”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

しぶといぞ!!東光寺大根

2015-12-13 10:40:07 | 在来種 伝統野菜

江戸東京野菜に登録されている

東光寺大根を送っていただきました。

 

  

びっくりするのは、その長さでした。

なんと60cmもありました。

首の部分が細く、一番下の部分になるとふっくらしています。

  

あ~、この独特の外観。

在来野菜が流通に乗らなかった・・・

という理由が伝わってくると同時に、愛おしさを感じます。

   

東光寺地区というのは、

JR日野駅から西へ2kmほど行った

八王子と接する日野市栄5丁目あたりの地域を指します。

その地域で、3軒の農家さんによって栽培されています。

 

  

生の東光寺大根と一緒に、このようなものも入っていました。

 

 

こちらは、漬物用に干された東光寺大根です。

 

  

東光寺大根について調べてみると、

「辛味と苦みが強いので、煮物には向かない。

漬物用に加工される。」

と書かれています。

 

が、首の部分を生でかじってみると、

辛味を覆うような甘味を感じました。

が、だんだん下部に行くに従って、

辛味と苦みが強くなります。

 

今の青首大根は、下部でも甘みがありますので、

東光寺大根は、まさに教科書どおりの

味の変化を楽しませてくれます。

  

干し東光寺大根は、醤油漬けにしました。

べっ甲色がとてもきれいです。

そして、一緒に盛りつけたのが、

送っていただいた東光寺大根のたくあんです。

 

 

もう、これさえあれば、

ご飯が3杯は食べられそう!!

味も食感も抜群です。 (^^♪

  

東光寺大根は、練馬大根から選抜され、

栽培された品種と言われています。

そして、その種は毎年、採種され

次の年の大根へとつながって行きました。

  

東光寺大根の元となる練馬大根は、

1950年代には栽培されなくなり、

近頃、復活に向けた取り組みが行われています。

それを考えると、東光寺大根はしぶとい!!

そのしぶとさとたくましさがが、

漬物の味にも現れている気がします。 (^O^)

 

 


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