川上さん、相変わらず、ぽつん、ぽわん、ほよん、とした独特の語り口で、好きだなぁと思う。
当代きっての日本語の遣い手だ。普段目にしない、どこかに仕舞い込まれた言葉たち?も、川上さんの手にかかると、しっくりと馴染んでいる感じ。そして案の定、主人公の京(けい)さんも、好きになってしまう。いくら川上さんの世界の登場人物を好きになっても、詮無いことではあるけれど・・・。
描かれた世界は、自分のような淡々とした生活を送る身からは、知る由もない深い情念の世界。深い想いは重いに通じるのかな?
本作で一番多く登場した言葉は「かなしい」「痛い」だろうか。喪失の思い出のもたらす、かなしみ、痛みと、日常の生活や肉親との絆がもたらす癒しの濃淡が、この話を彩ってますね。
しかし、こういう話を読んでいると、普段は忘れている心の中の傷が、突然、顔を覗かせたりして、恐いことではあるな。
あと、真鶴(まなづる)は、かくも念の深い場所なんだろうか?一度、探検に行ってみなければ。
そうそう、最近の川上さんの話は、「まぐわい」が頻発する傾向にあるのだけど、「まぐわう」を「目合う」と書くんですね。なんという奥ゆかしさ。
と思って、グーグル遊びをすると、川上さんと瀬戸内寂聴さんの、なにやら面白そうな対談が・・・。こうして読んでみようかな?と思う本が繋がっていくのは楽しいな。
当代きっての日本語の遣い手だ。普段目にしない、どこかに仕舞い込まれた言葉たち?も、川上さんの手にかかると、しっくりと馴染んでいる感じ。そして案の定、主人公の京(けい)さんも、好きになってしまう。いくら川上さんの世界の登場人物を好きになっても、詮無いことではあるけれど・・・。
描かれた世界は、自分のような淡々とした生活を送る身からは、知る由もない深い情念の世界。深い想いは重いに通じるのかな?
本作で一番多く登場した言葉は「かなしい」「痛い」だろうか。喪失の思い出のもたらす、かなしみ、痛みと、日常の生活や肉親との絆がもたらす癒しの濃淡が、この話を彩ってますね。
しかし、こういう話を読んでいると、普段は忘れている心の中の傷が、突然、顔を覗かせたりして、恐いことではあるな。
あと、真鶴(まなづる)は、かくも念の深い場所なんだろうか?一度、探検に行ってみなければ。
そうそう、最近の川上さんの話は、「まぐわい」が頻発する傾向にあるのだけど、「まぐわう」を「目合う」と書くんですね。なんという奥ゆかしさ。
と思って、グーグル遊びをすると、川上さんと瀬戸内寂聴さんの、なにやら面白そうな対談が・・・。こうして読んでみようかな?と思う本が繋がっていくのは楽しいな。
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