”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

神楽南蛮

2015-09-22 07:17:51 | 在来種 伝統野菜

この平べったいパプリカのような野菜は、

主に新潟県の中越地方の中山間地で

古くから作られている神楽南蛮(かぐらなんばん)です。

(この写真のものは、上越市産)

 

  

肉厚で、ごつごつした感じや深い溝?の様子が

神楽の面を思わせることから、

その名前が付いたと言われています。

  

この真ん中の子が一番お面っぽいかな?

 

  

  

来歴について調べても詳しいことはわかりませんでしたが、

・15世紀に日本に渡来した唐辛子の原種に近いものではないか?

・昭和初期には作られていたという記録がある。

などと書かれていました。

  

古くから農家が自家採種して種を守ってきましたが、

唐辛子やピーマンの類は交配しやすいため、

この独特な形を保持するのは大変なことでしょう。

 

  

以前、テレビ番組でこの神楽南蛮が紹介された時、

ゲストの国生さゆりさんが

「辛い!辛い!」と叫んでいましたが、

本当にそんなに辛いのか、まずは生のままひとかじり・・・。

 

「そんなに辛くはない。」

と油断していると、じんわりと辛さがにじみ出てきます。^_^;

  

 

そこで、ピーマンや鷹の爪の代わりに、

お料理に使ってみました。

  

●なすとの味噌炒め(なすは、えんぴつなすを使用)

 

  

  

●焼きなすと春雨の炒め煮のトッピング(なすは、やきなすを使用)

 

 

 

●ゴーヤのドライカレー

 

 

 

●豚肉と野菜のマリネ

 

 

ただ、この色と肉厚さから、

つい脳が赤パプリカだと思い込んでしまうようで、

勢いよく噛むと「辛っ!!」ということになります。(>_<)

  

  

在来野菜を調べていると、

意外と寒い地方に唐辛子類が多いことに気づかされます。

その理由は、こちらに書かせていただきましたので、

お時間のある方は、お読みくださいね。(^^)

 

コメント
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