昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(432)安倍首相の北方領土問題

2016-09-02 04:53:28 | なるほどと思う日々
 このところ、安倍首相は対ロシア外交に積極的だ。
 5月にソチでプーチン大統領と会談して手応えを感じたらしい。
 もちろん、ロシアとの懸案は「北方領土返還問題」である。
 
 しかし、こと領土問題に関してはそう簡単ではない。
 ことあらば核兵器を使ってでもという強硬な意志をもってクリミア半島を奪取したロシアが、現在占有している北方領土を日本に帰してくれるとは全く期待できない。
 力で獲得したものは自分のものだ、というのは現実世界の常識である。
 
 
 安倍首相は今日から開かれるウラジオストクで開かれるロシアの「東方経済フォーラム」に参加して、プーチン大統領に会う。
 北方領土奪還の成算はあるのだろうか。
 安倍首相から「ロシア経済分野協力担当相」なる肩書を付与された世耕経済産業相が、昨日フジテレビのプライムニュースに出演してその内幕を説明していた。
「ソチで日本の新提案を提示したら、プーチンは痛く気に入ったようだった」
 安倍首相の新提案とは、
 
「ぜんぜん、領土を返してくれなんてことに触れてないじゃないですか。ロシア丸得で終わりなんてことになるんじゃないですか?」反町氏は懸念を示した。
 
「いや、この提案が実施されれば日本も得するんです。ウイン、ウインの提案です」
 
 世耕大臣は自信満々に答えた。
「・・・」
「安倍首相からはアベノミクスを売り込め!と言われてるんです」と世耕大臣。
 ・・・安倍首相は「北方問題」のプレッシャーをロシアにかけつつも、取り敢えずは領土問題は棚上げにして、実質的な「経済」で国益に資する対策をとるという現実的路線で行くというのだ・・・
 ・・・不毛の正論「返還要求オンリー」ではなくて・・・
          




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