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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

引き算のだし

2015-09-17 08:33:24 | だし

昨日、だしソムリエ協会の「だしと料理」専門コース、

日本料理コースがスタートしました。

  

講師は、なんとあの分とく山 総料理長の野崎洋光先生。

 

  

第一回目は、昆布、かつお節、煮干しなどの

基本となるだしのとり方とお料理への応用について

ご指導いただきました。

  

 

こちらは、単なる器ではなく、

中には野崎先生がとってくださった

かつお昆布だしが入っています。

 

 

そのくらい、澄んだだしだということが

おわかりいただけるでしょうか?

 

雑味が全くなく、澄み切った味。

でも、使っている昆布とかつお節の量は驚くほど少なく、

だし取りにかかる時間もごくわずか。

  

結局、だし素材を大量に使えばいいというものではなく、

また、長時間浸しておけばいいというものでもなく、

だしをとる温度とのバランスも重要な要素になります。

  

 

また、だしをとったあとの

だし素材の活用法も教えていただきました。

 

こちらは、だしをとったあとの昆布とかつお節を

刻んでポン酢に浸し、青菜と和えたもの。

 

 

かつお節と昆布を両方いっぺんに使うには

佃煮かふりかけしかないと思っていましたが、

これなら、和える野菜の種類を変えれば、

飽きることなく食べられますね。 (*^_^*)

  

  

そして、こちらはだしをとったあとの煮干しの天ぷらですが、

太刀魚の天ぷらを思わせるおいしさでした。(^^♪

 

  

  

また、野崎先生は「食材が持つうまみ」を大切にされ、

むやみに「だしを使うことをなさいませんでした。

ここで言う「だし」とは「意識してとるだし」のことを

指しています。

 

「食材が持つうまみ」が調理の過程で「自然のだし」となるのだから、

そこにむやみに「だし」を加える必要はない。

例えば、筑前煮は鶏のうまみ、根菜のうまみが出るのだから、

かつおだしなどで煮なくても

水で煮るだけで十分においしくできるということなのです。

  

  

家庭では、料亭のように贅沢なだしはとれないし、

第一めんどうくさい・・・と考えている人にとっては、

この「引き算」の考え方で、気持ちが少し楽になるのでは?

 

  

第一回目の講座で一番印象に残った言葉は、

講座の始まりにおっしゃったこの言葉です。

「情報化とは一番遅れたもの。

 自分の足で歩いて、自分で考えるのが大事。」

  

だしの勉強をしていく中で

常に苦しんできたのが、何百通り?もあるだしのとり方。

ネットで調べ、その分量と時間、とり方を比較しては

「正解はどれなの!?」

と、頭をかきむしってきたけど、

野崎先生に教えていただいたことを取り入れながら、

自分が伝えたい相手に、一番合っただしのとり方を

自分で考えてご紹介していきたいと思います。

  

野崎先生、ありがとうございました。

あと2回の講座もとても楽しみです。(^^)

 

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