みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

止まることの大切なこと

2011年09月28日 | ピアノ的雑感
このところ、ほぼ毎週末、近くの山を歩いてる。
膝のリハビリ&体力作りを兼ねて。
(山と言っても300メートルちょっとなので、1時間で往復できてしまう。山登りと言うよりは、散歩だなあ・・・)
その山の岩場のところで、はたと、気づいた。
一歩を踏み出すとき、一旦、足を静止して、踏み出すようにすると、なんだか調子がいいなと。
次の動作に集中することで、無駄なく少ないエネルギーで、足を運べるかんじ。

確かに、ぐらついた不安定な状態で、バランスをとりながら歩くのは、足の筋肉に余計な力が入って、疲れちゃう。
止まって、しっかりした足場から、えいっと踏み出す方が、安定する。

で、それと同じことをバイオリンのレッスンでも、よく注意されるのも思い出した。
「置いて弾く」
バイオリンでは、肝心な音を弾く前に、一旦、弓を止めることが、大切。
だらしない音にならないようにするためにも。音の頭をきれいにするためにも。

あと、役者さんの折り目正しい美しい所作でも、同じことがあるように思う。

きちんと止まることは、美に至るための一つの条件なんだなあ・・・。

ピアノでも、難所克服のポイントに「静止を意識すること」はあるんだろうか・・・。

あと、止まることは、無の境地にも通じるものがあるかも・・・。
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ドヴォルザークの自然交響曲

2011年09月24日 | 音楽
先生のお誘いで、聴きにいく。
素晴らしかった!
ちゃんとしたオーケストラを聴くのは、随分、久しぶりだったからかもしれないけれど、
とにかく素晴らしかったに尽きる。

ドヴォルザークの8番のシンフォニー、こんなに素晴らしい曲だったとは!
(「素晴らしい」ばっかりで、語彙が貧弱だなあ・・・。)

ボヘミアの自然を描いた音楽。森の夜明け、ささやき、栄光のファンファーレ・・・。
東欧の民族色やあふれる、憂愁な雰囲気、好きだなあ。
それに、なんて美メロんだろうと思う。特に3楽章の冒頭。

ショパンのコンチェルト1番は、席が後ろの方だったからかな?
ピアノの細かいところが、どうもよく聴き取れない・・・。
でも、ショパンの情感たっぷりの世界に浸って、幸せだった。
(先生の話では、ジェットコースターのようなハラハラドキドキだったそうだ。
 自分、気づかなかったけれど・・・。)

秋の佳き日、オーケストラの豊かな響きに囲まれて、幸せな2時間だった。
いい音は人を幸せにする。

=====
中部フィルハーモニー交響楽団 第22回定期演奏会
指揮:寺岡清高
ピアノ:花房晴美
@小牧市民会館
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パルムの僧院

2011年09月23日 | 
久しぶりの読書感想。
この夏、スタンダールの「パルムの僧院」を読んでました。
20年ぶりの再読。細部はほとんど忘れてしまっていたけれど、ついつい先に先に読み進めたくなる面白さだった。
岩波文庫の上下巻で750ページに及ぶ、長い小説だったけれど、長さは気にならない。楽しい読書の日々でした。

"優雅で美しく無垢"な青年ファブリス、そして彼をとりまく人物たちの波瀾万丈の物語。
19世紀初頭、ナポレオン戦争後の北イタリア・パルマの宮廷を舞台に、恋、政争、冒険が繰り広げらる。
面白くないわけがない。(盛り沢山すぎる気もするけど)

やはり、ファブリスとクレリアとの恋の行方が、目が離せないのだけど、
しかし、ラストは、もう少しなんとかならなかったのかな・・・。
深すぎる恋愛は幸福なのか不幸なのか、よく分からず・・・。

クレリアが、敬虔な信仰心とファブリスへの恋心、言わば、聖なる愛と俗なる愛の狭間で揺れ動く感じがいい。
信仰という縛りによって、一層美く、魅力を増すクレリア。

ファブリスが、結局、華麗で才知あふれるサンセヴェリナ公爵夫人ではなく、慎み深く、それでいて情熱的なクレリアに心を奪われるのは、分かる気がする。
と言っても、サンセヴェリナ公爵夫人の魅力がクレリアに劣るかという、そんなことはなく、実に天晴れで、素晴らしい!
金にも権力にも惑わされず、自身の情熱に忠実に生きる人間の潔いこと!

それにしても、2人の魅力的な女性に比べると、ファブリスって何なんだろう???
彼の行動は、あまりに無鉄砲、向こう見ずな感じで、少々、付いていきかねる・・・。
自分は男目線で読むから、そう感じるんだろうか?女性の視点だとどうなんだろう・・・。

とにかく、一生に一度はオーケストラを生で聴いておいて損はないように、パルム、お勧めと思われますね。
ロマン派の音楽を理解する上でも、いい小説ではないかな?

=====
余談1
やっぱりイタリアの気質は好きだなあ!
自分のイタリア贔屓の理由の一端はこの小説にあったんだなあと、合点したのだった。
いつか、美しいコモ湖も訪ねてみたい・・・。

=====
余談2
そもそも、再読しようと思ったのは、
日本百名山を著わした深田久弥が「パルムの僧院」愛読していたと知ったから。
確かに、本作のコモ湖畔の荘重な朝の情景の描写などは、アルプスの高峰で迎える厳かな朝の情景に通じるものがあり、深田氏が気にいる理由も分かる気がする。

=====
余談3
あと、たまたまこの季節咲いているサルスベリの花から
サルスベリ→サンセヴェリナ を連想したから、ということもありました。
(変な奴・・・。)

その後、読了記念に、アイスクリームの「パルム」と観葉植物の「サンセベリア」を買い求めた。
こうやって、人生は気まぐれに展開していく・・・。(笑)
自分の未来はどこに向かって進んでいくのだろうか・・・。

パルムの僧院〈上〉 (岩波文庫)
クリエーター情報なし
岩波書店


パルムの僧院 (上) (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

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◎バイオリンレッスン 薬指が固いぞな、もし。

2011年09月22日 | ヴァイオリン
台風が去って、秋の心地良い空気が入ってきた。
これで、いよいよ夏とも、さよならだなあ。
楽団の演奏会が終わり一段落なので、しばらくはレッスンの練習に力を注ぐのだ。

<基礎練習(セブシックOp1-1)>
◎No.1:左手が強すぎる。16分音符は、軽やかに、なめらかに、均一に
◎ト長調音階(タン・タタ・タタタタ・・・のリズム変奏):2分音符の拍感覚で。移弦後の音が強くなりすぎないように、むしろ弱く。
◎ト長調3度練習:これも、軽やかに。

<カイザーvol.1>
◎強弱に応じて、弓の量を調整すること。
アクセントは人差し指のひっかかりを意識して
◎1stPositonのE線のド:
 ・4の指を伸ばす際、3の指は支点なので、動かさない。でも3の指の接地してる箇所は少し変わる。
 ・手首に力を入れない。
 ・親指は持ち上がらない。
 ・1の指は指板から離す。
先生から丁寧に左のフォームを診て頂いたが、先生のなめらかな手の動きに、まるで近づけない。なんだか自分の3の指(薬指)の付け根が、とても固い・・・。ん~。壁、現るかなあ・・・。

<曲(スズキメソッドVol.2)>
「1.合唱「ユダスマカベウス」より」
スポーツの表彰式に流れるヘンデルのあの有名な曲です。
まず、栄光を讃える凱旋の時の音楽なので、やさしい感じで弾くのはNGとのこと。

1小節目、6小節目:最初の音は、アタックははっきり、手の重さを伝えて、しっかりした音で。重さを伝えるためには、弾き始める前の一連の腕の動作も重要。
5小節目:のテヌートの2つのレは、最初、弓少なめ、次、弓多め。(クレッシェンドなので)

=====
今週末は、先生が弾くオケで、ショパンのピアノコンチェルトがあるそうなので、
(ピアニストは花房晴美氏)、ぶらっと行ってみようかな・・・。
(リハーサルの様子では、とても表情豊かな感じとのこと)
さあ、もう一日、頑張ろ。
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合奏はいいもんだ!

2011年09月18日 | ヴァイオリン
本日、楽団のコンサートに出てきました。
一言で言えば、素晴らしく楽しかった!
エキストラの方々の応援もあり、普段の練習とは違って、音に包まれて、弾く感じ。
周りに遅れじと、精一杯弾く。
いいもんだなあ。
こういう合奏に参加させてもらえて、ほんとうに心浮き立つ体験だった。

~気付いたこと~
その1:2ndが好き
今回、1stパートの曲と、2ndパートの曲、両方あったのだけど、
1stバイオリンで旋律を弾くよりも、2ndバイオリンで副旋律や中音を弾いてる方が、楽しいということ。
ハモりがすきなんだなあ・・・。
今も「ふるさと」と「上を向いて歩こう」の副旋律が頭の中で鳴っている・・・。

その2:1オクターブ上のユニゾンが好きすぎる・・・。
1stバイオリンで、1オクターブ上のユニゾンが入ると、とても豊かな響きになるのです。
かぐや姫がシルクのヴェールを纏った感じというか・・・。
とにかく、得も言われぬ幸福な響きなのだ。好きすぎる・・・。

その3:チェロ
自分のすぐ後ろがチェロだったので、チェロの音色のなんと深いこと・・・。
(チェリストは、高校の吹奏楽の後輩で、20年ぶりの懐かしい再会でもあった・・・。)
1stバイオリンとチェロの間でサンドイッチになっているのは、いいもんだなあ・・・。

=====
弾いた曲
・もみじ(岡野貞一)  ・ふるさと(岡野貞一)  ・少年時代(井上陽水)
・上を向いて歩こう(中村八大)  ・カントリーロード(ビルダノフ他)
・いつも何度でも(木村弓)  ・崖の上のポニョ(久石譲)
・バッハのメヌエットト長調(ペツォルト)  ・楽しき農夫(シューマン)
・管弦楽組曲第3番のガヴォット(J.S.バッハ)  ・情熱大陸のテーマ(葉加瀬太郎)
====

夕方、いつもの山に散歩に行って、夕空がとても綺麗。
演奏中は、あの空の中を歩いていたような、そんな気がする。
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コンサートがあります

2011年09月15日 | ヴァイオリン
この18日に自分の所属する楽団のコンサートがあります。
1年前、バイオリンを始めるきっかけになった無料講習会の主催元の楽団です。
自分は、まだ研修生だけど、出演させてもらえることになりました。

自分のようにバイオリンを始めて日が浅い団員も多く、
正直なところ、コンサートを開いていいんだろうか?と思わないでもなく、
積極的にお誘いしにくいのです。

ただ、バイオリンを始めて数年でこのくらいには弾けるようになりますよ!という例にはなると思うので、
もしも、これからバイオリンを始めてみたいという方がいたら、よろしければ、観に来て下さい。

愛知県の西尾張で、初心者を受け入れてくれる楽団は、おそらく、ここだけだと思うので・・・。

9/18(日)1:30開演(開場1時)
江南市民文化会館小ホール
江南フィルハーモニー管弦楽団
曲目は、ジブリなど軽い曲が中心です。
もちろん無料です。
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ピアノ弾き語りのライブへ

2011年09月11日 | ライブ&コンサート
多分、1年ぶりぐらいで井波さんのライブへ。
やっぱり、井波さんの音楽、芸風は好きだなあと思う。

縦横無尽のピアノ、オーガニックで温かさの感じられる楽曲、独特の透明感・・・、好きだなあ。
この日は、凄み、気迫が感じられる。迫力が出てきたような・・・。

同じ時代に生きてて良かったなあと思い、
もう少し頑張ろうかな・・・、と元気をもらう。

特に、子供に「私のお気に入り」の歌を教える漫才のようなMCは、傑作で、すんごい笑ってしまった・・・。
子供には、本質を見抜く力があるには、納得。
「真っ赤な秋」も改めて聴くと、とてもいい歌。井波さん編曲の伴奏がいい。

対バンのスマイルさんも、健やかで茶目っ気があって楽しい。お気に入りに。
http://smile.toypark.in/

ピアノ弾き語りを楽しんだ一夜でした。
(まとまりのない感想で、ごめんなさい。)

@クロスロード in 寝屋川
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◎バイオリンレッスン スズキメソッドvol1卒業!

2011年09月09日 | ヴァイオリン
9月に入って、随分、過ごしやすくなってきた。
芸術の秋ですね!
2週間前のレッスンメモはサボってしまったので、レッスンメモは合体版です。

このところ、ピアノは影が薄く、すっかりバイオリン練習ブログと化してしまっているけれども、仕方ない。人は変わっていくものだから・・・。

<基礎練習(セブシックOp1-1)>
◎ト長調音階(リズム変奏:タン・タタ・タタタタ・・・)上行は上昇感、下降は下降感。
◎ト長調3度練習:3度練習、やさしさとともに、芯のある音で、しっかり鳴らそう。特に出足音ソ、そして次の移絃の音、ソの音を。

<曲(スズキメソッドVol.1)>
「10.ゴセックのガヴォット」
奏法上のコツをいろいろと伝授頂いている。
言われて、すぐできないのは、悲しいけれど、なんとか合格をもらう。
これで、晴れてスズキメソッドvol1卒業!

・1,3,5,7小節目・・・最初のスタッカート引っかける感じで。しっかりした音で。
 自分、腕を使っての柔らかさの表現はいいので、スタッカートは手首~指を使って表現してみる。
・2,4,6,8小節目・・・3拍目の音は長くしない。(様式感、ロマン派ではない!)
  ・移絃後の装飾音が鳴らないところは、移絃の動作を早めにして。
  ・E→D線移絃後のソ、沈み込まずに、浮き上がるように。
・18小節目・・・先頭の音(レ)をはっきり。スラーだけど、次のE線ソの音はあらかじめ押さえなくていい。
・21小節目・・・移絃後、置いて。D線の音は、鳴らしすぎない。弓、半分くらいで。
・25,27,29,31小節目の移弦を伴う16分音符・・・移弦後うまく鳴らないのは、弓を使い過ぎてるから。移弦の時は弓、少なめで。
・31、32小節目のUpのファとソ、はっきり。
・繰り返し後の14小節目・・・ritの後、さっと弓を戻して。
=====
次からは、カイザーvol1もはじめることに。先生の模範演奏を聴いて、無味乾燥でない割といい曲なので、これなら楽しく練習できそう。

あと、バイオリン近況としては、1週間後に、無料講習会の弦楽合奏のほうの本番が迫ってて、そちらの練習に、かなり時間を奪われてる・・・。
10曲ほどあり、どうしても1曲、1曲の練習の濃度が薄くなってしまうのが悩みの種・・・。

仕事の後、ダッシュで帰り、おやつで空腹を宥めながらの練習の日々なのでした・・・。
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