みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

下から上を見ると

2005年07月19日 | ピアノ的雑感
ピアノの上級者から「この曲なら弾けますよ~」と言われることがある。
でも、実際のところは、どうなんだろう?と思う。

胸に手をあてて思い出してみると、自分の場合も、仕事で後輩に「大丈夫!出来る、出来る!」と同じようなことを言っているんですね。
でも、言われた後輩達は、結構、疑心暗鬼で、なかなか信じられないし、
大丈夫と請合った自分も、まごまごしてる後輩を見て、なんで、そんなことが出来ないんだ?と内心ハラハラしてたりする。
自分も新人の頃は、先輩たちの仕事振りを見ては、あんな風にやれるのか?と随分、不安を抱えていたのを忘れて・・・。

実際、技が会得できてしまうと、その技を身に付けるための膨大な試行錯誤って、忘れがち。
ちょっとしたコツとか、見方とか、バランス配分とか、分かってしまえば大したことの無い事でも、
掴むのに、体得するのには、以外とたいへんなエネルギーが要ったりする。
(人間、嫌なことは忘れるように出来てるからな・・・)

山登りでも同じ。頂上から見下ろすのと、ゼイゼイ、ハアハア言いながら頂上を見上げると、同じ標高差でも、実感は全然違う。
(下から見ると、まだあんなに!って思える)

その辺、よく頭に思い浮かべないと、リーダー失格ですな・・・。
(もちろん、勢いも大切だけど・・・)

と言うことで、ピアノと仕事と山の共通点でした。(おわり)
コメント
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