みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

2008年の収穫

2008年12月31日 | 近況
2008の収穫
今年も残すところ、あと僅か。
こちらにお越し頂いた皆さんに支えられ、無事、ここまでやって来ることができました。
一人ぼっちではなく、繋がりがあるというのは、心強いことなのです。
ありがとうございます!皆様、良い年をお迎え下さい!

以下、一応、個人的な2008年振り返りメモ(仕事除く)。年初、いろいろ計画を立てたけど・・・。(私的な内容なので、読み飛ばして下さい)

ピアノ
リベルタンゴ、愛の挨拶を発表会で弾いて、レパートリに入った?のが嬉しい。
年間を通して、指に心配がある状態で、ツェルニーは2つしか進めず、悲愴ソナタも途中までで、残念。
年後半は、指に負担の少ないおとなしい曲ばかりになってしまった・・・、これはこれで、表現力のようなもの進んだのかな?
仲間とのピアノ会も盛会で、怪我の割には、充実。


9月、穂高で膝を痛めてしまうまでは、目標の毎月登山は実行していたのだけど・・・。
 ・お花畑の楽園広がる白馬岳
 ・雷にびびってビジョビジョ・ドボドボになった立山・五色ヶ原
 ・膝をやられて凍えた穂高 ・・・。
それぞれに思い出深い。1シーズンにアルプスを3回訪れたのは久々。近場の低~中級の山も、花の撮影、楽しかった。充実。

健康
目標の週2ジョギングは完遂だった。おかげで腰痛の魔女もよせつけず、風邪もよせつけず、山にも行けた。走力は、恐らくここ10年来の自己ベスト更新中。走る一番の効用は、喉の粘膜の強化(=風邪を引きにくい体質)にあるかも。


年初の5%目標は未達だなあ。トントンぐらいか・・・(空売り◎、but為替×)。そらみみ音楽堂の夢は足踏み・・・。世界には光と影があり、音楽にも長調と短調があるわけで、光と長調しかない右肩上がりの前提は、無理があるでしょう。

英語
これは、芳しくない。どうやったらいいんだろうね???

プライベート
これも、芳しくない。今年も伴侶を得ず・・・。


特筆すべきは、本の収穫が多かったこと。特に良かったのは、
井上荒野「切羽へ」、絲山 秋子「海の仙人」、藤沢 周平「驟り雨((はしりあめ))」、マーカス・デュ・ソートイ「素数の音楽」、北村薫「六の宮の姫君」、梨木 香歩「家守綺譚」、瀬川 深「チューバはうたう」、角田 光代「八日目の蝉」
どれも、魅力にあふれ、甲乙つけ難い。一番泣けたのは「海の仙人」かな。かなり充実。

あと、今年、出会ったアーティストで一番のお気に入りは、アコーディオンのマルカートさん。

2008年、いい年だった。
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大掃除~変身~形のないもの

2008年12月29日 | 名古屋日記
大掃除、いい機会なので押入れの整理にも取り組む。
ひょっとして使うかも?と、しまい込まれてたPC関連のケーブルやら、小物やら、あるわ、あるわ・・・。
今回は、未練なく捨てる。
未練のなさに、ちょっと驚く。
昔のPCおたくからは、まるで別人。すっかり変身してしまったみたいだ。
なぜ、昔はPCに情熱を注ぐことができたんだろう?なんで、こんな移ろいやすく、ガラクタになっちゃうものに、入れ込むことができたんだろう?(昔は物を思はざりけり、であるなあ・・・。)

変身ぶりに驚くとともに、悲しくなる。若かりし頃の自分の愚かさに。
貴重な青春時代のどれほど多くの時間をPCに費やしてしまったことか・・・!
ん~、ビル・ゲイツよ、失われた青春を返してくれ!
(まあ、当時の熱中の幾らかが、糧となり、今、SEをしてるわけで、嘆きすぎるのは不公平か・・・)

その点、ピアノはいい。変らぬ物にこそ価値がある、だ。安心、安心。

そう言えば、昔、友に言われたものだ。
「そらみみは、もっとハードよりもソフトを大切にしないと・・・」
「形のあるものよりも、形のないものを!」
彼は大学を出てすぐ身を固めただけあって、分かっていたんだな。本当に大切にしないといけないものを。

と、しばし感慨に耽りつつで、大掃除は一向にはかどらず、日が暮れてしまい、再び気落ちする。(嘘・笑)

(この記事は、PC趣味の方を不快にさせてしまったかもしれなくて、あらかじめお詫びいたします。今まで、処分を先延ばしにしすぎたツケが回ってきたようです。こまめな整理整頓が肝要ですね)
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切羽へ

2008年12月27日 | 
年の瀬に、いい本に出会った。
井上荒野「切羽へ」。「あれの」の語感もよく、「切羽」は、掘り進めたトンネルの端、先に進めない地点を言うのだそうだ。
その切羽に向かう男女の話。

九州の離れ島を舞台に、穏やかに、静かに、話が進む。
淡い色彩で、丹念に綴られてて、よいなあ。しなやかで、艶もある。ちょっと川上弘美さんに近いかも。
この話の夫婦、いい雰囲気で、憧れる・・・。
一応、ピアノ的には、登場人物のうち4名はピアノを弾き、月光ソナタも流れたりもする。
そうそう、九州の言葉が、とても温かった。

井上荒野さん、また好きな作家が増えたばい。切羽は、ほんま、よかとたい。

セイ先生は傘ば差しとらんよ。濡れても平気かと?へいちゃらたい!

しずかさんは桃源郷をさまよっとるごたるね。

直木賞
139回直木賞選評

切羽へ
井上 荒野
新潮社

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仕事納め

2008年12月26日 | 近況
やれやれ。2008年、なんとか無事完走。
12月に入って、怒涛の如く押し寄せた仕事に溺れかけたけれども、なんとか沈まずに、岸に流れ着いた。ちょっと仕事、残ってしまったけど・・・。

この一年は、大きなトラブルに巻き込まれることもなく、不安を抱えることもなく、まずは80点は与えてもよさそう。
大きな企業のITの意思決定のようなところを覗かせてもらい、若い子に、仕事のノウハウを伝えるのも、楽しい経験だった。
自分のアドバイスに素直に「ありがとうございます」と答えてくれる新人君には、随分、助けられた気がする。素直さ=真っ白いキャンバス、気持ちのいいものだ。
きっと、ピアノの先生も楽しい(←素直な生徒に恵まれれば)。

でも、やっぱり、普段はキャパシティオーバーで、どうやって、いろんなことをやり過すか、そういうことで頭がいっぱい・・・。
もっと余裕をもって、平和に、穏やかに仕事ができるといいのに・・・。
(競争や闘争は嫌い。資本主義の世界向きじゃない・・・。)
あと、べったり張りついて一晩寝ても取れない疲労も、なんとかならないかな・・・。

と、課題はいろいろだけど、ともかく、真面目にリタイヤを考えた昨年に比べると、ほんとうに上首尾であったね。>そらみみ君
よく石の上にも3年と言うけれど、自分の場合は、10年かかって、ようやく1ステップ上がれた?
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幻影♪~遠くを懐かしむ

2008年12月23日 | ピアノ
いいピアノを弾くのは大いなる喜び。
それで、隣町のスタインウェイを弾きに行き、録音。
またしても録音レベルの設定に失敗して、ノイズ、多いけど・・・。

アルカンの「幻影」♪、この曲を弾いてると、昔の懐かしい思い出がよみがえって来る。
一時、思い出の世界の住人となるのである。
木枯らしや彼女は遠くなりにけり・・・。
(念のため、原典は「降る雪や明治は遠くなりにけり (中村草田男)」)

いかん、いかん、想い出にすがっていては・・・。そらみみよ、前向きに、前向きに!
でも、懐かしむ想い出があることだけでも、感謝しなければ。

と、そんなことが頭を巡る、心にさざなみが立つ、好きな曲なのだ。「幻影:La vision」

この曲は、PTNAの連載「驚異の小曲集エスキス」で知りました。

中村草田男で好きな句は

玫瑰(はまなす)や今も沖には未来あり


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運命を分ける助詞

2008年12月22日 | 言葉のトリビア
お昼休み、いつもの店。
お客さんのオーダーする様子を何気に聞いていると、あることに気づいた。
「今日の日替わりは和風おろしハンバーグです」
お客さんA「じゃ、○○で」

この「で」には、「まあ、特別に食べたいものはないから、それでいいよ」といった感じが漂う。消極的な感じ。お客さんも、どことなく疲れた感じ。

一方、お客さんB
「じゃ、○○を」

だと「私は○○を食べたいのだ!」という前向き感が!
助詞一つのことであるけれども、その人の心ばえが現れるなあ。

と、この手記を書きながら、改めて凄い!と思ったのは、たった一音の助詞に、いろんな思いを表現できる日本語に備わった力。
素晴らしい!

(皆様、季節柄、デートの折には、「で」にはご注意下さいませ)
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最深ポイント

2008年12月21日 | 音楽
冬至。
最深ポイント。
深み極まる日。
明日からは、北半球の全てが浮上に向かう切り替わりポイント。

朝、暗いうちに眼が覚める。偶然手にして聴いたのがコントラバスのCD。
朗々としたカンタービレ。しののめ時、弦の深い響きが心地よいなあ。肩の凝らないよく耳にする曲ばかり。アヴェ・マリアが多く収められていてクリスマス的にも合うかも・・・。

さあてと、ちゃっちゃと、ちょっと用を済まして、弾くとするか。

(写真)千両
千両や和にも聖夜の心あり?(←なんじゃらほい?(笑))

5つのアヴェマリア
池松宏
Dreamusic

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●レッスン ラフマニノフ「ヴォカリーズ」3/3

2008年12月17日 | ピアノレッスン
このところ仕事が高負荷で、消耗激しい。ヘロヘロの状態でレッスン・・・。

・ラフマニノフ(コチシュ編)「ヴォカリーズ」
今回、はじめてラストまで弾く。と言っても、いつものごとくつまりながら。
おおむね、いいようだけど・・・。ん~、そういえば、あまりアドバイスもらえなかった・・・。
ラスト1/3の雫の滴り落ちるようなピアニシモのアルペジオ、うっとり。(うまくいけば)

それにしても、つまりながらとは言え、箸にも棒にもかからなかったこの曲が、弾けるようになってきたこと、感慨深い。
2ヶ月前の状態を考えると、ほどんど奇跡的で、改めて、人間に備わった学習能力は凄い!(最近この感想が多いような・・・)

あと、一つ宣言。
バラ4をやる。
ショパンのバラード4番、我が心を惹きつけてやまないショパンの最高傑作。

冒険心?
弾けそうな曲を弾く、やれそうな事だけをやるのは美しくない。
駄目もとで本命に真正面に挑むのが男らしい。たとえ、望みは叶わなくて砕け散っても、それはそれでよし。滅びの美学?
バラ4となら心中もまたよし。

と言うことで、あっけなく、正月休みの予定は決定してしまったのでした。
途方もなく長い道のりだろうけど・・・。
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ついていたのだ

2008年12月13日 | 名古屋日記
12月某日。
ついていたのだ。
朝方、送信したメールのサイズが777バイト!運がいい!
お昼休み、歩いてたら、Tさんに遭遇。
Tさんは素晴らしいアルトの持ち主。Tさんの声に出会った頃、ちょうど読んでいた本の登場人物にちなんで、密かに「鳥の巣の女神」と呼ばせて頂いているのでした。
半年ほど前、隣のビルに引っ越して、耳にすることもなくなってた。「こんにちは」の響き、いいなあ。運がいい!

それで、この機会を逃してはならぬ!
いざ勝負!

ということで、

とぼとぼ宝くじ売り場に向かう・・・。

このところ、いいことは続けて起こり、悪いことも続けて起こる、そういう運気にあるので・・・。
宝くじ開運の指南書「かもめ食堂」に素直に従い、運気の良さそうな窓口に並び、強欲を戒めバラ買いとする。

すっかり、そらみみ音楽堂の夢が、実現する気まんまん、なのでした。

年の瀬の由緒正しき夢を見る
(そらみみ)

寒風に凍りそうな季節だけど、せめては宝くじの薪をくべて、なんというか・・・、我ながら切なくもお目出度い小市民だなあ・・・。(笑)
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2008冬ピアノ会

2008年12月11日 | ピアノ
先週末はピアノ会だった。
扶桑町のホールで。ここのスタインウェイ・フルコンは本当に素晴らしい。
この日は折悪く、寒波来襲でとても寒かったけど、格安の使用料(午後10000円弱)にもかからわらず、職員さんの好意(ハロゲンを出してくれたり、緞帳を下ろして頂いたり)、とてもありがたい。
12名もの方に集まって頂いて、かなり遠方からお越し頂いた方もいて、これまた、ほんとうにありがたいこと。

いろんなピアノを聴いていると、技術的な甲乙は別にして、演奏には人柄が表れてくるなあと思う。
温和だったり、柔らかだったり、リズミカルだったり、いききしてたり、バネがあったり、爽やかだったり、曇ってたり・・・。
その人の個性にあった曲を弾くと、曲の魅力がより引き立ってくる。面白いと思う。
自分は、いったいどんなピアノなんだろうな・・・。自分のことはよく分からんぜよ・・・。

そらみみの演目
1.アルカン「エスキス(音のスケッチ)より第1番、幻影」
2.ヘンデル「Alma mia(私の愛しい人)」(リコーダー)
3.アイリッシュの伝承歌(題名不明・・・)(リコーダー)
4.ガルッピ「ピアノソナタ第1番第1楽章」

それぞれに、少しずつ失敗はあったけど、ひどい緊張もなく、まずまず楽しんで弾けた。吹けた。ガルッピのソナタでは、ピアニシモが気持ちよく入って、最高級ピアノの素晴らしさを実感。

主催者としては、集まってもらえた皆さんの中で、新たな交友が生まれていくのが、一番嬉しいかな。
自分が女性で生まれていたら、お見合いおばさんになること、間違いなしかも・・・。
次は春の足音が聴こえる頃に?

(写真)ランチのお店、カモミール by moreechさん
使わせて頂きました。感謝です!
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