みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

卵一個ぶんのお祝い。

2008年05月31日 | 
どこかずれてて、ぼんやりしてて、なんだか可笑しい日記。
ずれ加減が絶妙で、大好きだな。いい味が出てるな。ほとんど嗜好品に近いんですね。川上弘美さんの書くものは。

日記の半分くらいは、食べることのような・・・。食べることは、由緒正しいストレス解消法であることが、わかる。
あと、なぜだか旦那さんが出てこない。子供は出てくるのに、旦那さんはただの一行も出てこない。なぜだろう?

川上さんは、芥川賞の選考委員でもあるわけで、日本の文壇は、なかなかに健全かも?
短くて、すぐ読み終わってしまった。もちろん続編も読むとしよう。


(ほのぼのとしたイラストもいい感じ)

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。
門馬 則雄,川上 弘美
平凡社

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東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
川上 弘美
平凡社

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貸し借りなし

2008年05月30日 | 日記
3時のおやつ時、一息つこうと、缶コーヒーを買いに行く。
自販機にコインを入れて、ボタンを押す。
でも、ものが出てこない。
なんてことだ!
もう一度、ボタンを押しても、返金レバーを押しても、自販機は知らんぷりを決めたまま。
むむむ・・・。
37年目にして、初めての体験だった。

でも、そういえば、今までに、1回だけ、1度逆の体験はあったなあ。
1本買ったら、2本出てきたことが。

浮かぶ者がいれば、沈む者がいる。
いい時もあれば、悪い時もある。
男時、女時・・・。
波動・・・。

ともかく、これで、貸し借りなし。身軽になったと喜ぶことにする。

(写真)ミッキーマウスプラント筑波植物園
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ハノンケーキ

2008年05月29日 | 名古屋日記
よせばいいのに、川上弘美さん「東京日記、卵一個分のお祝い」に触発されて、日記をつけてみたくなる。
4/5本当日記です。

明け方、夢を見る。
前夜、「世の中にdolceなことが、満ち溢れるといいな」などと、ブログで書いたせいだろう。ケーキバイキングの夢。(我ながら、単純な奴・・・。)
その中のケーキの一つは「アノン」というケーキで、これは所謂「ハノン」のことなんだな、と内心得意気なのだ。
でも、せっかくのケーキには口をつけることなく、仕事で世話になっている相棒に、全部、あげてしまった。
ん~、食べられなくて残念。
一日中、「アノン」のケーキは、どんな味なのか、とても気になって、仕事が手につかない。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。
門馬 則雄,川上 弘美
平凡社

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●レッスン 悲愴ソナタに挑戦

2008年05月27日 | ピアノレッスン
夜、いい季節なので、自転車を走らせてレッスンへ。夜風が気持ちいい。
今日は、川上弘美さんの本のおかげか、すこぶる体調の良い日だったのだけど・・・。

・チェルニー40-34(左手の練習)
×。難しい。煮詰まってる・・・。
目標の高速のフォルテでバシッと弾ける左手は、遥かに遠いなあ・・・。
ただでさへ動きが鈍い左手に鞭を入れて、頑張ってみるのだけど、ゴチゴチに力が入って、身動きがとれないぐらい、ひどく疲れてしまう。
理想の脱力奏法とは、まるで正反対・・・。と分かっているけど、どうしようもない・・・。
いつの日か、筋肉や柔軟性、敏捷性がついてきたら、脱力して弾けるようになるだろう!という一縷の望みにすがって、練習、続けるしかないなあ・・・。
見通しが、まるで立たず、五里霧中。
先生の言う、リズム変奏がどこまで有効かは、半信半疑・・・。

・ベートーヴェン「悲愴ソナタ1楽章」
譜読みをはじめて1ヶ月。ようやく、半分まで、たどたどしく弾く。
先生の感想は「モーツァルトみたい」で、要は、ぜんぜんベートーヴェンらしくないということか・・・。
自分の用意した楽譜は、春秋社の園田高弘氏校訂のもの。ペダルは少なめで、もっと踏んでいいとのこと。
自分は、フォルテの長い音を、しっかり伸ばし切らず、浮かせて、次の音に移ってしまう悪い癖があるので、まず、そこを、直さないと・・・。

さすがにベートーヴェンのソナタともなると、いろいろ指摘してもらえて、身になるレッスンだった。

ピアノのせいにするのは良くないけれど、教室のピアノがあまりに酷いので、がっくり。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。
門馬 則雄,川上 弘美
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リベルタンゴ&愛の挨拶♪

2008年05月24日 | ピアノレッスン
最近の練習中録音を整理して、まあ、いいかな?と思えるものをアップします。
傷、けっこうありますが、傷無しテイクを求めて弾くのが、どうもしんどくて・・・、聞き苦しい点、あるかと思いますが、ご容赦のほどを。

ピアソラ(山本京子編)「リベルタンゴ」♪・・・発表会の前日のリハーサルのもので、ホールの音はやっぱりいいな。傷をものともせずに、直球勝負。独り、血湧き肉踊ってます。

エルガー「愛の挨拶」♪・・・エルガーに倣って、将来、奥さんにプレゼントできるかな? プレゼントできるように弾き続るとしよう。



リベルタンゴ、オブリヴィオン ピアノ3バージョン[ソロ・連弾・2台ピアノ]による CD付

ショパン

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ピアノピースー236 愛のあいさつ/E.エルガー

全音楽譜出版社

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春の灯、伎芸天、嬰など

2008年05月23日 | 俳句・短歌
なかなかブログに書けないけど、俳句の鑑賞は、ぼちぼち続いているのでした。少し前のNHK俳句より。


春灯の影置き給ふ伎芸天
(鳥栖市 野田たけし)

これからの夢語り合う春灯(はるともし)
(千葉市 宇田川敏二)

春の灯や ねむれる嬰(やや)のさくらいろ
(詠み人知らず)

伎芸天の句・・・秋篠寺の伎芸天ですね。容姿端麗、器楽の技芸が群を抜いていたとのこと。静かなお堂の中に、静やかに浮かび上がる女神像。なんて素敵なんだろう。女神様のご加護がありますように。

春灯(はるともし)の句・・・「はるともし」と読ませるところが、なんだか新鮮。若者の生き生きとした感じが出てる。

嬰の句・・・嬰児という言葉もあるぐらいなので、確かに「やや」ですね。春の灯、赤ちゃん、さくらいろ、あと、嬰の字には、貝殻の首飾りの女の子のイメージもあり、なんとも心が和む取り合わせではないか。

ちなみに、音楽の世界で半音高いという意味で使われる「嬰」、起源は中国、雅楽にあるんですね。少し賢くなった。
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秘花

2008年05月22日 | 
瀬戸内寂聴「秘花」読了。
能聖と呼ばれる「世阿弥」の半生を通して語られる、女史の老境だろうか。85年の歳月を通して、女史の中で育まれた言葉たちが、すがすがしく響いてくる。

しかし、結局、題字のとおりではないけれど、終盤の肝心なところは、秘されていたような・・・。文字通り、秘すれば花か・・・。

能のことは、からきし分からないけれども、ここで語られていることは、広く芸の世界にあてはまるだろうか?目指すは、花と幽玄をたたえたピアノ?ん~、無理だなあ・・・。少なくとも、ブログで駄文を書き連ねているうちは。

古語や和歌の素養があると、もっと面白く読めるんだろうな・・・。

そうだ、将来の夢は、ピアノを弾きつつ花咲か爺さんになることかもしれない。

気になった言葉

この世の時には男時(おどき)と女時(めどき)があるのだ。男時はすべてが勢いづく上向きの時、女時とはその反対の、すべての勢いが衰え、不如意になる時だ。女時の最中(さなか)に焦ってはなるぬ。自然の勢いには逆えぬ。そういう時こそ、じっとわが心を抱きしめて耐えていることだ。ふたたびめぐってくる男時の訪れを辛抱強く待つのだ

桃夭

秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず

この世の中で人間ほどいとしいものはない。人間ほど摩訶不可思議な生き物もいない。汲めども尽きぬということばは泉ばかりの形容ではなく、人間の不可思議の深い心にこそふさわしい気がする。

神仏も地獄の鬼も幽霊も、すべて人の心が生み出すものだ。あると信じる心にはあるし、無いと思う心には見えない。

愛別離苦

人の世の苦しみの中で逆縁ほど辛いものはない

「出離者は寂なるか、梵音(ぼんのん)を聴く」
出離者は心の煩悩の炎を沈静して、浄寂の境地にいる。乱れのない心にこそ、梵音がおごそかに聞こえてくるという意味だそうだ。

梵音とは仏に関するすべての妙音だ。寺の鐘の音、仏前の鉦の音、木魚の声、読経の声、説法の声もすべて梵音だ。いやそればかりではあるまい、私はその時師に訊いた。春の小川のせせらぎ、小鳥の囀り、松風の囁き、波の声、生まれてくる赤子のたくましい産声、相愛の男女の睦みあうことば・・・あらゆる森羅万象の発する耳に心に快い音が梵音なのではあるまいかと。師はそうだとうなずいてくださった。

花とは一口にいえば何でしょうと訊いた時に、「色気だ。惚れさせる魅力だ」とお答えになった。「幽玄」とは、とつづけて問うと、「洗練された心と、品のある色気」と答えられた。


秘花
瀬戸内 寂聴
新潮社

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ネットのCDレンタル

2008年05月18日 | 音楽
昨日のピアノ会で、DVD、CDのレンタルの話題が出たので、自分が利用しているネットのレンタルのこと、書いておきます。

利用しているのはDMMのネットのレンタル
特徴としては、
・毎月定額で決められた枚数を借りるシステム
・返却の期限はなし。でも返却しないと、次、借りられない。
・借りたい作品は、ウィッシュリストに優先度付きで登録しておく。DMMが優先度の高いほうから適当に見繕って、発送してくれる。
・返却は郵送。

メリット
・利便性。作品を探すのが楽。店に行く時間が節約できる。レンタルショップで目当ての作品を探すのは、けっこう面倒だった。貸し出し中だと、無駄足になってたし・・・。ネットをブラブラして、気になる作品があったら、DMM内で検索して、ウィッシュリストに放り込んでおくだけ。
・クラシック系のタイトルも少しはある。
・返却期限がない。

デメリット
・街のレンタルショップよりも、少し高いかもしれない。
・CDの解説書がない!(←これは、かなり不満)

です。
ちなみにクラシックの器楽系のタイトルは、こんな感じです。
同業他社のサービスも、いろいろだけど、CDはDMMが一番多いみたいですね。
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ピアノ弾き合い会

2008年05月17日 | ピアノレッスン
今日はピアノ仲間とピアノ会へ。
隣町(扶桑町)のホールのスタインウェイを弾き合う。
ネット繋がりで気の合う仲間が、少しずつ増えてきて、こうした会が開けること、恵まれてる。
ポピュラーから、普段あまり耳にしないクラシックまで、様々な曲を披露頂けて、ん~、弾きたい曲が、増えてしまう。嬉しい悲鳴・・・。

自分の出来は、まずまずの曲も、失敗作もあったりだったけれども・・・、緊張症、相変わらずで、やっぱり人前演奏は難しい・・・。
しかし、普段、ミスらないところが、真っ白になって、弾けなくなるのは、どうにかならないものか・・・。(←いつもながら進歩のない反省・・・。)

自分が弾いた曲。
・エルガー「愛の挨拶」
・ピアソラ(山本京子編)「リベルタンゴ」
・吉松隆「五月の夢の歌」
・シューベルト「即興曲4番」
・バッハ(ケンプ編)「シチリアーノ」

ピアノも、とてもいい。今までにいろんなピアノを弾いてきたけれど、この扶桑町のスタインウェイは一番のお気に入り。
反響板もない舞台にポツンと置かれているためか、フォルテは、なんだか肩透かしな感じであったけど、ピアニシモの繊細な美しさは格別。

何はともあれ、集まって頂けた皆さんに感謝!
仲間との交流、人前演奏の場数を踏む、未知の曲の発掘、普段行かない店の開拓・・・と、いろいろと、いいことがあるので、こういう会、これからも続けて行こう。

in 扶桑町文化会館ホール(13:00~17:00)
舞台をつかって練習しよう
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●レッスン 五月の夢の歌&エチュード1

2008年05月13日 | ピアノレッスン
夜、雨。いい季節なので、雨でなければ、自転車、走らせてレッスンに行きたかったけれど車で。ピアノには全然関係ないけれども、FMで流れていたJazzが、なかなかよかった。

・チェルニー40-34(左手の練習)
×。難しい。先生曰く、
・右手和音のスタッカートは、掴む感じで弾く。そうすれば、いい音が出る。
・テンポを落として丁寧に弾くだけでは伸びない。ずっとじゃなくてもいいから、たまには、限界の速さ、最高速フルパワーで弾くこと。そうすれば、何か見えてくるものがある。勢いで弾けるということもあるし。

しかし、この曲は難しい。煮詰まりそうなので、次の35番と平行で練習。

・吉松隆「五月の夢の歌」
だいぶん、いい感じになったみたいだ。

・ショパン エチュードOp.10-1
3回目。まだ味付けは、ぜんぜんだけど、今週末に迫ったピアノ会で、弾けないかな?と思い、まずは先生の前で。
打率は上向きとは言え、この曲を披露するとしても、完全に練習中状態になってしまうなあ・・・。
急に上手く弾けるようにはなりそうになく、長期戦覚悟だな・・・。

STANDARDS gift~土岐麻子ジャズを歌う~
土岐麻子
LD&K

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