この一年を振り返って (ブログを始めてからだと 9ヶ月となりますが) みるとお預かりした修理
品で修理せずにお返ししたのは SONY, TFM-3200 一1台でした。 プリント基板に接続されてい
るリード線を全て外して仕舞った物を何とか元に戻して欲しいと云うご依頼でしたが余りに時
間 (費用) を要する為止めた方が得策ではないかとご提案し修理を取り止めた物で、これを除け
ば全て修理し、皆さんに喜んで頂けたことを誇りに思っております。 (後日談ですが上記 TFM-
3200 は古い知人 ラジオ工房の内尾氏も小生同様、修理は止められた方が良いのではと進言さ
れたとのことでした) しかし長年続けていると中には到底理解出来ない問い合わせも寄せられ
ます......数ヶ月前、中学 3年生と云う女性 (女性名) から『富士電気製のテレビを修理しているの
で回路図が欲しい』と云う依頼があり型番を知らせて呉れれば調べられると答えたが、寄せら
れたのはシャーシー No.でこれでは探せずそのままとなった。 数週間後その後どうなったか聞
いてみたところ 現物を追い回路図を起こしたとの回答で、本当に女子中学生なのだろうか大い
に疑問に想ったが特に聞く気にもならず終わった。 ところが先頃オークションの Q&A から
『フライバック・トランスの巻き直しは出来るか』との問い合わせが寄せられ、巻き直しより
同一モデル或いは類似機種の在庫が有るかも知れないので型番を知らせて欲しいと連絡し幸い
類似機種を持っていたのでそこから外そうと考えていたのですが、オークションは終了しメー
ルアドレスを知らせて貰って驚いたのは、男性からのメールでしたがアドレスは先の女子中学
生のものでした。 お取引はご遠慮しましたが何故、女子中学生と偽ってまで問い合わせをして
来るのか何とも理解に苦しむのであります。 閑話休題 以前 mixi に同様の書き込みをしてい
た頃と比べればレスポンスは激減したもののご依頼頂く修理は間違い無く増加したのですが、
販売となると殆ど変らず、逆に何ともトンチンカンな質問が多くなっただけでしたが、めげず
来年は今年以上に頑張らねばと考えております、どうぞ2008年も宜しくお願い致します。コメ
ントも大歓迎ですのでどうぞお寄せ下さい。それでは皆様良いお年をお迎え下さい!
1月9日 昨日は MPX えのコンポジット信号のレベルが低いのではないかと考え別のチューナ
ーから信号を加えてみたが変化は見られなかった。 今日は MPX に使われているコンデンサ
(0.004μF) を念の為調べてみたが少なからず絶縁の劣化が見られたので 3個共交換した。 次ぎ
に先日、日本バンドに改造したチューナーを見直したがここにも先のコンデンサと同じ種類
のコンデンサが 20個程使われていたので思い切って全数交換した。 結果可也高周波特性と
絶縁が良くなったせいか IF での発振がみられたので IF1 段目と 2段目の各プレート側で Q ダ
ンプを行い、若干離調し発振を止めたが音声出力が一桁近く増え、また MPX の 19KHz増幅段
の出力も一挙に増した様でスイッチング回路が動作し目出度くステレオ出力が得られた!
*先日ダイオード・スイッチを左右の分離の向上の為と記しましたが、これは間違いでステ
レオとモノラルの切換用の誤りでした大変失礼致しました。
1月7日 略 330Vの電源を用意し臨んだが未だ好結果は得られていない。 細かく調べた甲斐
があったと云えるか、リング デ・モジュレーターの出力端に繋がっているスイッチング用ダイ
オードに加わっている電圧が解せない電圧で、本来 ON とならねばならないところが OFFにな
ったままでこれでは出力は出ない。サテ、このスイッチング回路を ON させる為には 19KHz出
力が大きくなければならず、明日にでもここに使われているトランジスタ OC-81 を交換してみ
よう。*サービスマニュアルとまで行かなくても各部の電圧、波形等記してくれていればこれ
程難航せずに済むのですが!
1月6日 昨夜帰りの電車の中でマニュアルを読み直し、回路図を追って始めてリング デ・モジ
ュレーターの 4個のダイオード以外の 4つのダイオードの目的が分かりました。 理論的には左
右の分離は13dBが Maxなのでリング デ・モジュレーター以外にスイッチング回路を設けても
どれほど効果が有るのか甚だ疑問ですがセパレーション改善以外に目的は無い様想われます。
またこのスイッチング回路を機能させる為には電源電圧も重要でこれまで適当に加えていた
300Vはスペック通りの 330Vに変え先に進む事に致しました。
1月2日 初段の E-B 間に入っている 12μの絶縁が十分で無かったので思い切ってケミコン 5個
を交換した。 初段の出力は可也改善され、途中までは動作も確認できたがリング デ・モジュ
レーターの出力は何とも小さく使い物にならない。 回路図が有るだけでも助かっているがサー
ビス・マニュアルが有って、各部の電圧や波形が分れば良し悪しの判断が直ぐ出来るのだが,,,,,
少し頭を冷やしましょう!
12月31日 短絡していた初段のトランジスターを同時期の類似品に交換してみたが残念ながら
音声出力は得られませんでした。 シンクロで各トランジスターの出力を見てみたがどうも初段
の出力が怪しいのでこの辺りを中心に調べを進めてみよう。 本年はここまで!
12月30日 マルチプレクサーに実際に電圧を加えトランジスターに加わっている電圧を確認し
たところ初段の OC44 の EBC 全てが同電位で完全に短絡していた。外してみたところ他のトラ
ンジスター OC81 (x2個)は英国 Mullard 製が使われていたが OC44のところには T/I の 2G344と
読める物が使われていた。 しかし Quad の場合 +330Vをドロッパーで下げ (仮に 39KΩに 8mA
とするとこの抵抗のところで 312Vが下がり+18Vとなる) たり、またコモン (グランド) は音声
出力のシールドのみと云うのも他とは異なっており何とも違和感が伴う。 先ずは OC44と同等
のトランジスターを探してみましょう。
今日お預かりしたのは先日カバレッジを日本バンドに改造した QUAD の FM チューナーとマル
チプレクサーで暫くは時間が取れず、説明書と回路図で凡その中身を確かめました。 受け取る
前真空管式の物を想像していたのですが届いた物はトランジスター 3石のシンプルな物でした。
大分前に手に入れた FM ステレオ用の発信器が役に立ちそうです。 この種の物の修理、改造に
関しましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
使われているトランジスターはその昔のゲルマ・タイプ OC44-OC81-OC81で、アンプ部分から
の+B +330Vを落して使っているのには驚かされました。まあモノラル時 8mA, ステレオ時 8mA
+9mA=17mAなので問題は無いのでしょう。
このところは何かと気忙しく修理の時間が中々持てませんが今日取り掛かったのは今年5台目と
なる Blaupunkt の Dervyで1950年代末のヨーロパ仕様のモデルです。 電池コンパートメント付
近の腐蝕が凄まじく、シャーシーを底で固定しているネジ、電池ホルダーをシャーシーに固定
しているネジが何れも錆びておりびくともせずこれらの処理に時間を要しました。 また画像か
らは分りませんが左と下の部分に輸送中に出来た大きなクラックが有りその修理にも手を焼き
ました。 ロッド・アンテナは一番先の部分が無くなっていましたが 1段目はそう長くはない為
無視して 2段目を2段目を先端としました。 FM の日本バンドえの変更は問題無く終わり、可也
の感度が得られております。 *久し振りの取っ手付きのモデルですがこの機種の取っ手は何故
か無くなっている物が殆どです。 この種のラジオの修理につきましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
2年振りに伸びに伸びた家の周りの生垣 (5m程に伸びてしまった) を何とか片付けトラック一杯
となり暫くお休みを頂いておりました。 サテ、今日お預かりしたのはこの種の物では著名な横
浜のT社さんからのジューク・ボックス用真空管アンプで多分1950年代の物かと想像致します。
全く動作しないと云うお話しでしたがその通り全く動作しておりませんでした。 結果から申し
上げると終段 6L6G のスクリーン、及び前段のB電源の所に入っていたヒューズの断線が主原
因で、他に多分スピーカー用 7ピンのプラグに組み込まれているジャンパーが電源の ON-OFFも
司っている為、このプラグが無い状態では OFFとなっていたのでした。(回路図が有れば原因の
特定は半分程の時間で済んだのですが) この種のアンプの修理に付きましてはこちらの ホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
ラインナップは 6C5-6SC7-6L6G (x2)-5U4G で 6L6G (x2) のカソードにシリーズに入っているリ
レーが何の為なのか、またリレーで切換えているトランスからのリードも正体不明。それと切
れていたヒューズ (だと想います) の定格も不明。 ヒューズの代りに電源の平滑用として 400Ω
を入れておきました。
内部はここ 10年以内に米国でレストアされた様見受けられました。
12月23日 ご依頼主から連絡を頂き良好に動作しており感謝とのことでこちらも嬉しくなった!
12月20日 幸い 575C2 が見付かり今日は久し振りに横浜線に乗り部品を買いに行った。
交換し好結果が得られたので一安心。 しかしこの機種の中身は使われている発泡シートの粘着
剤の影響か中々出せず、想わぬところで時間を要した。
今日お預かりしたのは SONY の ICF-8650、エアーバンドと FM/AM が受信可能な受信機ですが
手に入れられた時から音声出力が無かった物とのことでした。 幸い受信機能に問題は無く、音
声のパワーアンプではないかと想像しましたが使われている 575C2 の在庫が無くこの IC の調達
から始めなければなりません。 この種のラジオの修理に関しましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
12月21日 修理が終わったことを告げ、担当の方が部長さんとお見えになり仕事場を見て行か
れましたが可也驚いて頂けた様でした (余りの散らかり具合にか、はたまた雑然と置かれたテレ
ビ群か?) 45程前に居た JARL の第1号ハム・クラブの会長 M 氏 (故人) がY社さんに居たこと
を思い出しそのお話しをしたところ、今回の担当者 W 氏のかつての上司だったそうで世の中か
狭い物と今日も思い知らされました。
12月19日 今回の Europa TR の S/N Axxxxは初めてですが Europa TR の別のタイプはこれ
までに何台か手掛け、それらには Philips 製の低周波用リニア IC が使われており日本国内では
手入らずオランダから高い送料を払って手に入れたことを思い出しましたが、幸い今回の機種
はディスクリートで構成されており助かりました。 低周波は 4段でリニア IC を使ったモデルで
は終段の SEPP をダイレクトにドライブしておりましたが今回の物は無難なトランス結合でした。
幸い似た回路が見付かりそれを元に無事直せました。 ヨカッタ!
輸入車では老舗と言えるY社さんからお預かりしたのはドイツ Becker の Europa TR、2台で両
者共音量が極端に少ないと云う症状でした。 一時期だけ日本向けに作られた物で FM が日本仕
様となっており今となっては珍しい物です。 Europa シリーズは随分と手掛けて参りましたが
今回の TR は初めての機種で興味津々です。 今日のところは見積りだけで明日先に進むか回答
が寄せられることになっていますが良い返事を頂きたいものです。 この種のカーラジオの修理
に関しましてはこちらのホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
12月19日 予防処置までやって欲しいと云うご依頼を頂いたので夕方まで頑張って交換を終え、
最終的に動作に問題が無い事を確かめ終わりとした。 愛媛に行っても元気で居て欲しい!
12月18日 年月と共に間違い無く劣化する部品を交換し終え通電し、若干の調整を行った映像
が次ぎの画像です。 この後、予防処置まで行うか否かご依頼主に伺うことに致しましょう。
今日お預かりしたのは昭和37年に発売された東芝の16KM、真空管式 16インチ白黒テレビです。
内部は数ミリは有ろうかと云う綿埃の絨毯でそれを取り除くのに多くの時間を要しました。 何
とか作業が出来る状態になり部品交換に移りましたが誤って半田コテのヒーター部分を掴んで
仕舞い右手の親指と人差し指に水脹れを作って仕舞いました、年なのかも? 幸い大したことは
無いので明日も交換を続けます。この種のテレビの修理に関しましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
誤って16インチと記していたことに今日気付き慌てて19インチに訂正致しました。
失礼致しました。
12月14日 前面パネルを外し、防爆ガラスやCRTのフェースプレートの汚れを取り、ツマミも磨き細部
の調整に取り掛かった。 全チャンネル共若干極発の周波数がズレていたので調整し直し、音声IF及
びディスクリミネータの調整も行った。 映像の回転やセンター、振幅、直線性の微調整を行い終わりと
した。 VRに少しノイズが出る部分が有ったが先ずは使ってみて頂いてから考えることにしよう。
12月13日 コンデンサ類の交換を終え通電してみたが音声は何とか出ていたがヤハリ映像は全く出
ずシンクロの出番となった。 結果から云えば水平出力25E5のエミ減でこれを新品に交換した。 タダ
音声が出たと云ってもノイズが凄く到底使い物にならず、VRを外し抵抗値を測定してみたが予想通り
大変なガリオームで何とかしたいがスイッチ付きの500KΩのAカーブは今でも手に入るので問題無い
がスイッチ部分が2回路の物は無くこれが最大のネックだった。 下はもう一つのVRから抵抗が内側に
在るユニット部分を外し、摺動部分、スイッチ部分を組み合わせたVR。
映像も出て輝度も十分だったので一安心。 未だこの時点では直線性等が未調整で上が伸びた映像
になっている。 それとブラウン管のフェイスプレートと防爆ガラスに汚れが可也付着しておりこれも何と
かしなければならない。 本日はここまで。
今日お預かりしたのは松下製、TC-39G真空管式19インチ白黒テレビで音は出るが映像は出ないと
云うお話しでした。 確かに音は出るには出るのですが大音量のノイズでVRに問題が在りそうです。
映像は確かに出ず、ラスターも出ておりませんでした。 先ずは積もっているホコリを取り払うことから
始め、部品交換を始めましたが高圧整流管1S2のプレートキャップに穴が開いている(一部が無くなっ
ている)のが見られ驚きました。 漠然とした感触ですが何か多くの問題を抱えている様な気がしてお
りますが、サテどうなるか? この種のテレビの修理に関しましてはこちらのホームページからお問
い合わせ下さい。
今日お預かりしたのはDRAKEのSPR-4、通信型受信機でお話では序々におかしくなり遂に全く動作し
なくなったと云うことでした。 受け取った物は本当に全く動作せずモード切替時のクリック音しかせず、
おまけにSメーターは振り切れておりました。 ただ幸いなことに今回はマニュアルが有り、回路図と部
品配置図(一部実際と異なっておりましたが)から回路を追い掛けることが出来ました。 ようやくMUTE
回路の動作がおかしいことが分かり、気になったソリッド抵抗に略同じ値の抵抗をパラに接続しました。
一時間以上連続運転をしてみましたが良好に動作しており一安心しました。タダ、若干周波数のズレ
(-7KHz程)が見られ、SSBの復調が完全では無く、またAGCの時定数が長い等若干気になる点はある
のですが先に進むか否かご依頼主に伺ってみましょう。 この種の受信機の修理につきましてはこちら
のホームページからお問い合わせ下さい。
Sメーターはものの見事に振り切れていた。
PCBの中央をモード切替用ロータリースイッチのシャフトが貫通しており簡単には
回路が当たれず若干手を焼いた。
周波数のズレの問題はマニュアルに在るスカートの調整(周波数表示板を機械的に合わせる)で良く、
AGCの時定数が長いことはさして問題では無さそうなのでこれで終わりとした。 プロダクト検波部分
はダイオード、抵抗各2個からなる単なるブリッジでBFOの周波数調整だけだが50KHzとこちらで持て
いるSGとカウンタでは足りずパスさせて頂いた。
12月22日 オークションでは開始価格で落札され今回も若干の赤字となって仕舞ったが落札された
方から電源コードを刺し込んだところハムしか聞こえないとのご連絡を頂いた。 電池での動作を伺っ
たところ電池では良好に動作するとのことで動作チェック時には問題の見られなかった電源回路のケ
ミコンに問題が起きたのかと想像した。 送り返して頂き、予想通り若干容量抜けを起こしていた50μ
x2のケミコンを交換し良好な結果が得られたので同日お送りした。 半世紀を経た物を出品する際は
少し説明の文章を見直した方が良さそうです。 赤字の上に修理費用もとなるとまさに「泣き面に蜂」
なのであります。 しかし動作良好と記したからには責任は有るし妙案は有るか!
久し振りに手掛けた電池管ポータブル・ラジオは白砂製、Fleet Woodブランドの物で昭和30年代初頭
の物と想われます(国内での型番SF-700に酷似したモデルです)。 大きな問題は無かったもののバ
リコン固定のゴム・ブッシュとセレンが劣化しており、また117V仕様ですので100V用に若干ドロッパー
を調整しました。 他にはトラッキングとIFTの調整を行い、クラックを補修したりで(取っ手部分の割れ
は完全には直っておりませんが)十分実用となりましたので先ほどヤフーのオークションに出品致しま
した。 この種のラジオの修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
12月10日 三重の知人が送ってくれたテレビの動作を客先が確かめたところ映像も音声も出ないとの
ことで昼過ぎに急遽、横浜市にあるTBSの緑山スタジオに飛んだ。 現場ではビデオ信号を1Chに変換
しRFで入力していたが略映像も出ず、同期も取れていなかった。 サテ道具も殆ど無い現場で直るか
甚だ自信は無かったがファインチューニングを取り直し、前面から調整可能な水平/垂直同期、コントラ
スト、輝度、色相、濃度等を調整し(殆どはガリオームになっていたが)マアマア見れる状態にすること
が出来た。 実際の収録は川越でなされるとのことで上手く行くことをタダタダ祈るばかりであります。
来週収録が始まるテレビドラマ用のテレビ2台がカラーでなければならないと判り大慌ての昨日、今日
でした。1台は三重の知人に今日発送して貰い、自分でも3台程を確かめ何とか使えそうな1台が見付
かりホットしたところです。 しかしキチント要求仕様を言って貰わないととんでもない無駄が生じて仕舞
います、こちらからも積極的に確認せねばと思い知らされた昨日今日でした。 反省!
若干チャンネルに依って接触不良が見られたもののRFで接続することになる
1と2Chは良好だったので由としたビクターのC5318。
コンシューマー用を業務用に転用したSONYのCVM-1840は残念ながら
アチコチに問題が有り、直すとなると大事なので今回はパス。
このビクターの物も重症でパス。
某国立放送局のテレビドラマ用に昭和40年頃のテレビを2台、今月11日までに用意して欲しいと云う
ご依頼を先週受けその時期の日立製テレビのレストアを始めたのですが急遽5日にカメラテストをした
いと云う話しに変り間に合いませんでした。 しかし今回のTW-2000は昭和39年頃の110度偏向の
モデルですが何故かこの時期(昭和37年~39年頃)の日立さんの110度偏向のテレビは時間経過と
共に水平振幅が減少して仕舞う問題が在り何とも解せません。 一つ前の90度偏向のモデルでは
一度も経験が無いのですが誠に不思議です。 考えられる部品は全て交換してみましたが一向に改
善されず、ダメモトと今日は通電1時間程で高圧巻線の外側の温度が50℃以上になるフライバック・
トランスを交換してみましたが、やはり他社の90度偏向、14インチ用では無理があり水平は7割程の
振幅にしかならず、高圧も可也高くなっておりました。 何方か解決策をご存知無いでしょうか?
下は通電後30分程で水平振幅が減少し始めた頃の画像。 その後輝度も落ちる(画像の
サイズは変らないのでどこかで水平のエネルギーがロスしている感じです)。
外れているのが本来のFBT。 高圧巻線外側(合成樹脂でカバーされている)の温度が1時間程で
50℃以上になるのが普通なのか?はたまた異常なのか?(知り合いのFBT設計のプロにも聞いて
みたのですが未だ判らず)
12月4日 今回のモデルのS/NのイニシャルはKで手元に在るサービスマニュアルはこれより前のJと
後のMでカセットテープ用のモーターが前者は極普通の物、後者は3相の物で駆動系が可也異なって
いました。 今回のモデルは前者でマニュアルを調べたところ(ドイツ語は苦手です)回転数の調整用
ポテンショメータが在る事が分り調整してみましたが殆ど変らず、次ぎにヘッドをクリーニングしたところ
ドラスチックに好転し一安心しました。 しかしパイロット・ランプの交換には手を焼きました。
今日お預かりしたのは Becker の自動選局機能付き Mexico Cassette Stereo でFMを日本バンドに
改造し、テープの速度も直して欲しいと云うご依頼でした。 この機種は可也手掛けており日本バンド
えの改造は問題無く済んだのですがテープの速度を担っているモーターの回転数を変えられるか明日
マニュアルを調べてみましょう。 単にガバナーで速度制御を行っていた場合は諦めるしか無さそうで
すが。 この種のカーラジオの修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。
今日取り組んだのは自分にとっては近年の、ICが多用された小型カラーテレビです。 電源に幾つか
問題が在った様でした。 一次側のヒューズ・ホルダーの片方にクラックが入っておりキチント接触して
いませんでしたし、電源のレギュレーターに使われているトランジスタの半田付けにも問題があった様
です(アレコレやっている内に直って仕舞った感じです)。 少しAMの感度が低い気もするのですが他の
ラジオでは殆ど聞こえない文化放送が聞けたので必ずしも感度が悪いのでは無いのかも知れません。
この種のテレビの修理に関しましてはこちらのホームページからお問い合わせ下さい。