昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(371)知識層VS大衆+軍

2016-05-04 05:15:44 | なるほどと思う日々
 中国のリーダーとして登場して以来、内外の耳目を集めてきた習近平政権だが・・・。
 
 
 
 このところ、その動静は内に籠ってしまっているかのように見える。

 そんな中、日本経済新聞に興味深い記事を見た。

 李克強首相との仲が取りざたされているのだ。
 
 全人代で隣り合わせに座った両者はただの一度も握手を交わさず、まともな会話もなく視線すら合わせなかったという。
 そのくらい彼らの仲は冷え込んでいる。
 李首相の演説「怠慢、消極的な仕事ぶりを断固、ただす。地位にありながら、何もしないのは許さない」という文言からもその対立が透けて見えるというのだ。

 習の強烈な腐敗運動で、何十万という政府、党幹部が断罪された。
 今、生き残っている幹部らは、従来のやり方で仕事をすれば密告で捕まる可能性が高まる。
 ならば、むしろ何もせずに嵐の通り過ぎるのを待つ。
 このサボタージュで多くのプロジェクトが進まない。
 李首相が怒るのは当然だ。
 そして、「反腐敗」を利用した習への権限集中、個人崇拝的な色彩、メディアへの締め付け、経済にまで影響が出たということで共産党内で「バランスを取るべき」だという声が少しづつながら強まりつつある。

 4月15日李は北京の名門精華大学を訪問。自らの基盤である共産党の巨大な人材育成機関、共産主義青年団系の人物を数多く伴った大々的な視察だった。
 
 李の狙いは共青団の団員も多い大学生、知識層からの支持固めにあった。
「知識人に人気のない習主席にケンカを売ったようだ」
 知識層内では煙たい存在の習は、一般大衆には絶大な人気がある。
 習が自らの支持勢力として重んじる集団がもうひとつ。人民解放軍だ。
 
 李の動きをいぶかる習も機を見て反撃に出た。
 4月20日、中央軍事委員会の連合作戦指揮センターを視察、しかも戦時に着る迷彩服に身を包んで登場したのだ。
 
 
 <李の知識層VS習の大衆+軍>
 来年の秋の、5年に一度の共産党大会での最高指導部人事に向けて、前哨戦は既に始まった。
 
     
 <好奇心コーナー>

 イギリスプレミアリーグでレスターが奇跡の優勝を遂げた。
 
 わが岡崎慎司が貢献したんだ。
 
 何?オーナーはタイの免税店経営の富豪だって?
 
 やっぱ、カネの威力は不滅なのか・・・。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿