はっきり言って、自分は川上弘美さんが好きだ。並々ならず、好きだなぁ。
「其処彼処(ここかしこ)」は数年前に日経新聞で連載されたエッセイをまとめたもの。当時も毎週の連載がとても楽しみだったのだ。改めて読んでみて、ほとんど全てが記憶にある話。心から面白い、好きだと感じたことは、たとえ数分間の読書でも、ずっと心に残るものなんですね。
川上弘美さんの文章、やっぱり日本語の美しさをとても感じる。ややとぼけた雰囲気で、どんどん話に引き込むところ、たいへん上手いと思う。古びた大和言葉を今の感覚でうまく蘇らせるところも、見事である。その手腕に、いたく感心。
素敵な音楽を聴くのと、ほとんど同じ感覚です。本当に舌なめずりしたくなる。心から日本語が母国語でよかったなぁと思えてくる。いつか、こんなふうに言葉を操れたらよいのに。川上さんの文章は、自分の文章表現の一番のテキストでもある。
そういった言葉の魅力もさることながら、川上さんとは波長の一致を感じる。一編、一編、読むごとに、ふむふむと頷いて、共感できる点が、わんさかなのだ。
昨年末の日経新聞では、世界的に人気の高い日本人作家の一人として紹介されていた川上弘美さんピアノで例えれば、ショパンやモーツァルトと同じくらいに、一押しの作家ですね。(嘘、百押しぐらい)(ちなみに、海外で群を抜いて人気がある日本人作家は村上春樹氏とのことでした。)
「其処彼処(ここかしこ)」は数年前に日経新聞で連載されたエッセイをまとめたもの。当時も毎週の連載がとても楽しみだったのだ。改めて読んでみて、ほとんど全てが記憶にある話。心から面白い、好きだと感じたことは、たとえ数分間の読書でも、ずっと心に残るものなんですね。
川上弘美さんの文章、やっぱり日本語の美しさをとても感じる。ややとぼけた雰囲気で、どんどん話に引き込むところ、たいへん上手いと思う。古びた大和言葉を今の感覚でうまく蘇らせるところも、見事である。その手腕に、いたく感心。
素敵な音楽を聴くのと、ほとんど同じ感覚です。本当に舌なめずりしたくなる。心から日本語が母国語でよかったなぁと思えてくる。いつか、こんなふうに言葉を操れたらよいのに。川上さんの文章は、自分の文章表現の一番のテキストでもある。
そういった言葉の魅力もさることながら、川上さんとは波長の一致を感じる。一編、一編、読むごとに、ふむふむと頷いて、共感できる点が、わんさかなのだ。
昨年末の日経新聞では、世界的に人気の高い日本人作家の一人として紹介されていた川上弘美さんピアノで例えれば、ショパンやモーツァルトと同じくらいに、一押しの作家ですね。(嘘、百押しぐらい)(ちなみに、海外で群を抜いて人気がある日本人作家は村上春樹氏とのことでした。)