今日動作を診てみたのは Coronado の RA48-9898A で30年程前は問題無く動作していた。 因みに
当時動作した物には赤い丸のシールを裏面に貼っておいた。 この種のラジオの修理のご依頼はこち
らの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ にお願い致します。
回路構成は周波数変換-IF増幅-低周波増幅-低周波出力の4石、G E のシルクハット型及びUFO型の
トランジスタが使われている。 シャーシを取り出した時に革製のケースの上部が切れた。
電池は単2を6本使うのだが電池を収納するケースにリード線を通す切欠けが1ヶ所しか無かった。
通電してみたが出力が無かった。 トランジスタは全てソケットを使っているので直ぐに確認出来た。
上の画像で出力段のトランジスタのベースの足が外れてソケット側に残っているのが見える。
今回のトランジスタ 2N241A のベースはケースに繋がっているので余り熱を気にする必要は無い。
上の画像はベースのリードに近い物を探した結果フィルムコンデンサの足を使った。 前にこの部分を修
理した方は単にパラフィンの様な物で補強をしてあったがそれでは強度不足なので自分では瞬間接着剤
で固定しておいた。 しかし今気付いたのだがコレクタの足も半田付けされている様見受けられるが確か
コレクタのリードは半田付けされていなかったハズだが? 明日確認してみよう。 一応他のトランジスタ
を使ってラジオとして動作することは確認出来た。
12月1日 昨日接着後放置しておいた 2N241A を組み込んでみたが全く動作しなかった。 左に置いて
あるのは以前のベースリード。 確認不足だったがベースリードの曲げ方を逆にして仕舞、結果エミッ
タとコレクタが逆になって仕舞った。 もう一度ベースリードを外すのは憚られたので回路を逆に配線
することにした。
回路を修正し良好に動作する様になった、欲を言えば歪が少し気になった。
●今日も AOR の機器の修理に関する問い合わせを頂いたが何度も申し上げている様、ここに単にメッ
セージを頂いてもメールアドレス等の連絡先が記されてなければこちらからは回答のしようが無い。