もう1台は RFT の Oberon? でこちらは長波、中波、短波x2、FMの5バンド。 ラインナップはECC85-ECH81-
EF89-EBF89-EAA91-ECC83-EL84-EM84-EZ80 の9球。 この種のラジオの修理、改造に付きましてはこち
らのホームページ http://www2.odn.ne.jp/~cac55760/ からお問い合わせ下さい。
右のツイーター(スコーカー)?が欠落していた。
6月29日 レストアに取り掛かった。 先ずヒューズが断線していた。 通電してみたが音声出力が無い、ま
た出力管EL84のヒーターの点灯の仕方に違和感があった。 (プレート回路がオープンになっていた為、スク
リーン・グリッドに可也の電流が流れ赤熱していたことからヒーター部分が太く見えた様だった)
底板を止めていた木ネジの1本が何とも抜けず難航した。 金鋸と目立て用ヤスリの世話になった。
調べを進めた結果判明したのは出力トランスの断線で、ドイツ製のラジオでは珍しい症状だった。 他にバー
アンテナの片方が断線していた。 またここを回転させる機構も壊れていたが本格的に直すのは可也の時
間を要するので実用上問題の無い機能が得られる様改造を加えた(回転角約90°)。
元々の出力トランスの固定がツイストロックに依る簡単なものだったので別の出力トランスを固定するの
に苦心した。 ペーパー・コンデンサも予想通り可也絶縁が低下していたので全て交換した。
若干ハムが気になったが元々の出力トランスには有ったハムを軽減させる巻き線が無いのでこれが精一杯
と想われた。 出来ればツイーターも加え、マジック・アイも交換したいところだがご予算のことも有りここまで
とした。