みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

2008里の紅葉狩り

2008年11月30日 | 
この週末は、紅葉狩り。
と言うか、紅葉狩りにかこつけて、気になっていた美術館に足を運ぶ。&何故かウォーキングなども・・・。

9月の山で始まった紅葉も、とうとう里まで降りてきた。三井寺@大津も見頃。
色の染まる木が少なめなせいか、人出も少なめで、わりあい静かなのがよかった。

三重塔は、控え目で均整のとれた美しさ。

あと、鳴り物が好きなので、一応、三井の晩鐘を撞く。
ここの鐘は音色がいいことで知られていて、三大梵鐘なのだそうだ。
試しに撞いてみる(300円)。うん、いい音。(撞きなれてないので、筋、違いそうだったけど・・・)

一隅を照らす、これすなわち国宝なり
(最澄)

今回の目的地の三橋節子美術館は、またにしようっと。

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夢をあきらめないで

2008年11月26日 | 
宝くじの季節到来。
この2008年は、個人的には宝くじに当選するストーリーの小説に縁があった年でした。
1年のうちに2回、宝くじ当選の小説に出会ったことは、ついぞ記憶になく、これは吉兆、ひょっとしたら!と勝手気ままに夢膨らませているのでありました。(小市民)

かもめ食堂

バップ

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かもめ食堂 (幻冬舎文庫 む 2-12)
群 ようこ
幻冬舎

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少し前に読んだ、群ようこ著「かもめ食堂」(映画「かもめ食堂」の原作)も、宝くじに縁のある話。
ふつう映画より原作の小説の方がいい場合が多いけど、「かもめ食堂」に関しては、映画の方が、よかったなあ。
改めて、あの3人の女優さんたちの世界、どこがそんなに気に入っているのか謎だけど、とにかく、妙に惹きつけられるものがあった。

小説の方の「かもめ食堂」では、宝くじに当たるためのヒントが興味深く、今年は、ここに書かれているヒントを参考にして、作戦を練ろうっと。

海の仙人 (新潮文庫)
絲山 秋子
新潮社

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もう一方、絲山秋子著「海の仙人」も、宝くじ縁の話であったけど、こちらの主人公は、一生のうち稲妻を2回も引き寄せるほど、引きの強い男の物語なので、残念ながら、参考にはならないと思う。
でも、自分の雷引き寄せ力には10mの記録はあるので、2等ぐらいの資格はあるかもしれない?(あれは原爆が落ちたかと思った・・・。)

当たったら、そらみみ音楽堂を建てて、いい音のするピアノを運び入れて、ふふふっだな・・・。(笑)

景気の悪いご時勢ですが、せめては、夢をあきらめないで!の心意気で行くべし。

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辞書のススメ

2008年11月24日 | もの
もっと早く手に入れておけばよかったと思う。
発音機能と手書きパッド付の電子辞書。

確かに、あえて専用の電子辞書を用意しなくても、ネットの辞書サイトで、ほとんど用は足りてしまうのだけども、手軽さでは、圧倒的に便利・・・。
電子辞書の便利さに慣れると、ネットで辞書サイトに行って調べるのが煩わしい。マウスの操作って、実は、意外と気を使う作業だったんだなあ・・・。

手書きパッドも、なんだか楽しくて、何周回遅れだか知らないけど、任天堂DSのようなおもちゃが売れる理由が、なんとなく分かった気がする。

カシオの辞書、作りがしっかりしてて質感上々。はじめ気になっていた画面の映りこみもバックライトをつけたら問題なし。数年前のモデルに比べると、画面表示や細かいところで使い勝手の改善がはかられて、便利になってる。英語強化モデルにしたのは、はっきり言って、猫に小判で、失敗だったかも・・・。

しかし、電子辞書に音楽辞典が入らないのは、なんでなんだろう???

CASIO Ex-word 電子辞書 XD-GP9700 英語大画面液晶モデル メインパネル 手書きパネル搭載 ネイティブ TTS音声対応

カシオ

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雲・小春日和

2008年11月23日 | 名古屋日記
霜月某日
午前、半日ドック。
このクリニックに置いていある週刊誌を1年ぶりに読む。
角田光代さんの文章、林芙美子「浮雲」の評がいい。角田さんの筆は冴えてるなあ。すっきり的を得た表現。上手い!
早速、読んでみたい本に追加。

昼下がりの帰りの電車、空いている。
途中の駅で、お母さんと、そのお母さん、そして幼子2人が乗り込んでくる。
隣に座る。
正面の年配の女性たち、甘えん坊の幼児が微笑ましいらしく、ぱっと、にこやかな表情になる。
それを見て、自分も和やかな気分になる。
改めて、小さい子供の世界を明るくするパワー、恐るべし!

車窓の向こうには、水色の空に白い雲が気持ち良さそう。
ぼんやりした性質なので、いい気分で、うとうとしてしまう。
危うく降り過ごすところだった。油断禁物。

玉の如き小春日和を授かりし
(松本たかし)



浮雲 (新潮文庫)
林 芙美子
新潮社

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これからはあるくのだ (文春文庫)
角田 光代
文藝春秋

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ありがたいこと

2008年11月22日 | 日記
霜月某日
午後、ピアノ会に備えて、近くの大口町の音楽室へ。
ここの音楽室は、畏れ多いことにスタインウェイのフルコン、中古のマンションなら1軒買えてしまう、スーパーカー的なピアノ。ありがたいこと。

今日の本題は、ピアノではなく、出し物のリコーダーの曲選定なので、候補曲を吹かせて頂いた。
ピアノ仲間のIさんは、準備期間が短かったのに、どれも、ちゃんと伴奏して頂けて、これまた、ありがたいことだなあ。
自分のリコーダーは、どうも、練習不足と水滴問題が祟って、かなり、へぼくて、申し訳ない。
Iさんと、どれもいいですね!と頭を悩ますが、結局3曲、決定。

ひとしきり、練習に興じた後、ピアノも少し。
ん~、今日は良かった。実に良かった。素晴らしいタッチで、細やかなトリルも気持ちよく入る。深みのある玄妙なタッチと音色。うっとりだなあ。

仲間に恵まれて、こうして音楽を楽しめるのは、ほんとうにありがたいこと。
夕焼けの西の空もきれいだった。
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驟(はし)り雨

2008年11月21日 | 
人情味あふれるいい短編集だった。「驟り雨(はしりあめ)」
江戸下町の光のあたらない人々、どうにもやりきれない暗いトーンの話も多いけれども、どの話も、ぐっとくるものがあるなあ。
善悪の心の揺れ動き、心の機微が見事に描き出されている。

ひたむきに、懸命に生きる人たちの前では、善も悪もかすんでしまいそう。

なんてもったいねえことをしやがる。
こんないい女房子供がありながら、それで足りずに家を捨てるなんて、ゆるせねえぜえたくな野郎だ。



驟(はし)り雨 (新潮文庫)
藤沢 周平
新潮社

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「驟(はし)り雨」は、このアンソロジーにも収められてて、こちらの話も、どれも読み応えあった。
十話

ランダムハウス講談社

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就活・婚活・授かり婚

2008年11月19日 | 言葉のトリビア
気になってしまうのだ。言葉が。
はやり言葉について、云々、意見するのは、頑固親父や、お年寄りの仕事だよな・・・、とも思うのだけど。
けど、やっぱり気になるのでした。恐らく、暴言なので、適当に読み流して下さい。

・「就活」・・・×。日常よく使われる大切な言葉は短くなっていくのは世の習い?とは言え、気持ち悪いなあ。浮き足立った感じ。「しょく」と「どう」と発音するのが面倒臭いようでは、その活動もうまくいかないような・・・。

・「婚活」・・・×。これまた、語感的に、いい結果が望めそうにない。「とんかつ」と「トンカチ」の出来損ない的な結果になってしまいそう。それに「婚活」からは優れた文学作品は生まれそうにない。よって反対!

・「授かり婚」・・・○。これは、いいなあ。そう言えば、「出来ちゃった婚」という言葉が生まれる前に、日本語に適切な言葉が存在しなかったことが、興味深かったのでした。
何と言うか、我らが日本民族の奥ゆかしさを表しているようで・・・・。でも、「ちゃった」は、辞書に載せるのは、どうもなあ・・・
 そこで「授かり婚」登場。「授かる」という心の姿勢がいいじゃないか。「授かり婚」は是非、広辞苑に載るぐらい広まるといいな。日本の少子化対策の決定打は「授かり婚」の言葉の普及にあるのではないか?と密かに思っているのだけど・・・。

と、おじいさんの勝手な呟きでした。思いの丈を綴れて、気分爽快。

(追記)
恐らくは、「授かり婚」の例ではないけれども、「婚活」に変わる言葉を生み出すべきなのだ。もっとイメージのいい、その言葉を耳にする度に、明るい光が差してくるような言葉を。子孫への素敵な贈り物になるよう言葉を。
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●レッスン 引き続き幻影&エレナ

2008年11月18日 | ピアノレッスン
夜、レッスン。冷えてきた・・・。また冬が巡ってきた・・・。手がかじかむの、嫌だなあ・・・。

・アルカン「エスキス第1曲・幻影」
・ガルッピ「ピアノソナタ1番エレナ1楽章」
来月のピアノ会で弾こうと思ってる曲。
2曲とも、そんなに高度な技術が要求される曲じゃない。でも、先生の前では、なんだかあがってしまって、すっきりしない出来。
音の少ない曲は、勢いのある曲とは違う別の難しさがあるなあ・・・。暗譜も難しいな・・・。

先生:「グランドピアノは、しっかり鍵盤を押して音を伸ばすと、ほんとうに音が伸びるわよ!」

・ラフマニノフ(コチシュ編)「ヴォカリーズ」
最初の1/3ぐらいを。止まりながら。まだ診て頂くレベルではないけれど・・・。
はじめの頃は、まるで歯が立たず、それこそ1小節弾くのに、音を数え、指使いを考え、何分もかかる感じ。ほんとうに、とほほ・・・の状態だったけど、3週間の少しずつ攻略をして、ここに来てようやく最後まで辿り着けるようになった。(もちろん、何度となく止まりながらだけど・・・)
改めて、人間の学習能力は素晴らしい!と感動しているのでした。

しかし、ピアノ会は、このままでは、とても緊張してしまいそうな、嫌な予感・・・。
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懐かしい楽譜

2008年11月15日 | 音楽
シューベルトの歌曲はいいなあ。
来月のピアノ会で、笛で吹くことになり、久しぶりに楽譜を紐解く。
この歌曲集の楽譜、かなり年季が入ってる。昭和24年生まれ。もうすぐ還暦。自分の蔵書の中では、最長老だな・・・。



20年前に購入した、60年前の楽譜で、190年前に書かれた曲を楽しむ。
なんだか、一人勝手に歴史的だなあ、と思ったりもする。

へぇ~と思ったのは、定価の480円。
調べてみたら、当時の公務員の初任給は数千円。
音を楽しみやすい、いい時代なのだ。今は。

汝、やさしい芸術よ、人の世の粗野なつどいに心奪われて、灰色の時を過ごす中に、お前は如何にしばしば、私の心に愛の想いを燃えさせ、より良き世界へ私を連れて行ってくれたことか。
時折、お前の竪琴からため息の声が流れ出し、お前の懐かしい、神聖な和音は、より良き時代の至福を私に開いて見せてくれた。
汝、やさしき芸術よ、それ故にこそ私はお前に感謝の言葉を捧げよう。
ショーバー「音楽によせて」

エリー・アーメリングのシューベルトは、どこまでも柔らかくて、澄んでて、チャーミングだなあ。

シューベルト:歌曲集
アーメリング(エリー)
ユニバーサル ミュージック クラシック

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素数の音楽(The music of Prime)

2008年11月08日 | 
小川洋子さんの「博士の愛した数式」で、数学の美しさに目覚めて以来、気になっていたのだけど、読了。
小川さん絶賛の評そのままに、静かに興奮が打ち寄せてくる。素晴らしい内容だった。

素数=2,3,5,7,11,13,17・・・。1と自分自身でしか割れない数。これだけ科学が進歩しても、未だそのN番目の素数を表現する式は分かっていない。
謎に包まれた神秘の存在。その素数の謎に挑む天才数学者たちの熱き思い、豊かな発想、時代を越えて受け継がれる叡智のたすき、素晴らしいなあ。深い敬意を感じずにはいられない。

ピアノ的には、なにより、この素数の謎を解く手がかり「リーマン予想」が、音楽と深い結びつきがあったことが、目から鱗。
(ピタゴラスの音律→調和級数→ゼータ関数→リーマン予想、と進む)
改めて、音楽は美しい=数学は美しい=世界は美しい、と思う。

この本の核心の「リーマン予想」は、この本を読むまでは、なんじゃらほい?だったけど、数学の素養のない読者に分かるように、とても丁寧に書かれてた。豊かな表現、比喩に彩られた文章も素晴らしい。原文も素晴らしいんだろうな・・・。

本書で紹介されてた数学者たちの発想の幾つかは、とても興味深い。
たとえば、影の話。
多分、影なのだ。自分が見ていることも、認識できることも。
普段見えていることが影であったとしても、角度を変えて眺めれば、おおよその形は把握できるようになる。いろんな視点で眺めること。影だけで判断しないこと!ですね。

あと、恐いと思ったのは、インターネットのセキュリティ技術を支えるているのは素数だということ。
いつしか天才数学者によってリーマン予想が証明され、今の公開鍵暗号技術が役に立たなくなる?ネット社会、危うし?

自分の辿った数学探検ルート、「博士の愛した数式」→「世にも美しい数学入門」→「素数の音楽」は、けっこうお勧めです。

素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
マーカス・デュ・ソートイ
新潮社

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博士の愛した数式 (新潮文庫)
小川 洋子
新潮社

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世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
藤原 正彦,小川 洋子
筑摩書房

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