昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(498)ネットとリアルの融合

2017-11-23 08:03:00 | なるほどと思う日々
 お笑い芸人の小坂大魔王氏によれば、<PAPP>の発表の場にユーチューブを選んだのは、ネットしかなかったから。
 売れていないからテレビではまず無理だし、ライブにもお客さんは来ないだろう。
 だからスマフォで見てもらい、パズる(話題になる)にはどうすればいいか、徹底的に考えました。

 当初は友人にツイッターで広めてもらい、次第に女子高生がネットを通じて踊る動画をネットに投稿してくれるようになった。   それが人気歌手ジャスティン・ビーバーさんに紹介されてからはもう自分の手が届かない広がりになりました。
 リアルの活動も一変しました。
 ピコ太郎はトランプ大統領ともお会いしました。
 
 日常生活同様、目の前に相手がいると思ってネットに接することが大事ではないでしょうか。

 投資会社「インテグラル」の代表で、スカイマークの代表取締役会長でもある佐山展生氏は言う。
 ネットとリアルが融合し、相互補完的に動く流れは止められない。
 航空会社スカイマークも、飛行機を運行するリアルな本業を支えるのは、予約から会社の管理にいたるまでネットのシステムです。
 
 ただ私自身は最後にものをいうのはリアルな現場だと確信しています。

 アマゾンが実店舗を持つスーパーを買収して話題になりました。
 
 一つの分野でライバルが見当たらない地位を占めた企業は必ず次の市場を探します。
 既存事業の周辺を選ぶか、全く畑違いの世界に飛び込むか。
 アマゾンはリアルな実店舗に来るお客さんに触れたくなったのでしょう。
 リアルな中にしかない「現場の空気感」を求めているのかもしれません。

 同じように新規事業への投資が活発なIT企業の巨人、グーグルは、ロボット、自動運転など多くの事業に投資していますが、一般人には脈絡が感じられません。
 
 ネットをインフラにしたリアルの世界の行き先がわからないからこそ、あり余る資金で投資し、未来の世界の手がかりを得ようとしているのかもしれません。

 ジャーナリストの森 健氏は、急速に広がるIT企業のサービスについて、単純に便利だけではない危うさがあると言います。
 ネット検索ですぐに結果が出たり、ネット経由で本が届いたりする。
 一方でプライバシーを含むユーザーの厖大なデータが、大企業に一極集中する。
 次第に「お薦め」に左右され、自分から多様な情報を探しにいかなくなるという弊害が生じます。
 ネットの力が大きくなり、社会インフラのような、公共的な性格を持ち始めています。
 
 こういった一極集中の先にある一番の問題は、勝者が限られるということです。
 2000年に比べて書店数は4割強減っている。
 
 社会全体では様々な分野の雇用が減る悩みもあります。
 同時に地域内の所得格差も拡大する。
 文化が変質してしまう懸念もあります。

 一強多弱と効率優先の動きがこのまま進んでいく前に、地域社会のリアルな主体を守る何らかの工夫が必要なところに来ているんだと思います。
 (以上、昨日の朝日新聞からピックアップしました)

 <好奇心コーナー>
 
 日本ウナギ、産卵場所は?
 
 魚類学者、塚本勝巳らが2006年2月、マリアナ諸島のマリアナ海嶺付近であることを突き止めた。

 
 
 






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