みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

新しい命~宝箱

2009年04月26日 | 近況
生まれたばかりの姪っ子に会いに行く。
母子共に健やかで。よかった。
妹よ、でかしたぞ!
2500グラムとのことで、ほんとうに、驚嘆に値するちっこさですね。



音遊人2009/6月号
やなせなな「ひだまりの唄」より
それにしても、音楽って不思議です。
たとえ、作った人が遥か昔にお亡くなりになっていたとしても、何年、いや何百年もの永い歳月を経て、心から心へと受け継がれてゆくのですから。
音楽だけはありません。
誰かを愛する心も、大いなるものに手を合わせる姿勢も、ふるさとを慈しむ気持ちも、おなじです。
人間は、目に見えず、手に取ることもできず、お金では決して買うことのできない、形のない宝物をたくさん持っていて、それを後の世に伝えてゆくことができます。人ひとりの生命には終わりがあるけれど、宝物のリレーは終わらないのです。
数えきれないほど、たくさんの人々が遺してくれた、きらきら光る贈り物の中で、わたしたちは生きている。
わたしたちもまたそのバトンをしっかり受け取り、次に渡してゆけるような生き方をしたいと改めて思う今日この頃です。

同感。いい文章。一人一人の人間は、宇宙に存在するいろんな宝物が一時、収まる入れ物なのかな?と思うこの頃。
宝を絶やしてはいけない。歳とともに、人類繁栄は、切なる願いに。姪っ子の誕生は、とても喜ばしいことなのでした。

草の根ピアニスト?として、宝物を少しでも広めて、誰かに手渡していけるよう、精進しようっと。
(とりあえず意気込みだけでも・・・。)
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村田エフェンディ滞土録(たいとろく)

2009年04月19日 | 
今から100年ほど前、トルコはイスタンブールに留学し、異国の地で考古学を志す主人公・村田と異国の友との友情の記録。ちなみに「エフェンディ」と言うのは、トルコの言葉で学問を修めた者への敬称とのこと。

傑作だと思う。今、誰かに1冊だけ本を薦めるとしてたら、この本になると思う。(家守綺譚かも?)
とにか広くお勧めできる一冊です。
紹介してくれた知人からは、ラストは涙なしには読めないだろう、と忠告を受けていたけれど、案にたがわず、涙、留めなく流れてしまう・・・。

全編、梨木さんの磨き抜かれた言葉、行間から立ち上がる香気も素晴らしいけど、何より、人生に対する姿勢が、潔く、心地よく、惹きつけられる。
温かくも清涼な風が吹いていた。人生、かくありたし、と思う。(凡人にはなかなか難しいけど・・・。)

京都を舞台にした名作「家守綺譚」とクロスオーバーするあたりも、心憎い演出。
綿貫やゴローと、こんなところで再会とは・・・。

印象的な言葉を、ちょっとメモろうっと。
「私は人間である。およそ人間に関わることで私に無縁なことは一つもない。」

「人は過ちを繰り返す。繰り返すことで何度も何度も学ばねばならない。人が繰り返さなくなったとき、それはすべての終焉です。」

「この世で決して見(まみ)えることのなかった人々の、ごくごく個人的な喜びや悲しみ、生活の小さな哀歓が、遥かな時を超え、私の周りで泡のように浮かんでは消えた。」

「またもやあの黒曜石のような瞳で私をじっと見つめた。波立つ漆黒の髪。烏の濡れ羽色とはまさにこのことだろう。くっきりと紅の映える厚みのある唇に、華奢でいながら量感のある肢体。私はこのとき、何故彼女たちがヘジャーブの中に封印されているか、正しく理解したように思った。」

「ディスケ・ガウデーレ!(楽しむことを学べ!)」

「It's enough!(もう十分だ!)」


本編とは関係ないけれど・・・、
個人的、今、盛んにショパンのエチュード1番を練習中。この曲は、古代ギリシャの神殿を彷彿とさせるものがあるのだけど、作中に現れる、古代ギリシャの遺跡と、ニアミスだなあと思う。
あと、スタンブールの街を馬で駆ける場面が出てくるののだけど、この休日、近くを車で運転していたら、乗馬クラブを発見。これは、馬に乗ってみよ!という神のお告げかな?

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)
梨木 香歩
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家守綺譚 (新潮文庫)
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考古学関連の傑作としては、MASTERキートン は外せない・・・。
MASTERキートン (1) (ビッグコミックス)
勝鹿 北星,浦沢 直樹
小学館

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コメント (2)
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始動

2009年04月12日 | 近況
続・のんびり休日。
左手小指は、完治してない気もするけど、29日に迫っている仲間とのピアノ会、やっぱり弾こう。決めた。

指に負担がない曲を、いくつか見繕い、弾いていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
もう忘れてしまってるかな?と思っていた曲が、けっこう弾けることを発見し、喜ぶ。
(自分は、覚えは悪いけど、弾き込んだ曲は、忘れにくいみたい)
ピアノを弾くことは、純粋に、とても楽しいんだな。

今までに弾いた曲、シューベルト、ショパン、吉松隆、アルカンの辺りで臨もう。
残り時間、短いけど、なんとか復活させて、どこまで仕上がるかな?
ホールのスタインウェイは格別なものがあるので、とても楽しみ。
弾くことも楽しみだけど、主催者としては、会の皆さんに交流してもらえるのも、楽しみ。

夕方、走っていたら、ギーギーうるさい虫が鳴いていた。
この虫が鳴くと気分は初夏。今日は半袖でもいいぐらいの陽気で、2週間ほど前の寒さが嘘のよう。皆様、体調にはお気をつけ下さい。

(写真)シャガ。
なんとも妖艶な・・・、
しかし!
外見になんか、だまされまいぞえ!(だまされやすいけど・・・)
銀座カンカン娘の心意気なのだ。
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桜見納め&山マキのライブへ

2009年04月11日 | ライブ&コンサート
のんびりとした休日。
このところ休日は、休むことに徹してしまってる・・・。
(資格試験あるのに・・・。)


近くの五条川にて桜、見納め。昼寝。そしてピアノも。29日のピアノ会、やっぱり弾くことに決める。


夕方、山田晋吾とマキノリョータのライブへ。
岐阜市はカンテマンフィーラというお店にて。
気心知れたライブ仲間と、ゆるりと過ごす。
談笑楽しく、愉快な一時。



山マキの、和風テイストのアイリッシュ、よいなあ。
本場アイリッシュのなんじゃらほい?的な旋律よりも、はるかに親しみやすい。
バイオリン、ハーディー・ガーディー、タンバリン?、いろんな楽器を自由自在に操るマキノ氏の器用さに舌をまく。
マキノ氏、改めて、力の抜け具合が素晴らしい。
あれだけ力が抜けていたら24時間バイオリンを弾き続けることができるのでは?脱力の達人である。

料理はクスクスを頂く。初クスクス。
アイリッシュとクスクスは、なんだか妙にマッチしてた。
どちらも周辺の地のものですからね。

力の抜けたいい休日。
コメント (8)
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井波さん&しのきちさんライブ

2009年04月05日 | ライブ&コンサート
あれよあれよと言う間に、新年度入りですね・・・。
今の主な仕事は人事系システムのお守りなので、4/1の組織変更は、一大イベント。
いろいろ準備して臨んだにもかかわらず、てんやわんやだったのですが、多分、明日からは平穏に戻る予定。ブログの更新も、平常に戻るかな?戻りたいと思う。

今日は、大阪は四ツ橋へ、井波さんのライブを聴きに行く。
いや~、よかった。
トラブル対応続きに残業で、すっかり頭の中は、ガチコチに仕事で塗り固められていたんだな・・・。
聴いていて、ああっ、そうだ、自分にはこういう大好きな音楽の世界があったんだなと思う。見失っていた大切なものを思い出した感じ。
井波さん、しのきちさん、ありがとう!

URL
コトリ木(しのきちさん、遊佐さんとの共演の夢、かなうといいね)
井波陽子ウェブサイト・クオレライフ(笑う顔には福来る。これからも名曲が、たくさん生まれますように)

in フィドル倶楽部(素晴らしい音!)


あと、途中、京都で寄り道して、太閤秀吉の花見で名高い醍醐寺に足を延ばしてみたけど、あまりの人の多さに呆然。
せっかく来たんだからと、なんとか門のところまでは、行ってみるが、ラッシュ状態に恐れをなして、引き返す・・・。
花見の名所で、花見をするには、相当の勇気と覚悟がなければ無理ですね。

でも、醍醐寺、素晴らしく良い雰囲気のお寺で、次回は、門の奥にも足を踏み入れようと、決意を新たにしたのでした。
コメント (6)
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