今日雨の中、長野県上田市から遠路届けて頂いたのは電蓄(手廻し蓄音機付き)で
ラジオ部分は高一でラインナップは 57S-57S-56-45-80B の5球だった。 この種の電
蓄の修理に付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
からお問い合わせ下さい。
スピーカーグリルの布にも破れが見られた、違和感の無い物が見付かると良いのだが。
側面に在った名板はVV-VIの物だったが他から持ってきた物でこの装置の物では
無いことがこの種の機器の生き字引とも云える友人から先程(4月15日)聞いた。
エアープレーン・ダイアルのエスカッション部分も可也傷んでいた。
ツマミは1個欠落しており右の物は後から付けられた物の様だった。
小さなツマミのイモネジの頭が略無くなっていた。 サテ外せるか?
トーンアームの先端部分が割れており以前アルミ板で補修が加えられた様だった。
シャーシーの汚れ(一部鼠の忘れ物も在り)が酷かったのでここのクリーニング
から始めたがイヤハヤ可也難航した。
コイル、一部のコンデンサは昭和30年代に交換された様だったが配線の一部
が何故か切れていた。
キャビネット内部のホコリも凄かったので掃除をしたが約2時間を費やして仕舞った。
ターンテーブルの天板も3つに割れていた。 上手く接合出来ると良いのだが。
蓄音機の心臓部と云えるスプリング・モーター(ゼンマイ)。
先ずは割れていたトーンアームの先端部分を接着してみよう。
この後部品を点検しながら回路図を起こしたが7割方終わったところで時間切れとなっ
て仕舞い後は明日以降とした(画像もアップする余裕が無かった)。 予想通り殆どの
コンデンサは容量抜け、及び絶縁の劣化を起こしていた。 また抵抗の幾つかも断線し
ており抵抗値が不明。
4月15日 ピックアップの断線が気になったので先に確かめてみた。 シールド線出
力端ではオープンになっていた為一瞬矢張り駄目かと想ったがコイルその物は断線し
ておらず一安心。 ここの巻き直しは神経を使いそうなので助かった。
馬蹄形のマグネットの磁力は可也弱っていたが音声出力はどうなるか?
片方のツマミのイモネジは上手く外せたが片方は単に頭が潰れているだけでは無
く、一部接着剤?が頭を覆っていた。 それを何とか取り除いた ここで電話がなり
名前も名乗らず 『白黒ブラウン管 の蛍光面 はメーカーに依ってどの様に異なって
いるのか』 との質問が寄せられた。 カラーの物にはアパーチャグリルが有るとウィ
キペディアで見付けたが白黒はどうなっているのかとのこと。 そこまで調べている
なら引き続き調べると良いのではと電話を切ったが、根を詰め細かい作業をしてい
る際の電話は困りもの以外の何ものでも無い。 しかし何としてもネジが外れない。
感じとしては接着剤で止めて仕舞った様で残念ながら諦めた。
トーンアーム先端部分の簡単な接着を行った。 本格的な接着は後日。
一応コンデンサと抵抗を交換したが今日は時間切れとなった。
4月16日 ラジオ部分の修理が概ね終わったので実際に動作させてみた。 結果
は想っていたより良好で感度、音量共に十分だった。 (ただ再生検波の物なので
若干のコツは必要だが)。
トーンアーム先端部分も本格的な接合を行った(百点満点では無いが)。 しかし
ここまでで想定していた時間の1.5倍+を要して仕舞った。