みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

会津駒ヶ岳

2015年09月28日 | 
この日は晴天が約束された計画年休の日だったので、気合を入れて行ってくる。
晴れの日に家にいるのは、勿体ないし、いつかは辿る道のはずなので。

目的地は、奥会津の百名山、会津駒ヶ岳。2133メートル。
温かい山だった。
山道が、膝に優しくて、とても快適だったし、
樹林帯を抜けた山上の池塘や草紅葉の草原も、秋の陽を浴びて、とても綺麗だった。
色づき始めた、錦の斑な山肌も味わい深く、やっぱり、来てよかったと思う。
筋骨隆々とした馬の背を思わせる、伸びやかで、力強い山容は、優しくて力強い。
とても雰囲気のいい駒の小屋も、興を添えていた。


広々とした草原


ほとんどアートの域に達している木道


前日は、名月だった。


一応、証拠写真


だんだん、雲が取れてきた。


山頂直下の駒の池がいい。水辺は安らぐなあ。


木道と


池塘と


駒の小屋

さすがは百名山、いい山だった。
またいつの日か再訪したい。

=====

とは言え、遠い。
登山口の桧枝岐村(ひのえまたむら)までは、長野を過ぎた後、
千曲川沿いを、飯山、津南、十日町、魚沼と通り抜け、田子倉湖経由でおよそ10時間。

シルバーラインを越えて、猛烈なグネグネ道の奥只見湖を抜けて行くルートよりはいいと思うけれど・・・。

=====
<番外編>


田子倉湖
魚沼と会津をつなぐ六十里越えの国道より。
田中角栄は、凄い所に道を作ったものだ・・・。


帰り道、長野道は姨捨からの善光寺平の夜景は、お気に入りなのだ。

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犬島

2015年09月20日 | 
里帰りの途中、寄り道して、瀬戸内の犬島を訪ねた。
今まで知らなかったけれども、犬島は、現代アートで人気の島の中の1つなんですね。

現代アートは、ちんぷんかん!に終わる心配もあったけれども、
犬島精練所美術館も家プロジェクトも、考えさせられる内容が多くて、
とても面白かった。深く印象に残った。

特に、精錬所美術館の鏡の回廊や鏡の中の鏡のような展示?・・・。
コンタクトレンズのS邸。眼の数だけ(人の数だけ)、世界があるんだなあ・・・。

小さな島ならではだろうけれど、
車が一台も走っていなかったこと。
シルバーウィークの日曜日だったのに、人出が少なかったこと。
(午後2時頃、家プロジェクトの案内役の方の話だと、200人目くらいとのこと。
 それでもいつもの倍とのこと!)

2000円の入場料は、美術館としては高額な感じもしたけれども、
展示内容と、鑑賞者が少ないわりに、案内役の方々の人手がかかっていることを考えると、納得できる。

犬島。かなり、気に入ってしまったので、また訪ねてみたい。
そして他の島々も。
行きたいところが、たくさん増えてしまった・・・。

@犬島@瀬戸内海(岡山)

ベネッセアートサイト直島

ART SETOUCHI 2015


精錬所の廃墟の跡の美術館




なかなかに雰囲気のある廃墟。
恐らく、後世、平成の建築物は、大正明治の建築物にかなわない気がする。


石職人の家跡
ブラフマンの埋葬を思い出す。


コンタクトレンズの数だけ、世界がある。
世界は増殖したがっている。


無心


コンタクトレンズには、黄色いパラソルが似合う。


A邸


自分の干支


大石小石先生と教え子さんたち


この後、誰もいないので、真ん中で休んだ。


ビーチもきれいだった。
近くのキャンプ場も魅惑的。


海を渡る鳥も、気持ちよさそう


恐らくは、犬のしっぽと思われる。


瀬戸内は、地中海に通じる?


ヒーロー乾電池 ソーラー・ロック とのこと。
宙に浮かぶ三島由紀夫の邸宅。
そういえば、三島由紀夫の作品に日蝕があったっけ・・・。
自決の年に生まれたのも、変な巡り合わせ。


わざわざ海を渡る。
海は額縁だったか・・・。

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tico moon

2015年09月18日 | ライブ&コンサート
ハープの音色が聴きたくて、tico moon のライブへ。

会場は、こじんまりしたCafeの屋根裏部屋で、とても温かい感じ。
そのせいでもないけれども、響いてくる音色も、柔らかく、やさしい。
静かに目を閉じて、耳を傾けていると、光のかけらになって、空をたゆたうような心地よさだった。

なにより、ハープの音色が、香具わしいこと!

そして、ハープを奏でる時の、腕の所作が、とても美しいこと!
とてもしなやかで、優雅な動きは、バイオリンやピアノの比ではないような気もする。
ついつい、腕の動きに目を奪われ、音に集中できないのが、玉に瑕・・・。

終演後、吉野さんに、ハープのことをいろいろ聞いてしまう。
・楽譜はピアノと同じ(ト音記号とヘ音記号)
(ギターや、ハーモニカみたいに、特殊な楽譜でなくてよかった。)
・小指を使わず4本の指で弾く。
・やっぱり調弦は大変とのこと。
・日本の福井に信頼できるメーカーあるとのこと・・・。

どうも月に縁のある今日この頃だと思う。





@mado cafe @岡崎
(↑おやつのパウンドケーキが、素晴らしく美味しかったし、温もりのある居心地のいいCafeだ)

=====

tico moon
オフィシャルサイト

Daydream Garden
クリエーター情報なし
333Discs


温かなイオニアの海を思わせるような温かいサウンドですね。
色で表現するなら、オレンジとターコイズブルー。
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ここには宝はなさそうだ。

2015年09月13日 | ライブ&コンサート
残念なことも残しておこう。
この日は、知人の誘いもあって、ジャズフェスティバルに行ってみる。

フュージョンっぽいもの、ビッグバンド風のもの、
人気のジャズボーカル、大御所的なジャスピアノのトリオ
一通り、聴いただろうか・・・。。

でも・・、なんだか、響かないのだ。残念。
確かに、プロの演奏は凄かった。
上手いし、肺活量は驚異的だったし、マイクの使い方も見事だった。
でも、凄いだけで、ちんぷんかんぷん。

多くの人たちが、拍手喝さいして、会場はかなり盛り上がっていたので、
その中に、一人、ぽつんといるのは、居心地が悪く、寂しい感じもした。

まだ時が満ちていない?
今のところ、どうも、このあたりには、宝は埋まっていなさそうだ。
それが分かったのは、収穫かもしれない。

=====
jaja
たなかりか木畑晴哉カルテット
ウラジーミル・シャフラノフ





@四日市ジャスフェスティバル

Flowers for Blossom
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン


このCDはかなり気に入っているのに・・・。
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トリニテの月の歴史

2015年09月12日 | ライブ&コンサート
月に誘われて、観に行くことにする。
月の女神、白い月、二つの月・・・、いろんな月の饗宴。
そう言えば、人類の歴史は、妖しい月に狂わされてきた歴史とも言える。

トリニテは、ピアノ、バイオリン、クラリネット、パーカションのカルテットでした。
一筋縄では行かない、クラシックの枠には収まらない音楽。
これは、前衛的なのか?逆に原始的なんだろうか?

混沌とした世紀末を思わせる世界が続いた。
このまま、世界の果てを彷徨い続けるのだろうか?と思っていたら、
一転、どことなくアルヴォ・ペルトの鏡の中の鏡を思わせる、調和と安らぎのシンプルな世界が現れ、
そして、大海原を舞うトビウオの大群舞を目の当たりにして、
最後は、慈しみ深い母の温もりに包まれて、大団円で終わったと言うか・・・。

噂に違わぬ壺井氏の変幻自在な奏破!するバイオリンに、目を奪われそうになるけれども、
クラリネットの温かい音色にも魅せられた。
間近で感じる、管のふくよかな音色は、とても説得力がある。
温かいようで、気付いたら、向こうの世界に連れて行かれてしまいそうな怖さもあった。

ピアノとクラリネットの中低音の玄妙と言うか、不思議な調和に、はっとさせられる。
その気になれば、どんな楽器とも調和できる、ピアノの音色の不思議。

とても印象に残るライブだった。
これからも、まだ見ぬ辺境の地を、訪ねて回るとしよう。
(音の世界は、とりあえずは命を取られる心配はないからね)

紹介頂いた、もりーちさん、ありがとうございました!

=====
トリニテ
http://trinite.me/

シズ(pf, 作編曲) Shezooシズ
壷井彰久(vl)
小森慶子(clarinet, bass clarinet)
小林武文(perc) Kobayashi, Takefumi

@5/R @名古屋千種








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Trinite『 月の歴史 Moons』7.10 発売記念コンサート


Trinite / Dies Irae for God's Bones 怒りの日「神々の骨」より

あった!

Arvo Pärt- Spiegel im Spiegel

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オズとギロックのソナチネ

2015年09月07日 | ピアノ的雑感
発表会を終えて、ギロックのソナチネを練習することにしました。
かねてから弾きたい!と思っていたギロックのソナチネ。
この曲は、先日、読んだ、オズの魔法使いにピッタリなんですね。

もともとアメリカの吹奏楽的な響きが感じられて、気に入っていたのだけど、
弾いてみると、夢があって、ポエジーに富んでいて、
それでいて、颯爽とした感じ、勇者なところもあって、ほんと名曲だ!
練習してると、ドロシーの冒険が蘇ってくるし。
(↑逆に音楽に集中していない???)

僕が、オズの魔法使いのBGMを選ぶとしたら、間違いなく、ギロックのソナチネだと思う。

この曲を、ちびっ子たちだけに弾かせておくのは、もったいない!

ギロック ソナチネ第一楽章


ギロック ソナチネ コンクール本選


オズの魔法使い (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館

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分数バイオリンからタングルウッドの奇跡

2015年09月06日 | 芸事全般
先日、姪っ子たちが遊びに来たので、分数バイオリン(ちびっ子用の小さいサイズ)を弾かせてもらいました。

楽器が小さい分、左手の音程の間隔が狭くて、さぞや難しいだろう・・・と思いきや、
意外なことに、けっこう弾けるので、驚いたのでした。 

このところ、ハイポジションを練習することも多くなってきているので、
(高いポジションは左手の押さえる間隔は、とても狭くて、より音程を取るのが難しい!)
ハイポジションで弾く感覚が、応用できているんだなあと思い至る。

子供の頃、分数バイオリンで、練習していて、大きなバイオリンに持ち替えた時、ごく自然に慣れていくことや、
小さい頃からやっている熟達者の方がハイポジションでも、音を外すことがあまりないのも、なんとなく、からくりが分かった気がする。。。

それでも、あのタングルウッドの奇跡は、とんでもないことですね。
(五嶋みどりさんが、演奏中、弦が切れるアクシデントに見舞われ(2回も!)、
3/4サイズから、普通サイズのバイオリンに持ち替えて、一音も洩らさず、弾き切った!)

五嶋みどり タングルウッドの奇跡


世界的ヴァイオリニスト五嶋みどりin長崎 (ノーカット)

本当に、神がかり的ですね。
心の深いところに響いてくる、もう音楽を通り越して、
音楽とは別の芸術表現と言うか・・・。

一度、こういうライブを目の当たりにしたい。。。

アンコール!
クリエーター情報なし
SMJ(SME)(M)
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