今日の2台目はポルシェ356 に使われていると如何った Telefunken, ID52V で真空管はリムロック
の5球で中波x3と短波(5.9-6.36MHz)の4バンドモデル。 この種のカーラジオの修理、改造のご依頼
はこちらの ホームページ http://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ お願い致します。
電源は6Vのままで使われるとのお話だったが肝心の電源ユニットが添えられて無かった。
電源部に繋ぐコネクタの基部の樹脂(ベークライト?)が割れていた。
6月3日 本来の電源部の到着には日数を要する様なので仮の電源を作って動作を診てみた。
4つのバンドの内中央の二つでは中間周波なのか可成りの発振が診られた。 他のバンドではこの発振
も診られなかったが、局発は全てのバンドで機能していなかった。 可成り難航しそうな気配有り。
ゴーサインを頂いたので先ずは絶縁劣化等が考えられるペーパーコンデンサの交換に取り掛かった。
そのままでは奥の部品を外せないので多くの配線を外し(後々苦労するが)サブシャーシを表に出した。
2/3程の交換を終えたが今日はここで時間切れとなった。
殆どのペーパーコンデンサを換えたので通電してみたところ上の画像の右端辺りから煙が出た。
6月5日 残りのペーパーコンデンサを交換し動作を診てみたが蚊が鳴くような音声出力しか得られ
なかった。 煙の原因は抵抗の一つの炭素被膜がビスの頭(グランド)に触っていた様だった。
回路を追った結果音声増幅1段目のプレート負荷(300KΩ)が断線したいたので390KΩを加えた。 音声
出力は良好となり連続運転に取り掛かった。 *音声増幅の真空管ソケットに接触不良が有った。
お願いしてあった電源部が昼頃届いた。
電源部の動作を診てみたが驚いたことに良好(奇跡的)に機能した。 当面はこれで行けそうだった。
本体と電源部のコネクタ接続時上に見られる凹みを合わせる必要が有る。 また中波3バンドはダイア
ルの1、2、3に対応している様だった。 赤い丸の選局ボタンは短波用の物の様だった。
ヨーロッパで一時期だけ製造されたリムロック管の入手は今や非常に困難だが幸い今回真空管に大き
な問題は診られなかった。 しかし8 ピン、等間隔のリムロック管はピン番号の特定に苦労する!