テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

SONY, TFM-110

2015-05-30 14:54:20 | Weblog

   今日お預かりしたのは SONY, TFM-110 で姉妹機種も含めるとこれまでに数台手掛けた経験は
有るものの同種の機種の中で群を抜いて引き出し線が多く修理のやり難い機種と云える。 サテ
お話ではFMの感度が悪く、また歪みも多く、周波数もズレている。 MWは感度に問題は無い
が同調のピークがハッキリせず、また同調点を挟む上下の特性が揃って無い。 それと周波数が
ズレている。 他にバンド切り替えでSWの具合が悪いとのお話だった。 この種のラジオの修理
に付きましてはこちらの HP  https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

受け取り実際に動作を診てみたが伺った症状の幾つかは殆ど感じられず、また一部こちらに無
い測定器を必要とする為(無理無理手掛けると可也の金額となる)今回は辞退させて頂いた。

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Blaupunkt, Derby (1960's)

2015-05-29 11:29:53 | Weblog

今日お預かりしたのは以前こちらでFMのカバレッジを日本バンドに改造した Blaupunkt の Derby
でFMが聞こえなくなって仕舞ったとのお話でした。   この種のラジオの修理、改造に付きまして
はこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

受け取り動作を確認したところFMは辛うじて受信出来たが、AMはMW、LW共機能していなかった。
この症状からAMの周波数変換を担っているトランジスタはFMでは1st IF用となる為このトランジス
タ辺りの問題と想像したが、交換は非常に困難な為、最後の手としては中身の移植も考えた。

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B&O (Bang & Olufsen), Beosound Century

2015-05-25 12:04:17 | Weblog

 今日お預かりしたのは B&O (Bang & Olufsen), Beosound Century でガラス扉が開かず、CDが
動作しないとのお話だった。  この種の装置の修理、改造に付きましてはこちらの ホームペー
ジ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

5月28日 時間がヤット出来たので午後修理に取り掛かった。 先ずは各機能を診てみたがカセッ
トは巻上げの方が上手く動作して無い様で10秒程で 止まって仕舞い、テープはジャムっていた。

ガラス扉を駆動する部分は動作しておらず、予想通り駆動の為のゴム・ベルトが切れていた。



手元に在った比較的寸法の近いベルトに交換し動かしてみたが直ぐに外れて仕舞った。



仕方なくベルトを作り動作させてみたがベルトは上手く出来たが動作はスンナリとは行かなかった。

5月29日 昨日は何時もより帰宅時間を遅くして何とかならないかと10回ほど分解、組み立てを
繰り返した。 最早これ以上やっても好結果は得られないかも知れないとは考えたが、もう少し
取り組みその結果で止めるかどうか判断することにした。 

駄目元で駆動ユニットを表に出し構造を細かく診てみた。

実は上の画像と下の画像の間には多くの時間が掛かっており、新たに分かった構造から組み
立ての順序を大幅に変え矢張り10回近く分解、組み立てを繰り返した結果やっと好結果を得た。

ガラス扉の駆動系とCDのカバーは同一駆動系で動くことが分かってからは可成りスムーズにこ
とが運び上手く開閉出来る様になった。

 一部取り扱い方法に問題が有るのかスンナリCDがスタートしないことが有ったが、何とか演奏を
開始し、全曲を聴いてみたが演奏に問題は診られなかった。 満点では無いかも知れないがご依
頼頂いた扉開閉の駆動系とCDの問題は一応解決出来たのでこれで終わりとした。

6月1日 一昨日お送りし、今日はご丁寧なお礼のメールを頂戴した。 半ば諦めていたCDも機能
する様になり、お生まれになった娘さんにも大いに音楽を聞かせたいとのお話も添えて頂き改め
て修理を諦めず、再度取り組んで良かったと痛感した。 

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Collins, R-390/URR

2015-05-24 11:27:49 | Weblog

今日は大小5台をお預かりした、欲を言えばまとまってでは無く日をずらして少しずつ受け取りた
いところだが贅沢は云えない。 

サテ、R-390は確か4台目となるが(R-390Aはもっと多い)、お話では電源は入るものの音声出力
が無いとのお話だった。 この種の受信機の修理、改造等に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

先ずは動作を確認してみた。 伺った状態とは異なり音声出力は有った、ただバンドに依って動作
するところとそうで無いところが有り8MHzバンドは機能したが6MHzバンドは辛うじて動作すると云
う程度だった。 念の為電源電圧を115Vに上げ10MHz以上の動作を診てみたが10-21MHzまで可
成り良好に機能していたが、連続運転をする内に感度が可成り低下して仕舞った。 全く音声出力
が無いと云うお話から単純な問題かと想像したが、実際の動作に診られる症状は簡単では無い。

他にSメーターは振れず、AGC-MGC の切換が為されてない様だった。 またAudio Responseスイ
ッチを切り替えると音声出力が出なくなる問題も診られた。 これは可成り難航しそうな気配がする。
安定化電源の出力が気になったので確認してみたが183Vと問題無い値だった。

 

5月25日 どうも動作の仕方から1st Loc. と 2nd Loc.に問題が在るのでは無いかと想像出来
たので各バンドでの周波数と出力レベルを診てみた。

 

結果上の画像に見られる様50mVp-p程しか無いバンド(9-10MHz)と、下の画像の様に3Vp-p
程の出力が有るバンドが診られた。 どうも1st Loc.の8MHz、2nd Loc.の10.5、11、12MHzに問
題が診られたのでこれらの水晶を交換してみたいところだ。 *周波数は概ね問題は無かった。

5月26日 水晶もだが先ずは基本的な真空管のgmを確認してみた。 結果1st RFの6AJ5が2/14
と全く使えないレベルだった。 2nd IFの6BJ6も37/48とMinimum Valueを可也下回っていた。
他にもSquelch-Local AF Amp.を担っている12AU7の片方が22/56と非常に劣化していた。

明日は水晶を交換する前に各共振回路を調整してみよう。 1st RFの6AJ5と1st Xtal Osc.の6AJ5
を交換した結果8MHzから上の殆どのバンドは可也良好に機能し始めたが、このままでは8MHz以
下が動作しないので6AJ5を入手する必要が有る。 (ヒーター電流が0.175Aな為6AG5等では置き
換えられない。  最も6AJ5、3本を直列に使ったヒーター回路に入っている35Ωを20Ωに変えれば
6AG5で代用出来るかも知れないが) AGCが余り効いて無い様で入力レベルが高いと音声が歪ん
だがLimitterを機能させるとこの問題は殆ど無くなった。 (*しかしこれは本来の動きでは無い)

 

5月27日 今日は友人のMさんにも手伝って貰い大いに作業は捗った。 先ずは1st Loc.の出力の
調整に取り組んだが予想外の問題が見付かった。 一昨日ここの周波数と出力レベルを診た際に
周波数のズレは各々2-3KHzだったが、バンド間で出力レベルに可也差が有り、ヒョットすると水晶
振動子その物に問題が有るのかも知れないと想像したが、幸いバンド毎の調整で略レベルを揃え
ることが出来た。 ただオシロで出力を確認している時にMさんがレベルの変動に気付いてくれ、直
流が重乗しており、そのレベルが変動していることが分かった。 カソードの抵抗2.2KΩで約20Vだ
ったので約9mAが流れていた。 ならばとチェック・ポイントE208、つまりグリッドの電位を診たところ
0.5MHzバンドでは約8V、1MHzバンドで約8-24V、2-3MHzバンドで約42V、4-7MHzバンドで約18V
と云う驚くべき電圧が診られた。 上の回路図からグリッドにはバンド(グループ)切り替えのロータ
リー・スイッチS209が在り、そこに繋がっている入力段とはACカップルで先の電圧が発生するのは
何とも解せない。 V203のソケット部分でプレートとグリッド間にリークが有るのだろうか?  一応
受信機能には問題が無かったので今回深追いはしないことにした。 しかし良好に機能している時
は良い(今日も夕方ラジオ・ニュージーランドを1時間近く聴いてみたが問題は診られなかったが)の
だが問題が起こると強力な入力の時にピークのクリッピングが起こり、どうもAGCに問題が在りそう
だが問題の究明には可也の時間を費やすことになるので今回はパスさせて頂いた。 他にSメータ
ー(Carrier Level)もメーターその物に問題が在ったので手を付けなかった。

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SONY, WM-D6C

2015-05-24 11:26:52 | Weblog

  SONYのプロフェッショナル・ウォークマン WM-D6C で早送りと巻き戻しが動作しないとの
お話だった、この種の物の修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。

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SONY, ICF-5800

2015-05-24 11:25:09 | Weblog

 

SONY, ICF-5800 でメーターの動きに問題が在るとのお話だった。 この種のラジオの修理、改
造に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

5月25日 メーター(ラジケーター)その物に問題が在るかどうか確認したところ良好だった。

 

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東芝 7P-55S

2015-05-24 11:24:13 | Weblog

 東芝の7石、2バンド トランジスタラジオ 7P-55S でボリュームに不安定要素が診られるとのお
話だった。 この種のラジオの修理に付きましてはこちらの HP https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ か
らお問い合わせ下さい。

 

夕方から取り組んだが今日は時間切れで画像もアップ出来なかったが、ボリュームはチューニング
機構と隣り合わせ(二段重ね)になっており、先ずチューニング機構部分を分解しないことには外せ
ない何とも困った構造になっていた。

5月25日  昨日に引き続き取り掛かったが小型ラジオでダイアル糸を使った物は非常に神経を
使う。 可成りの時間を要して仕舞ったが、ボリュームを取り出すには周辺の部分を分解せねば
ならず可成り費用が嵩むことになるので百点満点では無いが接点部分のクリーニングに留めた。

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Blaupunkt, Frankfurt

2015-05-24 11:19:19 | Weblog

以前F社さんからFMのカバレッジの改造依頼を頂いた Blaupunkt の物の1台で、AM/FM の動作が
不安定とのお話だった。  この種のカーラジオの修理、改造に付きましてはこちらの ホームペー
ジ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

 

お話では偶に音声出力がなくなるとのことで先ずは電源を確認した。 1956年製のVWで、6Vマイ
ナス・アースとのお話だった。 何日か動作を診てみたが、確かに通電後2時間程で症状が出るこ
とも有ったが、何時間も何も起こらないことが殆どだった。

この種の物に限らず、症状が偶にしか現れないと云うのは最も困って仕舞う問題で、ハッキリ動作
しなくなれば手も出せるので(症状が出ても電源を入れ直すと問題無く動作するので)このまま暫く
使って頂くことにした。

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SONY, ICF-SW55

2015-05-21 14:19:25 | Weblog

    今日お預かりしたのは SONY, ICF-SW55 で数年前から音量が徐々に少なくなりアンプで増
幅して何とか使って来たが、電源が入ったり入らなかったりする問題も発生した為仕舞い込
んでいらしたとのお話だった。この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホーム
ページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

伺った通り音声出力(スピーカー出力)は少なく、辛うじて聞き取れる程度だった。

現状を記録し、電解コンデンサの交換に取り掛かった。 略想定した時間で交換を終えたが、電
池の電源ラインに不安定要素(接触不良?)が診られたのでジャンパーを1本加えた。

 一度組上げ動作を確認してみたが音量は増えていなかった。 これまで類似機種を含めると10
台程に同様のことを行ったが音量が増えなかったのは初めてとなった。 その後調べた結果イヤ
フォン出力(スピーカー、イヤフォン共に8Ωとするとイヤフォン出力はスピーカー出力の約13分の
1となる)にスピーカーを繋ぐと内部のスピーカーの倍近い出力が得られた。  スピーカーの中途
半端な故障と云うのも考え難いがサテ、何に問題が在るのか先に進むには費用も嵩むことになる
のでご依頼主に伺ってみよう。  余談だがイヤフォン・ジャックにはアレコレ問題が在る様で、左右
の各出力を確認するのに微妙にイヤフォン・プラグの位置を調整する必要が有った。 

 

5月22日 昨日回路図を持ち帰り帰路通勤の電車で眺めた結果MONOとSTEREOの切換スイッチ
が在ることが分かったが、当初これは側面に在るMONO-STEREO切換スライド・スイッチのことか
と考えていた。 結果イヤフォン・ジャックにプラグを差し込むとモードが変わることが分かった。 
サテ音量が少ない原因を探した結果出力用IC、μPC1316Cの片方(モノラル時の出力用)の出力
が小さいことが分かった。 今回兎角スピーカー出力が十分有れば他は犠牲にしても良いとのお
話を頂いていたのでもう片方の出力をスピーカー用の出力とした。 想定していた時間を可成りオ
ーバーして仕舞ったが好結果を得られた。 

最後に作業机の上でロッドアンテナだけでラジオ日経(6,055KHz)を受信してみた。 通常ここ
では外部アンテナ無しでは受信は困難なので、この機種が可成り高感度のことが分かる。

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秋葉原で見付けた真空管+トランジスタ・ハイブリッド アンプ

2015-05-20 19:49:32 | Weblog

 

今日は久し振りに秋葉原に出掛け、明日届く予定のラジオに使う小型電解コンデンサと、途中まで
完成した可変周波数電源用の部品を調達した。 帰り際、旧内田ラジオに寄って色々Mさんと話をし
ている中で彼が設計した真空管+トランジスタのハイブリッド・パワーアンプに目が止まった。 
画像を氏のホームページから上手くコピー出来ると良いのだが。 今週末のAWCのミーティングに
お誘いしたところお越し頂ける様だったので今から楽しみだ。(最近のデジタル技術に明るい方な
ので色々と勉強になる)

細かい点は再度土曜日にご本人に聞いてみるつもりだが、初段の3極管には170V程の電圧を掛けて
おり、途中15Vから170Vえのスイッチング電源が使われているそうだが、スイッチング電源と聞く
とノイズの混入が気になる。  それと初段こそ14dBのゲインが有るそうだが次段はエミッタ・フォ
ロアー、出力段 (コンプリメンタリのSEPP?) もエミッタ・フォロアーとのお話だったが入力がライ
ン入力としても1Wの出力が得られるものだろうか?

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アルファロメオ用カーラジオ(松下 CR-155AY) + iPodアダプタ

2015-05-18 10:21:14 | Weblog

今日お預かりしたのはアルファロメオに使われているカーラジオと伺った松下の CR-155AY で、
このカーラジオにiPodを接続する為のアダプタをインターネットで購入したが何の説明も無く
困っているとのお話だった。 この種のカーラジオの修理、改造、またiPodアダプタに付きまし
てはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

説明が全く無いのかどうか細かくは伺って無いが、もしそうだとすると無責任と云える。 カーラジ
オえの組み込みには若干の知識が必要で、さも無くば無用の長物となる。 添えられていたiPod
アダプタは福岡の方が作られた物の様だったが、以前こちらから購入された物をそのままコピー
した物で、同じケースを使い、配線の仕方まで真似てあった。

ゴーサインを頂いたのでiPodアダプタの組み込みと、電解コンデンサの交換に取り掛かり好結
果を得た。

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修理依頼をしたいと考えている方えのお願い

2015-05-16 23:47:18 | Weblog

 

このブログでのコメントのシステムが一部変わり、前の様にコメントの新着を知らせてくれなく
なったので久し振りに何か届いていないか確認してみた。先月の中頃、修理依頼をしたいがどの
様にしたら良いのかと云うコメントが届いていた。  これまでにも何度か申し上げて来たが単に
コメントを頂いてもメールアドレス、電話番号等の連絡先が添えられて無いとこちらからは連絡
のし様が無いシステムであることをお含みおき頂きたい。 折角問い合わせをしても何もレスポ
ンスが無ければ何なんだと云うことになりそうだが残念ながらそう云うシステムなのでこちらで
はどうすることも出来ない。 ただこちらのブログの殆どの記事にはこちらのホームページのURL
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ を記して有り、単にそこをクリックするだけでこちらのホームペ
ージにジャンプ出来る。  インターネットに少し慣れている方なら何の問題も起こらないのだが、
もし慣れておらず仕組みが良く分からないと云う方は慣れている方に是非相談して頂きたい。 
●折角のお問い合わせが無駄に終わるのが何とも残念なのでどうぞ宜しく。

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遥かなる鏡 ある写真家の証言  大竹省二著

2015-05-16 10:57:04 | Weblog

    先月初旬からの一月程人生初となる胃の痛む日々が続き仕事場を夕方には去る毎日が続いた。 
そんな中、帰路家の近くの図書館に寄ることが多くなったが二ヶ月程前に読んだ 永六輔 さんの
著書 【赤坂檜町テキサスハウス】 で目にした 大竹省二 さんの文章が気になったので  図書館の
端末で検索し一昨日借りたのが今回の【遙かなる鏡 ある写真家の証言】で、珍しく夢中になっ
て読んでいた為、朝三駅先で乗り越していることに気付いた。   上の永さんの著書の中でも大竹
さんの写真の整理が尋常で無いことと、中国語が堪能と記されていたが、これは彼が昭和10年代、
上海の東亜同文書院で学ばれていたことから寧ろ当然と想えるが、今回大竹さんが英語にも堪能
だったことが想像出来たがこれは何処で身に付けられたのかは定かでは無い。


先ず今回最も驚かされたのは尋常では無い著者の記憶力で、当初可成り克明な記録を当時付け
ていらしたのでは無いかと想像したが、平成10年6月に記された あとがき に拠ればメモらしい
メモも無くとのことであった。 今回の著書で網羅されているのは昭和20年初頭から同30年ま
での10年程だが、特に大竹さんが米軍将兵向けの娯楽施設アーニー・パイル劇場でGHQ直轄の
写真家として3年程活躍された頃の記述に在る人名、日時等には本当に驚かされた。   年月が定
かでは無いが昭和22年の秋だろうか、大竹さんがお父様から貰ったカメラ(ローライ)を肩に、
有楽町から銀座えと撮影しながら移動し、松屋にあったPX (余談だが40年近く昔、自分でも一
度だけ米軍の立川基地内に在った PX を訪れたことが有るがその際に見た牛肉の安さに驚かさ
れた)の前で米軍将校に声を掛けられたのがその後の彼の人生に大きな影響を与えることとな
った。   声を掛けた米軍通信隊のロバート・ラッセル中尉の日本語が非常に流暢だったことも
大きく影響したとは想えるが、何より大竹さんの物事に対峙する際の積極的な姿勢が後の大成
功をもたらしたと想われた。   勝手に使う訳には行かないのでここではアップしないが、彼の
偉業と想われるダグラス・マッカーサー(夫妻)が微笑んでいるスナップは是非ご覧頂きたい。 
多くの報道カメラマン達がその場を離れる中で "General, smile please!"  "General, please smile!"
とマッカーサー元帥に声を掛けたのは他の日本人では出来なかったのではないだろうか。 アー
ニー・パイルでの経験が言わせ得たのかも知れないが、ここでの多くの経験や、その後の多く
の方々との出会いが大竹さんの写真家人生を決定付けたとも想えるが、自分でも彼の生き方に
は遠く及ばないかも知れないが、これまで以上にポジティブに生きようと想う昨日、今日なの
であります。

夕方予約してあった大竹さんの別の著書、昭和写真全仕事 SERIES 4 を受け取り早速目を通さ
せて頂いた。 そこで分かったのは氏の英語力は中国語同様、上海の東亜同文書院で教授を
されていた叔父さんから受けた中国語と英語の特訓に依って身に付いたものの様だった。

 

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SONY, Air 7

2015-05-16 10:43:45 | Weblog

 

    先日 SONY, ICF-PRO70 の修理依頼を頂いた際にボリュームの構造を知るべく以前分解した
Air 7 を探した。 確か広尾に仕事場が在った頃なので既に15年以上が経過しているが何とか
見付かった。  何故か摺動子が無くなっておりこれでは動作する訳も無く、類似の物を発注し
ておいた物が昨日届き早速この部分は一応形となった。  この種のラジオの修理、改造に付き
ましてはこちらの ホームページ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

サテ、久し振りに組み立てたがケースを何処に仕舞い込んで仕舞ったのか、探し出すのは可成りの
困難が予想される。

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Blaupunkt, Derby (1960's)

2015-05-11 11:11:11 | Weblog

 

 この1ヶ月程かつて経験が無かった困難なラジオ修理に直面し精神的に参っていた為、新たな
修理依頼に消極的となっていたが、ヤット解決の目処が立ちまた以前の様に前向きに取り組ま
せて頂くことが出来る様になった。サテ、今日の2台目は Blaupunkt の Derby で多分1960年代
中頃の物と想われた。 お話では久し振りに通電したところ電源が入らなかったとの事だった
が、拝見した限りでは電源は入るが電流が 3A 近く流れており、想像では出力段のトランジス
ターの短絡と想われた。  他にFMのカバレッジの改造もご依頼頂いたが先ずは先の過電流の問
題を解決する必要が有る。  ●この種のラジオの修理、改造に付きましてはこちらのホームペ
ージ https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。

調べを進めた結果想像通り出力のトランジスタ AC117 の片方が短絡していた。 二つのAC117
の内の中央寄りがせめて壊れていてくれればと想っていたが残念ながら最も作業がし難い端の
物が壊れており交換に可也の時間を費やした。 上の画像で二つのAC117が見えているが、リ
ード線の影に隠れているのが問題のAC117。

もう片方のAC117を外ずす前にテスターで診てみたがものの見事に短絡していた。

別のトランジスタをパターン面に仮に繋ぎ動作を確認してみたが良好に機能した。

AC117二つを外すだけでも大変だったが、組み込みには更に難航した。

出力回路は上手く直ったので次いでFMのカバレッジの改造に取り掛かり好結果を得た。 ただ
中波に関しては切り替えスイッチ部分に問題が在り、残念ながら完全な修理は不可能だった。

 

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