昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(56)武蔵野公園でバーベーキュー

2012-07-02 04:09:51 | 三鷹通信
 今月のミニミニサロンは屋外に出て、三鷹市の武蔵野公園でバーベキューだった。
 いつもの常連参加者の女性陣は参加しないようだし、雲行きも怪しい。
 しかし、誘った作家先生がその気になっているので重い腰を上げる。

 予め、ソーセージを持参しますと宣言していたので、三鷹駅前の大関で買う算段をしたのだが、30分に一本のバスが10時5分発なのに10時開店だという。
 開店と同時に、作家先生といっしょにあたふたと買い求める。
 朝のテレビで、もやしの効能を述べていたので、もやしと目についたトウモロコシとサツマイモも買い求める。

 目指す武蔵野公園はぼくの住んでいるマンションが面している東八道路沿いで、国際基督教大学の裏手、野川公園に隣接していると聞いていたが、知らなかった。
 
 思ったより広い。
 こんな天気だというのに駐車場は列を成している。
 噴水もあって、家族連れがたくさん来ている。奥にバーベキュー場があって、すでに10組近くのバーベキューが始まっていた。
 我々のグループはどこだろう。
 老犬を連れて行きますと言っていた仲間がいたのをたよりに探す。
 いた!。赤いシャツくんが手を振っている。

 馴染の仲間五人と初めてお目見えする女性がひとり、計6人プラス1犬で始まった。
 
すでに野菜を炒めている。「お、待望の肉、ソーセージだ」と言われたが肉気が足りない。
 赤シャツくんが自転車で買いに出かけたが30分しても帰ってこない。
 そのうち作家先生がおしっこに園内のトイレに出かけたが、これもなかなか帰ってこない。
 サツマイモとトウモロコシの処理のため、ひとり参加女性のおねえさんもいなくなった。
「ひとり、またひとりといなくなって、そのうちワンちゃんだけしかいなくなった・・・」
「アガサクリスティの世界だね」と言っていたら、サツマイモとトウモロコシをきれいにカットしておねえさんが帰ってきた。
「スイマセン、面倒なものを持ってきてしまって・・・」
 そのうち赤シャツくんが帰ってきた。
「肉を売っているのはこのへんにはなくて、小金井駅前まで行ってきました・・・」
 迎えに行った作家先生はトイレから帰る途中で見知らぬ美人としゃべっていたのだと言う。 
 
 「赤シャツくんの買ってきた肉も、奥さんが用意してくれたキャベツ美味しい」
「このサツマイモ美味しいね。とうもろこしも。もやしも正解だな・・・」
「青島の35度の焼酎もいいね。日本酒、久保田もうまいし・・・」
 盛り上がってきたところで、派手!が三つほど付く、金髪、五色のカーディガン、ブルーのタイツすがたのおねえさんが到着。
「朝早く起きて、太極拳やって、カトリックの教会で賛美歌歌ってきたの・・・。美味しいお酒を持ち込むって聞いていたから盛り上がっていて、まだ間に合うかな? と思って。いえいえ、わたしはお酒は飲まないの、あんまり食べない人だし・・・」
 これで、本格的に盛り上がってきた。

 「スイマセン。このワンちゃん触っていいでしょうか?」
 高校生だろうか? 若者がふたり16歳のすこぶるおとなしい老犬(柴犬?)を撫でている。
「近頃の若者は意外とやさしいんだ・・・」
「この頃の若者はちゃんとあいさつする子が多いのよ」
「だいたい、日本人は優しいんだよ。力の論理をもてあそぶ西洋人に比べれば」

 ─続く─