みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

鏡の中の鏡~チェンバロの慰め~アルドナ

2014年12月29日 | 音楽
年も押し迫ってきたので、ちょっと振り返り記事を書きます。
まず、音楽編。
この2014年に、一聴して、すっかり心を奪われた曲です。

・ アルヴォ・ぺルト作曲「鏡の中の鏡」
ピアノとチェロで奏でられる静謐な音楽。シンプルで、とても美しい響きの世界だった。
ゆったりと、緩やかに幸せの時が満ちていく感じ。
ところどころに鐘が鳴るような幸福な煌めきが現れて、印象的だった。
アルヴォ・ペルトは、現代のエストニアの作曲家。現代音楽を代表する作曲家なんですね。
現代の感覚が、うまく融合したクラシック音楽。
そうそう、北欧の家具のような、味わいがあると思う。

Arvo Part - Spiegel Im Spiegel


いつか、バイオリンとピアノでやりたいと思う。
http://www.sheetmusicplus.com/title/spiegel-im-spiegel-1978-sheet-music/5499631


・ガルッピ作曲「“チェンバロの慰め”から ソナタ 第6番 ホ長調 第2楽章」
晴朗かつ端正で、旋律がとても美しい。夢の世界で優しく語りかけられるような優しさがある。
ガルッピは、モーツァルトと同時代のイタリアの作曲家ですね。
チェンバロの音色がぴったり。
いきなり、チェンバロの曲で一番好きな曲かもしれない。ピアノで弾いたらどうなるんだろう?
後半の細かいパッセージの変奏は難しそうだけど・・・。

08 - Passatempo al Cembalo - Sonata VI.ogg.mp3.avi

2分47秒から

・アルドナ「Blue Birds Of Blanka」
アルドナは、ポーランド出身で、パリで活躍しているアーティストとのこと。
メランコリックで、東欧風の素朴さ、シャンソンの物悲しさを合わせ持つ感じ。
パリの街角から流れてくるようだ。
黒魔術的な何かがあるような???
この曲は、メロディーがとても親しみやすい。
アメリの音楽(ヤン・ティルセン)とも近い感じもする・・・。
一発で、心を鷲掴みされてしまった。

Aldona - Blue Birds Of Blanka


と言うことで、2014年は、思いがけず、印象的な音楽に巡り合えた年でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎ザイツ3部作終了

2014年12月27日 | ヴァイオリン
この日のレッスンで、ザイツの学生コンチェルト5番3楽章を卒業。
ところどころ躓くところがあるけれども、先生からの「次の曲に行きませんか?」の一言に、異を唱えることなど、あろうはずがなく、素直に従うことにする。

それにしても、このコンチェルトは素晴らしく楽しかった。
変化に富んでいて、お茶目で、いろんな音楽表現やボーイングを学ぶことができたなあ。
このところ、平日は、2日に1回、朝10分間のような、険しい練習状況だったけれども、
匍匐前進。なんとか、攻略という感じ・・・・。

相当、手こずると思われた重音は、予想外に形になり、
苦労したのは、その前のスラーの音階的なパッセージだった。

フィニッシュのところ、
「ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ、ジャジャジャジャ、
 ジャジャジャジャ、ジャン、ジャン、ジャン、
 ジャン、 
 ジャ~ン」
が決まると、実に気分爽快だったなあ。(音程が難しいけど・・・。)

この曲も、お気に入りの曲になったので、弾き続けていこうと思う。

次は、ビバルディのコンチェルトイ短調3-6の3楽章
さらってみると、16分音符の細かい移弦がたくさんあって、一段と難しいけれども、相手が手強いほど、なんとか攻略してやるぜよ!と燃えるんだな。
難しい分、音の移り変わりがゾクゾクするように美しいし、よおし、頑張ろう!

A. Vivaldi - L'estro armonico, Op.3, No. 6 a-moll

ここの4分40秒くらいから。
ブラボー!
1楽章も素晴らしいなあ。
(ソロが、やたらと突っ走ってる感があるけれど、こういうのも有りだなあ・・・。)
この半分のテンポですら、届くんだろか???

Itzhak Perlman-Violin Concerto in A minor,RV 356 Op 3 No 6

こっちだと、6分から。
これをお手本にして頑張るとしよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アウラのクリスマス

2014年12月23日 | ライブ&コンサート
この日は、クラシック・アカペラのアウラのコンサートに出掛けました。

忙しい日が続いていたせいか、心の感度も鈍ってしまっているようで、せっかくの生の歌声なのに、なんだか、入っていけない感じ・・・。
一番、心に響いたのは、プログラムの最後の曲「ハッピー・クリスマス」だったかな?のラストで、ウィスパーボイスが響いた時だった。
一瞬、なんだか、ハッとする。
鉛の氷が溶けた・・・。
とはいえ、清らかで、大好きな声楽家さんの皆さんのハーモニーに、癒された。

アウラの皆さんは、華やかで綺麗な人たちばかりなので、なんだか目の遣りどころに困る感じもある。
華やかさに目を奪われては、耳が疎かになるので、静かに目を閉じて、ハーモニーや歌声に浸るのがいい。
「ロンドンデリーの歌」、カッチーニのアヴェマリア、ダウランドの「さあ、もう一度愛が呼んでいる」が特に良かったなあ。

今回は、いつも以上に、メンバーの声質を楽しめる演出だった。
特に、品格漂う凛とした菊池薫音さんの歌声、畠山さんのどことなく懐っこい柔らかみのある歌声に、聞き惚れた。

アウラの皆さん、ありがとうございました!

 


終演後のサイン会の様子

@宗次ホール
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014冬ピアノ会

2014年12月06日 | ピアノ会
この日は、半年に一度、恒例のピアノ会。
小雨で生憎の天気、外はとても寒かったけれど、
ピアノ仲間の皆さんのおかげで、暖かい会となりました。

自身が弾いた曲
・シューマン/子供の条件・異国から~子守唄を添えて
 小品を組み合わせて、俳句で言う、「取り合わせの妙」のようなものを試してみたかったけど・・・。
 夢に落ちて、異国に旅するような・・・。

・バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ1番の終曲
 冷や冷や・・・。(笑)

・ベートーヴェン/悲愴ソナタ2楽章
 ん~、肝心なところで、失敗してしまったなあ・・・。

・ショパン/ エチュード1
 ん~、がっかり

今回、強弱のコントロールが、駄目だったなあ・・・。
この1年ほど、ヴァイオリンと山を優先するあまり、ピアノのレッスンを受けず仕舞い。
やっぱり、独りよがりなピアノになってしまってたんだろうな・・・。

仲間の演奏に触れ、歓談して、いろいろ思う。

違いが分かる人(違いが分かる耳を持っている人)には分かるということ。
つまりは、自分の分からないことは沢山あること。

人それぞれ、持ち味、良さ、強味のようなものがあるということ。
(自身では分からなくても。だから、悲観することもないだろうということ)

いい音楽は、時代を越えて、受け継がれていくんだなあということ。
生命は、いい音楽の運び屋なのかもしれない、と思う。
「生物の個体は遺伝子の単なる入れ物」との説と同じように。
美しい物は、永続したい意志を持つのかもしれない?

脱線終わり。
今回聴いた曲の中で、弾きたい曲が出てきたのも収穫だった。
ピアノも、少しずつ上達するといいな。。。

@スタジオリリタ
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする