今日お預かりしたのは McIntosh, MAC1900 でFMのカバレッジの改造依頼を頂いた。この種のチューナー
受信機の修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。
これまでに MAC1900 の改造経験が有ったかどうか失念しているが類似機種の経験は有るので比較的
上手く改造を終え好結果が得られた。
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これまでに MAC1900 の改造経験が有ったかどうか失念しているが類似機種の経験は有るので比較的
上手く改造を終え好結果が得られた。
2台目は昨日に引き続き McIntosh, MX110 でこちらは MPX が機能していないとのお話だった。 この種
のチューナー等の修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。
8月30日 MPXの修理に取り掛かったが内部はかつて可也手が加えられていた。
19KHzのパイロット信号や38KHzの信号に問題は無かった。 マトリックス回路の波高値約3.4Vp-pも問題
無い様に思えたが、本来の値を知らない為判断は難しい。 各トランス等のコアは回し難く、イマイチ確実
では無い。 余談だがこの機種の回路図2種と今回の機種の実際の回路は細部で異なっていた。
当たれるところは全て当たってみたが、何とも原因が分からない。 ただモノラルの検波出力は約2Vp-p
これに対してMPX出力は各々約0.4Vp-p(モノラルの1/5程)しかなかった。 可也難航しそうな気配だ。
8月31日 昨夜回路図を持帰り何時も通り通勤の電車内でシミュレーションを試みた。 漠然と L5、67KHz
トラップ用コイルが怪しい気がしたので今朝朝一番で一度分解し内部を確認した後に再度組み込んだ結果
ドラスティックに状態が変わり左右の出力が良好になった。 *L5と直列になっている(マイカ)コンデンサの
短絡が原因と想われる。
追加で前面部分のクリーニングのご依頼を頂いたので分解に取り掛かった。
ランプが暗いとのお話が有ったがこの機種も間接照明で元々余り明るいとは云えない。
9月7日 先日MPX部の修理を行ったがその際問題の原因が机上のシミュレーション通りだったのに気を
良くして長時間のランニングをせずにお返しして仕舞ったのが結局もう一度取り組むことに繋がった。
ステレオの分離が不完全とのことで再度MPXを診てみたが以前と同じ様に本来無限大でなければならな
い 67KHz トラップ(直列共振回路)の抵抗値が38Ωと短絡状態だった。 ここに使われているマイカ・コン
デンサは通常オープン・モードにはなるがショート・モードと云うのは初めての経験となった。 しかし何故
ショート・モードとなるか何とも解せない。
ここのコンデンサは回路図上には定数が記されておらず、67KHzの共振回路と云うことから実験に依っ
て必要な容量を割り出さなければならず、若干時間を要するので明日改めて挑戦してみよう。
9月8日 測定器を揃え 67KHz トラップの実験に取り掛かった。 好結果を得たので組み込み MPX 動作
を確認した。
左右のバランスが悪いとのお話が有ったので確認したのが下の様な画像。 左右の AUX 入力に同じ
信号1KHz、1.5Vp-p を加えた際の右出力(上)は約 190mVp-p、左出力(下)は 200mVp-p。
Input Level Adjust Control でもバランス調整は出来るがボリュームに可成りガリが診られた。
今日お預かりした1台目は (英) Fi-Cord ブランド (スイス Stellavox のOEM) の小型テープレコーダ 101S
で初めて手掛ける物となった。 この種のテープレコーダの修理、改造に付きましてはこちらの ホーム
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付属のハンド・マイクを使い録音を試みたが録音出来ず、マイクの動作を診てみたが音声出力は得られ
無かった。 次いで内蔵のマイク兼スピーカーで試みた結果、非常に小さなレベルで再生されていたが
実用とするには程遠いものだった。 果たして本来の音声出力レベルはどれ位なのだろうか?
何せ経験の無い機種なので分解方法も分かって無いが、精神的余裕の有る時に取り組ませて頂こう。
我が家に持ち帰り、底面及び側面を覆っているカバーを外し内部を診てみたが回路が載った基板はスイ
ッチの下に在り、部品面は殆ど見えなかったので細かいことは未だ不明だが多分オペアンプ等のICは未
だ使われて無いのではと想像したがサテ近々分解してみよう。 機構部分に問題が在る様でスプールの
回転に伴いどこかがぶつかる様な異音が発生していた。 それでも分解に依って幾つかのことが明らか
になった。
9月1日 仕事場でも分解してみた。 パターン面の上にスイッチが在り、この状態でなければ動作しない。
スイッチ部分を外しパターン面を表に出した。
スピーカー兼マイクの動作を単独で確かめてみたが約 1.1KΩで、2mA を流したが十分な音量だった。
アンプはトランジスタ ES3124 (x2) + ES3125 の3石で構成されていた。
電解コンデンサの一つを診てみたが 6.4μF に対して実測値は約 8.5μF と問題無いものだった。
再度組み込み録音、再生を行ったが、再生時の速度が録音時より可成り遅かった。 音量も辛うじて聞き取
れるレベルだったが、思い切って電解コンデンサを全て交換してみるか? 出来れば各段のレベルを診たい。
先日録音が出来なかったハンド・マイクの動作を診てみた。 接続には問題は無かったが直流抵抗で17Ω
しか無く、内臓のスピーカー/マイクの1.1KΩに比べると非常に小さく途中マイク・トランスを使って昇圧する
必要が有りそうだったがこのトランスは見当たらず可也無理が有る。
今日お預かりしたのは McIntosh の MX110 で FM のカバレッジの改造をご依頼頂いた。 この種のチュ
ーナーの改造、修理に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
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今回の機種も可也の数を手掛けており早速通電してみた。 暫くして動作し始め、アレッとなったのは日本
バンドに既に改造されていた。
ご依頼主に確認したところオークションの出品者からは日本バンドかどうかハッキリしないとのことだったの
で未確認のままこちらに送ったとのことだったが、出品するならその位のことは確認すべきと思うのだが。
若干感度が上げられる様感じたので高周波部を再調整し、少しだが感度を上げられた。
誠に残念なのですが AWC の古いメンバーのお一人、田口達也さんが心筋梗塞の為、永眠されました。
ラジオ、鉄道模型、時計、カメラ、理化学機器と広範に亘るコレクターとして非常に著名な田口さんで、
一時は【何でも鑑定団】でラジオ関連の鑑定もしていらっしゃいましたが、著書の【ヴィンテージラヂ
オ物語】をご覧になった方も多数いらっしゃるのでは無いかと想います。 心よりご冥福をお祈り致します
上は小生がラジオ、テレビ部分を担当し、田口さんには鉄道模型+ラジオをご担当頂いた【世界の「絶版」
名品銘機】の一部。
日時:葬儀 8月29日(金)10:00~11:00 式場:桐ヶ谷斎場(地下1階、雪の間)*桐の間は間違い
です。 住所:東京都品川区西五反田5-32-20 電話:03-3491-0213 喪主:田口達彦(長男)
今日お預かりした4台目はヤエスの FRG-7700 でバンド切換、或いはチューニングつまみを回しても何
も(表示が)変化しないとのお話だった。 この種の受信機の修理に付きましてはこちらの ホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
通電して動作を診てみたが数秒で周波数が5KHzも動いておりPLLがロックされて無いのは間違い無い。
帰路通勤の電車内で回路図を眺めチェックするポイントの見当を付けたが、難航しそうな気配が漂って来た。
8月27日 昨夜回路図上で見当を付けておいたポイントのチェックに取り掛かった。
6.4MHzのリファレンス用信号。
46.7MHzの信号。 水晶を使った発振回路等には問題は見られなかった。 サテこの後はどう取り組むか?
8月28日 今日は主にLC発振回路の状態を診てみたがどうもVFOの動作が怪しい。 そうこうする内に動
作確認に使っていたオシロの動作が可笑しくなり今日は画像は撮らなかったが、既にこのまま続けるか諦
めるかの判断を下す時間を超えて仕舞ったが、まだまだ時間を要する様想われるがサテどうするか?
8月29日 昨日違和感を感じたVFOの動作を調べてみたが予想通り発振していなかった。 ともかくこの回
路に電源電圧が加わっておらず、強制的に電圧を加え発振し出したのが上の画像で、周波数カウンター
もバンドのところどころで下の画像の様に動く様にはなったがまだまだ可笑しなところが山ほどありそうだ。
*VFOの発振周波数は本来3.545~2.545MHzと1MHz無ければならないのだが実測値は3.521~3.481M
Hzと僅か40KHzしかなく何とも解せなかったが問題は周波数ツマミの減速機構に在った。 結果変化量は
下端を2.545MHzとした場合3.407~2.545MHz=862KHzと大きくはなったが未だ不足している。
VFOの後に在るPhase Detectter、 MC4040B の2つの入力は上の画像の様なものだったが出力が出ていな
かった。 このICを交換すればPLLの動作は改善される可能性は有るが、バンド切り替えに伴うカウンターの
表示の点は直接関係が無く、別の問題と想われる。 イヤハヤここまで重症とは想像しなかった。
9月1日 VFOに電源電圧が加わって無かった原因を調べ始めた。 分かって仕舞えば下の画像でパターン
に非常に細いクラックが入っているのが見えるがこれが原因だった。
9月2日
3台目は何も事前の打ち合わせが無かったノルウェー Tandberg の TR-200 で FM のカバレッジの改造
に関するお問い合わせを頂いた。この種の受信機、チューナーの修理、改造に付きましてはこちらの
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8月28日 ゴーサインを頂いたのでカバレッジの改造に取り掛かった。 直ぐに予期してなかった、周波数
が突然ランダムに飛んで仕舞う問題に遭遇し、解決に可成りの時間を費やして仕舞った。
日本バンドの下端が欠けているが一応改造を終えた。 若干感度が低かったがこの先は時間を要する。
2台目はシャープの白黒トランジスタ・テレビ 10P-K2UH で地デジを受像出来る様にしたいとのお話だった。
この種のテレビの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。
1981-83年製とのことでA/V入力も用意されているのではないかと考えていたが、その用意は無く、ビデオ
コンバーターを用意した。 余談だが昨日この機種をネットで探したところ同じ型番のソニー製の物の記事
も幾つかヒットし、そんなことが有るのだろうかと見たところ今回の物と同じで全面に SHARP とハッキリ謳
っており何故 SONY となったのか解せない。
今日お預かりした1台目は三和無線測器研究所製のチューブ・チェッカー SEM-14C でエミッション
測定型なので回路は左程複雑では無いと想われるが、使い方から試行錯誤する必要が有る。 この
種の機器の修理のご依頼はこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
先ずは基本的な動作確認に取り掛かった。
最も故障の可能性が高いと想われたメーターを診てみたが残念ながらムービング・コイルが切れていた。
サテ、昔はこの種のメーターの修理をしてくれるところが在ったが現在はどうなのだろうか?
8月27日 メーターを修理してくれるところをアチコチ探したが中々見付からず、結局Mさんから紹介
されたK社さんに問い合わせた結果何とか修理可能との回答を得た。 ならば他の問題を診てみようと
内部の確認に取り掛かった。
上の画像に見られる様、ローターの先端部分が溶けて無くなっていた。何故ここが溶けて仕舞ったのか?
分かり難いがステーターの一つが上に折り曲げられているが本来はここに接続しなければならないのだが
実際はその隣のステーターに接続されていて辺りはスパークに依り黒く(炭化)なっている。
上の画像に見られる位置では電源ラインがショートすることになりローターの先端が溶けて仕舞っていた。
本来は下の画像に見られる一つ隣でなければばらず、つまり製造時から動作していなかったことになる。
動作する様になったのでメーターの代わりにテスターで電流を確かめたところメーターの感度は450μA
程度が必要と分かった。 (これまでは知人のサイトで見たこのモデルの回路から1mA程度と考えていた)
下はチューブチェッカーとして使用した際の振れ具合だが幾分少ない気がする(500μAのメーターの場合)
9月9日 修理に出していたメーターが戻って来たので組み込んだ。
ローターの先端が溶けて仕舞った入力電圧調整用ロータリー・スイッチは修理を諦めるつもりだったが
どうせならと駄目元で修理を試みた結果、好結果を得た。
500μA では若干感度が不足することは承知していたのでシャントを調整し略問題ない振れとなった。
実際に真空管でのエミッションの指示を診てみたが略満足の行く結果だった。
しかし今回の機種の配線には全て青いチューブが被せてあるがこれでは作る際も、またメンテナンスの時
にも区別が付かずやり難いと思うのだが何故なのだろうか? それとも敢てやり難くしているのだろうか?
今日お預かりしたのは Philco の Debutante で垂直振幅が小さくなって仕舞ったとのお話だった。この種
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合わせ下さい。
このテレビは以前こちらでレストアを行った物で後ろに貼られた試験成績票には1999年10月14日と記され
ており間もなく15年を迎える。
早速通電してみたところ垂直振幅が3割ほどしかなかった。
最も可能性の高い垂直出力管を交換してみたが殆ど変化は無かった。
15年にしては可成りのホコリでどの様な場所で使われていたかは知らないが居間等では無さそうだった。
前回交換された部品は少なく、最小限の修理に留めた様だったが、今回は可成りハードな使われ方をされ
るそうなので心して取り組むことにしよう。
前回個々のコンデンサの容量を確認し問題が無い物は交換しなかったが今回は自動的に全て交換してみ
たが結果殆ど変化はみられなかった。 サテ、こうなると可成り難航することが想像出来る。
8月23日 昨夜は類似機種 (シャーシーNo.10L43A) の回路図を持帰り通勤の電車内で眺め次の手を考え
ておいた。 *今回のシャーシーNo.11L43 は多分 Philco Predicta としては最後の機種で、同社が倒産し
た1961年の物では無いかと想われる。 これまでにこのシャーシーNo.の資料をみたことが無く多分倒産と
無関係では無いのではないか。 その後も Ford の傘下で Philco Ford として同様の物を暫く製造してはい
たがやはり Philco のテーストとは可成り違うものとなった。
回路図から目星を付けていたことが的中し垂直振幅の問題は直った。 周波数が合っておらずS/Nが悪い。
垂直振幅、垂直直線性、水平振幅等の調整を行い満足行く結果を得た。
4台目は東芝の 18RF1 でこれまでにも3度程手掛けたが、メーカーからは回路図等の資料は手に入ら
ず何時も難航するが近々時間を作り取り組ませて頂こう。*この機種の様な近年の物の修理は積極的
には行っておりませんのでお含みおき下さい。
8月23日 修理に取り組んだ。 先ずはリモコンの動作を確認したが若干電池の電極に問題が診られた。
可成りホコリが凄かった。
電源部を中心に半田クラックを確認したが問題となりそうなところは見付からなかった。
電源を強制的に入れたところDC 136V程が出る様になった。
DC-DC を担っている IC が若干発熱していた。
DC-DC の発振状態を診てみたが問題は無さそうだったので、水平出力のトランジスタを外してみた。
E-B 間が短絡している様で、また E-C 間は逆方向で電流が流れ最初このトランジスタの破損かと考えたが
データシート を探したところ E-B 間には80Ωの抵抗が入っており、また E-C 間にはダンパー?用のダイオ
ードが入っている為、この様な特性を示していた。 因みにhfeは約1(本来のMin.は5)と何か可笑しい。
3台目は Blaupunkt, Derby で中波が全く動作して無かった。 この種のピクニック・ラジオの修理、改造
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8月23日 FMのカバレッジの改造に取り掛かり好結果を得た。
2台目は Blaupunkt, Emden Ⅲ で電源も入らないとのお話だったが、この機種は自分が知る限り最も
故障が多い機種で修理には可成りの費用を要することが多く、ご依頼主にご予算等先ずは伺ってみよ
う。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。
今日お預かりした1台目は松下のカーラジオ CR-511D でダイアル・ポインターが左端で止まって仕舞い
動かなくなると云うお話でした。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームペ
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今日お預かりしたのは McIntosh の MR7082、AM/FMチューナーでカバレッジが米国バンドなので日本
バンドえの改造をご依頼頂いた。 この種のチューナーの修理、改造に付きましてははこちらの ホーム
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この機種は珍しいアナログとディジタル技術の良いとこ取りの構成で、チューナーその物はアナログ回路
で、周波数カウンターで周波数を表示しているが、デジタル・メモリーも備えており可成りの局をメモリー出
来る様だった。 (実際に取り扱い説明書を読んだ訳では無く、飽くまで個人的な想像だが)
改造前のFMの下端は余裕を持たせた86.6MHzだった。
改造後のFMの下端は75.9MHz、上端は94.4MHzとなり日本バンド76.0-90.0MHzをフルカバー出来た。
次いで高周波段の調整を行い、上の画像に見られる様十分な感度が得られた。