今日お預かりしたのは久し振りの Motorola, 6M で電源が入らないとのお話だった。 この種の
カーラジオの修理のご依頼はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致
します。
先ずは通電してみたが実際は電源が入らないのでは無く、電源は入っても電源ラインがグランド
に落ちており、電源が落ちて仕舞っていた。
電源ラインの何処がグランドに落ちているのか時間を掛け回路を追ったがハッキリしなかった。
昇圧用トランスの電源一次側が怪しかったがここでも無さそうだった。
電源とグランド間の短絡は幸か不幸か何故か発生しなくなった。 機械式のバイブレータ (消耗品)
は既に死んでおり半導体式の物に交換した。+B用の電解コンデンサを添えてみたが変化は無し。
整流管 6X4 のエミッションが低い様だったのでシリコン・ダイオードに交換した。
調べを進めた結果出力トランスが断線していたがリベットで固定されており外すのに梃子摺った。
出力トランスを組み込み連続運転に取り掛かった。
電源の電流は約 3.6A だった。 暫く連続運転を続けたがブログを記し帰路に就こうとした頃音量
が減って仕舞った。 これまで十分な音量と感じるレベルだったが明らかに減少した。 通電後数
十分経過後に音量が減ると云うのは原因の特定に可成りの時間を要する様想える!
2月15日 昨日連続運転を続けていたが40分程で音量が減ったのが気になり今日も改めて連続運
転を行ったが、気になった+6V 電源の電圧をモニターした。 想像は的中し当初 5.8V 程だった
電圧が30分後には 4.7V程に低下していた。 電源の筐体の温度が可也高くなっていたが冷却した
結果元の電圧に近づいたがラジオその物の問題では無いことがハッキリして助かった!
2月17日 ご依頼主からスピーカーが破けているが何とか再生出来ないだろうかとお送り頂いたが
まさかこれ程傷んでいるとは想像していなかった。 知り合いでスピーカーの再生も時々お願い
している K さんに尋ねてみたが流石にこの状態では可成りの出費を伴う様なので似た物をお使い
頂く様お願いした。 (お話ではパルプの処理が不完全との見解だった)