テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Autoland Scientech, OBDII

2016-05-31 12:49:23 | Weblog

今日お預かりしたのはこちらの車の整備で何時もお世話になっている修理工場からのご依頼で
古い車のチェックに必要なテスターでコネクタ部分に問題が在るとのお話だった。 この種のテス
ターの修理に付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問
い合わせ下さい。

 パターンに問題は診られず単に25pinの D-Sub コネクタの片側を固定している金属板が2箇所
共折れていた。 この部分を外そうと先ず左下に見えているボス?を外そうとしたところネジが千
切れて仕舞った。 ネジ・ロックが強力過ぎる! 仕方無く2φの穴を開け3mmのタップを立て直そ
うとしたが手元に旧JISのタップしか無く、ご依頼主にも手持ちが無いか聞いてみたがやり易い方
法で良いとのお話だったのでバカ穴を開けナットを使って固定した。 折れた部分も上手く繋げた。

6月8日 ご依頼主から実際に使ってみたが問題は無くなり極めて動作良好とご報告頂いた。

 

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Panasonic, Personal Portable TV, Mica 1 (TR-001)

2016-05-27 12:12:28 | Weblog

今日の3台目は今回で2台目となる TR-001 で元箱を見るのは初めてとなった。 この種のテレビ
の修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ
下さい。

早速通電してみたところ一応機能していたが解像度が低く、水平偏向にも問題が診られた。

実際の画像はもう少しまともだが同期は完全では無かった。

 

 

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松下 Solo TR-1020-B (1983)

2016-05-27 12:09:49 | Weblog

2台目は松下の Solo で当初電源も入らなかったが電池ホルダー等に問題が診られた。 この種
のテレビの修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問
い合わせ下さい。

電池ホルダーと本体内の電極に可成り緑青が診られた。 一応テレビとFMは機能したがAMは
機能しなかった。

 

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ホーマーの超小型ラジオ JEF 73

2016-05-27 12:05:01 | Weblog

1台目はホーマーの物と想われる超小型ラジオでICラジオと記されているが以前別のモデルを
分解した時にトランジスタ1石のラジオだったのでICラジオでは無いのだが。  この種のラジオ
の修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わ
せ下さい。

高域で若干発振が診られたが低い方では良好に動作した。 4,320.x3+1,130=14,090.

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Kenwood, L-01T

2016-05-25 13:42:58 | Weblog

今日お預かりしたのはこれまでに確か2台を手掛けた Kenwood, L-01T でお話ではダイアル
ポインターが81MHzまでしか動かず、感度も非常に悪いとのお話だった。 この種のチューナ
ーの修理、改造に付きましてはこちらのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
らお問い合わせ下さい。

早速通電し伺った症状を確認した。

想像以上に梃子摺ったが81MHzまでしかポインターが移動しないと云う問題は解決出来た。

高周波部とIFを調整した結果可也感度は上がった(上下の画像は地元のFM横浜84.7MHz受信
時。 ただチューニング・メーターの振れは十分では無くコドラチュア検波が上手く為されて無い
様だった。 この後にパルスカウント式の検波回路が在るが上手く機能していない様だった。

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三菱 6P-125 (Mitsubishi Micro Television) 昭和37年

2016-05-23 15:05:48 | Weblog

 

2台目は三菱の 6P-125 で一応ラスターは出たとのお話だった。 この種のテレビの修理、改
造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

5月26日 朝から修理に取り掛かった。 伺った様ラスターは出て輝度も高かった。

簡単にホコリを払い、汚れも落とした。

先ずは偏向回路と同期分離が収まった基板上の電解コンデンサを交換した。

一部の物にはデータコードが捺印されていた。 上の物には63(1963、昭和38年)と押されていた。

続いて映像と音声の中間周波増幅、及び映像増幅回路が納められた基板に取り掛かった。

次いで電源回路に取り掛かった。

最後に基板以外の所に在った物を交換して電解コンデンサの交換を終えた。

通電してみたが余り変化は診られなかった。

垂直振幅と垂直直線性、垂直バイアスを調整してみた。

センタリングに問題が診られたのでセンタリング・マグネットで調整し上下位置は良くなった。

未だ垂直振幅が足りない様で、水平方向も少し左に寄っている。 ノイズも少し多い気がするが
今日は時間切れとなったので続きは明日。 (*逆に水平振幅が大き過ぎるのかも知れない)

5月27日 S/N が悪く、周期的なノイズが混入している原因が分からずDVDプレーヤを疑った。
地デジ・チューナーに入力を切換えた結果ノイズも無くなりS/Nも向上した。 以降縦横比16:9

上の画像は可成り焦点が甘いが実際はモットはっきりしている。  (水平センタリングも良好となった)

少し垂直同期は甘いが略実用レベルとすることが出来た。 チャンネル・セレクタノ ブ等を添えた。

 

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松下 AX-530  マジックアイ付き6球2バンド・スーパー

2016-05-23 15:04:35 | Weblog

今日お預かりしたのは松下のマジックアイ付き2バンド6球スーパー AX-530 でダイアル糸が
切れており、VRが際限無く回転して仕舞い、回路が発振しているとのお話だった。 この種の
ラジオの修理、改造に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問
い合わせ下さい。

早速通電したところ伺った症状を確認出来た。 ペーパー・コンデンサの一部は交換されていた
が多くは交換されて無かったので先ずそれらを交換した。

発振すると聞いていたがテッキリIF段での発振かと想像していたが実際は低周波段での発振で
どうも負帰還を掛けるところが逆に正帰還が掛かって仕舞っている様だった。 ならばと出力トラ
ンス一次側の接続を逆にしたが発振勢力は弱くはなったが相変わらず発振していた。 可笑しい

5月24日 今日は朝から仕事場が在る集合住宅の自治会のイベントで港の見える丘公園に出掛
けた為夕方から昨日の続きに取り掛かった。 (少し遅い昼食を中華街で摂ったがここまで来たの
だからと皆と別れ一人石川町に向かい先日手掛けた三洋のRP8880の修理の時に手に入らなか
ったFET、2SK49を購入した。

サテ、低周波部の発振は後回しにして受信しない問題に取り組んだ。 先ず真空管6WC5と6D6
を交換してみたが変化は無かった。 1'st IFTの二次側にSGからの信号を加えると正常に動作し
ていたが、一次側では動作せず、周波数変換6WC5のグリッドでも同様動作しなかった。 こうな
ると1'st IFTが怪しいので外して個々の共振周波数を診てみた。 結果二次側は約415KHz、また
一次側は約690KHzで、おまけに可也Qが低かった。 (オシロのプローブの入力容量が有るので
実際はもう少し周波数は高い)想像では1次側の共振コンデンサ(チタン酸バリウム・コンデンサ)
がコンデンサでは無く、抵抗になって仕舞っていると想われる。  今日は時間切れとなったので
明日細かく診てみよう。

5月25日 朝から昨日の続きに取り掛かった。 怪しいチタコンをセラミック・コンデンサに交換し
1、2次双方の共振周波数を確認し、組み込んだ(結果2次側にも外付けで100pFを加えた)。

1'st IFTは良好に機能し出したので、次に壊れているボリュームに取り掛かった。

摺動子が見事に変形しており、回転のストッパーも割れていた。

摺動子を本来の形に戻し、ストッパーを接着した。

内部の炭素被膜のクリーニングを行い元の形に戻した。

最後に最も難航することが想像出来たダイアル糸の張替えに取り掛かった。 前面から見て左は
バンド・スプレッド用と分かったがテンションが可也高く無いと上手く機能せず何度かやり直した。

何とか両方共上手く動く様になったが想定していた時間を可也超えて仕舞った。 0.5φの糸が入用

低周波段での発振は殆ど診られなくなったがどうも低周波1段目6ZDH3Aのマイクロフォニックの
様だった。 つまりスピーカーからの音圧で電極が振動して仕舞いそれに依って若干正帰還が掛
かって仕舞う様だったが、音質調整で可也軽減出来ることが分かった。

 

 

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BRAUN, SK 5 (1958)

2016-05-21 14:24:38 | Weblog

2台目は BRAUN, SK 5 でラジオが受信出来ず、外部入力にiPod等を繋いでも音量が少ないと
のお話だった。  この種の物の修理、改造はこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ 
からお問い合わせ下さい。

トーンアームが固定されておらず驚いた。 先端の針は非常にデリケートな部分なので要注意。

細かいことだが上のアクリル製カバーが前後逆になっている、前に修理された方が誤った様だ。

早速通電してみたが長波のみ良好に機能したが中波は動作しないだけで無く所々で発振が診
られた。  FMは海外バンドだが一応低感度ながら機能していた。 次いでレコード・プレーヤの
動作を診たが最初ターンテーブルが回転せず裏面のスイッチを強制的にON とした結果動作し
出したが回転が遅かった。 今回では無く、以前ターンテーブル部にクラックが入った様だった。

実際に33と45回転で演奏してみたが回転が遅いだけで無く不安定だった。 外部入力にこち
らのデジタルプレーヤを繋いでみたが特に音量が少ないとは感じなかった。

その後内部を細かく診てみたところペーパー・コンデンサは既に交換されていた。 当時のまま
なら音量の低下、或いは歪みの発生、回路の発振等の問題が出ることが考えられるが交換さ
れているとなると諸々の問題の原因の究明は困難なものとなりそうだった。  この時期の欧州
製ラジオに多く使われる(ECH81に代表される)周波数変換用の真空管が無く不思議だったが
どうもFMのフロントエンドに使われているECC85の片方が局発として機能している様だった。

5月22日 優先順位を伺ったところレコード・プレーヤがトップだったのでこの部分に取り掛かった。

割れて仕舞っている部分を接着剤で接着した後、熱で溶かそうと考えたが溶けなかった。

レコード針の部分を診てみたがホコリは溜まっていたが特に問題は見られなかった。 

外れていたバランス用のスプリングを本来の位置に止めた。

リムの外周をクリーニングし脂分を取り除いた。 組み込み動作を診てみたが良好だった。

ターンテーブルを支えているボールベアリングが無くなっていたので加えた。

キャビネットに組み込み再度テストを行い好結果を得た。 針を安全の為、中立にしておいた。

5月23日 FMの感度が低い問題に取り掛かった。

シャーシ内部を診たところ交換されて無いペーパー・コンデンサが在ったので先ず交換した。

低周波の入力回路に使われる大事な物だったが何故交換しなかったのか?

外観は可也綺麗だったがダイアル面は可也汚れていたので簡単に拭いておいた。

FMのフロントエンドに使われている真空管ECC85が怪しかったのでgmを診てみたが良好だった。

高周波増幅段のダストコアが割れており調整出来なかったがここに問題は無さそうだった。

余談だが、この頃のドイツのダスト・コアの強度は低く、十分注意しないと直ぐに割れる。

1段目のIFTの同調が可成りズレておりここの調整で感度は可成り増加した。 他のIFTも調整し
実用上問題無い感度となった(こちらで感度確認に使っている90.5MHzのTBSも良好だった)。

電源電圧のご希望を伺ったところ110Vとのことで設定をその様にした。 

 

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Becker, Mexico

2016-05-21 10:52:27 | Weblog


今日お預かりした1台目は Becker, Mexico でFMを日本バンドに改造する等のご依頼を頂いた。
この種の物の修理、改造に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。



早速動作を確認したがラジオ部分に大きな問題は診られなかったがパイロット・ランプが切れて
おり、またカセット部分は残念ながら動作しなかった。

ゴーサインを頂いたので先ずカバレッジの改造に取り掛かった。 若干難航したが上手く改造出
来たのでパイロット・ランプの交換に取り掛かったが一筋縄では行かなかった。

 

何とか交換し、分解した前面部分を元に戻し最終確認を行った。

 

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Collins, 51S-1

2016-05-16 15:15:18 | Weblog

今日の2台目はこれまでに確か5台程手掛けた Collins の 51S-1 でバンド間の感度に大きな差
が診られるとのお話だった。 この種の受信機の修理、改造に付きましてはこちらのホームペー
http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

 

夕方時間が出来たので実際に動作させてみた。 お話では今年2月に日本放送(1,242KHz) が
殆ど受信出来ずCollinsに明るい方に修理して貰った結果可也感度は上がったがFEN(810KHz)
の感度は悪くなって仕舞ったとのお話だった。 こちらでの動作確認結果先ず7MHzでは感度は
良好でハムバンド(LSB)を快調に受信出来た。  次いで6MHzバンドに移ったがこちらも殆ど問
題無い感度だった。  ならばMWはどうかと1MHzバンドに移ったが先の日本放送もマア受信は
出来たが感度は低く、これまでに経験したことの無い低さだった。  次にFENを診てみたがこち
らは更に低く驚かされた。  帰路通勤電車で回路図を眺めたがどうするとここまで感度は低くな
るのか不思議な位だった。 

5月17日 昨日はこの機種の分厚いサービス・マニュアルを持ち帰り作戦を練った。 

0.2~2MHzを担っている高周波、或いは周波数混合の真空管が怪しかったのでgmを当たって
みた。 結果、周波数混合を担っているV16のgmが Min.Valueギリギリだったので交換した。

上下の画像は昨日殆どSメーターが振れなかった日本放送 (1,242KHz) 受信時、約63dB。

こちらも昨日ギリギリしか受信出来なかった FEN (810KHz) で、約54dBを示している。

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Kenwood, D-3300T Synthesizer FM Tuner

2016-05-16 15:06:12 | Weblog

今日お預かりしたのは Kenwood, D-3300T でこの機種を手掛けるのは2度目となる。 お話では
感度が低く、ステレオの復調も出来ず、周波数のズレも診られるとのことだった。 この種のチュ
ーナーの修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/
からお問い合わせ下さい。

早速通電してみたが感度に問題は診られなかった。 周波数のズレも感じられなかったがハテ?
ステレオの復調に付いては未確認だが、唯一Autoではスキャンして受信はしていたがスキャン
が停止しないと云う問題は診られた。

ステレオの信号を発生出来る物で確認したところ確かにステレオの復調は為されてなかった。 た
だ改めて周波数のズレを診てみたが、この種のPLLを使った受信機に時々診られる周波数のズレ
は診られなかった。

 

午後回路の動作を実際に診てみようと作業を開始した。 上に見えている基板は片面基板なの
だが下の画像に見えているパターンだけでは回路が成立しない。 どうも表面からは見えないが
2層以上のレイアーを持った基板の様だった。  これまで下の画像に見えているIC, AN7418S が
ステレオの復調も担っているものと考えていたが添えて頂いた回路図から音声出力は取り出し
てないことが分かった。 Kenwood さんお得意のパルス・カウント方式を使っているのだろうか?

帰路通勤の電車で回路図を眺めながらこのICでパイロット信号を使ってVCOをロックしているの
は間違い無い様なのでその動作を明日診てみることにした。 しかし何故このICだけフラット・パ
ッケージの物が使われているのか?



5月17日 昨日回路図を持ち帰り作戦を練った。

VCOはパイロット信号を基にロックされているハズなので19KHzの整数倍となるハズだが実測
した結果70.45KHzとなっていた。 



ここを調整し本来の76KHzとすることが出来たので一瞬期待したが残念ながらことはそう簡単で
は無かった。 それと本来このICは MPX 用でL/Rの出力も有るハズなのだが出力は無かった?

5月19日 一部部品が足りなかったので午後調達し、ステレオ復調回路を作った。 回路を挿入
するところも目星を付けておいたので明日は実際に組み込んでみよう。

 

5月20日 ステレオ復調回路を何とか組み込んだ。

通常MPX用IC (今回のAN7418Sの場合#1ピン) の入力端子に検波出力が加えられているので今
回もその様に考えていたがこのICが壊れている為か#1には高レベルの発振信号(19KHz?)が出て
いるだけでステレオの復調は出来なかった。 仕方なく適当な信号を探した結果、MPX用のVCO
の周波数を19KHzにロックすることが出来、ステレオの復調も為された。

2m程のビニール線をアンテナにして動作を確認したが上は地元のFM局(FM横浜 84.7MHz)
受信時(窓際の明るい所で撮影した為見難くて恐縮です)。 NHK-FM(東京)のみノイズ有り。

 

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三洋 RP 8880 (9 Band Receiver)

2016-05-15 12:16:48 | Weblog

今日お預かりした3台目は三洋の輸出向けマルチバンド受信機 RP8880 で短波が機能しないこ
とと、FMのカバレッジを日本バンドに改造するご依頼を頂いた。 この種の受信機の修理、改造
に付きましてはこちらの HP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。

早速通電してみたがMWは特に問題無く機能していたが、それ以外は全く機能していなかった。

今回の機種の場合これでもかと云う程のスイッチが使われているが上下の画像に見られる長
いスライド・スイッチ合計3個がそれで一見ロータリー・スイッチと想えた物も実はスライド・スイ
ッチだった。 特に上の画像の左に見えている接点数の多い物は修復が無理な可能性有り。

短波の1st IFを担っている FET (Q109) 2SK49HI のところに何故か 2SA495 が外付けされて
いた。 余りこの種の物に明るく無い方が修理を加えた物の様だった。 これでは動作しない。

しかしこの機種は+アースで回路が作られており、またダイオード・スイッチが多く使われている
複雑な回路の物だが、この種の物に明るく無い方の手が入っているとなると難航する可能性大。

上のQ109を手持ちのFET、2SK43 に換えてみたが変化無し。 ドレインの電位がソースと略同一
でこれでは動作しなくて当然だが何故同電位となるのか? 今日は残念ながら時間切れとなった。

5月16日 短波の1'st IF(10.7MHz)の一段目Q109にIF信号は届いているのか診てみたが先ずここ
に信号が来ていない様だった。 今回の機種の場合 LW-MW-MB-SW-FM と切り替えが有りその
上でSWはSW1~SW5 に分かれており、スライド・スイッチ3種を使って選択出来る様になっている
がこれらスイッチの接点数が通常の9バンド機の倍近く、結果信頼性を大きく落としている。
非常に難航することが想像出来るので精神的に余裕の有る時に取り組ませて頂こう。

5月18日 午後時間が出来たので本格的な修理に取り掛かった。 (ただ基板に直接当れ無い)

接点のクリーニングが功を奏したのかLWとMBは一応動作し出した。 ただSWとFMは機能しない。

 先ず短波用の局発の動作を診てみた。 バンド切り替えスイッチに問題が在ったが殆どのバン
ドで良好に機能していた。 FMとSWの1'st IF、10.7MHzはFMでは機能していたがSWでは殆ど機
能しておらず2'nd Loc.が上手く機能してないことが想像出来た。 この2'nd Loc.(10.245MHz)を実
測してみたがテスト・ポイント(TP6)では10mV程しか無く、SWに切り替えた一瞬だけレベルが上が
っていた。

1'st IFの1段目を別のFET(3SK74)に換えてみたが変化は無かった。 (各電極の電位は正常)

残念だが複雑なスライド・スイッチに問題が在るとどうすることも出来ずここで諦めた。  疲れた!

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Marantz, 10B

2016-05-15 12:03:37 | Weblog

2台目は Marantz, 10B でこれまでに2度手掛けた様記憶しているが、前回手掛けたのは回路図
に記された年月から2013年だった様だが近々取り組ませて頂こう。 この種のチューナーの修理
改造に付きましてはこちらの ホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わ
せ下さい。

スペアの真空管も2組用意されていた。

5月17日 午後修理に取り掛かった。 Detector出力は問題無かったがL/R出力が殆ど無かった。

Stereo表示も点灯せず、多分MPXに問題が在りそうなのでこの部分の真空管を診てみた。

gmを診たところV14の5極管部のgmが無く、チューブチェッカーが壊れたかと想ったが3極管部
には問題が無く、改めて見てみると何と片方(5極管部)のヒーターが点灯していなかった。

V14には6EA8が使われていたが本来の6U8をご用意頂いていたので交換し好結果を得た。

 

 

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日立 F-636 (AM/FM 8球ラジオ)

2016-05-15 11:53:05 | Weblog

1台目は日立の真空管ラジオF-636で一般的な大きさの物を想像していたが可也横長の物だった。 
この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのHP http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ から
お問い合わせ下さい。

早速通電してみたがお話の様にハムが酷く、また音量調整の変化量が少なかった。

回路を当るには一度シャーシーを表に出す必要が有るが、困ったことにダイアル・ポインター2個
が接着剤で固定されていた。 製造コストを下げる目的なのか? 余り感心しない方法と云える!

音量調整用のVRはラジオとフォノの切り替えも兼ねていることから音量最小の位置でも残留抵
抗が18KΩ程有った。 つまりある程度の音量は残り、完全には絞れ無い構造だがそれにして
も音量が大き過ぎる。

何とも解せないので対処療法で音量調整回路に改造を加えた。

次にハムの問題に取り組んだが当初電源のケミコンの容量抜けを想像し3個を外付けしてみた
が変化は無く、結果として出力管のh-k間にリークが有った様で交換後この問題は払拭された。

ペーパー・コンデンサが可也使われており将来のことを考えると交換しておいた方が無難。

5月16日 ゴーサインを頂いたのでペーパー・コンデンサの交換に取り掛かった。 9個なので多
分30-40分で終わるだろうと考えていたがポインター部分の組み込みを含めると何と2時間以上
も掛って仕舞った。 ツマミの一つの前面に在る金具(飾り)が見当たらず箱の中や梱包に使われ
ていた物をくまなく探してみたが見付からず伺ったところ最初から無かったとのお話だった。 是非
この辺りは最初に云っておいて頂きたい。

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2016年5月のAWC (Antique Wireless Club) ミーティング

2016-05-14 21:37:06 | Weblog

今日の午後は都内で AWC (Antique Wireless Club) のミーティングがあり昼前に仕事場を後に
した。 AWCえの入会等に付きましては http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ
下さい。

今回は金沢のOさんが久し振りに参加してくれたこともあって何時もより大人数となった。

松本でラジオ博物館を運営しているOさんからはこのところ取り組んでいるラジオ百年史の為に
先頃購入したラジオ類の話。  建築デザインを生業としているNさんからは先頃取り組んでいる
直流配電住宅での苦労話。  またMさんからは備長炭とアルミ箔で作った電池でのICラジオの
実験報告を伺った。

土浦のNさんからは先頃入手されたHPのスペアナのお話と、試作したチャンネル・デバイダ(下)
の特性等のお話を頂いた。



福生のHさんからはレストアに取り組まれた9R-59の苦労話を伺ったが中でもバラバラに分解
した上でシャーシの錆びはサンドブラストで落とし、プーリー共々クロメート処理までされていた。

金沢のOさんからは先頃の内視鏡の飛躍的な進歩に付いて伺ったが、自分でも30年近く前に
内視鏡(関節鏡)の仕事に関係していたがその際はハイビジョンが目標だったが最早そのレベ
ルを遥かに超えていた。

隣町のKさんはリビングを模様替えされ、お気に入りのレコードをQuadのコンデンサ・スピーカー
で聴きながら嗜むウィスキーは格別とのお話だった。 Jさんからは先頃手掛けた幾つかの物の
修理に関するお話を頂いたが何時もながら彼の丁寧な修理には頭が下がる。

最後に自分がこのところ取組んだ修理の話をさせて頂いたが流石に今日は人数が多く、予定し
ていた半分も話せなかったが、人数が多いのは誠に嬉しい!

 

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