江戸東京野菜に登録されている
東光寺大根を送っていただきました。
びっくりするのは、その長さでした。
なんと60cmもありました。
首の部分が細く、一番下の部分になるとふっくらしています。
あ~、この独特の外観。
在来野菜が流通に乗らなかった・・・
という理由が伝わってくると同時に、愛おしさを感じます。
東光寺地区というのは、
JR日野駅から西へ2kmほど行った
八王子と接する日野市栄5丁目あたりの地域を指します。
その地域で、3軒の農家さんによって栽培されています。
生の東光寺大根と一緒に、このようなものも入っていました。
こちらは、漬物用に干された東光寺大根です。
東光寺大根について調べてみると、
「辛味と苦みが強いので、煮物には向かない。
漬物用に加工される。」
と書かれています。
が、首の部分を生でかじってみると、
辛味を覆うような甘味を感じました。
が、だんだん下部に行くに従って、
辛味と苦みが強くなります。
今の青首大根は、下部でも甘みがありますので、
東光寺大根は、まさに教科書どおりの
味の変化を楽しませてくれます。
干し東光寺大根は、醤油漬けにしました。
べっ甲色がとてもきれいです。
そして、一緒に盛りつけたのが、
送っていただいた東光寺大根のたくあんです。
もう、これさえあれば、
ご飯が3杯は食べられそう!!
味も食感も抜群です。 (^^♪
東光寺大根は、練馬大根から選抜され、
栽培された品種と言われています。
そして、その種は毎年、採種され
次の年の大根へとつながって行きました。
東光寺大根の元となる練馬大根は、
1950年代には栽培されなくなり、
近頃、復活に向けた取り組みが行われています。
それを考えると、東光寺大根はしぶとい!!
そのしぶとさとたくましさがが、
漬物の味にも現れている気がします。 (^O^)