昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(249)第26回読書ミーティング(5)

2018-02-01 04:19:18 | 三鷹通信
 ここで、講師から出版業界について興味深いお話を頂いた。
 業界の老舗「岩波書店」は縁故しか採用しないのだそうだ。
 
 今では立派なビルも所有し、人気のある出版社である。
 
 例年、数人の採用に対して1000人以上が応募する。
 しかし、応募資格はコネのある人に限っている。

 「<岩波文庫><岩波新書><広辞苑>などで有名であるが、何で儲けているのだろう?」
 「これまでの多岐にわたる出版の沃野を開拓してきた実績で、特に教科書副読本で力を発揮している」そうだ。

 最後に、今回飛び入りで参加した元官僚のH氏から2冊の本が紹介された。
 
 <外交>は<内政>の延長。
 熾烈な中国政治の権力闘争が、日中関係に影響を及ぼしている。      
 日中関係の見方が変わる。

 
 アメリカの海軍トップが語る歴史と戦略。
 「太平洋」「大西洋」「インド洋」など世界の7つの海について、地政学的に資源問題や政治状況について分析、アメリカの軍人トップがどんな視点で見ているのかを知る貴重な資料だ。

 以上、今回は日本を巡る重要なテーマに、参加者の活発な意見が交換された。
 「孫から、ずいぶん進んだ本を読んでいるのね、と敬意の目で見られています。講師に感謝します」という声もあった。