みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

日日是好日(にちにちこれこうじつ)

2018年10月26日 | 映画
お茶の世界のことはこれっぽちも分からないけれども、いい映画だった。
予告編で感じた予感のとおり、観ておいてよかった。
長らく、楽器の練習に精進しているおかげだろうか?共感する内容が多かった。
(楽器は「道」と呼ぶほどのものではないけれど・・・。)
お茶の世界の奥深いこと・・・。

名台詞も其処かしこに。
「はじめに形を作っておいて、後から心が入る」
「頭で考えないで、自分の手を信じなさい」
「物事には、すぐ分かるものと、すぐ分からないものがある。」

大切なことは、時間をかけないと分からない。
長く磨かれた美しさは、丸みを帯びるものかもしれない。

印象に残ったのは、主人公と従妹が海辺に遊ぶシーン・・・。
主人公が、映画「道」を、ほんとうに素晴らしい、深く感動する映画だった!と語った後、
従妹が「それで?」と問いかけて、主人公が口ごもるシーン。
素晴らしいものは、何かに組み込まれているものではなくて、完結しているのかもしれないと思う。
頭で考えすぎると、本質を見失う?

本編とはあまり関係ないけれど、
水音、水は「キラキラ」、お湯は「とろとろ」か・・・。
これからは、三日月を眺めて、お茶のことを思い浮かべそう・・・。

樹木希林さん、惜しい人を亡くしたと思う。

『日日是好日』予告編


『日日是好日』樹木希林さんインタビュー

====
<個人的な脱線編>
多部未華子さん、くっきりしてて魅力的。

マンサクは、「先ず咲く」から?

平日朝の映画館は、ほとんど貸し切り状態だった。
帰りに寄った、ケイのシフォンケーキ
https://www.keinocake.com/
ここは、期待以上に、しっとり、きめ細やかで、こんなに美味しいシフォンケーキは、久しぶり!
この夏、瀬戸内の女木島でもらった宿題を一つ済まして、すっきりした。
映画の「道」、見てみないと・・・。
宿題を一つ済まして、また一つ。(笑)
さぁ次は、何がやってくるかな?
コメント (2)
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●ブラームス間奏曲Op118-2

2018年10月21日 | ピアノレッスン
ピアノのレッスンは、先月から、ブラームス間奏曲Op118-2に。
技術的に猛烈に難しくはなくて、箸にも棒にも掛からないような難曲ではないけれど、
それでも、覚えにくく、レッスン前の週は、さらいにさらって、レッスンに臨む。
(と言っても、仕事、家事、オケの曲の練習もあるので、日々30分~1時間が精一杯だけれど・・・。)

自分は、追い込まれないと、やらないところあるので、レッスンを目前に控えて、
こういう、集中して練習している時間が持てることは、すごく幸せだなあと思う。
(ある意味、ジタバタしているだけだけど・・・、
 あと、やさしい先生なので救われているとも言える。)

この曲に取り組むのは、本当は、還暦を過ぎてから(人生の酸いも甘いも知ってから)と思っていたけれど、
今の先生に、いつまで習い続けられるか分からないので、
レッスンを受けられるうちに、レッスンを受けようと思い、挑戦することに。

ブラームスの甘く、深く、切ないロマンチックに浸って練習するのは、とてもいい。
ほんとうに、秋には、ブラームスの間奏曲が似合うと思う。
師のアドバイスを取り入れて、少しずつ磨かれていくのもいいものだ。
日日是好日也。
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南木曽岳(なぎそだけ)

2018年10月20日 | 
南木曽岳は、中央アルプスと恵那山の連なりの西側に、ポツンと居座ってる山。
標高1,679m、日本三百名山の一座。
いい山だった!
日本山岳遺産にも認定されているんだそうな。

コースは、適度に急で(自分はダラダラ長い距離を歩かされるのは嫌な方)、適度にスリリング。
自然林が残り、何より、山頂付近の雰囲気のいいこと!
笹原にポツリポツリと顔をのぞかせる花崗岩。針葉樹の疎林・・・。
のどかでとても素晴らしい景観が広がっていた。
展望地が何か所もあって、どこからも、遮るものの無い素晴らしい景色が眺められる。

この山域は、人口林ばかりで、つまらないと思っていたけど、考えを改めなければ。
全くもって灯台下暗し。反省・・・。


コウヤマキ
木曽五木だとさ。
しなやかで、好きな感じ。


ところどころ桟道も。
よく整備されている!


恵那山は故郷の山と言っていいだろう




まだ残ってくれていた!
リンドウは好きな花。
好きな理由としては、蕾的に、なかなか花開かず、
慎ましい感じがするからかも、と思い至る。
炎(ほむら)を留めたようないでたち、気品も魅力。




木曽御岳山は、心の眼で見ることにする。
手前は、奥三界山?


山頂で、一応、記念撮影


笹原に、ぽつり、ぽつりと針葉樹は、好きな取り合わせ


避難小屋
中も綺麗で、泊まるのも良さそう。




中央アルプスも雲・・・。


山頂部は、大きな花崗岩があって、
昼寝も気持ちよさそう。


イワカガミもたくさんある。
花の時期は、さぞかし綺麗なことだろう!


深まりゆく秋






神の差配だと思う。


摩利支天の展望地点より
恵那山方面も雲が出て来た・・・。


高峰山、笠置山方面かな・・・。


あの雲が、よもや!


記念撮影Part2


岩のオブジェが面白い


けっこう下った・・・。


もじ(黒か、白か、それが問題だ・・・。)
ポセイドンの三叉槍(さんさそう)を思い出さずにはいられない。


丸いものは好きなのだけど、君の名は?
丸葉の木?

=====
<アクセス>
愛知江南~蘭(あららぎ)登山口 2時間弱
8:00頃、駐車場半分くらい。一番上はいっぱいで、少し下のスペースに。
紅葉シーズンで心配だったけれどセーフ
林道は短く、舗装されていて、アプローチは良し。
中津川で高速を下りて、19号、256号と広い国道をずっと走っていけて、らくちん。

=====
<ルート>
8:15 蘭登山口
10:30 山頂、ぐるり半周
12:30 蘭登山口

====
<メモ>
・山頂は展望はないけれど、避難小屋のあたりからは、笹原に、針葉樹がポツポツと、雰囲気良し!
 展望良し!御岳~北アルプス~中央アルプス。
 見晴台が幾つかあり、恵那山方面も素晴らしい

・温泉は、アララギ温泉

・道もとてもよく整備されていて、歩きやすい。
 かなり急な登り下りだけれども、距離、標高差があまりないので、足も楽。

<個人的なメモ>
山を降りて、カフェでお昼を食べていたら、みるみる空が暗くなり、まさかの雷、雹、豪雨襲来!
改めて、雨の多い山域だと思う。

登山コースは、片道2時間弱、往復4時間ほど。手頃なハイキング+αトレーニングにももってこい。
家から登山口までの2時間も、許容範囲。
計8時間。朝5時に出れば、3時は戻って、用事も済ませられる。貴重な休日の丸一日を費やさなくてもいい!

蘭(あららぎ)の地名から、短歌の「アララギ派」、イチイの木。
南木曽(なぎそ)の地名から、北原白秋の「ななきそなきそ」の歌へと、いろいろ脱線したくなる点からいっても、
いい山だった!

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ウサギのフェスティバルは木の上 月の下

2018年10月13日 | ライブ&コンサート
U-fullのyukaさん主催の音楽フェスティバルへ。
音のいいホールで、好きな音楽を生で楽しめる幸せ!

・シャナヒー&アンニコル
・十一
・CAPRICE(カプリス)
・オオフジツボ
・u-full(ウフル)

個人的には、シャナヒー。
彼女たちの織りなす、北欧らしい澄んだ美しいハーモニー、愉快でやさしい曲たちの心地いいこと。
あと、オオフジツボが圧巻。
壷井さん、藤野さんのアコーディオン、太田光宏氏のギター 凄腕ミュージシャンのトリオ!
広いステージで、水を得た魚のように弾きまくる壷井氏のバイオリンに魅了されっぱなし。
3人の息のあった緊密なプレイは本当にすごい。
息をするのも忘れるぐらい。
これだけ熱のこもった、超絶に挑み、超絶をものともしない、手に汗握るアイリッシュにはそうそう、お目にかかれない気がする。
気付いたら、グイグイ引っ張られて、疾走しているのだ。
唖然とするしかなかった。

十一の辻賢さんが弾かれてたチャップマン・スティックも、初めてで。
ベースとギターが一緒になった10弦のプログレ楽器?
すごい表現力。ギターよりもピアノに近いとのことだけど・・・。

u-fullのyukaさんの人柄もよくて、ますます応援したいですね。
ウサギのレストランは木の上 月の下が、ザバダック吉良さんとの縁になった曲だったんですね。

シャナヒーにしろ、オオフジツボにしろ、好きが深まってゆく気がする。

=====
<番外編>
出店されてたパン工房「まの間」のパンが美味しかった。
かぼちゃのマフィン
写真は出演者のTwitterから頂きました。

=====
@豊中市立文化芸術センター小ホール








u-full - 「ウサギのレストランは木の上 月の下」@月見ル君想フ


====
<番外編2>
あらざらむ この世の外の 思ひ出に
今ひとたびの 逢ふこともがな
和泉式部

yukaさんの台詞にあったこの歌は、吉良さんを想ってのことかもしれないと思い至った。

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六甲ミーツ・アート2018芸術散歩(後編)

2018年10月13日 | 絵・写真・美術館
六甲ミーツアートの宿題を片付けに、再び、神戸へ!


黒川岳/石の音を聴く
だけど、実は、風の音を聴け!かも・・・。
この穴に入れば、聴ける。


佐川好弘/ロッキングラフ
人生からは、油断すると、すぐに滑り落ちそうになった。
希望と幻想は両立しないものかもしれない。


新山浩+神戸市立科学技術高校/神々の庭
神に見立てられた動物のオブジェが、水面に静かに佇んで、水流に身を任せていた。
時に寄り添い、時に離れ、時にみえなくなったり、隠れていたり・・・。
宗教同士、争うことなく、こころ静かに佇み給え


オルゴール美術館にて
劇団かかし座
懐かしい、影絵作品を鑑賞。手で形を作るタイプ。
でも、オルゴールでなくて、ピアノ(ロールピアノ)が活躍しすぎてたかも・・・。
珍しいオルゴールやピアノ、自動演奏バイオリンなどもあって、是非、音を聴いてみたい!と思う。


OBI/スラスラチカチカ
逆から見ると、オレンジなのだ。
何事も一面だけから物事を判断しないように。
その昔、六甲山は禿山だったのか・・・。


榮建太郎/いしのたね


いい感じで、チビッ子が遊びに来てくれた。
可愛らしさの二重奏
親御さんは、嬉しいだろうな・・・。


花田千絵/ほどけるとき
ヤマネコ?、多数生息中


シュトラウスカフェにて


梅沢和木/画像華麗無限周期




ネット世界の混沌???


salamander[F1]/井上裕起
エネルギーのあった昭和を思う


無事修復!
よかった!
作家さんが、写真サービスしてくれていたっけ。
(恐らく、若い女の子限定で)


大阪の街も、良く見えた。


神戸の港も

夜の作品を覗いて、コンプリート!
六甲山のいろんな施設に2000円で、入場できるのは、お得感があるし、六甲の自然も気持ちよく、いい催しだな!
(阪急の駅では、1,700円で買えたみたい)

今回、持って行った登山地図が大活躍。
来年こそは、ケーブルカーを使わず、自力で登ろう!
あと1時間、時間があれば、下山はできたのになあ・・・。
あと、山的には、頂上に入浴施設があればなあ・・・。(笑)




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越後妻有・大地の芸術祭・秋(その2)

2018年10月08日 | 絵・写真・美術館
翌日は天気が回復して晴天!
前日、面白くなかったら、信越の山に登ろうと思っていたけれど、アートに方針転換・・・。(笑)
前日、対象施設の半分しか見られなかったし・・・。


清津峡渓谷トンネルにて
ライトケープ・ペリスコープ/マ・ヤンソン/MAD アーキテクツ




綺麗な円形でないのがポイント!


とても印象的な水鏡。
晴天で良かった!
あまりに明るい世界を前にすると、すべては影になってしまう。

しかし、あのカフェの足湯も作品だったか・・・。見逃した・・・。


磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館にて
この夏訪ねた、男木島、女木島と、変な形で再会・・・。


ここからは、キナーレにて。
レアンドロ・エルリッヒ/Palimpsest空の池
正面から見た時だけ、ちゃんと見えるトリックアート
壮大なトリックアート
人間の眼、極めて信ずるに足らず。


トンネル
これも、トリックアート的
人間の眼、これまた極めて信ずるに足らず


人の眼の、騙されやすいこと・・・。


ジェームズ・タレル/光の館 にて
本当に、気持ちのいい晴天で、天窓からの空を、のんびり飽かずに眺める。
雲が湧き、移りゆく様子が、普段見慣れているはずなのに、なんと新鮮なことか!
ただ、屋根に窓を付けただけの、なんてことはない仕掛けなのだけど、気づきの多い作品だった。
日頃なじんだ美しい空は、人間には大きすぎるのだ。
枠があることで、よく、観察できる。気付けることもある。
空に開いたこの枠は、初歩の数学の図形の問題を解くときの、補助線のようなもの。
示唆に富んでいた。
雨なら、この窓は開かなかったので、運が良かった!
思い出に残る48回目の誕生日になった。
光の館は、いつか機会があれば、泊まって、夜の光を体験したい!


まつだい農舞台 のカフェにて




松代郷土資料館にて
ここを案内してくれた女性、自分の母親ぐらいの歳かな?でも、笑顔が素敵だった。


漫画の世界ではなかった・・・。

ここからは松代の屋外作品を散歩



8の字が立体になったら??


森の中に種が落ちていた。


こっちは、宮沢賢治だよね・・・。


森の中、自然に彩られるた水鏡


農地までも・・・。





規模が多きすぎて、結局2日間では、妻有のアート作品の半分も見られなかったけれど、
女木島でもらった種が一つ咲いたなあ。
また宝探しに行かねばなるまい!







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越後妻有・大地の芸術祭・秋(その1)

2018年10月07日 | 絵・写真・美術館
かねてから訪ねてみたかった妻有の芸術祭を訪ねる。
3年に1回の芸術祭。夏の本祭は行けなかったけれど、人気の作品が秋に延長公開とのことで、これは行くっきゃない!と思い、遠征する。
印象深い作品が目白押しで、これは本当に、訪ねて良かった!
会場が広大で、現地での車移動は混むと、嫌だなあと思い、今まで、Goにならなかったのだけど、これで、また一つ道が出来たなあ。
特に印象に残る作品を書留めておくとしよう。


ニコラ・ダロ /上郷バンドー四季の歌
朝5時過ぎ、愛知の家を出て、名古屋方面からだと、津南町のここが最初になる。
限られた時間で、ゆっくり曲を楽しめなかったけれど、独特に緩く楽しい音楽。
こへびさんに曲名を尋ねるも、作家本人の作とのことで、CDはないらしい。残念。


ミアン・オルテガ /ワープクラウド
雲の中の、水分子がテーマとのこと。
H2Oの水素結合は、水素原子が、ちょっと多いのでは?と思いつつも・・・。
廃屋に、極めてローテクで、でも丹念に、いろいろ周到に計算されていて、人気だったのも頷ける。
アイデア、着眼点、創意工夫は、大切。


クリスチャン・ボルタンスキー/最後の教室
揺らぎ、見えている時・見えていない時、考えさせれる。


途中の廊下は、犬島の精錬所美術館を思い出す。


影絵には考えさせられる。
実体と影。
眼に見えるものは、すべて、影?
影から、実体を想像すること、慮ることが大切?


ランチは、奴奈川(ぬながわ)キャンパスのカフェで頂く。
かぼちゃのドリアは、やさしく、ほっこり、こころ温まる美味しさだった。
妻有の土地柄が表れてるのかな?
付け合わせの、糸瓜のサラダ(デザート)は、生まれて初めて食べたのだけど、
シャキシャキ感が心地よく、美味!


南極ビエンナーレ – フラム号2


ターニャ・バダニナ/レミニッセンス(おぼろげな記憶)
小中学の頃、理科の実験にワクワクし、科学者になりたいと思っていたっけ・・・。


ウー・ケンアン/彩風


大地のおくりもの


中国ハウス
混沌としすぎて、何がなんだか訳が分からなかった。
分からないけれど、勢いは凄かった。中国恐るべし。


ここからは松代(まつだい)
イリヤ&エミリヤ・カバコフ/棚田


オノレ・ドゥオー/地震計


サウンド・パーク/岩井亜希子×大場陽子
今までに観た中で、一番大きいメトロノームだった。
ブランコとメトロノームの相似は、今まで考えたことなかった!


かまぼこアートセンター


草間彌生/花咲ける妻有


キョロロの展望台より


絵本と木の実の美術館にて




子供の頃の、わけの分からない楽しさを思い出した。




 
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