”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

さばだしもいいものですね!

2014-10-13 08:49:05 | だし

遠州地方で、郷土料理についての討論会を行うと、

一番盛り上がる話題が「芋汁」です。

自然薯のとろろ汁のことですね。

  

遠州地方では、さばだしで味噌味・・・というのが一般的。

ところが、この「さばだし」の部分も

各家庭により、こだわりがあります。

  

さばの削り節でだしを取る家庭、

生魚のさばを煮て、その身もとろろ汁に加える家庭、

缶詰のさば缶を使う家庭・・・などなど。 (*^_^*)

  

 

私は、静岡市の生まれなので、

とろろ汁は、かつおだしで醤油味というのが慣れ親しんだ味。

今でも、このやり方で作っています。

  

外食でとろろ汁をいただく場合は、

 ●さばだしで味噌味

 ●椎茸だしで醤油味

のどちらかを選べるお店があるので、

いつも椎茸だしの方を選んでいました。

  

 

先日、静岡市の友人が遊びに来てくれた時も、

このお店に伺ったのですが

「たまには、さばだしで食べてみよう。」ということになりました。

  

  

 

  

ご飯にかけていただくと

  

決して上品な味とかすっきりした味ではないのですが、

力強さとコクを感じます。

  

  

  

遠州地方の方が、

「芋汁は、家族全員で作れる唯一の料理なんだよ。

秋の大切な行事のひとつ。」

と言っていたのを思い出しました。

  

おじいちゃんが自然薯を掘ってくる。

おばあちゃんとおかあさんは、だしを準備し、

掘ってきた自然薯を丁寧に洗う。

おとうさんが、すりおろす。

子供たちは、すり鉢を押さえる係り。

というように役割分担が決まっているらしい・・・。(*^_^*)

  

  

さばだし、味噌味のとろろ汁からは、

そんな家族の温かさと賑やかな笑い声が伝わってきました。

  

コメント
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