”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

UMAMI(うま味)について考えた

2014-10-16 10:33:01 | だし

だしについて勉強していると、

切っても切り離せないものとして

「うま味」という言葉が出てきます。

  

「うま味」を発見したのは、日本人の研究者たち。

1908年、池田菊苗氏が昆布だしのおいしさの正体が

グルタミン酸であることを発見したのをきっかけに、

かつお節、乾しいたけのうま味成分も発見されていきます。

  

そして、今では国際的にも学術用語として

「UMAMI」が使われるようになっています。

  

ここで、いつもこんな疑問にぶつかります。

 ・西洋料理や中国料理でも、野菜や肉を煮込んで

  「だしをとる」という作業はしているのに、

  どうして「うま味」に相当する言葉がなかったのだろう?

 ・なぜ、日本人が「うま味」を発見できたのだろうか?

  

 

これは、あくまでも想像の域を超えていませんが、

食文化の違いではないかと考えます。

  

日本は長い間、淡白な味のお米を主食として、

それに合わせる副菜も、うま味成分が少ない植物性のもの・・・

という食生活を続けてきました。

そこで、古来から昆布や干した魚、きのこなどからだしをとって、

「うま味」を加え、おいしく食べる工夫をしてきました。

  

  

一方、肉や乳製品を多く摂り、

さらに保存性を高めるためにスモークしてハムにしたり、

発酵させてチーズにするなどの工夫をしてきた国では、

普段からうま味成分がたっぷり含まれた食材を口にしてきました。

 

  

「うま味」がすでに含まれているものを食べてきた国々と、

「うま味」を加える工夫をしてきた日本。

その差が、「うま味」という言葉につながり、

「うま味」の発見につながったのではないかと

昨夜、生ハムやチーズを食べながら考えたのでありました。 (*^_^*)

 

コメント
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