テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

東京通信工業、202型 テープコーダー(昭和32年)

2016-06-29 11:21:41 | Weblog

3台目は東通工(現SONY)の 202 型テープコーダーでベルトが切れている様とのお話だった。 こ
の種の機器の修理に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問
い合わせ下さい。

数年前にTBSで放映された日曜ドラマ【南極大陸】用に似た物をレストアしたが、その元々の目的
は南極、昭和基地との無線通信に(電波法上) 直接家族が携わる訳には行かず、一度録音した
家族の声を飽くまでバックグランド・ノイズとして隊員に伝えると云う為のものでした。 【余談】

 

Rew. 用のベルトは欠損していたもののキャプスタンもゴム・ローラー(プーリー)も交換されてお
り機構系は殆ど問題が無かったが、手が加えられていた配線は可也酷いものだった。

ゴーサインを頂いたのでレストアに取り掛かった。

切れていると先に進めなくなるので録/再と消去の両ヘッドの導通を先ず確認した。

電源のブロック型ケミコンの代わりに空中配線でケミコンが数個使われていた。 絶縁の為にビニ
ールテープが巻かれていたが高圧が加わる部分なので褒められた方法とは云えない。

この様な修理方法は採りたく無いのでブロック型のケミコンを組み込み、次いで配線を追った。

出力トランスの1次側が断線していたが手持ちの物が二回り程大きいので明日にも購入して来よう。

今日は時間切れとなって仕舞ったが購入しようとしたトランスを部品屋さんのホームページで調べ
たところ手持ちの物と同一サイズだった。 今回切れていた出力トランスは近年の標準的な物に比
べると二周り程小さい(巻線が細い?)為現行の物では大き過ぎて取り付けられない。 仕方無く
上下のシャーシ間を繋いでいる支柱(鉄板)を加工し出力トランスを固定することにしたが疲れた。

6月30日 電源周りの回路を直し、使われているペーパー・コンデンサを診てみた。 上の画像に見
られるのは入力段のg1に繋がっている0.05μFだが碍管を外装に使った物としては珍しく絶縁の劣
化が診られた。 こうなるとこの種のコンデンサを全て当る必要が有る。 尚、入力段はマイクロフォ
ニック・ノイズを防ぐ為に生ゴムのブッシングを使ってシャーシから浮かしてあった。(近くにスピーカ
ーが在るので可也シビアな環境と云える) リード線にもリッツ線の様な柔らかな物が使われていた。
*上の画像では入力のリードが断線している。

ペーパー・コンデンサは自動的に交換するかとも考えたが絶縁に問題の無い物はそのまま使うこ
とにし、チューブラー型電解コンデンサのみ全て交換した。 抵抗も回路図通りとし2個を交換した。

7月1日 作業中、製造年月日と想われるスタンプが見付かった。 1957.6.27 (昭和32年6月27日)

部品交換を終え先ず再生動作を確認したが以前録音されていたものが良好に再生できた。

次いで録音機能を診てみたが全く録音は出来なかった。 その後原因はバイアス発振回路が機
能していない為と分かり、調べた結果誤配線が一箇所が見付かり、修正後上手く機能した。

Rew.用のベルトを加えキャビネットに組み込み最終試験を行った。  若干ハムが気になったが出
力トランスと電源トランス間の距離が若干縮まった為か? 電源トランスには漏洩磁束を抑える
ショート・リング付きなので殆ど影響しないハズなのだが?(特に問題になるレベルでは無いが)

当初作業時間は4~5時間程だろうと想像したが、終わってみると7時間を超えていた。

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松下 AX-530 (再)

2016-06-29 11:20:31 | Weblog

7月1日 一月ほど前に修理を手掛けた際伺っていたご予算を超えて仕舞い、短波の状態を確
認しないままお返ししたが、ボーナスが出てまた修理費用がご用意頂けたとのことで再度お送
り頂いた。 

この機種にはファイン・チューニングが用意されているが滑って仕舞うとのことでダイアル糸の長
さを3mm程短くした。 ただプーリーのサイズが小さくテンションを加えるスプリングが十分機能し
ない。 何度か実際に回転させたが一部トルクが増し、滑って仕舞うポイントが在ったのでシャフ
トに注油した結果可也スムーズに回転する様になった。

次いで短波の動作を診てみたが、最初バンド切り替えの接点の接触不良かと想像したがどうもこ
とは簡単そうでは無かった。 短波が動作しない時、周波数変換6WC5を一度引き抜き、再度挿し
込むと短波も動作した。 上手く機能している時の感度は中々で今日初めて台湾の日本向け国際
放送を聴いた。 また7MHz帯のハムバンドでは特に7,195MHz、A3でJA1UZQ、JG1FFX局等を良
好に受信出来た。

gmが低いのかと手持ちの物も含め測定してみた。 使われていた松下の物では約4,700μMho
エレバムの物が約4,000、東芝の物も約4,700だったがどれを使っても状態は変わらなかった。

これまでに古いFMモデルで局発が上手く発振しないと云う経験は何度か有るが、中波では問題
無く短波が不安定と云う経験が無いが、短波用局発コイルのQが可也低下しているのだろうか? 
可也難航しそうな嫌な気配が漂って来た。

7月2日 今朝一番で(先にSWに切り替えておき)通電してみたが問題無く機能した。 場所を移し
再度通電してみたところ幸か不幸かSWは機能しなくなった。 昨日回路図を持ち帰りチェックすべ
き点の目星を付けておいた。 局部発振に関係している抵抗に問題は診られず、唯一セラミック・コ
ンデンサ120pFの容量が若干少なかったので念の為交換した。 次いで電圧を確認したところ全体
に10%程低かった。(6WC5のg2/g4は定格95Vのところが78V程だった) 整流管のエミッションが不
足している可能性が有るのでパラにシリコン・ダイオードを加え、これまで10μFだったケミコンを本
来の22μFに換えた結果先の78V は約88Vx1.08=95Vとなり、その後何度か電源をON-OFFしてい
るがこれまで問題は出ていない。 暫く間欠的に通電し様子を見てみよう。

12時から1時間置きに通電してみたが5回目も良好に機能したので由としよう。 この所短波を主に
聴いており特に7MHzのハムバンドをウォッチしていたが、今日はNHKの日本語に依る海外向け放
送と想える【地球ラジオ】と云うプログラムを聴きながらキーボード叩いている。 40年前英国の田舎
に居た頃は同室のヨルダンからの留学生デハラ・デラビ君が自国の短波放送を聴いていたのが羨
ましかったが今なら海外でこの放送が聴けるのだろう。

 

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トヨタ パブリカ 用 カーラジオ(昭和40年代)

2016-06-29 10:41:06 | Weblog

今日の1台目は昭和40年頃のパブリカに使われているカーラジオだそうでヒューズが飛んで仕舞
うとのお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホ-ムページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

早速通電してみたが何も問題は診られなかった。 音声出力で消費電流は若干増減するが約
0.2Aと想定内の値だった。 電源を+/-逆に接続されたのか?

 

6月30日 ゴーサインを頂いたのでケミコンの交換に取り掛かった。 交換後動作を確認した。

7月15日 今月初めにお送りした物がノイズだけで放送を全く受信しないとのお話だった。 滅多
に無いことだが輸送中に何か問題が起こったのかも知れないと考え再度お送り頂いた。

ラジオその物に問題は診られず、添えて頂いたアンテナを診て驚いたのは何とアンテナはプラグ
の外(アース)側に繋がっていた。 上の画像に見られる様約4Ω、中心導体との間は下の画像に
見られる様開放。 (コードはプラグと一体構造なので製造時から逆になっていたと想われる)

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Goofy の形をした電話機

2016-06-27 10:21:37 | Weblog

今日お預かりしたのは Goofy の形をした電話機でしゃべらなくなって仕舞ったとのお話だった。今
回で2度目となるがこの種の物は付けている衣服を剥がすのに神経を使う。 この種の電話機の修理
に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

着信後リンガーが鳴り、次いで顔をもたげ、目を開き言葉を発するのが正常だが、動きが完全で
は無く言葉も出ることも有ったが出ない方が多かった。

DEMOモードでは比較的スンナリと一連の動作が為され言葉もしゃべったが、時に動きが止まって
仕舞うことも診られた。 その際首の位置を変えたりすると再度動いたのでどうも一部駆動系が滑
って仕舞っている様だった。 また実際に回線に繋ぎ着信した際の動きを診てみたが殆どまともに
機能しなかった。

 

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日立のラテカセ、見聞録 Mark 5 (K-50, 1977)

2016-06-26 12:49:53 | Weblog

今日お預かりしたのは日立の見聞録 Mark 5 (K-50) で FM が機能せず、また電池が一つコンパ
ートメント内に取り残されているとのお話だった。  この種の装置の修理、改造に付きまして
はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

伺った症状を確認した。 サービス・マニュアルが在れば早いのだがそれは叶わず問題が在りそ
うな場所を探した。

下の画像の基板がラジオ関連の回路が収まった物だった。

先ずは腐食し可也膨張していた電池を取り出し、錆びている電極も若干先端を磨いておいた。

FMの周波数変換を担っていると想われるトランジスタ Q102 (下の画像の右側の物)が怪しか
ったので半田付けをやり直した。

FMも機能し出した。 下は地元のFM局 FM横浜 (84.7MHz) 受信時。

最後にカセット部分を診てみたがメインともう一つのベルトが完全に溶けて仕舞っていた。  これ
らを交換する為には可也の部分を外さなければならず今回は見送った(手は溶けたゴムでベトベ
トとなって仕舞い落とすのに苦労した)。

 

 

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二号自動式卓上電話機 (大正7年7月?、日本電気製)

2016-06-25 11:04:23 | Weblog

今日お預かりしたのは 2 号自動式卓上電話機で初めて手掛ける物となった。 お話では送話器
が機能しないとのことだった。 この種の電話機の修理、改造に付きましてはこちらの ホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

しかし自動交換機が最初に使用されたのは大連電話局で大正12年4月、また国内では大正15
年1月に東京にA形(48V)、また横浜にH形(60V)が設置された経緯からすると今回の大正7年7
月製が符号しない?

本体底の蓋と開けた途端にガッカリしたのはご覧頂ける様近年何方かかの手が加わっていた。

端子板の材料は硝子エポキシで、線材もジュンフロン線の様だった。 近年手が加わった様だ。

送話器単体では問題なく機能していた。 この手の電話機には通常回路図が貼り付けられてい
るのだがそれが無く、配線を確認するのに時間を要する。 (多分誤配線が原因では無いか?)
しかし上の画像に見られる送話器は本来の物なのだろうか? 収納部分に対して可也小さい。

先ず各接点を診てみたが、フックスイッチの片方の接点の位置がズレており接触していなかった。
ここを直しこれで上手く動作するかと期待したがことはそう簡単では無かった。 回路図が欲しい!

ネットで2号自動式卓上電話機の回路図を見ることは出来るが今回の物とは可也異なっている。
また大正7年7月製と云うことからすると別の機種なのかも知れない。 電話機の原理に立ち返り
回路を見直す必要が有りそうだった。

 

6月26日 ゴーサインを頂いたので改めて取り掛かった。 お話では5年程前に中国から購入した
物とのことだったがそれを裏付ける様に使われていたコンデンサには天光と云うブランド名がプリ
ントされており、製造年は1976年の様だった。

回路を追い易くする為に思い切って回路図を起こした。 左上の端子が局線に繋がる様になって
いたので仮にL1、L2としたがこれでは常にリンガーが繋がっておりフック・スイッチの意味が無い
ので間違いだろうと帰路通勤電車内で眺めていた。 製造年からWestern Electricの物に似た物
が在るのでは無いかと調べてみたが残念ながらピッタリの物は無く、比較的近い物が下の1919
年頃のDial Anti-sidetone desk standだった。 (ダイアルの接点構造が違っている)
*改めて2号自動式の回路を見てみたがリンガーの回路は常に繋がっていた。(6/27)

6月27日 ハイブリッド・コイル(誘導線輪)の抵抗値を計ったが(各端子の配線は外し)可笑しい。

 

どの様に接続されているのかハッキリさせる為にハイブリッド・コイルを外し、コイルの接続部分
も一部端子のところで外し抵抗値を診てみた。 結果下の画像に見られる様接続されていた。

ハイブリッド・コイルの接続が判明したので明日は3号電話機の回路を参考に取り組んでみよう。

6月28日 配線に取り掛かったがイヤハヤ誤配線が余りにも多くその数を数えるのを止めたが、同
時に未配線の部分も数ヶ所診られた。 最も考えられるのはダイアル時に短絡させる送話器と、受
話器の接点の接続法が他の機種(米国の物も含め)と異なる為では無いかと想われた。 サテ何と
か改造を終え自分の携帯電話との間でテストをしたが、どうせならとご依頼主に掛けてみたが通じ
ず、我が家に電話をした結果、声が大きく耳が痛いとのことだった。 (受話音量は少なかったが通
話出来無いレベルでは無かった)。

 

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クラウン PR-535 電池管4球ポータブル・ラジオ

2016-06-22 21:03:31 | Weblog

 

      今日の午後時間が出来たので昨年手に入れたものの棚に仕舞い込んで仕舞ったクラウンの
電池管ポータブル PR-535 のレストアに取り掛かった。 この種の電池管ラジオの修理、改造
に付きましてはこちらのホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。 

米国で出力トランスが交換されていたがそれも断線していた、またペーパー・モールドが多く
使われているので先ずこれらの交換が必要そうだった。

6月23日 昨日動作確認をした際若干歪が多く、また音声出力も少し小さい気がしたので回路を
細かく調べてみた。 結果出力管3S4のg1は1MΩを経由してグリッド・バイアス用820Ωの所に繋
がってなければならないのが直ぐ近くのフィラメント回路+側に繋がっていた。 補修後改善した。

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BRAUN, SK 5+PCS 4 (再)

2016-06-21 21:28:48 | Weblog

 

2台目は先日修理を終えた物をお返しした際、何か部品が外れている様で音が出ないとのことで
再度お送り頂いたがその際レコード・プレーヤ部分が見るも無残に壊れて届き修理を断念したが
ご依頼主がレコードプレーヤを購入されたとのことで再度取り組ませて頂くことになった。この
種の機器の修理、改造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合
わせ下さい。 *その後外れていたのは出力管 EL84 と判明した。

使われていたクリスタル・カートリッジは二つの針を角度を変えることで切り替える方式で、またス
テレオ・タイプの物だった。

実際にレコードを掛けてみたが残念ながら音声出力は得られ無かった。

今回はツマミ二つが外れていた(シャーシーが確実に止まって無い事に起因)。

上が無残に壊れたレコードプレーヤ部分の残骸。

タンテーブルを浮かしているスプリングを変形させるのに時間を要したが何とか組み込んだ。 た
だトーンアームの支持部は(半自動のオートスタート、オートストップ機構付きの為)可也複雑で交
換は困難と想われた。

6月23日 トーンアームの交換に先駆け全体が可也汚れていたのでクリーニングに取り掛かった。

モーターを固定しているネジ2本が何故か外れていたので使われていないネジで固定した。

以前使われていたトーンアームに置く為の金具を燐青銅板で作り実際に取り付けてみた。 

サテ上手く組み込めたと実際にレコードを掛けてみたが音声出力が無い。 数週間前には動作
に問題は無かったのでまさかと疑ったが、残念ながら動作しておらず先頃の湿度の高さが災い
したのかも知れない。 仕方なく元々のカートリッジの動作を診てみたが幸い片方は生きていた。
まさか壊れているとは想像もしなかったのでガッカリするだけで無くドット疲れて仕舞った!

6月24日  今日は気を取り直し本体えの組み込みに取り掛かった。 先ずはシャーシを固定する
ネジが1本欠落していたので加え、また蓋のところの蝶番の木ネジも欠けていたり殆ど効いてい
なかったりで3本を加えた。 ついでに抜け易い出力管をゴム系の接着剤で部分的に固定した。

レコードプレーヤとしての機能と、外部入力にiPod等を繋ぎ動作を確認した。 またラジオ部分も
FMが良好に機能することを確認した、ただAMは以前からそうだったが発振気味だった。

 

 

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National Panasonic RF-8000, FM-AM 24 Band Receiver

2016-06-21 10:33:50 | Weblog

今日お預かりしたのは松下の 24 バンド受信機 RF-8000 で確か今回で4台目となる。 お話では
電源が入らないとのことだった。 この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらの ホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ACコードが添えられて無かったので探し通電してみたがお話の様に電源は入らなかった。 なら
ばとACアダプタと電池での動作を診てみたが動作はしたが、BFOが常に動作して仕舞っていた。

約12Vでの消費電流は約130mAだった。 多分内蔵の電源に問題が在るのだろう。

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スバル用 Chuo Elec. Co., Ltd 製カーラジオ CR-8 (1958.8)

2016-06-18 12:04:07 | Weblog

   2台目は Chuo Elect. Co., Ltd と記された国産メーカー製のスバル用カー・ラジオで真空管6球
の高周波増幅付きモデルだった。 この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの
ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

お話ではウンとも、スンとも動作しないとのことだった。 この時代の物は寧ろそれで当然と云える。

お約束の機械式バイブレータは全く機能しておらず、従って動作はしない。 幸いUXタイプの米国
で最も多く使われるタイプだった。 ここを交換し動作し出したのでトラッキングとIFの調整を行った。

 

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スバル 360用 NEC, NT-89 Portable Auto Radio(2台)

2016-06-18 12:01:13 | Weblog

今日の 3、4 台目はスバル 360 に使われていると伺ったNEC の NT-89 でアレコレ問題を抱えてい
るとのお話だった。 この種のカー・ラジオ、ピクニック・ラジオの修理、改造に付きましてはこ
ちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

通電してみたところ一応受信はしている様だったが全くと云って良い程音声出力が無かった。

当然と云えないことも無いが電解コンデンサは可也劣化しており1台目と同様全て交換した。

交換後1台目と同様の音量が得られたが、若干感度が低かったのでトラッキング調整を行った結
果高感度となった。 ただ一部受信出来ない周波数が診られた。

下の画像からはバリコンに問題は診られないが症状からバリコンの何処かに問題が在ることは
明白だった。 ただこれの修理は簡単では無く、可也の時間を要することになるがどうするか?

6月19日 バリコン修理のゴーサインを頂いたので追加修理に取り掛かった。 3連の内の何れか
が局部的に短絡しているのでは無いかと想像したが、確かめたところ何処にも短絡は診られなか
った。 こうなるとローターとケース(グランド)間が局部的に接触しなくなることしか考えられず後部
の接触子とローターシャフト間の接触を改善させた。 結果略問題無く全域を受信出来る様になり
こちらで特に電界強度の低い文化放送を非常にクリアーに受信出来た。

2台目はマウンティング・ブラケット(取付枠)付きの物だった。  先ずこちらから取り掛かった。

通電してみたが可也発振(AF?、 IF?)が診られた。

電解コンデンサが可也劣化していたので全て交換することにした。

交換後動作は良好となり、電池だけでは無く車の電源での動作も確認した。

 

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Luxman, L-400

2016-06-18 11:54:14 | Weblog

今日お預かりした 1台目は Luxman の L-400 で片側の出力が小さいとのお話だった。 近々取
り組ませて頂こう。 この種の半導体アンプの修理、改造に付きましてはこちらの ホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

 

6月19日 午後動作を確かめてみた。

お話では右チャンネルの出力が小さいとのことだったが左右の出力の差は殆ど診られなかった。
今日はAUX とTuner入力しか診てないが明日はアッテネータを作り Phono入力も診てみよう。

6月20日 上は左右のAUX入力に同一入力を加え出力(各8.2Ω終端)を診てみた。 左右の出
力の差はこの条件(音量)では殆ど診られなかった。 下は同様Phono入力時の出力波形。 ただ
音量に依って左右に出力の差が発生することが後から明らかになった。

インジケーター・ランプが点灯せず、単にランプが断線したのだろうと考えていたが実際は電源
に先ず問題が在った。 電源に使われている27Vのツナー・ダイオードが短絡していた。

 

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スタンダード SR-370 (電池管4球ポータブル・ラジオ)

2016-06-16 12:25:02 | Weblog

2 台目はスタンダードの電池管4球ポータブル・ラジオ SR-370 でお話ではブツブツと音がするだ
けとのことだった。  この種の電池管ラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

ブツブツと云う問題の解決は簡単そうだが、何方かに依って修理が試みられた結果誤配線が在
る様でB電源が約70mAも流れて仕舞っていた。 何方かが手を入れた物の修理は可成り難航す
るのが常だがどうするか?

ブツブツの原因はてっきりデカップリングの容量抜けに依るモーター・ボーディングと想像し直ぐ
に直せると考えたが実際はIFでの発振で何とも解せないものだった。

回路図にB電源回路用デカップリング・コンデンサの記載が無い(解せない)。

ゴーサインを頂いたので修理に取り掛かったがIFの発振が何としても止まらない。 永らくこの種
の物の修理を手掛けて来たがIFの発振の問題で既に2時間半を費やしたが、未だ道は遠そうだ
がこれ程難航するのは初めてとなった。 IFT周りの配線は元のままと想うのだが何とも解せない! 

6月17日 昨日も回路図を持ち帰り通勤の電車内でアレコレ想いを巡らした。 少し頭を冷やして
から臨もうと先ずAC電源を作った(短時間の動作チェックには数年前に米国から購入した67.5V
の最後の電池を冷蔵庫から取り出して使っていたが長丁場となりそうだったので)。 ご依頼主に
ACアダプタでの使用を伺ったが使わないとのことで、ならばと回路を少し簡素化した。  アレコレ
細部まで診た結果大きな進展がみられた。  上の画像に見られるリード線は1AB6/DK96 の g4
(多分スクリーン・グリッドと同様の働きでは無いか)に高電位を与えなければならないところが断
線していた(下の赤いX印部分)。 ここを繋いだ結果状態は大きく変わり、大音量で動作し出した。 
未だ全てが解決した訳では無いが大きな山を越えられた。 (これまでに経験したことの無い程高
感度だった)。

今回、周波数変換 1AB6 の問題の発見に時間を要したのはこの真空管の局発部は動作してい
たことからテッキリ全体も動作していると思い込んだことに起因している。 またIF段が激しく発振
していたのは周波数変換のプレート電流が流れず、結果1'st IFTの1次側が無負荷となった為に
2次側の実効Qが増加し、発振に至ったものと想像出来る。 ヤット腑に落ちた! 

6月18日 昨日もう一点可笑しいと感じたのが上の画像に見られるイヤフォン-スピーカー切換え
スイッチで、下の段の右端の端子に半田付けが為されていない。 音が出たり出なかったりの原
因はこれで、下の青い点を付した部分が確実には繋がっていないことになる、 尚、これは製造
時から在った問題と云える。

4月19日 一部不足していた部品を購入し続きに取り掛かった。 配線を回路図通りにし、動作を
確認したので組み込みに取り掛かり、組み込み後の動作も良好なことを確認した。 疲れた!

 

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Panasonic, CT-101 (1984)

2016-06-14 16:23:52 | Weblog

今日お預かりしたのはパナソニックの CT-101 (米国仕様)で、動作確認と修理をご依頼頂いたが
動作に問題は診られなかった。  この種のテレビの修理、改造に付きましてはこちらの ホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

画像に見られるノイズは今回使用したDVDプレーヤの問題。 ただ流石に解像度は劣る。

Going to ship Jun. 16

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Wurlitzer, One More Time ジュークボックス用 制御基板

2016-06-12 13:33:05 | Weblog

今日お預かりしたのは Wurlitzer が復刻したジュークボックス One More Time 用の制御基板で
電源のフューズが飛んで仕舞うとのお話だった。 この種の機器の修理、改造に付きましては
こちの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

帰路通勤電車でマニュアルに目を通しチェックする部分の目星を付けたので明日取り組もう。

 

伺ったコネクタは上の画像に在る青い丸印の右(緑のところ)なのだが、ここは3ピンしか無く回路
図からは多分印の左(赤のところ)の様に想われるのだが?

6月13日 回路図から最も怪しいのは三端子レギューレータでは無いかと想像した。

IC15がそれだがこれを見た記憶が無く(マニュアルには部品面に在ることになっていた)サテと
診たところリード線で繋いでシャーシに固定されていた。

ところがこの三端子レギュレータには問題は診られず振り出しに戻った。 ならばと回路を追った
結果何と電解コンデンサが見事に短絡していた(通常電解コンはオープン・モードなのだが?)。

6月16日 先日伺った問題点はクリアー出来たのだが別の問題(Si6ヒューズが飛ぶ)がみられた
とのことで再度お送り頂いた。 早速実際にAC30Vを加えてみたが全く問題は診られなかった。

Si6 が飛ぶと云うことから D7、C7 (C25、C73) しか考えられないがこれらに問題は無かった。

今回の問題と直接関連は無いが C22 が短絡していたので交換した。

今回の基板(回路)に使われている3個の電解コンデンサの内2個が短絡していたので念の為
C7 も交換しておいた。 これでも問題が起こる様ならここから先のコインスイッチ或いはディス
プレイ・ランプ部分に問題が在ると想われる。

6月17日 ご依頼主から動作良好とのご連絡を頂いた。 良かった!

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