昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(254)財政破綻と日銀の異次元緩和

2018-02-18 05:33:24 | 三鷹通信
 一昨日は市民大学で小森陽一東大教授の「漱石からみる現代」という講演を聴いた後、一般公開された安永隆則元日銀支店長の講演に臨んだ。
 安永氏は市民大学の運営委員をされている仲間だが、今日はTYK総合企画代表というお立場で、福島、静岡、仙台などの支店長を歴任された経歴を生かして講演をされた。昨年の9月に続く2回目の講演だ。
 30席ある会場は満席となり、溢れた人が他から椅子を運び込むほどの盛況だった。

 安倍首相に気に入られた黒田日銀総裁は、再任して<アベノミクス>の仕上げに従事するという。
 
 世界的傾向であるが、財政危機は放置してじゃぶじゃぶの金融異次元緩和はさらに継続するということだ。

 FRBとECBは出口戦略を開始したが、日銀は未だ硬直的だ。

 特にボクの注目したのは世界的な金融緩和の中での金融トピックスだ。
 ①仮想通貨の勃興
  
 ②巨大資金の闇(プライベートバンキングの世界)
 ③紙幣廃止の動きまであるという。

  グローバリズムの世界経済の中で、<経済空洞化><少子高齢化>という成長制約がある日本。
  安倍・黒田ラインは如何なる打開策を用意しているのか先が見えない。
  世界的に見ても確たる経済理論もないまま、ギャンブル的な経済活動がAIと結びついて巨大資金はますます限られたお金持ちの手に・・・。

  将来不安に満ちた一昨日だったが、、昨日の日本は明るいニュースが飛び込んできた。
 *平昌オリンピック、男子フィギュア羽生結弦、宇野昌磨選手の金銀奪取。
  
 *藤井聡太棋士が中学生で朝日杯優勝、六段に昇格。
  
  アメマで優勝戦を観戦していた。
  
  この場面で相手の飛車を防ぐために桂馬を垂らした一手!
  後で解説されてみれば、いかに素晴らしい手であったかが、素人のボクでも分かった。
  
  北朝鮮問題で、トランプ大統領と共に強硬姿勢一辺倒の安倍首相を補佐する河野太郎外相。
  
  しかし、昨日の会見で「核とミサイルを放棄し、対話のテーブルに着けということを伝える。あるいはそれに対する北朝鮮の反応を聞くという意味で
  接触は大切だ」と語った。
  彼の姿勢に期待したい。