”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

料理の習慣が変わる?

2015-12-14 09:05:16 | ハーブ

先日、フレンチのシェフからスープの作り方を

教えていただいた時、

「このスープには、普通なら入れるものが入っていません。

 何だと思いますか?」

という問いかけがありました。

  

答えは、こしょうでした。

味を調える時に、当たり前のように

塩とこしょうで味付けをしてきましたが、

そのスープにはこしょうが入りませんでした。

  

「こしょうは、冷蔵庫のない時代に、

 防腐剤の役目として加えられていました。

 今は、冷蔵庫もあります。

 新鮮な食材も手に入ります。

 だから、フレンチでは昔のように

 スパイスやハーブをたくさん使ってはいません。」

  

  

   

それと同じことは、分とく山の野崎洋光さんにも

教えていただきました。

魚の臭み消しに生姜が使われますが、

今は、臭みのあるような鮮度の悪い魚は流通していません。

だから、何が何でも生姜を使う必要はない・・・と。

  

  

 

料理には、必ず「理(ことわり)」があります。

料理の本に書かれているから・・・

そういう習慣だから・・・

と、つい意味を考えずに料理をしてしまいますが、

そこには、そうせざるを得なかった事情や歴史があります。

  

今の時代なら、それをどう変化させるのか?

自分の頭で考え、判断することが大切なのですね。

 

コメント
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