この平べったいパプリカのような野菜は、
主に新潟県の中越地方の中山間地で
古くから作られている神楽南蛮(かぐらなんばん)です。
(この写真のものは、上越市産)
肉厚で、ごつごつした感じや深い溝?の様子が
神楽の面を思わせることから、
その名前が付いたと言われています。
この真ん中の子が一番お面っぽいかな?
来歴について調べても詳しいことはわかりませんでしたが、
・15世紀に日本に渡来した唐辛子の原種に近いものではないか?
・昭和初期には作られていたという記録がある。
などと書かれていました。
古くから農家が自家採種して種を守ってきましたが、
唐辛子やピーマンの類は交配しやすいため、
この独特な形を保持するのは大変なことでしょう。
以前、テレビ番組でこの神楽南蛮が紹介された時、
ゲストの国生さゆりさんが
「辛い!辛い!」と叫んでいましたが、
本当にそんなに辛いのか、まずは生のままひとかじり・・・。
「そんなに辛くはない。」
と油断していると、じんわりと辛さがにじみ出てきます。^_^;
そこで、ピーマンや鷹の爪の代わりに、
お料理に使ってみました。
●なすとの味噌炒め(なすは、えんぴつなすを使用)
●焼きなすと春雨の炒め煮のトッピング(なすは、やきなすを使用)
●ゴーヤのドライカレー
●豚肉と野菜のマリネ
ただ、この色と肉厚さから、
つい脳が赤パプリカだと思い込んでしまうようで、
勢いよく噛むと「辛っ!!」ということになります。(>_<)
在来野菜を調べていると、
意外と寒い地方に唐辛子類が多いことに気づかされます。
その理由は、こちらに書かせていただきましたので、
お時間のある方は、お読みくださいね。(^^)