昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(412)日本文化の父・足利尊氏

2016-07-15 05:47:26 | なるほどと思う日々
 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の日本史3傑に比べると地味で目立たないが、彼らの先に日本史に登場した「足利尊氏」もなかなかの傑物ですぞ!
 
 史上初めての武家政権を樹立した頼朝は、公家社会のくびきを脱するために当時、蝦夷はびこる辺境の地と言われた関東の鎌倉に拠点を置いた。
 尊氏もそこに拠点を置く武士だったが、部下からは信望を集める人物だったようだ。
 
 一時は後醍醐天皇の意を受けて、動乱のあった鎌倉幕府を制圧し征夷将軍の称号も受けたが、鎌倉を拠点に独自に武家政権再建の動きをし、天皇の反感を買い、新田義貞軍を差し向けられる。しかし、箱根竹ノ下の戦いで新田軍を破る。
 
 その際、鎌倉に戻るべきか、勢いのまま京都に進軍すべきかの選択を迫られる。
 そして、決断する。
 
 その決断が京都を拠点とする室町幕府を開くことに繋がるのだ。
 武士を虫けらのように嫌っていた後醍醐天皇を廃し、光明天皇を擁立、室町幕府を開くことになる。
 
 
 
 まさに京都は豊かな<町衆>による経済力、情報力、文化力満てる街であった。
 
 そこに新たな文化が花開いた。
 
 茶道・華道・能という日本の文化の礎がここにある。
 
 
 

 日本を統一する拠点として京都を択んだ足利尊氏は「鳥の目で見て一番最適な着地するリーダーの資格があった」のだ。
 また、「日本文化の父」と評価される所以だ。





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