みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

失うものは何もない

2015年08月31日 | ピアノ的雑感
この週末は、発表会前の切羽詰まった気分から解放されて、
久しぶりに、練習ではなくて、好きにピアノを弾く。

やっぱり、楽しいものだ。
身体の奥から、じんわり喜びが湧き上がってくる感じ。

この数ヶ月、いろいろあったけれども、楽しさを感じられる心が失われてなくて、よかった。

本番は、随分みっともないことになってしまったけれど、
それも、もう過去の話。

終わってみれば、幾つか収穫があった。
間違いなく、手痛い失敗を上回る収穫が。

・メンタル面はともかく、技術的には多くの難所を克服できたこと
・とくに、難所の克服の仕方が体得できたこと
(↑これが一番の収穫なのだ! 難所克服のメソッドは、この先、応用が効く。アドバイス頂いた師に感謝!)

ラジオのあるパーソナリティーの方が言われていたっけ・・・、
「ピアノの発表会で失敗しても、失うものは何もない」と。(by フーマン
これは、本当だった。


これからも、機会があれば、人前演奏を踏み台にして、上達できるといいなと思う。
(その場に居合わせる方々には、迷惑な話で、申し訳ないけれども。)

経験年数に引け目を感じないようになりたい。

さてと、次は何に挑戦しよう???
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英雄の夢は潰えるの巻

2015年08月23日 | ピアノ
発表会でした。
最悪に輪を掛けて、最悪でした。
ひどすぎて、話にならないし、思い出したくもない。
足掛け1年半ほどかけて練習した英雄プロネーズは、それこそ、木端微塵に、砕け散ってしまったと言うか・・・。
在りし日にはヨーロッパ最強と恐れられた、ポーランド騎兵隊も、全滅。

悔しいな・・・。

今回は、そこそこ弾けるだろうという予感(結果的には慢心)があったので、実は、緊張は、あまりなかったのです。
素晴らしく、鳴りのいいスタインウェイだったので、あるフォルテの一音を、ちょっと強めに弾いたら、物凄く響いて、えっ!と、気を取られて、
急に、ヨレヨレになって・・・。そこまでは覚えてる。
あとは、崩壊!
一巻の終わり。
ひどいことがいろいろ起きて、とにかく無我夢中だったなあ。

途中、真っ白の停止もあったし、
そういえば、直前1週間の練習で奇跡的に弾けるようになった、見せ場の4オクターブのスケールも、ことごとく失敗だったなあ。

このところ、発表会に出るたびに、酷い歴史を塗り替えていく感じがあって、
自分のピアノは、そよ風で崩壊するガラス細工のピアノ。
なんとひ弱で、虚弱体質なんだろう・・・。
この人並み外れて、脆弱なメンタル面をなんとかしないと、この先、残り半分の人生も・・・。

一事が万事ではないが、
まったくもって、冴えない自分を象徴するかのような、発表会だった。

問題は、ひどく落ち込んでもいいはずなのに、たいして落ち込んでいないこと。
過去の惨劇の経験で、悪い意味、面の皮が厚くなってきている???

バイオリンやピアノを練習する中で、時々、急にコツを会得して、
どうしても、どうしてもできなかったことが、できるようになって、すごい!と
感心することがあるのだけれども、
人前演奏についても、そういう、コツのようなものが、掴める日が、いつか訪れるのだろうか?

収穫としては、バイオリンで弾いたカヴァティーナで、数小節、素晴らしく気持ちよく
弾けたこと。
(バイオリンも、その後、舞台の魔物により、血祭りに上げられてしまったけれども・・・。)

やっぱり、二兎追うもの一兎を得ず?



ショパン/英雄ポロネーズ(と書くのは、おこがましく・・・、もどきですね)
ラフ/カヴァティーナ(こちらも、もどきだ)

@電気文化会館コンサートホール@名古屋伏見
コメント (4)
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飯豊山の山旅

2015年08月12日 | 
再び、遠方の山に、遠征してきました。
今回の目的地は、飯豊山(いいでさん)。
2105メートル。山形・福島・新潟の県境に連なる山脈の主峰。
奥深いので、テントを担いでいく。

どうもすっきりしない天気で、蒸し暑く、相当、しんどかったけれど、
夕方、ガスが取れて、周りが見渡せた時は、本当に嬉しかった。
一日の苦労が報われた思いだった。


途中、ひとりぼっちの木


マツムシソウは好きな花です。


切合を振り返る


シオガマ


目指す飯豊山
(後でわかったけれど、左奥の2つ目に高いピークです)


山頂のテント村


雲は多かったけれど、大満足


積み石の城塞跡?


ブロッケン現る!


今までに見たブロッケンの中で、一番、くっきりしていたような・・・。
いいことあるといいな


のんびり雲と展望を楽しんだ。




飯豊山の入日




大日岳




翌朝は雲が多くて・・・。


右奥、吾妻山


蔵王の右から、日が昇った。

その後、雨にやられてしまったのだけど・・・。

しんどかったけれど、達成感のある山旅だった。
これで、また次の山に登れる!

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読書の収穫

2015年08月09日 | 
出張中、新幹線の中でぼちぼち読書してました。

=====

オズの魔法使い/ライマン・フランク・ボウム

気の合う仲間がいると、旅は楽しくなる。
自分にないと自覚していれば、それはもう持っているのかもしれない。
一言、言わせてもらうとすると、「オズ、それはないよ!」だな。
もちろん、江國香織さんの新訳で楽しんだ。幸せだった。

自分、小さい頃に読んでおくべき必読の書を、けっこう読み漏らしていて、今更感もあるけれども、いい話だった。一つ心残りが減った。
大人が読んでも、十分楽しめますね。

=====

青い鳥/メーテルリンク
これは幼少の時、読んでいたので再読。江國さんの新訳に誘われて。
30年の間に、気付いたことの原点は、実は、この本の中に、いろいろ書かれてあったのだ。
当時は、何も気づいていなかったと思うけれど。

メーテルリンクの考える「死」の本当の姿は、そういうものかもしれない。
いつか、時が来れば、光によって、幸せと不幸せが一つになるだろうという話も、とても興味深い。
それにしても、さすがは、江國香織さん。
青い鳥文庫の「青い鳥」なのだから。

=====

渡りの足跡/梨木香歩

家守奇譚に心酔して以来、梨木香歩さんのものは、なるべく読むようにしています。
瑞々しい自然描写は、ため息が出るぐらいに美しい。
バードウォッチングの面白さが伝わってくる。
厳しい自然の中を、何の打算も計算もなく、常に生死を賭けて、渡っていく鳥たち、立派だ。
鳥になって、空を飛んだら、
北海道の大自然を、眼下に見下ろしながら、風に乗って、空を飛んでいったら、爽快だと思う。
ネイチャーライティングという分野で、高い評価を受けている作品なのですね。

=====

アルケミスト/パウロ・コエーリョ

先日、四日市の本屋さん、メリーゴーランドの書架に並んでいたので、これは、間違いないと思い、購入。
この店には、流行や金儲け主義に流されず、書店さんの眼鏡にかなう本しか、書架にならべないとのことで、信用できるので。

アルケミストは錬金術師なんですね。
古の賢人が出てくるタイプの物語は、かなり好きなジャンル。
やがて幻想的なエピソードが続き、どこに行くのか?と思いきや、着地点は、かなり現世的で、ちょっと裏切られた感も?
「チーズはどこに消えた」と同じように、ビジネスの世界にも受け入れられるのも、なるほどと思う。
愛の定義=良くすること、は新鮮だった。




オズの魔法使い (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館


青い鳥 (新装版) (講談社青い鳥文庫)
クリエーター情報なし
講談社


渡りの足跡 (新潮文庫)
梨木 香歩
新潮社


アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
パウロ コエーリョ
角川書店

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井波さんのライブでした

2015年08月05日 | ライブ&コンサート
平日の夜、動けるようになったので、井波さんの名古屋のライブを訪ねた。

彼女の音楽は、真っ直ぐで、清々しくて、勇敢。
影から目を背けることもなく、潔いのだ。

自分にとって、ほんとうに、唯一無二の音楽で、
同じ時代に生まれて、リアルタイムで彼女の音楽に触れられることは、
とても幸せなことだと思う。

今回、演奏中、ハプニングがあったけれど、途絶えることなく、平然と演奏を続けられてて、
恐らく、槍が降ってきても、途絶えることはないはず。
肝の据わったミュージシャン魂に感服だった。

会場の場所取りに失敗して、真上から、鍵盤を眺めたのだけど、
鍵盤を縦横無尽に動き回る様子は、ほんとうに壮観だった。

終演後、井波さんと、少し打ち解けて、お話できたことも嬉しかった。
自分は不器用なので、10年越しの思いが、ようやく通じた感じ。

スローペースな自分は、何事も10年はかかるのだろうか???
(こんなんでは、変化の速い時代に、ついていけず、取り残されてしまうなあ・・・。)


@KDハポン@名古屋 鶴舞

Youtube見てたら、ノルマンディの演奏がアップされてた。
グリッサンドはいつも、胸のすく思いだ。
ピアノ弾き語りスタイルで、これだけ見事なピアノは、後にも先にも井波さんだけかも???

井波陽子「ノルマンディ」


http://cuorelife.net/
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発表会でした

2015年08月01日 | ヴァイオリン
猛暑の土曜日は、バイオリンの発表会でした。

ある程度、予想はしていたけれど、やはり、うまくいかないものですね。
演奏中は、緊張で身体が震え出しそうになるので、落ち着け、落ち着けと、ひたすら、自分に言い聞かせる。
普段、間違えたことがなかったところも、一瞬、指使いがわからなくなって、重音が単音の旋律だけになってしまい、失敗。
難所の聞かせどころも、残念。
それ以外は、無我夢中で、あんまり覚えていない。

発表会の録音を聴くと、2年目の時も5年目の今回も、あまり変わり映えしていない。
万年初心者は詰まらないと思うのだけど、ここ数年、伸び悩んでいる感あり。
最初の1年はビギナーズラックだったか???

とは言え、準備する時間が少ない中、不器用な自分にしては、上出来の部類かもしれない。
1か月前の悲惨な状態を思えば、よくぞ、ここまで弾けるようになったものだとも思う。
表面上、失敗ばかりでも、力がついてきていることは、自分自身ではよく感じるので、
まぁ、よしとしよう。

伴奏を快く引き受けてもらえた友人にも、感謝!
何回も合わせ練習に応じてもらえて、とても弾き易かった。

次は、3週間後に、ピアノの発表会が迫っているので、返す刀で(かなり刃こぼれしてるけれど)、英雄ポロネーズに挑む。
ピアノの発表会の方が、何倍も緊張するので、はてさて、どうなってしまうんだろうか???

やるからには、上手になりたい。
その気持ちが強すぎると、本来の、音楽の「楽しみ」が失われてしまうので、
バランスが難しいのだけど・・・。

@名古屋市守山区文化小劇場
コメント (2)
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