哲仙の水墨画

デジカメの風景写真、四季の草花、水墨画、書、短歌などを楽しみます。

散るたびに 蕪村(書)

2008-03-05 07:12:44 | 
散るたびに老いゆく梅の木末かな       与謝蕪村

 満開に咲き切った梅の花が次第に散り始める様はみすぼらしいもの。それを老いたと見たのである。梅は規則正しくはないが、下から咲いて次第に上へ進む。散るのも当然下から命を終える。先が散るころは梅の春は終わりを迎え、来期まで待たねばならない。数日間観察していたのであろう。風の強い日は花びらが顕著に落ちて状況が明白となる。