今日お預かりしたのは輸送中に脚を固定する部分が壊れて仕舞ったビクターのステレオ
装置で、底板にはホモゲン・ホルツ(集成材)が使われており通常の木材に比べると強
度は可也低い。 この種の装置の修理、改造に付きましてはこちらの ホームページ
https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ からお問い合わせ下さい。
8月31日 ゴーサインを頂いたので早速分解に取り掛かった。 3時間を想定したが実際
は木ネジが錆び付いていたり、ナットがアチコチでダブル・ナットとなっておりおまけに
接着剤で固定されたりで結局4時間程を要して仕舞い、ドット疲れた!
9月1日 昨日は時間切れとなって仕舞ったので今日も朝から取り組んでみた。
フォノモーター固定のゴムブッシュも可也劣化していた。
ピック・アップはマグネチック・タイプで一応左右共生きていた。
上の左はFMのMPX、右はイコライザ・アンプ。 下はスピーカー2式。
リバーブ・ユニットを浮かしているゴムも当然の様に溶けて仕舞っていた。
シャーシー内部の状態は可也良好だった。
9月12日 朝からレストアに取り掛かった。 先ずはフォノモーターを支えている生ゴム
で作られたブッシングがドロドロに溶けて仕舞っていたのを交換し動作確認を行った。
リバーブ・ユニットの生ゴムも同様交換した。
ターンテーブル、FMのマルチプレクサ及び本体のペーパー・コンデンサを交換した。
全体の試験を行い、AM/FM共に良好だったがプレーヤーの出力に問題が診られた。
上の画像に見られる様レコード針の先端部分が無くなっていた。 貼られてラベル
に依ると交換針は ST-LP 用なので DT-18 となる。
9月22日 キャビネットの底板の修理が終り明後日こちらに届くとのことで準備を始めた。
一部の物には溶けた生ゴムがこびり付いており一つ一つ剥がし最後は溶剤で溶かした。