していることが想像出来るが何処までやるか伺ってみよう。
バンド切換はターレット・チューナーとなっておりカーラジオとしては非常に珍しい。
5月27日 バイブレータを半導体式の物に交換し、幾つかのペーパー・コンデンサを交換した。明日は
本格的にペーパー・コンデンサの交換に取り掛かろう。
5月28日 昨日に引き続きペーパー・コンデンサの交換に取り組んだ。
いやはや考えていたよりズット多く、予想していた時間を超えて仕舞った。 交換を終えヤレヤレと通電した
ところ音声出力が無い。 回路を追ったところ+B電源の入力に入っているチョーク・コイルが断線していた。
チョーク・コイル部分を直し良好に機能することを確認した。 流石に60年以上を経過しておりマジック・アイ
は発光していなかったがこれは仕方ない。
今日お持ち頂いたのは the hallicrafters co. の General Coverage Communication Receiver, S-38C で VR
のガリが大きく、また一番下の(MW)バンド以外動作しないとのお話だった。この種の受信機の修理、
改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
先ずは各真空管のgm、或いはエミッションを診てみた。 下のTV7での値は定格のヒーター電圧での値で
もし電源をAC100Vとした場合は更に低い値となる。 12SA7(50/50)、12SG7(22/42)、12SQ7(7/19--19-24
/20)、50L6(50/45)、35Z5(52/40) と 12SG7、12SQ7 は共にMin. Val.を大きく下回っていた。 12SA7 もMin.
Val.なので交換した方が無難と想われる。 サテ、これらのスペアーの在庫はどうだったか?
5月22日 gmの低かった真空管 12SA7, 12SG7, 12SQ7 及び100Vで使用することを想定し出力管を35L6に
各々交換し動作を診てみた。 これまで動作しなかったバンドも良好に動作し始めたがバンド2(1.65-5MHz)
のみが動作しない。
局発を診てみたが発振していなかった。 回路を追ったところ局発用のコイルが断線していた。 サテ何処
で断線しているのか探した結果分かったのは上の画像に見られる場所で、ここは未だ何も手を付けて無い
場所で以前この機種をレストアした方はこの問題を把握していたのでは無いかと想える。
5月23日 ゴーサインを頂いたのでバンド2の修理に取り掛かった。
このモデルでは局発のコイル、4バンド分を一つのボビンに巻いており一度外す必要が有るが、バンド切換
スイッチ等との結線が少なく無く大げさに云えば思い切る必要が有る。
数ターン分が無くなっている様だった。
切れているのは3ターン分の様だったが、残っていたのは約半周分しか無かった。
どうも使われているのはポリウレタン線の綿巻き線の様で端末の処理は簡単だった。 若干迷ったが結局
0.15φのポリウレタン線を3ターン巻いたが、引出線の下を2箇所通さねばならず神経を使った。
ゴム脚の片方が可成り劣化していたので手を加えた。 ついでにシャーシーとキャビネット間の絶縁にも配
慮した。 トラッキングや周波数調整を行いヤレヤレと連続運転を開始したが30分程で破裂音が聞こえた。
底蓋を開けたところ電源ラインに入っているコンデンサが破裂していた。 確認したところもう一つペーパー
コンが使われていたので念の為交換した。 *一度発振が起きたが12SG7を挿し直した後は全く起こって
いない。 再度連続試験を初めて1時間程となるがこれまでのところ何の問題も診られ無い。
仕事場では朝~晩までTBSラジオを聴いている。 その中で数ヶ月前に2度真空管ラジオがラジオ・ショッピン
グで紹介され、大沢悠里さんが「ぬくもりのある音」と評価していた。 この時確か金額は1万円を切ると聞
いたが今どき1万円以下で真空管ラジオが売れるのかと不思議に思った。 同じ番組で再度このラジオが紹介
された際 一体どの様な物なのかを見てみようとネットで検索して直ぐに見付かったのが上の画像の物で金額
は¥9,566.~¥10,080.で幾つかの業者で売られていた。 ただその仕様 AM/FM 2バンド、出力 4Wx1、真空管
1球(耐用年数2年)等から真空管ラジオと呼べる代物で無いことは明白で、次に放送されたなら天下のTBSが
真空管ラジオとは到底呼べない物を真空管ラジオとして販売するのは問題と連絡しようと考えていたが再度
放送されることはその後無く殆ど忘れかけていた。 そんな中、先週ヤフオクを眺めていた時に同じ物が
¥9,333.で出品されているのが目に止まり出品者に 一体どの様な真空管が使われているのか聞いてみた。頂い
た回答では TO-109 を1本使っているとの事だったが、聞いたことの無い物だったのでスペックを教えて欲し
い、またラジオ内部の画像を送って呉れないかとお願いしてみたが、輸入元からはそれ以上の情報は無いとの
回答だった。 諸々を総合してこのラジオが真空管ラジオとは到底想えず、真空管ラジオとして販売するのは
問題有りとお伝えしたがサテ、今後どの様に対処されるのかは不明だが、その後もオークションにはそのまま
出品されていた。 自分で買ってまで内部を確認しようとは想わないが、下の画像では赤く光るランプの様な
物が外から見える様に配置されており 真空管 1球と云うのはこのランプのことを指しているのでは無いかと
想われるが、ランプを真空管と呼ぶのは誤りで、ラジオを少し囓った人間なら真空管ラジオとは考えないが、
一般の方は真空管ラジオとTBSで聴けばそのまま信用して仕舞うと想われる。 サテ、この様に謳って販売す
ることは商法等に抵触しないのだろうか? 何方か内部の写真等をお持ちの方がいらしたなら是非見せて頂き
たいと思うこの頃なのであります。
5月23日 複数の方々からご連絡を頂き有難うございました。、皆さん略同様にこのラジオが真空管ラジオで
は無い、或いは部分的には使っているかも知れないが真空管ラジオと謳うのは問題との見解でした。 使われ
ている真空管の様な物が中国製の双三極の様にも見えると云うお話も有りましたが、こちらの想像は あたか
も真空管が点灯している様に見せ掛けているランプ(ダミー) では無いかと想っております。
5月28日 お寄せ頂いたメッセージにこちらから直接お返事が出来ませんので公開させて頂きますが、もし公
開を希望されない様でしたらその旨お知らせ下さい。
昨日今日と( 資料待ちのテレビを除き) 修理依頼を頂いた物が無くなり先日ドイツから購入したBlaupunkt
のDerby (部品取り) の FMフロント・エンドを他の一台に移植し完全な物を一台を完成させた。 この種の
ラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。
今回の部品取りの物は汚れが酷かったが幸い可成り綺麗にすることが出来、またこの機種としては非常
に稀とも云えるロッド・アンテナ部分の状態が先端部分まで良好だった。
取り外したFMのフロント・エンド ユニット (この段階では当然カバレッジは海外バンド)
昨日開催した AWC (Antique Wireless Club) のミーティングの折にKさんから De Forest の D17 に関す
る話が有りこの1922年頃の物より更に古い De Forest 製品に興味が有るとのことで、そう云えば十数
年前に De Forest の Spherical Audion のレプリカを購入したことを思い出し探してみた。
購入した際のままで開封していなかったが、今回の物はプレートが片側にしか無い Single Wing だった。
未だ細かいお話は出来ないがテレビ・ドラマで大正15年頃に鉱石ラジオを作るシーンが有りその為の
アドバイスを依頼された。 先日1回目の打ち合わせを行ったがドラマで使用する鉱石ラジオの材料を
一通り揃えたが主要部品に関してはドラマが実際に放送された後にご報告したいと考えている。今回
はその中の鉱石検波器に付いてのみご覧頂くことにしよう。上はフォックストンの初期の物から昭和
30年代までの物で自分で昭和32年頃に25円で購入していたのは多分最後の赤と緑のパッケージの物と
想う。
フォックストン以外の国産固定鉱石も幾つか見付かった。
理研の固定鉱石で貼られた値札からは三越で¥0.50 (50銭) で販売された物と分かる。 ところで今
回の物の箱には PCR の下にxxxx北(上は文、下は子)研究所と記されており、鉱石検波器に巻かれた
ラベルには 財団法人 理化学研究所 と記されていた。 説明書の一部をご紹介すると 理研固定鉱石は
絶縁内外筒二重式なり従て振動に依る狂ひを生せず最高感度を保持す 理研固定鉱石は特殊の乾燥吸着
剤を充填し有害なる湿気等を吸収し自然酸化を防止す従て寿命長久 とある。
5月31日 昨日の夜のUMEXのミーティングの折に不明だった文字の話をしたところ直ぐに謎は解けた。 残
念ながら目下使用しているソフトでは対応していないがJISの第二水準でガクで探すと見付けることが出来、
訓読みではまなぶ。多分ホクガクと読むのでは無いかとの見解だった。こうなるとラベルの下を見たくなる!
米、ニューヨーク州ナイアガラに在った The Carborundum Company 製の Carborundum Detector で横
に置いたのはバイアスを与えるユニット。 カーボランダム、炭化珪素 (SiC) のVf は方鉛鉱等に比べ大
きいので、そのままでは小信号の検波には使えない為このバイアス・ユニットが必要となる。 *研磨材
として通常手に入るカーボランダムには半導体としての性質は先ず見られないのでご注意下さい。
英国等欧州製の物も若干見付かったが大分前にこの種の物のコレクターK氏に多くはお譲りして仕舞
ったので数種類しか無かった。
今日お預かりした1台目は富士通テン製のカーラジオでiPod用入力アダプタの増設をご依頼頂いた。この
種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問合わせ
下さい。
今日お預かりしたのは Neumann の W444A アクティブ・モノ・フェーダーで入出力、及び電源の配線の
ご依頼を頂いた。 この種の機器の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。
5月13日 ゴーサインを頂いたので分解に取り掛かり、実際の回路を追った。
当初オペアンプや3端子レギュレータを使った回路かと想像していたが、全てディスクリートで構成されて
いた。 このモデルより後のモデルはその様な構成かも知れないがハッキリしない。
使われていた基板はステレオにも対応可能な物だった。 実際の回路から入出力の端子と電源入力を
確認し、夫々のケーブルとコードを加えた。
5月14日 添えて頂いた直流電源で実際に動作確認を行った。
隣町のOMさんからネットオークションのお手伝いをしたお礼にと満州電信電話株式会社の標準型
四號受信機を頂いた。 キャビネットの状態が悪くレストアするつもりは無いが少し調べてみた。
ダイアル面のカバーを外したところ。 この地図の通りとすると満州は可成り広大な面積となる。
中波、長波2バンドなので裏面には長高同補、長再補、中再補、長波同補と云ったトリマーが見られる。
コイルと真空管のシールドケースを外したところ。 使われている真空管 58-57-47B-12F のヒーター
は全て点灯していた。 またマグネチック・スピーカーも生きていたが(受信した)音は出なかった。
内部を見ていないが手が加えられた気配は外から見る限り見られなかった。
5月10日 昨日裏面の 中波 長波 (切換)に違和感が有ったので内部を見てみた。 故意かどうかは不明
だがバンド切換のロータリー・スイッチは壊れていた。 他に鼠が噛んで仕舞ったコンデンサも見られた。
5月19日 【後日談】先週末のミーティングの折、日本ラジオ博物館のOさんに今回の機種に入札されま
せんでしたねと伺ったところ、知らずにいたが知っていれば勿論入札したとのことで 仕舞った とは思っ
たが既に遅い。 ところでこのメーカー、山中電気(小生の知人のおじい樣が創設)の国内向け仕様の物
の画像と満州電電用の画像を見せて貰ったが国内仕様はエアプレーン・ダイアル面が太平洋を中心に南北
アメリカ大陸と日本、中国大陸が描かれていた。 またバンド切換は当時日本に持って来た際に壊された
とのことだった。
今日お預かりしたのは共和製作所の IC-1500 集積回路ラジオでこれまでにも取り組んだことが有る様
に思うが可成り時間を経過しており殆ど記憶に無い。 この種のラジオの修理、改造に付きましては
こちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
サテ、先ずは電池の極性(挿入方向)が分からない。 説明書にはケースの底面に電池の挿入図が書いて
あるとのことだが何処にも見当たらない。 折角説明書を付けてあるのに何故そこに記さないのか疑問。
低周波の出力を高インピーダンスのイヤフォンに加えているタイプで、中身を取り出す必要が有るがネジ
は見当たらず何とも悩ましい構造の様だった。 サテ壊して仕舞っては元も子も無いがどうするか?
分解した意味が大いに有り問題点がハッキリし上手く直せた。 (0.9350)