昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(291)三鷹市民大学・渡邊伸廣「Jazzの誕生」

2018-09-29 06:15:16 | 三鷹通信
 昨日は久しぶりの秋晴れの日、三鷹市民大学・日本文化コース自主学習の日、運営委員の渡邊伸廣氏が「文化の融合としてのJazzの誕生」について熱く語られた。
 たしかにジャズ、そのルーツであるブルースはアメリカのニュー・オリンズで生まれた。 
 綿花栽培の黒人奴隷が、西洋の音楽に触れながら、労働の疲れ・辛さ・悲しみ・恋愛などを独自の歌や音楽にしたところから発祥した。
 
 
 ニューオリンズとは1718年にフランス人によりつくられ、1763年にスペイン領、1801年にアメリカに売却された。
 1804年、ハイチがフランスから独立したのをきっかけとして、フランス系やクレオール(フランス人と黒人の混血)が大挙してカリブ海の諸国からやってきた。
 他、マレー人、中国人、スペイン人、イタリア人、アングロサクソン系アメリカ人、ユダヤ人、文化混淆のるつぼだったんだ。 
 
 最初は、まさにヨイトマケの歌だったんだね。
 それに、フランスの<カドリーユ>、<ラグタイム>、<ブルース>が集まりできたのがジャズなんだ。
 そして、カリブ海のキューバの音楽にも出会った。 

 *ルネッサンス期にヨーロッパ音楽はイスラムの影響を脱し<西洋音楽>としての歩みを始める。
 *イスラム音楽的な要素はヨーロッパ辺境に残る。西の辺境、スコットランド、アイルランドの貧しい人たちはやがて、新天地を求めてアメリカに渡る。
 *20世紀に世界を席巻する「ブルース「ブルース(→リズム&ブルース→ロックンロール)」という形式はイスラム音楽の影響を受けたアフリカとケルト(スコットランドやアイルランド)の音楽が、19世紀の北米大陸で出合ったことにより誕生した。

 <イスラムから伝播したもの>
 *中近東のウード(撥弦楽器)がヨーロッパではリュートになり、ギターになった。東アジアでは琵琶になり三味線になった。
 *鼻にかかった、うなるような発声と、メロディに装飾を付ける歌唱法・

 そして、ジャズやブルースの世界で大スターが生まれる。
 フランクシナトラ
 ニュー・アームストロング

 身近なスタートして「高田渡」吉祥寺のフォークシンガーだ。
 その「私の青空」のビデオを聞かせてくれた。(ボクは全く知らなかった)
 「高田渡を送る会」には、ボクの知っている柄本明・笑福亭鶴瓶・なぎら健壱・井上陽水・らが参列したほどのスターだったらしい。

 ここで、理科系渡邊講師のすごいところは、<音の発見>について、論理的に分析駆使するところだ。
 <リズム>と<ブルーノート>
 
 *ミ、ソ、シの音が半音下がる。
 *ジャズとブルースに特徴的な音だ。
  彼はその特色を自らギターで弾いて示してくれた。
  渡邊伸廣はプロだったのだ。
  慶應のライトミュージックに所属していた。
  就職のとき「ライトミュージック? 卒業できたならなんかみどころがあるかも・・・」と言われたそうだ。
 だいたい、ほとんどプロの道に進むので卒業できないのが普通だったらしい。
  氏には両方の才能がおありらしい。
 
  ・・・それらしきお姿をネットから引っ張り出してみたが・・・
  ・・・今でもバンドを組んで活躍しているらしい。拝見したいものだ・・・

 ボクは大学の級友「鈴木宏昌」を思い出した。
 音楽を聴きながら譜面に起こしている彼を・・・。
 在学中にジョージ川口とビッグ4+1に加入したという、ジャズのピアニストだ。

 ボクはこのような天才プロを尊敬する。


  

          









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