今日明日は仕事場に来ないつもりだったが発送したと伺うとついつい来て仕舞う。この種の
カーラジオの修理に付きましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/から
お問い合わせ下さい。 今回の機種は多くの Blaupunkt 製とは異なり型名にドイツの都市名が
使われていない Export Model で多分1960年代前半の物と想われます。
伺った様音声の出力は可也小さく、また音質も低音域が出てなかった。 音声回路のケミコン
の容量抜けと想われるが、音声回路以外にも可也のケミコンが使われており 先のことを考え
るとそれらも交換した方が無難だがご依頼主に伺ってみよう。
1月5日 AF 入力以外のケミコンの交換に取り掛かった。 5-6 個と考えていたが表から見え
なかった部分にも数個在り想定外の数になった。 念の為電源電圧を確認したところ 12Vと
のことでビックリ。 (ラジオは 6V仕様だった) 慌てて修正したがそのまま送り返したらま
た直ぐに壊れて仕舞うところだった。
2週間以上前に送った物が動作しないとのことで再度送って頂いた。 音声出力が無く、何と
も解せなかったが原因は何とも単純なことに在った。 下の画像に見られる 4ピンのコネクタ
が少し緩んでおり音声信号がここで切れていた。
二度と同じ問題を起こさない様、尿素系の接着力の弱い接着剤でこの部分を固定した。
改めて出力を確かめてみたが若干歪みが気になったので終段のバイアスを調整してみた。
(下の画像に見られる半固定ボリューム)残念ながら殆ど好転はしなかった。 以前 6V仕様
の物を 12Vで永年使われて来たので終段のトランジスタが劣化しているのかも知れない。
スピーカーも使われていた右の物は既にエッジが可也無くなっており交換した方が無難そう。