テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

細渕電球さんを訪ねて + UMEX 347th

2014-11-29 09:44:24 | Weblog

昨日はかねてからお邪魔したいと思っていた細渕電球さんを西日暮里に尋ねた。  どうも東京のしかも北側
となるとついつい足が遠のくが昨日は夜、恵比壽で友人達と酒を酌み交わすことになっていたのでそれに引
っ掛けて重い腰を上げた。AWC のメンバーの一人、Kさんが先日こちらで真空管を作って貰ったことからや
りとりが始まったがお忙しい中、工場長のNさんと、実際に作業を担当したMさんにご案内頂いた。

上の画像の上部に見えているガラス・チューブにはインダクション・コイルからの高電圧が加えられており真
空度が確認出来る。 また中央に見えている高周波プローブを排気した管に当て真空度を確認していた。

その高周波を作っているのが上のテスラ・コイルで、ニコラ・テスラの名前は知っていたが真空度の確認用
に使われていることを初めて知った。

別のフロアーで実際に電球を作る作業を見せて頂いたが、いとも簡単にガラスを自在に溶かしフィラメント
がマウントされたガラス管を、別の太いガラス管に接合されていたが可成りの熟練を要すると想われた。

今回Kさんの真空管のフィラメントに使われたタングステン線で太さは約0.041mmと伺い、想像していた太さ
の一桁下で驚かされた。 フィラメント材料は他にトリウム・タングステン、テルル等もご用意頂けるとのこと。

細渕電球さんを後にしたが時間が有ったので秋葉原で下車し、馴染みの店数軒を尋ね部品や材料を購入し
たがまだ時間が余っておりどうするかと考え閃いたのが別のクラブメンバーKuさんで、今日は新入社員の歓
迎会がある為飲み会には参加出来ないとのことだったが彼の会社のすぐ裏に中国系の部品屋さんが在るこ
とを思い出した。  彼に電話をし末広町の交差点で待ち合わせA社に案内して頂いたが、A社を知るきっかけ
となったDSPラジオとコンデンサを数種類購入し、もう一度秋葉原に戻り忘れていた出力トランスを購入した。
何時もとは逆に、寧ろ遠回りとなる山手線の内回りで恵比寿に向かった。  今日は可成りこじんまりとした集
まりとなったが発足以来今回で347回目となるが、旨い酒を酌み交わせる健康に感謝なのであります。

 

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Racal, RA-17C-3 Receiver Mark Ⅱ('57-62) The originator of Wadley loop

2014-11-28 11:25:10 | Weblog

  今日お預かりしたのは Racal, RA-17C-3 (Receiver Mark Ⅱ) でSメーターは振れるが音声出力が無いと
云うお話だった。この種の受信機の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

上の画像の左上端に在る小型スピーカー(後から取り付けられた様だった)が本来の位置から外れていた。

この機種が後年広く採用されることになる Wadley loop の元祖となったが、Racal の社名が 1979年に Racal
Communications Ltd.に変わる前の名盤が貼られている。   因みに社名の Racal は最初の受信機の設計者
Raymond と Caldwell の名前から採ったとのこと。 この機種は軍用にも採用され型番は AN/URR501 となる。

今日は午後一で三河島→秋葉原→恵比寿に出掛けて仕舞うので明日にも診させて頂こう。

11月29日 午後一で修理に取り掛かった。 今回この機種の回路図と云うことで RA-17L の回路図を添え
て頂いたが、後々ハッキリするが低周波部分の回路は実際と大きく異なっていた。

 回路図では低周波出力は CV138/EF91/6AM6 が使われることになっているが、ここに 6AU6 が使われて
いた。 手元に在った EF91 に交換してみるかと考えたがシャーシーにマジック・インキで 6AQ5 と記されて
いたのが気になり実際の回路と各端子の電圧を診てみた。

結果ハッキリしたのは確かに 6AQ5 なら動作しそうだが、6AU6 或いは EF91 では動作しそうに無かった。

他にスピーカーと10KΩのホーロー抵抗が断線していた。 これらを交換した結果動作し出した。

上は JOLF (1,242KHz) 、下はラジオ日経(6,055KHz) 受信時。 下では若干感度不足と想われた。

 

ラジオ日経の6MHz帯の別の周波数6,115KHzでは特に感度が低いと云う感じでは無かった。 仮に止め
ていたスピーカーをキチント止め終わりとした。

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Blaupunkt, Koln TR de Luxe

2014-11-24 22:07:00 | Weblog

 

数ヶ月前に Blaupunkt の他の機種の修理依頼を頂いた方から、良かったら使って下さいと頂いたのが
今回の Koln で、バラバラだった電源 (DC-DCコンバーター)+音声出力ユニットをどうにか直し、一時
期FM(日本バンド)も含め良好に機能したので、残るは自動選局機能だけと考えていたが先日通電し
たところIFと想われる発振が診られ暫く棚に上げていたが久し振りに回路図を引っ張り出した。 この
種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。 夕方、石川町に出掛けて仕舞い画像は明日アップの予定です。

 

石川町に向かう車内で回路を眺めたが、この機種もそうだがドイツのカーラジオには意味が良く分からない
回路が使われていることが有る。 Koln でも FMのIFが 1st IF:10.7MHz、2nd IF:6.7MHzとダブルスーパーに
なっているが何故10.7MHzそのままで行かないのか理解に苦しむ。

11月25日  修理に先立ち信号発生器の校正を行った。 これまで周波数のズレを余り気にしていなかった
が改めて診てみると周波数に依っては可也ズレていることが分かり可也時間を掛け修正したのでこれまで
よりは使い易くなったハズである。  ところでIFの発振はIF Amp.の終段EBF89のところで起きていたが、可
也難航しそうな気配が漂って来た。

 

11月26日  発振はIFでは無くRF段で起こっていた。 ただこのRF段の動作は非常にクリチカルで上手く動作
している時は可成りの感度だが、一度不安定になると中々復活しない。 マニュアルに従い両IFの調整に取
り掛かったがディスクリのセンターが可成り離調していた。   しかしこのディスクリ部分には他の回路も組み
込まれておりイマイチ動作が良く分からない。

ディスクリ用コイルに入っているダスト・コアが割れている為に調整出来ず、一度分解し別のコアに交換した。

11月27日 FMのフロント・エンドを細かく診てみたいがこの部分を外した経験が無く、予行演習用に同時期
の Frankfurt TR de Luxe のそれを取り出してみることにした。

欧州製、特にドイツ製のFMのフロント・エンド良く使われる回路だが未だにその動作をハッキリ把握してい
る訳では無く、局発の周波数も高周波増幅の出力回路の定数で変化して仕舞うのがどうも馴染めない。

入力回路は非同調で下の画像に見られる小さなコアに巻かれたコイルが担っている。

要領が分かったので Koln のフロント・エンドを外してみた。 

局発側のセラミック・トリマーに問題が有ったので若干容量の大きな物に交換した。

接着剤の乾燥を待つことにした。 局発コイルの中に入るアルミ・コアを支持している部分が可成り長い?

フロント・エンド部分の修理を終えたので本体に組み込み動作を確認した。 幸い動作は非常に安定してお
り再度IFの微調整を行い、ダスト・コアには緩み止めの処理も施した。 マアマア満足行くレベルだったが欲
を云えばもう少し感度を上げたいので明日再度取り組んでみよう。

11月28日 10.7、6.7MHz 各IFを細かく再調整した結果可成り感度は増したがもう少し何とかしたい。

11月30日 Frankfurt のフロント・エンドを使って二つのコイルの共振周波数を診てみた。 周波数調整用の
セラミック・トリマーはMax (10pF) として測定したがアルミ・コアが入って無い(インダクタンス最大)での局発
側では約 88MHz、同じ様にRFの出力側でも診てみたがこちらも約 88MHzだったが非常にQが低く、これで
動作するのかと云う様なレベルだった。 兎にも角にも Kolnのフロント・エンドに理論的にはこうすれば改善
されるだろうと若干手を加えたところ予想が的中し、感度が一挙に上がり十分満足の行く結果が得られた。
*この結果自動選局機能も良好に機能し出したが、若干同調周波数にズレが診られた。  Koln のカバレッ
ジの改造が上手く行ったのに気を良くして Frankfurt 2台のカバレッジも改造しておいた。

 

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Becker, Monza MU

2014-11-23 12:26:02 | Weblog

今日お預かりしたのは Becker, Monza MUでカバレッジの改造をご依頼頂いた。この種のカーラジオ
の修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わ
せ下さい。

こちらに取っては可成り新しいモデルで、初めて取り組む構造だったが何とか上手く改造を終えた。 

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Hammarlund, PRO-310 Communicatios Receiver (1955-1957)

2014-11-22 13:01:45 | Weblog

今日お預かりしたのは Hammarlund の PRO-310 で、周波数が若干ズレており、また一定周波数間隔でBFO
の様な信号が混入するとのお話だった。  この種の受信機の修理、調整、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

前の前のオーナーが米国で検波回路をプロダクト検波に改造したのが原因かも知れないとのことだった。

一定周波数間隔で信号が混入する問題は原因が分かり解消した。 次に周波数のズレの調整に取り掛か
ったが確かに上の画像の様に90KHz近く低い方にズレていた。

この機種のマニュアルに依ると上の画像の穴から調整することになっているが可成り位置がズレているの
と、特殊な調整棒を要するのでこの穴からの調整は諦めた。

若干パララックス(視差)が在るが周波数を合わせ、他のバンドも一通り合わせた。

一番上のバンドの動作が不安定だったので一度発振コイルを外し接点を磨いた結果良好となった。

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ホンダ S-600 用 カーラジオ JRC、 AH-37S

2014-11-20 13:08:45 | Weblog

今日お預かりしたのはホンダの S-600 に搭載されているカーラジオJRC (日本無線)製、AH-37S で電源
は入り、自動選局機構は動くが全く受信出来ないと云うお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造に
付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

これまでにも S-600 用のカーラジオは何度か手掛け、中に JRC の物も在ったが今回の物は可成り初期
の物と想われる機構で、使われている回路も古そうだった。

早速動作を確かめたところお話の通り全く受信出来なかった。 後段から前段に向かって故障箇所を追った。
回路図が有れば話は早いのだがそれは無く、可成りの部分は勘に頼るしか無い。

第二IF用のトランジスタ 2SA12 のベースの電位が可笑しかったので外しhfeを診てみたが殆ど無かった。

このトランジスタの在庫が在ったので交換し好結果を得た。 次いでオートアンテナ用電源コードを用意した。

サテ、電解コンデンサも交換しておいた方が先々無難だがどうするかご依頼主に伺ってみよう。

ゴーサインを頂いたので電解コンも交換し、最終試験を行った。 自動選局機能も上手く機能していた。 

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Mさんが作った Blatthaller (ブラットハラー) スピーカー 付きラジオ

2014-11-20 09:56:10 | Weblog

昨日Mさんに来て頂いた際にお持ち頂いたのが彼の手になる ブラットハラー スピーカーを組み込んだ
DSPラジオで、皆さんにもご覧頂こうとアップさせて頂いた。  ブラットハラー スピーカー と聞くと、
以前何度か参加した放送博物館主催の旧新郷送信所 (現文化放送送信所) での花見の折に話題に上っ
ていて、場所は忘れたが、地中に埋められていた物を掘り出しレストアを試みるとのことだった。 
現物も見たが長年地中に在ったことを物語る物だったが、数十年振りと聞いた様に想うがそれにして
は可成りキチントした形を留めていた様記憶している。

放送博物館の物しか知らなかったので可成り大きな物を想像していたが、お持ち頂いたのは葉書より二回り
程大きな物で早速FMの音を聴かせて頂いたがクセの無い音だった(音量を上げると若干歪が気になった)。

元々の Siemens の物にはアルミ箔で作られた1ターンのボイス・コイルが使われているとのお話だったがそ
れではドライブが大変なので、今回のボイス・コイルは画像に見られる様可成りのターン数でインピーダン
スは約19Ωとのお話だった。

使われていたマグネットは手近に在った適当な物を使ったのでイマイチ磁力が不足とのお話だった。

一番気になったのは振動板で、この部分(波板)の作り方を伺ってナルホドーと唸ったのでありました。

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WJ-8640-3A, VHF Portable Receiver ( R-2200/GRR-8 ) 【再】

2014-11-18 12:37:07 | Weblog

先日諦めかけた機種だがフロントエンド部分のマニュアルが見付かり、またエクステンダーを作る為の
エッジ・コネクタのメス側(大分前に手掛けたアンリツ製の受信機の修理の際に加工した物)が見付か
り、基板も間もなく部品屋さんに届くハズなので準備を始めた。 この種の受信機の修理、改造に付き
ましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

上は20~80MHzバンド用のフロント・エンドで RF:3N200,  Mix:3N128,  Loc:2N2857(x2)。下は同80~250
MHz用で RF:3N200-2N5397-2N2857, Mix:3N200, Loc:2N2857 (下の画像には無いが Buff:2N2857(x2))

11月19日 今回の機種には デュアルゲートのFET を幾つか使うので今日お手伝い頂くMさんに、彼の家か
ら近い部品屋さんで買って来て貰うことにしたが、先週頼んでおいた基板がそろそろ届く頃なのでそれに
付いても聞いて貰える様頼んでおいた。彼が店を訪ねた際に丁度届いたとのことで何ともタイムリーだった。

最初エクステンダーのメス側を基板に固定するかとも考えたが、回路の当たり易さを考えるとフリーにして
おいた方が当り易いので固定しないことにした。 最初回路が発振して仕舞ったので配線をバラバラにした。

80-250MHzバンドのIF:21.4MHzの出力は十分なレベルと想われたが上の2nd Mix.で10MHzに変換された
出力レベルは可也小さかった。 スペアナが在れば信号レベル等の確認には困らないのだがこちらには
無く、別の友人から周波数が読める受信機を信号強度の確認用に借りておいた。

回路を細かく追った結果判明したのは、上の 2nd Mix.の回路と添えて頂いたマニュアルに在る2種類の回路
は違っていた。  また両バンドのフロント・エンド二つも新たに見付かったマニュアルの回路とは可也異な
っていた。  無論ある程度の参考にはなるが、これだけ複雑な機種で回路が違うと云うのは可也致命的な問
題と云える。 サテどう攻めるか? 因みに添えて頂いたマニュアルの回路では24.1MHzアンプ+34.1MHz水
晶発信回路+リング・モジュレータ?とトランジスタは2石なのだが、実際の回路には3石が使われている。

それと二つのフロント・エンドの動作を診た結果幾つか解せない点が診られた。 20-80MHzバンド用はマニ
ュアルでは4石が使われた比較的シンプルな回路構成だったが実際の回路はトランジスタ 8?石程の物で初段
より2段目?に信号を印加した方が20dB以上感度が上昇した(初段のデュアルゲートFETが破損?)。  また
80-250MHzバンドの物の方は回路の途中に信号を加えても殆ど受信出来なかった。  明日は基本に立ち返っ
てみよう!

11月20日 念の為 2nd Loc.の周波数 31.4MHz を確認してみた。 全く問題は診られずどうもこれと入力
21.4MHz の混合に問題が在る様に想えて来たが、サテ新たに回路を組み込むか?

11月21日  21.4/10MHzコンバータに使われているトランジスタの動作を診てみた。 Q1は2N2907A (PNP)
で各電圧は Ve:0  Vb:+1.80  Vc:-14.11、 Q2は CP643 (N Ch. FET) で Vs:-14.7  Vg:-4.7 Vd:+9.92両トラン
ジスタの用途が不明だがこの電圧では動かないのでは?

念の為 2N2907A を外して hfe を診てみたが約134と問題の無い値だった。 どうもAGCの動作が可笑しい。
回路図が在れば話は早いのだが Watkins Johnson は既に無く、後を引き継いだところから入手可能かどう
か聞いてみるかとも考えているがその前に今回の機種の部品を多数イスラエルの人が売りに出していたの
で彼にメールを送っておいたがサテどの様な返事がくるか?

早速イスラエルから返事が届いたがマニュアルは無いとのことだったが、動作する物が程度に依って$400.~
700.で在るので、それとの動作比較をすれば良いのではとの話だったが、サテ送料も別に必要となるが....

11月22日 仕方なく昨日から回路を追い始めた。 可成りギッシリ詰め込んだ両面基板なので梃子摺る。

11月23日 回路図を起こしてみた。 姉妹機種の21.4/10MHzコンバーターの回路とは大きく異なってお
り AGC は CP643 のドレイン電圧を変えている様だが、実測した電圧は+9.92~9.93Vと変化が少ない。

頑張って回路図を起こした甲斐がありM さんからも Q2 (CP643) の電位が可笑しいのでは無いかと指摘
を受けたので思い切って手元に在った FET (2SK125) に交換してみた。 結果ソースの電位が大きく変わ
り良好に機能し始めた。

これまで殆ど動作しなかった20-80MHzバンドも(バンドの上端からか感度はイマイチだった)動作した。

これまで受信不可能だった東京のFM局も問題無く受信出来、次いでエアバンドも聴いてみたが良好だった。

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マセラティ用カーラジオ Blaupunkt, Koln

2014-11-18 11:34:30 | Weblog

今日お預かりしたのは以前アストン・マーチン、ラゴンダのブラウン管を使ったメーター・パネルの修理で
ヤリトリが始まった目黒区に在る欧州車の修理がメインの修理工場からのご依頼で、自分でもフランス車、
英国車と乗り継いで来たが、現在のドイツ車はこちらでお世話になった。 マセラティのどのモデルかは聞き
そびれたが Blaupunkt, Koln は同社の最高級モデルとなる。   この種のカーラジオの修理、改造に付きまして
はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

先ず動作をみてみたがAMでは受信時(多分IFでと想われる)発振が診られた。 AGC回路の問題で上手
く直せた。 続いてFMのカバレッジの改造に取り組み好結果を得た。

iPod等の入力回路と、ラジオ/iPod切り替え回路を増設した(上の画像) 。下はスピーカー・コネクタ/コード。

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Marantz, 23J Stereophonic Tuner

2014-11-17 12:06:58 | Weblog

今日お預かりしたのはマランツの AM/FM チューナー23J で右側の音が小さくなり、割れる。 また周波数
の位置も大分ズレているとのお話だった。この種のチューナーの修理、改造に付きましてはこちらのホー
ムページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

伺った通り周波数表示は可成りズレていて、上の画像はインターFM (76.1MHz) 受信時。

先ずはAMで左右の出力を診てみたが上が右、下が左。 右には可成り雑音成分が混入していたがこの原
因を特定するのは簡単では無いと想われる。(出力に使われているフォノ・ジャックに接触不良が診られた)

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草加市にTさんをお尋ねして

2014-11-15 20:57:14 | Weblog



今日の午後は草加市の特別養護老人ホームにTさんをお尋ねした。 当初数人でお邪魔するつもりだったが
結局みんなの都合が付かず自分一人となった。( 二ヶ月前から案内しているのにと少なからず怒っている )

平面バッフルなので前後で180°位相差が有り、結局打ち消しあう為部屋の外に漏れる音は少なくなるとの
お話だった。 確かに部屋の入り口のところに来るまで音は聴こえなかったが室内では可也の音量だった。

コンデンサ・スピーカーは STAX の ESS-3A で1966年の物とのお話だった。 ウーハーは30”のエレクトロ
ボイス 30W で、これで15Hzも再生可能(スピーカーに頭を突っ込めば)とのお話だった。

折角なのでパイプオルガンの演奏を聴かせて頂いた。 娘の母校にも大きなパイプオルガンが有ったが聴い
たことは無く両手、両足を使った演奏は素晴らしいものだった。 Karl Richter Bach Organ Recital Vol.2

今回使われていたカートリッジは Decca の Decola と云う電蓄に使われていた物とのお話だったが、同社の
ステレオカートリッジは他と異なり、水平と垂直の振動を拾う独特のタイプと始めて知った。(下もDeccaの物)

下のCrystal Clear Recordsの物はダイレクト・カットされた物でトラックの間隔が不揃いとのことだった。

次で別の部屋でこれまでに収集された主にラジオを見せて頂いた。 以前こちらからお求め頂いた Radiola
Ⅲや 26 、或いは A/K のブレッドボード始め多く在り、またこちらで修理させて頂いた物も多く見られた。

ガラステーブルが二段になっており下の物は良く見えないが、近々棚を作られるとのお話だった。

施設内の方々にはノベルティー・ラジオが好評とのお話だった。

シャベ・ロクと名前が付けられた上のラジオは音声出力と共に口が動き、両手、頭、目蓋も動きビックリ。

Emerson のヴァイオリンを彷彿させるラジオにも久し振りの対面となった。

自分では忘れていたがテーブルの上に在るホーン・スピーカーもこちらから嫁いだ物とのお話だった。

The Columbia Disc Graphophone でこの辺りに疎い自分は最初ミス・スペリングかと想った。

サウンドボックスにはマイカ板が使われていた。 尚、この Victrola Record はラッパ録音盤とのお話だった。

次いでエジソンの蝋管レコードも聴かせて頂いたがその際自分が装填した蝋管がパリンと割れて仕舞った。

Edison Standard Phonograph これ一台で録音、再生が出来るとのお話だった。

針圧は可也のものとなることが想像出来るが、下はサウンドボックスを下から見たところで瓢箪型の金属は
ウエイトでこれで針圧を生じさせている。 カンチレバーの片端に針が付いており、もう片方が振動板に繋が
っている。 回転速度は上面、左端に在るネジで調整出来、ガバナーが使われているとのお話だった。

壊して仕舞った蝋管はご好意に甘え頂いて来たので明日クローズアップ画像をアップしてみよう。

11月16日 壊して仕舞った蝋管の素材は(感じでは)ピッチかタールの様な石油系の物の様で、蝋と云う
感じの物では無かった。 仮にピッチとすると取り扱いには可成り注意が必要と想われる。

 

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SONY, CRF-200

2014-11-15 10:00:42 | Weblog

今日お預かりしたのは SONY, CRF-200 でこれまでにも何度か手掛けたモデルだがメインのツマミを外す
のに何時も苦労する。FMのツマミが空転しており、ランプも切れている様だとのお話だったが今日はこ
の後歯医者で、午後は草加に出掛けて仕舞う為近々取り組ませて頂こう。 この種のラジオの修理、改造
に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

11月16日 昨日は短波のバンド切り替えツマミを外すところまで終え草加に向かって仕舞ったので今日は
朝一で昨日の続きに取り掛かった。

 FMの選局ツマミが空転するとのお話だったのでてっきりダイアル糸が切れて仕舞ったのだろうと考えていた
が実際は切れておらず単にプーリーから外れ、AMの駆動プーリーに絡まっていた。 何故この様になって仕
舞ったのか原因を探した結果、下の画像に見られるプーリーが割れて仕舞ったのが原因と想われた。

割れて仕舞っていたプーリーが何とか使えないかと色々試みてみたが上手く行かなかった。 ただこのプー
リー無しでも選局に大きな問題は見られなかった。 ランプは下の物も含め3個全てが断線していた。

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Blaupunkt, Wolfsburg Ⅱ

2014-11-13 13:10:23 | Weblog

今日お預かろしたのは Blaupunkt, Wolfsburg Ⅱで iPod 等からの入力を可能とする改造のご依頼を頂い
た。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。

先ず動作チェックを行ったが音量が可成り少なく、調べたところ入力回路に問題が診られた。

ゴーサインを頂いたので入力回路の修理とケミコンの交換に取り掛かった。 次いでiPod用の入力ケー
ブルを用意し動作確認を行った。

 

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Harpers GK-301 (クラウン製) 4球電池管ポータブル

2014-11-12 17:51:47 | Weblog

フロリダの知人に頼んでおいた Harpers ブランドの電池管ポータブル GK-301 が届いたのでレストア
に取り掛かった。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/
からお問い合わせ下さい。

出力管のフィラメントをイヤフォン使用の場合はカットする接点に問題が見付かっただけで他に大きな問題
は診られず全てオリジナルのままで機能した。 ただペーパー・コンデンサ (通称ペーパー・モールド)には
お約束の絶縁の劣化が診られたので出来れば交換した方が先々無難と想われる。

 

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東芝 RP-2000F (TRY X 2000) BCL レシーバー

2014-11-11 13:46:44 | Weblog

今日お預かりしたのは東芝の BCL レシーバー RP-2000F (TRY X 2000) でマーカーが全くダイアルの指
示と一致せず、可成りズレているとのお話だった。この種のラジオの修理、改造に付きましてはこち
らの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

幾つかの周波数でマーカーがどの様に機能するかを確かめてみたが伺った様に大きくズレていた。

この機種の資料が在れば早いのだがマーカー用回路の場所や回路が分からなかったが多分下の画像の
左上と目星を付け先に進んだ。

どうもマーカーの発振周波数が大きく下にズレている様だった。 ただ発振回路の回路も分からず、トリマー
部分にオシロのプローブを当てると発振状態が大きく変わって仕舞ったので諦め、こちらで普段使っている
標準周波数発振機からの信号とのビートを取る形(ヘテロダイン周波数計と同じ方式)で周波数を調整した。

幸い発振周波数は下にズレていたので補正用のトリマーの調整で上手く補正出来、水晶を交換する必要は
なかった。 先ずは中波で1,000KHzを確認したが、短波での調整には資料が在れば早いのだが....

 

 マーカーの発振周波数は1,000 KHzとなったのだがキャリブレーションの方法が良く分からず、また X'TAL
CAL ・SPREAD DIAL LOCK ツマミの SPREAD DIAL LOCK の意味が何とも分からなかった。 中身を取り
出そうと分解し始めてなる程と分かったのは下の画像に見られるゴム・ベルトが切れて外れていたことに起
因していた。 ここを直した結果やっとキャリブレーションの方法がハッキリした

 

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